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りさの想いを知る蒼
しおりを挟む蒼「で、でも……普段からなんでも蓮には相談してたりするし、そもそも俺りさと歳離れてるし……」
楓に怒られるわ、りさが自分を好きだと告白されるは、いつもしっかりしている蒼からは考えられないほどおろおろしていた。
楓「はぁ……ったくも~、あなた本当に女心わからないのね。それも、全部蒼が好きだからなの!好きになるのに年齢なんて関係ないし、蓮はお兄ちゃんだから、にぃにだから相談できたのよ、わかる?」
蒼「え?じゃあ、もしかして蓮も知ってたのか……?」
蓮「知ってるに決まってるじゃん。というか、りさわかりやすいから言われなくても見てればわかるよ。蒼兄が鈍感なだけ。俺も姉ちゃんも、何度かヒントあげてたのに気づかないんだもん」
豪「俺も知らなかったけどわかってた」
蓮「豪兄はさっき気づいたばっかりだから、人のこと言えないけどね」
蓮はジロリと豪をみる。
豪「蓮、おまえの洞察力バケモンだぞ……」
りさ「ん~……せんせぃ……」
蒼「……!?」
りさ「…………スー……スー……」
4人で白熱し過ぎてりさが起きたと思ったが、寝言を言っただけのようだ。
楓「ほらね……蒼なのよ。無意識に呼ぶのは蒼のことなの。わかったでしょ?」
蓮「いつもこうやって蒼兄のことよく呼んでるよ」
蒼「りさ……」
蒼は、さっき止めてしまった手を、今度は止めることなくりさの頭にそっと置いた。
心なしか、りさの表情も緩んだように見える。
蒼「ごめんなりさ……なにも気づいてなくて……」
楓「蒼、あなたもりさちゃんのこと好きなんでしょ?わたしはもうなにも言わないから、自分の心に従っていきなさい。この恋をどうするのか、どうなるのかは、蒼とりさちゃん次第よ」
蒼「姉ちゃん……」
蓮「俺は応援してるよ。かわいいりさの初恋だし、相手が蒼兄なら安心だから。でも、蒼兄、りさを泣かせるようなことがあったら、その時は承知しないからね」
蒼「泣かせるわけないだろ……」
豪「俺もりさの恋を応援する」
楓「じゃあ、そういうことで。わたしは2人の恋の行方を楽しませてもらうわね」
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