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甘いお仕置き②
しおりを挟む*ひなのside
ドキドキ……
ドキドキ……
背後から抱きしめる五条先生の髪から、肩や胸元に時折滴る水が冷たくてくすぐったい。
濡れてるせいか、五条先生とわたしの肌はまるで吸い付くように密着してて、直に伝わる五条先生の温もりは、温かいより熱いと感じた。
ひな「五条先生……っ、わたし、そろそろ上がります……!」
湯船に入ってまだ5分足らず。
お風呂は10分以内、調子が良い日は15分以内という決まりだから、いずれにしろまだ浸かっていられるけど、こんなドキドキしてて身が持たないかと上がろうとしたら、
五条「ダメ。まだ5分も経ってない」
って、五条先生は離してくれない。
ひな「でも、もう上がりたいです……!の、のぼせちゃうから!」
と言うと、
五条「だからお湯ぬるくしてあるだろ。何のためにそうしたと思ってる。ひな忘れたか?これ、お仕置きだぞ……?俺の言うこと聞かないと。それに、まだ何もしてないんだから……」
そう言って、胸の前でクロスさせてたわたしの手を掴んで退けた。
ひな「あっ……ひゃっ……ぃやっ……///」
わたしの胸はお湯の中。
バスミルクも何も入れていない、ゆらゆら揺れる透明なお湯の中で、ゆらゆら揺れるはずのない小さな胸が、ゆらゆら揺れているみたいに目に映る。
五条「何やなの……?ほら、嫌じゃない。ちゃんと見せて……」
さっきまでとは全然違う。
低くて甘くて、色っぽくて……
そんな五条先生の声と水の音が反響して、それがさらに、なんともわたしをドキドキさせてくる。
ひな「五条先生……ヤダ、ダメ……恥ずかしぃ……」
言いながら、掴まれた手を解こうとするけどビクともせず、
五条「こーら、暴れないの。暴れたら、もっとお仕置きするぞ……?」
と、五条先生はわたしの両手をお腹の前でまとめると、空いた片手でわたしの胸を優しく包んだ。
……っ!?!?!?
ひな「ビクッ……んっ……」
今までに感じたことのない羞恥心と、感じたことのない感覚。
胸に触れられた手がくすぐったいとは違う、けどくすぐったいそんな感じ。
五条「さーて、どうしようか……胸触られるのは、ひな初めてだもんな。触られるとどうなるのか、少しずつ覚えなきゃな」
そう言って、五条先生はわたしの胸を、ゆっくり、優しく揉み始める。
ビクッ……
ひな「んっ……五条先生……何してるの……」
五条「何してると思う?」
ひな「わ、わかんないよ……」
五条「嘘だ。俺に何されてるかもうわかるだろ?ひなは大人だもんな」
ひな「まだ大人じゃない……」
五条「あれ~?この前、もう子どもじゃないって言ったの、どこの誰だった?」
ひな「……っ、あれはそういう意味じゃ……」
五条「そう言う意味じゃなかったってことは、今してるのがどういう意味かわかってるってことだよな?」
ひな「……っ///」
そういう間も、大きな手のひらですっぽりと覆ったわたしの胸を、五条先生は優しく優しく揉み続ける。
ただ、決してあの敏感な先の部分には触れないように、5本の指が絶妙な位置と力加減で……。
ひな「……ッ……五条先生……ハァ、ハァ……」
気持ちいい……
やっぱりわたしはもう子どもじゃない。
これが気持ちいいことだってわかってる。
気持ちいいと感じるのにも、時間なんてかかってない。
こんなにドキドキして恥ずかしいこと、今すぐやめて欲しいのに、いつまでもやめて欲しくない……。
五条「じっくり教えてあげないとと思ったけど、さすがひなは飲み込みが早いな。身体はもうわかってきたみたいだ。じゃあ次は、ここを触るとどうなるかも覚えてもらおうか……」
そう言って、触れないでいたわたしの蕾を五条先生の指が優しくキュッ……と摘む。
ビクッ……!
ひな「んんっ……」
一瞬電気が走ったような感覚に、湯船の水が音を立てるほど身体がビクッと。
もうしばらくなかったけど、宇髄先生の治療の時と同じ感じ。
宇髄先生にクリトリスを触られると、確かこんな感覚になったっけ。
だけど、こうして大好きな五条先生に触られる方が、ずっとずっと……
ひな「五条先生……っ、ハァ……ハァ……」
五条「ん?どうした?」
ひな「もう上がらなきゃ……ハァ、ハァ……」
五条「まだだろ。あと2分ある」
あと2分……?
あと2分もこれを続けたら、わたし……
ひな「ダメ……今日はもうおしまいにしよう……ハァハァ……」
五条「まだおしまいじゃない、勝手に決めるな。言っただろ?お仕置きだ……って。ほら、ひなはちゃんと最後まで俺にお仕置きされるの。見ててあげるから」
ひな「……っ、やだ……もぅやだ……っ、……ハァハァ……」
五条「やだじゃなくて、気持ちいいだろ?ひなのハァハァする声、こんなに響いてるんだ。俺に胸触られると気持ちいいな。お風呂の中でこんなことして、"ちょっとエッチ"だな」
……っ///
あぁ、ダメだ。
五条先生に胸を触られるだけでどうにかなりそうなのに、元はと言えば一緒にお風呂に入るだけでどうにかなりそうだったのに、五条先生のその意地悪な囁きは、もう、わたし、
どうにかなっちゃうよ……
ひな「五条……先生……ハァ、ハァ……」
気持ちいい……
五条先生にこうして胸を触ってもらうの、しかもお風呂の中で。
五条先生の声と自分の吐息と、それから水の音……。
混じり合って反響して、耳からも身体の中を責められる。
わたし今、どんな顔してるんだろう。
五条先生はどんな顔してるの?
そういえば五条先生の顔、お風呂に入ってから一度も見てないっけ。
そう思い、五条先生の胸に預けてある頭を少しずらして見上げると、
五条「ん、おしまい。よく頑張りました」
って、五条先生に頭を撫でられた。
えっ……?
あれ……なんで、どうして……?
まるでさっきまでのが夢みたいに、五条先生の声はいつもの低くて優しい声で、わたしを抱きしめながら、優しい顔で頭を撫でている。
どういうこと……?
わたし、さっき……
そう状況を整理しようとすると、なんだかぼーっとしてきてしまい、
ひな「ごじょぅ……せんせ……?」
五条「ひな……?大丈夫か?ひ……」
ひなって呼ばれる声を最後に、深い眠りについてしまった。
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