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2度目の治療②
しおりを挟む*ひなのside
藤堂「ひなちゃん、マスク外すね。どう?苦しくない?」
ひな「コクッ……」
屋上で倒れちゃってから3日後。
40度まで上がった熱は37度台まで下がった。
藤堂「胸の音聴くよ」
ぼーっとしてると、藤堂先生がボタンを開けてくれて聴診してくれる。
せっかく屋上に行ったのに、いつの間にか部屋に戻って来ちゃってて、酸素マスクがつけられてた。
身体が熱くて胸も苦しくて、結構具合悪くなっちゃったせいか今はみんな優しいけど、きっと、元気になったら先生たちに怒られると思う。
それに、治療もやらなきゃいけない。
だから今は、このちょっと具合悪いくらいが続けばいいな~とこっそり思ってたりする。
藤堂「ひなちゃん、まだお熱あるし胸の音も良くないからたくさん寝るんだよ。また来るからね」
ひな「コクッ……」
そして、藤堂先生が部屋を出て、身体も起こせないのでわたしはお言葉に甘えて眠りについた。
***
——1週間後
ウィ~ン……
もうこの音がしてるということは、言うまでもないんだけど……
わたしは今、あの動く椅子の上。
あれから熱が下がって、それはそれはもう宇髄先生にも藤堂先生にも、そしてもちろん五条先生にもこっぴどく叱られた。
3人並んで鬼の血相で、今までで1番怖かった。
宇髄先生と五条先生はわかるけど、藤堂先生にも怒鳴られたんだから。
本当に恐怖で涙も出ないくらい怖かった。
その後しばらく1人で反省させられてから、藤堂先生と宇髄先生がまた病室に来て、身体は大切にしようって、きちんと身体に向き合おうっていつもみたいに優しく話してくれた。
そして、わたしの気持ちも全部聞いてもらって、今回は治療まで少し時間が欲しいって伝えた。
じゃないとまた逃げ出したくなりそうだったから。
怒られたし、迷惑かけたし、きちんと治療受けるために覚悟したかったから。
それで、数日間待ってもらって、治療頑張ろうって気持ちになって、なんとか今ここにいる。
宇髄「ひなちゃーん。始めても大丈夫か?」
ひな「はい……」
今日の治療は宇髄先生だけ。
いろいろあったのと、わたしが頑張るって言ったからかめちゃくちゃ優しい。
どうやってあんな怖い顔して怒ってたのってくらい優しい。
アメとムチの差がすごい。
宇髄「ん。そしたら始めるな。また前みたいにクリトリス触って、ジンジンしてきたら指入れるからな。ゆっくり進めていくから頑張ろう」
と、宇髄先生が優しくクリトリスを撫で始めて、
ビクッ……
ひな「んぅ……っ」
治療の始まり。
ひな「んっ……んん……っ……ハァ……んっ……」
始まって2分くらいで、いや、もはや触られた瞬間かもしれない。
さっそくクリトリスがジンジンしてきた。
宇髄「ひなちゃん、ジンジンしてきた?」
ひな「は、はい……」
宇髄「もう少しだけジンジン頑張れる?」
やっぱりか……
この前もジンジンするのが早かったのか、しばらく続けられたもん。
だから、ジンジンしてもすぐに次には行かないんだろうなって思ってた。
けど、あんまり続けられると変になりそう。
ひな「ハァハァ、んぅっ……ハァハァ……んっ……んぁっ」
しばらく続けられてると、あの変な声を出しちゃって、思わず両手で口を塞ぐ。
ひな「ゴメンナサイ……」
宇髄「謝らなくていいよ。ひなちゃん声我慢しないで好きに出していいからな。そろそろハァハァ辛くなってきたか?」
ひな「ハァハァ、はい……ハァハァ……」
宇髄「ん。そしたら中に指入れてみようか。またゆーっくり入れるから、しっかり力抜いててな。最初は一緒に深呼吸しようか。はい、吸ってー……吐いてー……」
と、宇髄先生の声に合わせて深呼吸して……
ひな「んぅ……っ、……ぁ……んぁっ……」
わたしの呼吸に合わせて、宇髄先生の指が沈められる。
宇髄「ひなちゃんどう?」
ひな「んんっ……ハァハァ、き、きつい……感じっ……」
宇髄「痛くはないか?」
ひな「は、はぃ……」
宇髄「ん。そしたらこのまま続けるな。痛くなったら止めてあげるから、頑張ろうな」
と、指の出し入れが続けられる。
ひな「……ハァハァ、んぁっ……んっ……ハァハァ……んぁっ……」
宇髄「ひなちゃんどう?変な感じする?」
変な、感じ……
変な感じはするけど、まだ襲われるほどではない。
それより、なんか宇髄先生の指がどんどんスルスルしてるというか、ヌルヌルしてるというか……
その滑りがいい感じがなんか変な感じ。
ひな「う、宇髄先生……」
宇髄「ん?どうした?」
ひな「あの……んっ……なんか、ヌルヌルする感じが……ハァハァ、先生の指がすごくヌルヌル動いてて……んっ……」
宇髄「ヌルヌルするのわかるか?これが中に溜まったの出てきてる証拠だぞ。このヌルヌルはひなちゃんがいっぱい感じたら……その変な感じって言ってるのをたくさん感じるほど出てくるからな」
そうなんだ。ヌルヌルしたら正解なんだ。
でもなんか、そのヌルヌルが変な感じをさらに強めてくるからな……
ひな「んぁ……っ……ハァハァ……んはぁ……っ、んん、ハァハァ……んぁ……」
ダメだ、ヌルヌルするって思っちゃうとなんか余計にあそこが感じちゃう。
……ん?
あそこが感じちゃうって、何……?
今パッと言葉が出てきたけど、"感じちゃう"って……
ひな「んぁぁぁっ!」
宇髄「ひなちゃーん?今なんか考え事してなかったかー?」
してたよ……。
それでぼーっとしてたせいか、急に現実に引き戻されたみたいにあそこが"感じちゃって"。
ひな「んんぁっ……ハァハァ……ぁ、ハァハァ……んん……んっ……んぁっ……」
宇髄「何考えごとしてたの?五条先生のことか?」
え……?
な、なんで五条先生のことなの?
ち、違うよっ//
ひな「違っ//……んんっ……なんか、その、そこが感じちゃう感じでっ……んっ、ハァハァ……だから、その感じちゃうって……どんな感じだろって……んぁっ……ハァハァ……感じちゃうって言いたくなる感じなんですけど、んぁっ!」
って言ってると、宇髄先生の指が中でクイっと曲げられた気がした。
宇髄「そうか。ひなちゃん感じるのわかるようになってきたか。ここは?ここ、すごく感じるだろ?」
と言いながら、お腹の方に向かって指をクイクイと動かしてくる。
ひな「んぁっ……んぅ、それ……感じちゃいます……感じるって、ハァハァ……感じるって……なに……?」
***
*宇髄side
ひなちゃん、ついに感じるって口にしたな。
もう変な感じは卒業か?
それにしても、この子はなんでも飲み込みが早い。
頭も良いが身体の感覚も良いのか。
今日だって、トータルで考えてもまだ3回目だ。
なのにこんなに敏感で、ここはトロトロにして、感じるようになって……さすがだな。
宇髄「ひなちゃん、その感じるっていうのが気持ちいいってことだよ」
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