ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

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治療2日目②

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ひな「んぁ……ハァハァ……んぁっ、あ、ハァハァ……んんっ……」





またこの感覚……っ。

なんか来そうで変な感じ。



でも、これ我慢しなきゃ……。

じゃないとまた身体も頭もおかしくなる。

コントロールが効くうちに耐え続けなきゃ。





ひな「……ハァハァ……んん……っ……んぁ……ハァハァ、んぁっ……」


宇髄「ひなちゃん、我慢しちゃダメだぞー。今またなんか来てる感覚あるだろ?」





宇髄先生、なんで何か来てるって、それ我慢してるってわかったの?





ひな「んぁっ……き、ハァハァ……来てないです……んぁっ!」


宇髄「ん?もう来てるだろ。ひなちゃんのここ我慢できないって言ってるぞ?」





って言いながら、宇髄先生の指の動きがどんどん速くなっていってる。





ひな「んぁぁっ……やだっ……ハァハァ、やめっ……んぁ……て……ハァハァ……んぁ……っ」


宇髄「ひなちゃんがイったらやめてあげるよ。この前は上手にイケたもんな。今日も上手にイケるよな?」





だから、その行くっていうのがよくわかんない。

この来てるの我慢できなくなったあれが行くってこと?

あの不思議な感覚の中に行くってこと?



でも、あそこに行くのすごく怖いんだよ……

それに、今日の方が押し寄せてくる波が高い。

すごい強い感覚が迫って来てるの。

こんなのに飲み込まれたわたしどうなるのか……





ひな「ハァハァ……んんっ……ゃだ……行きたくなぃ……んぁっ……あっ…ハ…ァハァ……」


宇髄「ん?イキたくない?それじゃあ治療終わらないな。ひなちゃんずっとこのまま変な感じ続ける?」





うぅ……

宇髄先生、いつも優しいのになんでこんな意地悪なの?

治療になると鬼になるの……?

もう藤堂先生に助けを求めるしかない。





ひな「んぁっ……ハァハァ……と、藤堂……んぅっ……せんせ……ハァハァ……」


藤堂「ひなちゃん苦しいね。でも我慢しないようにしてみよっか。イったら苦しいの治って気持ちよくなるからね」





ち、違う……

助けて欲しいの。

もう治療やめたいの……

気持ちよくなんてならないよ。





必死の思いで藤堂先生に助けを求めてるのに、藤堂先生はいつものキラキラ笑顔でサラッとかわしてくる。





ひな「ちがっ……ハァハァ……んぁっ、ハァハァ……やめるっ……んぁっ……ちりょ……ぅやだっ……んぁぁっ……もぅやめたぃ……」


藤堂「ごめんね、ひなちゃん。嫌だけどこれしないとお腹治らないんだ。イクの怖い?」





あ、やっとわかってくれた……





ひな「ハァハァ……んぁっ……コクッ……」


藤堂「怖いね。イクと不思議な感じするから怖いよね。でも大丈夫。しっかり手握っててあげるからね」





って、ずっと握ってた手をギュッと握り返してくれて、キラキラ笑顔で答えてくれるけど、



そうじゃない……



藤堂先生、わかってるのにわざとしてるよね?

藤堂先生まで鬼になっちゃったの?

もうやだ……逃げ場ないじゃん……。



宇髄先生も藤堂先生も、優しい顔して鬼と化して、もう本当にどうしようもなくなった。



五条、先生……



五条先生はどこにいるの……?

五条先生、助けて……





ひな「グスン……んぁぁあ……っ!!」





って、五条先生のこと考えちゃったせいか、突然我慢してたのが耐えられなくなって……





ひな「んぅっ……あっ……んんっ、グスン……ダメ……来るっ……来ちゃうっ……」


宇髄「ひなちゃん来ちゃうな。我慢できないな。ほら、もうイクぞー」


ひな「んぁあ……っ……ぃゃ、怖い……っんぁ……助けてっ……」


藤堂「ひなちゃん怖くないよ。イったら終わるからね。先生たちいるから大丈夫。心配しないで、イってごらん」





宇髄先生も藤堂先生も行ってって言って、そんなこと言うからわたしの身体も完全に我慢できなくなっちゃって、





ひな「んぁぁ……っ、んぁっ……ハァハァ……ぁ、あっ……ダメ……来るっ、もぅダメっ……んぁぁあ、んぁっ……ぁ……んぁぁぁああっ!!!」















ビクッ……










ビクビクビクッ……










ビクッ……










ビクビクッ……















ひな「ハァハァ、ハァハァ……ッハァハァ……ハァハァ……」





あぁ……

また頭が真っ白で真っ暗で……

身体がふわっと浮いて沈んでいく……



波が迫ると同時にどんどん身体に力が入って、波が来た瞬間は全身が硬直したような感じ。

なのにその後は、一気に力が抜けていく……



自分の意思ではどうにもできない、ただただ脱力して海の底へ沈んでいくようなこの身体を、まるで他人事のようにぼーっと感じる。

そして、そのまま深い海の底へ沈むように、わたしは深い眠りについた。










***



*宇髄side





宇髄「……イったな」


藤堂「ですね。まだビクビクして俺の手もギュッと握りしめてますけど、もう気は失ってるでしょうね」


宇髄「あぁ、こっちも中の締め付けがすごくて指が抜けん」


藤堂「こんなにイって今どんな感じなんでしょう。涙まで流しながら……」





と、絶頂に達して身体をビクビク震わせながら流すひなちゃんの涙を、藤堂が優しく拭う。





宇髄「前回も泣きながらイってたからな。まだイク感覚に慣れなくて、気持ちいいより怖いが勝つんだろう。気持ちいいと思えてるかどうかわからんな」


藤堂「まぁ、何もわからないうちからこんなにイって気を失ってるので、まだ気持ちいいと思う余裕も、何が気持ちいいなのかもわからないでしょうね。お風呂の方が気持ちいいって、わけわかんないこと言ってましたし(笑)」


宇髄「あれは笑かせに来たよな(笑)ひなちゃんにとって気持ちいいことと言えば風呂なんだな。ひなちゃんの天然はたまにぶっ飛んでてびっくりする」


藤堂「そうですよね(笑)……そろそろ落ち着いたかな?聴診します」


宇髄「あぁ、頼む。俺はこっち診る」





ひなちゃんの身体が落ち着いてくると、藤堂は喘息や心臓の状態を確認して、俺は膣の洗浄やお腹の確認を行なった。





宇髄「よし。溜まってた分泌液は全部出せてそうだ。これでしばらくは大丈夫だろ」


藤堂「胸も大丈夫そうです。ただ、少し雑音が聞こえ始めてます。立て続けに治療したので無理が来てるかもしれません。しばらくゆっくり休ませましょう」


宇髄「そうだな。本当に、ひなちゃんよく頑張った。よし、病室連れてくか」





ぐったりと眠るひなちゃんの身体を抱いて、藤堂と一緒に病室へ戻りベッドにそっと寝かせた。


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