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第二章 RLS-九つの世界-

40 彼女達 1

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ここは、ミューがディーとレーヌに出合った頃のアースガルズのルーマンのカラカルの街…

私達は急いでランバー公爵家のお屋敷に戻る事にした。
装備はボロボロになっていたけどとりあえず体の方は特に不具合はないみたいだったのでそのまま走って戻ると、私達の専属として付いてくれているキンガーさんが出迎えてくれた。
そして心が急いていたのでその場で話をして私達3人の装備の変更と捜索の手伝いをお願いしてみた。

「そうですかミュー様が行方不明になったと…装備に関してはすぐにこちらで手配しましょう。それと一応アリエル様にお客様がおこしになられています。」
「客?知り合いなんて今は…」
「アリエルさん、あの募集の方なんじゃない?」
ライナさんが私の肩に手を乗せて言ってきた。

そう言えばこっちに連絡してくれても良いって書いてたわね。
「そう、判ったわ。1度会った方が良さそうね。」
「では客室に御案内しておりますのでそちらへ。」
キンガーさんそう言って私達の部屋じゃない場所に向かって歩きだした。
そして歩きながらグレーのメイド服を着てる人にピリカートさんへの伝言を頼んでいた。
「コソコソ ねぇ、そう言えば彼ってミューとした事があるのよね?」
はっ?今その事を気にするの?
「コソコソ ライナさん。その話はこんどゆっくり時間が取れる時で良いんじゃない?」
「コソコソ でもどっちが受けだったのかって気にならない?」
まったく…まぁ…それは私も気になるけど…ミューって私とかフィーとする時はどっちでも楽しめそうな感じがあるから…まぁ…気になるわね。

確か私達の部屋付のケイトとプラムが教えてくれたんだけど…キンガーさんって…私の腕ぐらいのサイズだって…
もしミューがそれを受け入れていたとしたら…
「コソコソ ねぇ♡どっちだと思う?タチがどっちでネコがどっちだったか♡」
「コソコソ ネコって…まぁそう言う言い方もできるわね。でもどっちだったかをここで議論しても意味無いでしょ?確認できないでしょ?」
「コソコソ それは私に任せて♪」
…本当に大丈夫かしら?

「コホン そう言えばキンガーさん。少し聞いても良いですか?」
「…何でしょうか?」
「前にミューが言ってたんだけど…すごく怖い思いをしたみたいな感じに。どんな事をしたの?」
「…あぁ、あれは…皆さんはその話は詳しくはお聞きになってないのでしょうか?」
「そうね。何か恐い事が有って気配察知が自然に生えたって聞いたぐらいかしら?」
私の方を見ながらそんな事を言うライナさん。フィーを見ても私と大差無い話しか聞いてないらしく頷いてる。
私もそれ意外の詳しい話は聞いて無い。
「そうですか…だとすればミュー様が吹聴したくないと思われたのかもしれません。私の方からはお伝えできかねます。申し訳ありません。」
すごいわね…執事として完璧な受け答えなんじゃないかしら?
しかもこの声に私の腕サイズが…本当にすごいわね。
あっ…ライナ…まだ諦めて無い感じね…

「そう…それなら無理は言えないわね。じゃぁ1つだけ聞かせて欲しいのだけど…良いかしら?」
「…私に答えられる範囲であれば。」
「じゃぁ…キンガーさんはネコは好き?それとも…ネコの方が好き?」

すごい事を聞いた!!
まさかそこまでド直球で聞くとは思わなかった…

「…猫ですか?まぁ嫌いではありませんが…?」
なんだろう…若干こっちの意図した答えじゃなかった感じ?
「そう…判ったわ。ありがとう♪」
えっ?何が判ったの??私には何ひとつまったく判らないんだけど???

「こちらの部屋にお客様がお2人いらしてます。」
そう言ってドアをノックして私達を部屋に通してくれた。
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