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10 イザッ?

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俺、華莉那かりな璃子りこ
部屋の中ではとある権利をかけて熾烈な戦いが繰り広げられていた…

「ふっふっふっ♡璃子…これでおまえはもうおしまいだな♪さっさと終わらせてしまえ♡」
「おにーちゃ~~ん!もうっ!…ん~~ここはダメ…ここ…あっ♡」
「あっ璃子ちゃんそれ私が目を付けてた奴!」
「かりなちゃん…世のなかはジャックニクラス超ショックなんだぞっ♪」
「これはさすがに無理だろ…華莉那、諦めろ。それと璃子、一応弱肉強食な、それ。」
「え~~…でもこのままだと璃子ちゃんとシンちゃんが一緒にベッドで…」
すごく真剣な顔でジェンガのタワーを凝視している華莉那。
コタツの天板の上で隙間だらけになったタワーをあっちこっち角度を変えつつ見ているけど…

おっ、取る場所を決めたみたいだ。
少し上の方のまだ3本並んでいる層の自分に近い場所の一本を取る気になった様でゆっくりと引き抜く為に引っ張る…

「あぁ…ダメッ…ちょっシンちゃん?!揺すらないでぇ~~壊れる~~!!ダメだってばぁ~~~!!!あっ…」

ガシャン!

とってもその…いかがわしい事をされている感じの華莉那の声が聞こえてきたので…思わず目を瞑って楽しんだんだけど…
想像していただけなんだが、体がどこかコタツに触れていたのか?

自分ではコタツを揺すった覚えは無いんだけど、タワーが倒れて俺が睨まれた。

「かりなちゃんのまけ~♪じゃぁ今日はリコとおにーちゃんがベッドで寝てかりなちゃんが下のお布団で寝るのでけって~♡」
璃子はとても嬉しそうに俺の側までひざ立ちになって近づいて来て腕を取って体を揺すって喜びを表現していた♡

そんなに喜んでくれたらお兄ちゃんも色々と嬉しいよっ♡

食事が終わって心ここにあらずという状態だった俺を璃子と華莉那が引っ張って部屋まで移動したのがPM9:45頃。
昼間ゲームで結構な時間を遊んだ俺達はなんとなく…そろそろ寝る?みたいな感覚になっていた。
璃子は何度もあくびをしつつも華莉那と俺が一緒に居る事でチョットだけ特別な夜って感じでいるらしく頑張って起きて居たが、さすがに限界が近いみたいだ。

体のサイズが原因で俺と華莉那は昼間勉強をしていた場所にしか座れなかったので、コタツを少し壁側に移動させてベッドを背もたれにして璃子がゲームを楽しんで居たのだが、俺がトイレに行って戻ったら寝落ちていた。

「璃子ちゃんかなり無理して起きていたみたいね。シンちゃんがトイレに行くのに部屋から出たらあっという間に寝ちゃった。」

璃子は今華莉那の膝枕で寝てる。

そして部屋には俺と華莉那…


「…なぁ華莉那…俺は寝たら良いのか?」
「あっ…うん…寝てくれたら後は私が…」

答えてくれるのは良いが、顔を赤くしないでくれないかな…
うつるだろ?

「え~っと…とりあえあず璃子をベッドに寝かせたら良いんだったな!」
「えっ?…あぁ!そうね!!そうよねっ!!」
意識するとどんどん変な空気が充満していく感じがする…

とりあえず華莉那の膝枕で寝てる璃子を抱き起こす必要があるんだけど、璃子が座っていた場所がベッドとコタツに挟まれた場所で、なおかつそこで横になる感じに華莉那の脚に頭を乗せて寝てるので…

華莉那の頭の上かベッドの上から手を差し込んで璃子を抱き上げなければならない。


ちなみに女の子と意識しあった状態で2人っきりで部屋に居る状態。
ちなみにトイレに行って戻って来た時に璃子が寝ていた事に気付いた瞬間俺の股間の戦闘準備が完了した♡

彼はヤル気になったらしい。

ちなみに華莉那、1度俺と一緒に家に戻って泊まる報告をした時にいつも使っているパジャマとモコモコのベストの様な物を持ってきていて、風呂から上がってそれを着用中。
璃子と俺は、家系の仕来たりっていう訳では無いのだけど、寝る時は下着だけなのが普通なので、冬場はとりあえず寝るまでは俺はジャージとちょっと厚手の半纏の様な形のダウンの詰まった上着を着ている。
璃子は最近買ってきたって言っていたパンダのキグルミ状態。中は多分パンツとキャミソール?肩の辺りがヒモになった服だと思う。
そんな姿で居るのを夏場に良く見た。

今現在俺が華莉那の横で少し除き込む様な姿勢で固まってる事に華莉那は違和感を、まだ、感じて無いと思うが…


このまま璃子を抱き上げる為にベッドに移動したら気付かれそうな気がする。
戦闘準備が完了している事に。


どうしたら違和感無く璃子をベッドに引き上げられるのか…
って言うか華莉那が下に敷いた布団で寝る事になったんだから布団も持って来る必要があるんだけど、それは使ってない部屋(荷物置き場として使われている部屋)の押入れにある。
「なんかこうして撫でてると…璃子ちゃんって子供だな~って感じる。」
「まぁな、璃子はまだ子供だからな。」
なんとなくこの言い方だと俺と華莉那は子供じゃ無いって言ってる感じがする…

そして顔を赤くする俺と華莉那…


今現在この部屋の中はラブコメ指数が急上昇中♡
そしてまったく衰える気が無い俺の股間♡


もう考えない方が良いのかなぁ…
でもこんな時どうやって華莉那に手を出したら良いんだ?


「お前ってすごく可愛いよな…」
そっと華莉那の顔に手を伸ばして顔を近づけてキッ…キッスゥをぉしたっちゃっても良いのか??

それとも…「華~~莉~~~那~~~~♡しちゃうかっ?」
服を脱いで下半身を華莉那の顔にそっと押し付けながら聞く俺♡
「シンちゃんのエッチー♡私初めてなんだから優しくしてくれないと怒っちゃうんダゾッ♡」
「任せなっ♡俺の暴れん坊がお前を女にしてやるぜぃっ♡」
「あぁ~~ん♡♡こんなの♡初めて~~♡♡♡」
みたいな感じにしたらカジュアルな感じにエッチな事が出来てしまったり…?


さすがにこの想像は無理があるよな…


でも大人の男の余裕?そんなのをなんとかして演出したい!
…大人の男って確か…そうだ!

あのバカ2人が言っていた!!


『大人の男って言うのは勃起したチンポを見られても恥ずかしがらない。』
『恥ずかしがるのは子供の証拠だ。だから堂々と見せろ。』


確かにエロビデオの男優は人前でも気にせずに勃起チンポを晒している…


って事は、俺が今とらなければならない行動とは、こうして勃起した戦闘準備完了状態なチンポを隠す事ではなく、見せつける事?





…無理だろ?

正直な所、まっすぐ立つのが今は無理。
って言うか今すぐ座りたい位だし。

とりあえず正座してみた。

俺にはまだ大人な男の振るまいは無理だな…この状態になった事で確実に華莉那に気付かれ難くなった事に安堵の息が漏れた。

とりあえず一息吐けた俺は華莉那に話し掛けるだけの余裕が持てた。
「どうする?璃子をベッドに寝かしてから華莉那の寝る布団を取りに行くか?」
「…そうだね。でも今動かしたら璃子ちゃん起きちゃうかもしれないからもう少しこのままで居てあげた方が良いかな?」
華莉那もさっきまでの俺の緊張感が少しだけ薄くなったのを感じたのか顔はまだ少し赤いままだが普通に答えてくれた。

華莉那の膝枕で寝る璃子と俺が50cm位の所で座っている…
部屋の空気がチョットだけ柔らかい団欒っぽいモノに変わって行った♡

少しの間そのままの状態で2人の事を見ていたら、華莉那が少し笑いながらコタツの布団をめくって、
「そこにいつまでも居なくて良いから入りなよ。」
言ってくれたのでとりあえず華莉那に並んでコタツに入る事にした。


そして俺の頭はけっこうテンパッテいた事に動き始めて気付いた。
正座したまま少しの間経っていたので足が痺れていた事に気付いた時にはもう事態が動いていた。

尻を持ち上げる様に両手を床に突いて体を動かそうとしたら脚がどこに有るか判らなかった。
そして腕の力を使って足を体の下まで動かして座ろうとした時に足が変な方向に、『ぐにっ』ってなり、そのまま後ろに倒れた。

俺は頭を床に打ちつけ少しの間ピヨピヨ状態になっていたらしい。
「ちょっ!?シン…ちゃん…えっ?」
「う~頭打った…えっ?」

俺の目の前に少し緊張した顔をして視線が俺の方を向いてるが俺の顔には視点が合ってない華莉那の顔とかなり峻険な頂が見えた。
たぶん華莉那にも同じ様な映像が見えてるんだろうな…



そして静かな時間が流れる…


なぁ、こんな状態って何をしたら良いと思う?



誰とも知らない空想上の人と俺は少しの間会話をしたが有益なアドバイスはもらえなかった。
だって2重人格の素質が有ったとしてもそいつが持ってる情報は俺が持ってる知識と同じだからね。

そして俺はちょっとだけ焦って、
「これは華莉那のせいなんだからな!お前責任とってもらうんだからな!!」
「えっ?!そのっ…ごめん…なさい?」
華莉那も勢いに任せて逆切れっていうか理不尽切れをした俺の勢いと頂きに気圧されたのかすぐに謝ってくれた。

もう俺にはこの勢いに乗って進むしかなくなった。
俺の顔すごく真っ赤なんだろうナァ…華莉那みたいに…
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