上 下
2 / 29

02 未来情報?

しおりを挟む
サイトを見ながら考える…

これどこまで本気で書いてるんだ?
こんなの今見たら回避出来てそんな事無かったってなるよな?
その時間に居ない状態を作れば良いだけだ。

それなのにわざわざこんな事を書いて見せるのって…

あっ…あ~そういう事か。
こんな危険な状態なんで出来ればこの画面の一番上にある『時間を戻ってみる気になったらクリック』ってボタンを押した方が良いよ~ってフィッシングって訳か♪

なんかこっすいサイトまで作ってお疲れ様~♡
とりあえず明日あいつらにこれ見せてやってネタにでもしたら楽しいだろうな♪

スマホにアドレスを送り表示させると同じ感じに見える様になった。
これでよっし♪

とりあえずちょっと楽しかったので日課のエロサイトを見て回る遊びをしてちょっとスッキリとした状態で寝た。



ピピーピピーピピーピピーピピピピピピピピピピピ バン!

とりあえず目覚まし時計を止める。
AM06:15


あー…そう言えばこの時間…何時だった?確かアレに起きる時間が書いて有ったよな。
枕元に置いていたスマホを弄りあのサイトを表示させる。


今日の日付をクリック。

05/29(火曜日)
AM06:15 起床。
AM07:15 駅で女性にチカンと間違われ補導される。
AM10:55 保護者が迎えに来て開放される。
PM00:25 あだ名がオナニー次郎から前科1犯に変わる。
PM05:58 泣きながら帰宅。



あれっ?15分って書いてあったかな?

まいっか。
そもそもこの目覚まし時計スヌーズ機能が付いてるから3分ほど鳴ったら1回止まって2分後にまた鳴って5分毎に何度も鳴る感じに動作するからこの時計の事を知っていたら時間とか当てようと思えばなんとか出来るか?

あっ…もしかして妹か?こんな手の込んだ事をしてるのって…
ん~~でもあいつ…小学生ってこんな事出来るか?


まぁいいか。とりあえずそろそろ起きないと飯を食いっぱぐれる。
ベッドから起きだしそのまま階段を下りてリビングへ行くと母さんと妹が居た。
「あらおはよう。シンちゃん。パンは3枚?」
「あぁおはよ~~んあっふぅ…3枚。」
「おはようお兄ちゃん。ちょっとパンツで来ないでよ。汚いなぁ…」
「うるせぇ。この間までションベン漏らしていたお前に言われたくねぇよ。」
「…」
おぉう…すげぇ目で睨まれた。

とりあえず璃子りこが座ってる所から一番遠い場所に座ってテレビを見る。

天気予報では最高温度が35度を超えるとか言ってる…まだ5月なのに気が早いよなぁ…8月になったら40度超えるな。
ボーっとテレビを見ていたら母さんがトーストを2枚焼いて持ってきてくれた。
「もう1枚は今入れてあるから自分で出しなさいよ。」
そう言って仕事に行く準備の為に部屋に戻って行った。

「そう言えばお兄ちゃん。夜中にへんな音させるの止めてよね。こっちは勉強してるんだから。」
「ん~?エロい気分になって勉強できない?悪かったね~気を付けるな~…」
「はぁ?そんな事言って無いし!」

チョットの間璃子がギャーギャーうるさく言っていたが、気にせずにマーガリンを塗って2枚のトーストされた食パンを食べた。
ちょうど食べ終わった頃にトースターが焼き上がった音がしたので取りに行って戻ると璃子はもうリビングに居なかった。
時間がAM06:45になってる。

やばっ、そろそろ出る準備しないと遅れる。
本当なら8時になって家を出ても公立高校になら余裕で間に合うのになぁ…
おかげで最近ほとんど華莉那かりなとも顔を合わす事が無い。
そう言えば春休みの間に1回中学の同窓会の話が来て会ったけど…可愛くなってたなぁ…胸とかもこう…おっとまずい。朝から時間が無いってのに♡

とりあえず自分の部屋に戻り準備をしていたらAM07:00になって母さんが仕事に行く為に家を出た。
いつも俺が乗っていく電車はAM07:28に出る奴なのでもう1個遅い奴に乗っても実は間に合う。
あの予言サイトの情報を嘘だって確定させるためにもちょいギリギリにはなるけど1本遅い電車で行けば良いな。
と言う訳で制服を着て荷物をチェックして時間を見るとAM07:05今出るならいつもの電車に間に合う♪
でも俺は今家に居てまだ出る気は無い。これであのサイトの未来情報が嘘だって確定するな♪
鼻歌交じりにスマホを弄りあのサイトを表示させてみる。


05/29(火曜日)
AM06:15 起床。
AM07:38 電車内で少女にチカンと間違われ○○駅で降ろされ補導される。
PM03:28 保護者が迎えに来て開放される。
PM04:58 泣きながら帰宅。


あれっ?時間が変わってる…

って言うかえっ?…なんか…色々変わってる??



えっ?これどういう事?
リアルタイムで俺の行動で内容が変わるのか???


さすがに怖くなった…

まさかとは思うけど…今の段階で俺がいつもの電車に乗らないって分かるのは…家に居る璃子か…もしかしたら今俺の家を見張ってるような奴が居るならそいつだよな…

よっし、ちょい確認だな。

俺は自分の部屋を出ていつも通りに家を出る。
「璃子~鍵いつも通り頼むな~!!」
「は~い。」
ちょっと走っていつもの電車に乗ってみれば判るよな。

家から駅までは歩いて15分ほどで着く。
走ればとりあえずギリギリではあるけど今ならまだ乗れる。


はず!

けっこう頑張って走って駅に着いたら駅にむかって電車が移動しているのが見える。あと1分もしないで駅に着く。
改札をダッシュで通り過ぎて階段を走って上がり電車が停まっているホームに駆け降りる。

階段の一番上で人を避けようとして体をひねったらズボンがチョット何かに引っかかった感じがしたけど華麗に回転して足をぐにってする事もなく踊り場に着地した姿はなかなかカッコ良かったはずだ♡
ただその周辺には誰も居なかったんだけどね。

よっし♪なんとか間に合った♡

そして周囲の人の目が刺さる感じがする。
ゼーゼー言ってる男がドアが閉まる寸前に乗り込んできたらそりゃぁ見るよな。

ちょっとだけ居辛かったので隣のドアの辺りまで移動して席が空いていたので座る。
一応まだ衣替え前だからブレザーを着てるけど…暑い…
ちょっとだけ首元を緩めて熱を逃がし次の駅に着く頃になんとか落ち着いてきた。
あ、そう言えばあのサイトどうなったかな?
スマホをポケットから引っ張り出し表示する。

05/29(火曜日)
AM06:15 起床。
AM07:38 電車内で女性にチカンと間違われ○○駅で降ろされ補導される。
PM05:28 保護者と担任が迎えに来て開放される。
PM06:58 泣きながら帰宅。


チョット待て。
担任まで来るのか??嘘だろ???
何をしても電車に関係する場所に居たら補導されるって感じなんだろうか?

○○駅まであと3駅…時間にすればあと10分?12分ぐらいか?
でも…俺が座ってる状態でチカンって…どゆこと??

俺の右に居るのは会社員かな?スーツを着たおっさんが座っていて、左にはそこそこ化粧が濃そうなオバサンが座っている。
可能性があるのはこの40代位のおばさんか?でもけっこう細身の人で特に腕が何かに当たるとかって事は無いし…
どうなったら俺がチカン容疑で掴まるんだ??

とりあえず周囲を見回してみると特に若い人が居る訳じゃない。俺の正面に女の人が1人座ってる位か?
あっ正面に座ってる女の人がなんか…俺を睨んでる?
何で??
知り合いじゃ無いよな?いつも乗る場所から移動してきているからここらに居る人はほとんど顔も見た事の無い人ばかり…
ん??チラチラと俺の下半身を見てる??
荷物をそっと持ち上げてみたら俺の股間が見えた。

ファスナーが壊れてちょっとだけトランクスも破れて…アラヤダ象さんコンニチハ♡

速攻で荷物で隠して電車を降りた。

みんな電車で座る時は足をなるべく広げて座らない様にしような。周囲に座る人に妙なモノを見せる事になってしまうかもしれないからネッ♡
補導される予定だった駅の1個前の駅で降りてトイレに走って行き個室に入り込み詳しく見てみた所、ファスナーの真ん中辺りを強く引っ張った感じになって壊れてそのついでにトランクスも一緒に破れていたみたいだった。

でもそんな尖った場所とか無かったと思うんだけど…

さすがにそのまま学校に行く訳にはいかなかったので、持って来ていたジャージに着替えて学校に電話で説明して家までる事にした。
担任に説明したらちょっと怪しいみたいな感じで何度も確認されたので破れたスラックスを写メで送ったらさすがに信じてくれた。
と言う訳で家まで戻る途中で駅のあの引っ掛けたかもしれない場所を通る時にちょっと確認してみたら、手摺の壁に固定される部分が変な形に曲がっていてボルトの様な物が刺さった状態でプラプラしていた。
どうもこのボルトの先端部分に俺の股間の辺りが引っかかって破れたらしい。
一応危ない感じだったので駅の改札の所に居た駅員さんに言っておいてそのまま家まで戻ると璃子も小学校に行っていたので誰も居なかった。

一応スラックスは替えが2枚ほど有るのでそれを穿いたら学校に行けるんだけど…

なんだかちょっと怖くなってしまったのでそのまま休む事にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

8分間のパピリオ

横田コネクタ
SF
人間の血管内に寄生する謎の有機構造体”ソレウス構造体”により、人類はその尊厳を脅かされていた。 蒲生里大学「ソレウス・キラー操縦研究会」のメンバーは、20マイクロメートルのマイクロマシーンを操りソレウス構造体を倒すことに青春を捧げるーー。 というSFです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

福来博士の憂鬱

九条秋来
SF
福来博士は福来友吉博士をモデルにして。かってにSF的に展開しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

やさしいキスの見つけ方

神室さち
恋愛
 諸々の事情から、天涯孤独の高校一年生、完璧な優等生である渡辺夏清(わたなべかすみ)は日々の糧を得るために年齢を偽って某所風俗店でバイトをしながら暮らしていた。  そこへ、現れたのは、天敵に近い存在の数学教師にしてクラス担任、井名里礼良(いなりあきら)。  辞めろ辞めないの押し問答の末に、井名里が持ち出した賭けとは?果たして夏清は平穏な日常を取り戻すことができるのか!?  何て言ってても、どこかにある幸せの結末を求めて突っ走ります。  こちらは2001年初出の自サイトに掲載していた小説です。完結済み。サイト閉鎖に伴い移行。若干の加筆修正は入りますがほぼそのままにしようと思っています。20年近く前に書いた作品なのでいろいろ文明の利器が古かったり常識が若干、今と異なったりしています。 20年くらい前の女子高生はこんな感じだったのかー くらいの視点で見ていただければ幸いです。今はこんなの通用しない! と思われる点も多々あるとは思いますが、大筋の変更はしない予定です。 フィクションなので。 多少不愉快な表現等ありますが、ネタバレになる事前の注意は行いません。この表現ついていけない…と思ったらそっとタグを閉じていただけると幸いです。 当時、だいぶ未来の話として書いていた部分がすでに現代なんで…そのあたりはもしかしたら現代に即した感じになるかもしれない。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

処理中です...