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20 10年目の再会
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手紙を読み考える。
この手紙は眞子か秋穂が書いた物だろう。なんとなく筆跡に覚えがある。
若干丸文字で筆圧が低そうな文字は何度か食材や下着などの買い物を頼まれて受け取ったメモの文字に良く似てる気がする。
ただ…この書かれている1ヵ月後に無理心中って言うのはどう考えるか…
彼女達はこの時間帯に普通に存在してる二人だった。
それは小春が確認して報告してくれた。たぶん学校の帰る時間に会いに行くか、家にそのまま連絡でも入れればすぐに話が出来るだろう。
それぐらいの事はさすがに…あの二人でも気づくよな…
しかも私に助けを求めろっていう書き方なんだからこの手紙が私に読まれる事も高校生ぐらいなら気づけて当然だと思うのだが…
まさかそこまで頭が悪いって事はさすがに無いよな?
「ねぇ京香ちゃん?君はこの手紙をもらってどうして信じられたの?」
彼女は私と小春に対面する場所に座って麦茶を両手で持って私が手紙から目を上げるまでずっと私を見ていた。
「その…その手紙には別の紙が2枚入ってて…それの1枚が私だけで読めって書いてあったんだけど…そこに誰も知らない事が書いてあったのね。だから…」
と言うことは、そこまで考えて書いてるのだから…
「それって間違い無く京香ちゃんしか知らない事だったの?」
「…うん」
ちょっと視線を下げ頬を赤く染め恥ずかしそうな感じで頷いた。
さすがにその内容を見せろとは言えないかな…
だとしたら、二人に直接聞いても知らないって話になるだろうな。
でも一応確認だけはしておくか。
「小春?お前二人の連絡先は知ってるか?」
私の隣で自分の手元を見ながら静かにしてた小春は私の聞いてることの意図が読めないのか少し不思議な顔をして私の方を見る。
「何で今あの2人が??」
「たぶん聞いても知らないと言って来るとは思うが一応確認だけでもしておいた方が良さそうなんでな。」
小春はそれでも首を傾げながら自分のスマホを取り出して確認してくれる。
「住所は一応残してるけど電話番号までは確認してないよ?」
そのやり取りを静かに聴いてた京香ちゃんが、
「あ、眞子ちゃんと秋穂ちゃんなら電話番号知ってるよ?」
と教えてくれた。
その後二人に電話を掛けて話をした所…
「は~い♪眞子で~す。」
「急に連絡して悪いな明だが、判るか?」
「…明さん?…えっと…私が知ってる明さん…かな?確か明日香さんに何度も聞かされた?」
なんとなく知らない人と話をしてる感じの話し方…
「あぁ失礼しました。はじめましてで良いのかな?今京香ちゃんが家に来て少し話をしてね、それで君に一つ聞きたい事が有ったんだが…」
「あら?京香ちゃんが明さんの所へ?なんだろ?…あ、もしかして自分の父親かもって話を鵜呑みして見に行っちゃったとか?」
これは確認しても知らないって反応しか戻ってこないな…当たり障りの無い事を聞いておくか。
「あぁ…まぁそんな感じだな。それで聞きたいのは、明日香さんはそっちへは今行ってないかって事なんだが。」
「ん~~私今おばあちゃんの家に来てるんでちょっと明日香さんどこに居るかは知らないなぁ…こっちに来るって話になってたんですか?」
「あぁ、そっちへ行って無いならそれで良いんだ。ありがとう。では。」
「はーい♪京香ちゃんにお土産買って行くって伝えて置いてくださいね~。」
ふぅ…
受話器を持って溜め息を吐いた私を見て小春が聞いてくる。
「なんか変な事を聞いてたけど…何て?」
「とりあえず私のことは知らないらしいぞ。」
「はぁ?知らない??」
さてと、どう言う事だろうか…
あれだけ毎日体の関係を持った眞子(京香)が私に会った事が無い様な話し方で電話の対応をした。
顔が目の前にあったら嘘を吐いてるかどうかぐらいは判断できるが、電話越しではさすがにそこまでは判らない。
それに京香(現在)ちゃんに京香(未来?)から手紙が出されていた…
んーー…そんな事が有りえるのか?
こんな状況であれば夏輝も同じ様な反応をするはず。嘘かどうかは判らないが…
とりあえず問題になりそうな心中って項目だけ確認した方が良いか…
「なぁ京香ちゃん。お母さん…明日香さんって今のお父さんとはどういう感じなの?」
それを聞いたら京香ちゃんの顔がはっきりと判る位に嫌そうな感じになった。
「お父さん…嫌い。お母さんいつも叩かれてて…」
ぽつぽつと漏れ出るように喋ってくれた事をまとめてみると、
明日香さんと旦那さんはどうも大学で知り合ってすぐに妊娠したという話のようで、旦那さんは大学を途中で辞めて働く事になったらしい。
それでも最初の頃は仲良く3人で生活していたらしいのだが、昨今の不景気で仕事を転々とするしかない状況下、京香ちゃんが小学校に入る少し前に、旦那さんの実家に身を寄せ、今の家で生活していたらしいのだが、私と似た状況になったらしい。
1年ぐらい前に両親が揃って事故で他界したらしく、そこから段々行動がおかしくなって行ったと。
たまにしか家に戻って来なくなり、帰って来ても京香ちゃんに話しかける事も無く明日香さんを殴るような事が増えて行ったそうだ。
そして最近、
「お前俺に似てないよな…もしかしたら飛鳥が言ってた付き合ってた人がいるって言ってた奴との間の子なんじゃないか?」
と面と向かって言われたらしい。
明日香さんが友人の女性と家で一緒に話をすることが昔から結構有ったらしく、そんな時に旦那さんが気を使って部屋から離れていたらしいが、漏れ聞こえる話で「あの子はもしかしたら明君の子だったかもしれないわね~うふふっ♪」
とか聞こえていたのかもしれないと…
そんな話が隣の部屋で寝てる自分にも聞こえてたんだから、「お父さんにも聞こえてたかも…」と京香ちゃんが説明してくれた。
なんとなく原因ではないにしてもまったく関係ないとは言えない感じだな…
色々話をして最後に、
「この手紙が本当だったとしたら…私1人になっちゃうの…お願いします。助けてください。明さん。」
そう言って一滴涙を流して京香ちゃんが帰って行った。
だから私はこういう子供が頑張ってるとか辛い思いをしてるって話に弱いんだってば…
リビングで京香ちゃんが帰ってからも少しの間テーブルの所で椅子に座り考えていると、
「なぁに?明君あんな話って昔から苦手って言うか、弱かったからすぐにでも動くのかと思ってたんだけど…何かまだ気になる事でもあるの?」
そんな事を聞きながら小春が後ろから首に腕を回し抱き着いてきた。
「気になることはいっぱいあるぞ。なんで未来人なんかが存在してるんだ?とかあの眞子と秋穂との日常はなんだったんだ?とか小春しか残ってないのは何かの嫌がらせか?とかな。」
私が説明してると小春がいきなり耳を強く噛んできた。
「痛いって!!いきなりなんだ?!」
「そんな風にごちゃごちゃ必要無い事を考えてる明君って嫌い。」
お前が嫌いなのは小春しか残らないのは?って考えの部分だけだろ?
まったく…
「まぁ考えててもしょうがない…一回明日香さんに会うしかないな。小春、もし別れさせるって事になったら頼めるか?」
少しだけ考えて、少し嫌な顔になり、
「まぁ心中とかって話になるならほっとけないよね。いいよ。知り合いの弁護士にも話を通しておく。」
次の日小春に明日香さんの住んでる家の住所を教えてもらい、見られる姿(スーツ着用)になって訪ねてみると、明日香さんしか居なかった。
玄関の所で少しだけ逡巡し、思い切ってインターホンを押すと懐かしい声が聞こえてきた。
「はーい。どちらさまでしょうか?」
「木島 明です。お久しぶりです明日香さん。」
少しの間無音の状態で待ってると、
「あ・あぁえっと…お久しぶりですね。明君…今日はどうしたの?」
かなりの動揺が感じられる返事だった。
「実は少し気になる話を聞いてしまいまして…少しだけお時間を頂けませんか?」
そう言うとかなり迷ったんだと思う。10秒ぐらい無音になって、玄関が開いた。
そこから顔を出した明日香さんは高校を卒業する頃の姿しか記憶に無かったのだが、本人だとすぐに判った。
少しだけ疲れた感じがあり、それでもあの頃心を引かれ続けていた明日香さんの面影が至る所に感じられた…
部屋に上がり机をはさんで椅子に座りお茶を用意してもらう。
そして目の前に座った明日香さんが、
「こんなおばちゃんになってまた会うとは思っても無かったわ…いきなり連絡を取らなくなって御免なさいね。」
そう言って頭を下げてくれた。
この手紙は眞子か秋穂が書いた物だろう。なんとなく筆跡に覚えがある。
若干丸文字で筆圧が低そうな文字は何度か食材や下着などの買い物を頼まれて受け取ったメモの文字に良く似てる気がする。
ただ…この書かれている1ヵ月後に無理心中って言うのはどう考えるか…
彼女達はこの時間帯に普通に存在してる二人だった。
それは小春が確認して報告してくれた。たぶん学校の帰る時間に会いに行くか、家にそのまま連絡でも入れればすぐに話が出来るだろう。
それぐらいの事はさすがに…あの二人でも気づくよな…
しかも私に助けを求めろっていう書き方なんだからこの手紙が私に読まれる事も高校生ぐらいなら気づけて当然だと思うのだが…
まさかそこまで頭が悪いって事はさすがに無いよな?
「ねぇ京香ちゃん?君はこの手紙をもらってどうして信じられたの?」
彼女は私と小春に対面する場所に座って麦茶を両手で持って私が手紙から目を上げるまでずっと私を見ていた。
「その…その手紙には別の紙が2枚入ってて…それの1枚が私だけで読めって書いてあったんだけど…そこに誰も知らない事が書いてあったのね。だから…」
と言うことは、そこまで考えて書いてるのだから…
「それって間違い無く京香ちゃんしか知らない事だったの?」
「…うん」
ちょっと視線を下げ頬を赤く染め恥ずかしそうな感じで頷いた。
さすがにその内容を見せろとは言えないかな…
だとしたら、二人に直接聞いても知らないって話になるだろうな。
でも一応確認だけはしておくか。
「小春?お前二人の連絡先は知ってるか?」
私の隣で自分の手元を見ながら静かにしてた小春は私の聞いてることの意図が読めないのか少し不思議な顔をして私の方を見る。
「何で今あの2人が??」
「たぶん聞いても知らないと言って来るとは思うが一応確認だけでもしておいた方が良さそうなんでな。」
小春はそれでも首を傾げながら自分のスマホを取り出して確認してくれる。
「住所は一応残してるけど電話番号までは確認してないよ?」
そのやり取りを静かに聴いてた京香ちゃんが、
「あ、眞子ちゃんと秋穂ちゃんなら電話番号知ってるよ?」
と教えてくれた。
その後二人に電話を掛けて話をした所…
「は~い♪眞子で~す。」
「急に連絡して悪いな明だが、判るか?」
「…明さん?…えっと…私が知ってる明さん…かな?確か明日香さんに何度も聞かされた?」
なんとなく知らない人と話をしてる感じの話し方…
「あぁ失礼しました。はじめましてで良いのかな?今京香ちゃんが家に来て少し話をしてね、それで君に一つ聞きたい事が有ったんだが…」
「あら?京香ちゃんが明さんの所へ?なんだろ?…あ、もしかして自分の父親かもって話を鵜呑みして見に行っちゃったとか?」
これは確認しても知らないって反応しか戻ってこないな…当たり障りの無い事を聞いておくか。
「あぁ…まぁそんな感じだな。それで聞きたいのは、明日香さんはそっちへは今行ってないかって事なんだが。」
「ん~~私今おばあちゃんの家に来てるんでちょっと明日香さんどこに居るかは知らないなぁ…こっちに来るって話になってたんですか?」
「あぁ、そっちへ行って無いならそれで良いんだ。ありがとう。では。」
「はーい♪京香ちゃんにお土産買って行くって伝えて置いてくださいね~。」
ふぅ…
受話器を持って溜め息を吐いた私を見て小春が聞いてくる。
「なんか変な事を聞いてたけど…何て?」
「とりあえず私のことは知らないらしいぞ。」
「はぁ?知らない??」
さてと、どう言う事だろうか…
あれだけ毎日体の関係を持った眞子(京香)が私に会った事が無い様な話し方で電話の対応をした。
顔が目の前にあったら嘘を吐いてるかどうかぐらいは判断できるが、電話越しではさすがにそこまでは判らない。
それに京香(現在)ちゃんに京香(未来?)から手紙が出されていた…
んーー…そんな事が有りえるのか?
こんな状況であれば夏輝も同じ様な反応をするはず。嘘かどうかは判らないが…
とりあえず問題になりそうな心中って項目だけ確認した方が良いか…
「なぁ京香ちゃん。お母さん…明日香さんって今のお父さんとはどういう感じなの?」
それを聞いたら京香ちゃんの顔がはっきりと判る位に嫌そうな感じになった。
「お父さん…嫌い。お母さんいつも叩かれてて…」
ぽつぽつと漏れ出るように喋ってくれた事をまとめてみると、
明日香さんと旦那さんはどうも大学で知り合ってすぐに妊娠したという話のようで、旦那さんは大学を途中で辞めて働く事になったらしい。
それでも最初の頃は仲良く3人で生活していたらしいのだが、昨今の不景気で仕事を転々とするしかない状況下、京香ちゃんが小学校に入る少し前に、旦那さんの実家に身を寄せ、今の家で生活していたらしいのだが、私と似た状況になったらしい。
1年ぐらい前に両親が揃って事故で他界したらしく、そこから段々行動がおかしくなって行ったと。
たまにしか家に戻って来なくなり、帰って来ても京香ちゃんに話しかける事も無く明日香さんを殴るような事が増えて行ったそうだ。
そして最近、
「お前俺に似てないよな…もしかしたら飛鳥が言ってた付き合ってた人がいるって言ってた奴との間の子なんじゃないか?」
と面と向かって言われたらしい。
明日香さんが友人の女性と家で一緒に話をすることが昔から結構有ったらしく、そんな時に旦那さんが気を使って部屋から離れていたらしいが、漏れ聞こえる話で「あの子はもしかしたら明君の子だったかもしれないわね~うふふっ♪」
とか聞こえていたのかもしれないと…
そんな話が隣の部屋で寝てる自分にも聞こえてたんだから、「お父さんにも聞こえてたかも…」と京香ちゃんが説明してくれた。
なんとなく原因ではないにしてもまったく関係ないとは言えない感じだな…
色々話をして最後に、
「この手紙が本当だったとしたら…私1人になっちゃうの…お願いします。助けてください。明さん。」
そう言って一滴涙を流して京香ちゃんが帰って行った。
だから私はこういう子供が頑張ってるとか辛い思いをしてるって話に弱いんだってば…
リビングで京香ちゃんが帰ってからも少しの間テーブルの所で椅子に座り考えていると、
「なぁに?明君あんな話って昔から苦手って言うか、弱かったからすぐにでも動くのかと思ってたんだけど…何かまだ気になる事でもあるの?」
そんな事を聞きながら小春が後ろから首に腕を回し抱き着いてきた。
「気になることはいっぱいあるぞ。なんで未来人なんかが存在してるんだ?とかあの眞子と秋穂との日常はなんだったんだ?とか小春しか残ってないのは何かの嫌がらせか?とかな。」
私が説明してると小春がいきなり耳を強く噛んできた。
「痛いって!!いきなりなんだ?!」
「そんな風にごちゃごちゃ必要無い事を考えてる明君って嫌い。」
お前が嫌いなのは小春しか残らないのは?って考えの部分だけだろ?
まったく…
「まぁ考えててもしょうがない…一回明日香さんに会うしかないな。小春、もし別れさせるって事になったら頼めるか?」
少しだけ考えて、少し嫌な顔になり、
「まぁ心中とかって話になるならほっとけないよね。いいよ。知り合いの弁護士にも話を通しておく。」
次の日小春に明日香さんの住んでる家の住所を教えてもらい、見られる姿(スーツ着用)になって訪ねてみると、明日香さんしか居なかった。
玄関の所で少しだけ逡巡し、思い切ってインターホンを押すと懐かしい声が聞こえてきた。
「はーい。どちらさまでしょうか?」
「木島 明です。お久しぶりです明日香さん。」
少しの間無音の状態で待ってると、
「あ・あぁえっと…お久しぶりですね。明君…今日はどうしたの?」
かなりの動揺が感じられる返事だった。
「実は少し気になる話を聞いてしまいまして…少しだけお時間を頂けませんか?」
そう言うとかなり迷ったんだと思う。10秒ぐらい無音になって、玄関が開いた。
そこから顔を出した明日香さんは高校を卒業する頃の姿しか記憶に無かったのだが、本人だとすぐに判った。
少しだけ疲れた感じがあり、それでもあの頃心を引かれ続けていた明日香さんの面影が至る所に感じられた…
部屋に上がり机をはさんで椅子に座りお茶を用意してもらう。
そして目の前に座った明日香さんが、
「こんなおばちゃんになってまた会うとは思っても無かったわ…いきなり連絡を取らなくなって御免なさいね。」
そう言って頭を下げてくれた。
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