貞操逆転世界って天国だったんだなぁ・・・

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俺は今までの自分の身に起きた時間移動に関するアレコレを言える範囲で説明しつつ、現状の考察などを交えてそれとなく『今もしかしたらこんな状態なんじゃないかな?』って願望を確定路線的な言い方で朱美に説明してみた。

「パパってそんな事をなんかいもして来たのかぁ…ってパパから小吾君は聞いたのね」
「まぁ小吾君でもなんでもいいんだけどね」
俺は、頑なにパパと認めようとしない朱美に少しだけ諦めが入りかけていた。
「それで?今っていつなの?」
ベッドから足をプラプラさせつつ窓の方を首を伸ばして見ながら聞いてくる朱美。
「詳しくは分からないけど…外の景色を見る限りでは…一応昭和の戦後少し経った辺りじゃないかと思うんだけど」
道路なんかは確か昭和の初期の頃からアスファルト道路になっていたって話をどこかで聞いた気がするが、目の前の景色を見ただけではさすがに昭和〇〇年だ!なんて断定はできない。

「小吾君ってあまりつかえないのね…ハァ~」
外人さんのヤレヤレだぜフゥ~みたいなジェスチャーと共にダメ出しされた。
「そう言われてもな。まだ景色とこの部屋の中を見ただけだから外に出てみればたぶん何か情報が手に入ると思うが…」
俺は朱美のジェスチャーに全く腹をたてる事も無く普通に『こんな反応も愛いのぉ~♡』なんて考えつつ話を進めていた♡

「そう言えばさぁ、私の服がないんだけど」
朱美の言いたい事は分かってる♡
「大丈夫。パパに任せなさい♪パパのカードなら無制限に買い物できるんだから♪」
「パパのカードじゃなくてもうちのお母さん達が持ってるカードもむせーげんで買い物ができるわ。なんなら私の持ってるカードでもそこそこすごいのが買えるんだから」

なぜかムキになって対抗心を燃やす朱美。
俺と朱美は部屋の中を自分の財布を探して回った。

「カードがどうって話以前に財布も何も無いな」
「私のポーチもない…」
「そんな泣きそうな顔するなってば」
「でも…昭和って喜美華母さんのおばあちゃんから聞いた事あったけど…私みたいに可愛い子はすぐにさらわれてタイヘンな目にあうからぜったいに家族からはなれたらダメって…」
目に溜まった涙が今にも零れ落ちそうな感じになりつつ自分を可愛い子と言い放つ朱美。

なるほど。確かに令和の時代を生きてる朱美からすれば昭和の悪い連中なんて怖くてもしょうがないか。ウン♡

「とりあえず財布もスマホも何も無いのは分かったから、資金調達に行くしかないか…って朱美?今なんで胸元隠したんだ?」
俺の方を少しりりしい感じの目で見ながらベッドの上を胸元を隠しつつゆっくり離れて行こうとしてる朱美…?

「昭和の子供のお金のかせぎ方って弓枝お母様に聞いたことがあるもん…」
「弓枝ってお前らに自分の事をお母様って呼ばせてたの?」
「お母さんって呼んでもいいのは千穂母さんだから、私の事は同じ様にお母さんって呼んだらダメよって言われたから、おばあちゃんって一回呼んだらすごくかなしそうな顔されてからこう呼ぶ事にしたって大樹お兄ちゃんが言ってた」

なるほど…

「まぁ弓枝は今度会ったら少し話しておくよ。それで?弓枝から聞いた昭和の子供の稼ぎ方ってどんなのだったの?」
「なんか…がにまた?で、踊りながら近づいてジャンプさせるって言ってた。…たぶんあれよ、ほら、マサイ族の踊りみたいな感じの。たしかカツあげ?っていってた。それと、可愛い子をみちばたでおじさんの前で病気にならせて…こっちもカツアゲの踊りみたいな感じに近づいてきて、確か肩を抱いて…いっしょにラインダンスみたいなことをしながら、オトシタマエ?って言うとかっていってたかな?たぶんそんな感じにお金をあつめるって教えてくれたの…たぶん仲良くなっていっしょにおどって?みたいな感じ?」

仲良くなって踊る…弓枝はどんな感じに説明したのか…部分部分を切り取って聞けば間違ってないが、最終到着地点がかなりずれてる感じなんだよなぁ…昭和と令和ってそこまでジェネレーションギャップがあったのかなぁ…

「とりあえず、たぶんだが…カツアゲとつつもたせの事じゃないかと思うが、今度弓枝ともう少し詳しく話をしとくわ。って言うかそんな事する訳ないだろ?朱美を他のおっさんに好きにさせるとか考えられん!朱美は俺の永遠の彼女だ。誰にも触れさせん!」

朱美の顔がウーロン茶と間違えてテキーラでも飲んだ俺みたいに真っ赤になった。

「ん?どした?いきなり顔を赤くして…?」
「…だって…いきなり彼女とかいいだすから…ゴニョゴニョ…ソンナノ…エット…」
段々声が小さくなっていく朱美。
娘LOVEな世界を佐藤から学んだ俺には、朱美を美人局つつもたせの道具みたいに使うなんて絶対に考えられないんだが…俺、何か変な事言ったか?

「だってさぁ…私学校の同級生になんて言われてるか知らないの?」
「すごい美人に育つ将来有望な美少女だろ?」
「…バッカじゃないの?…男がイッパイ近くにいるけどたぶん結婚できない女って…言われてたんだよ?」

朱美のなんとなくむず痒さでも感じてそうなもにょもにょとした顔ってのはなかなかに新鮮だ♡
最近…っていうか、朱美が赤ちゃんの頃から俺がず~~っと褒めまくってきたおかげで俺の褒め言葉には笑顔にはなっても恥ずかしそうな恥じらいの顔を見せることの無かった朱美…かわえぇのぉ~~♡

「って言うかなんで朱美が結婚できない女って事になるんだ?」
「だってさぁ、私が学校に行ってる間って、ずっとだれか一人以上お兄ちゃんが一緒に居るんだよ?休み時間になったら次の時間が体育とかいどう教室じゃないお兄ちゃん達が大体私のまわりに集まって来るんだよ?しかも大樹お兄ちゃんと真吾お兄ちゃんって秀美兄弟って呼ばれて伝説になってるんだから」
「秀美兄弟ねぇ…」
確かに。大樹はかなり勉強頑張ってるよなぁ…真吾はまぁ…真琴のDNAのすごさを一番体現してるし…
「だからね、そんなすごい兄弟にずっと近くに居られたらさぁ、他の女の子もいっぱい集まって来るからさぁ、男の子とかぜんぜん近づけないから…さぁ」


なるほどねぇ~~♪そういう事ね~~♪


2人が優秀…って言うか、他にもいっぱい男の子がいる場所で姫様扱いされている朱美には、他の男は近づき辛いだろうよなぁ。周りの男どもが優秀なら優秀なだけ朱美には近寄りづらくなるだろうなぁ~♪わかるぞ~実体験として俺はその事を知っていたからなっ♪
俺が子供の頃に、地元で評判の美少女が居たんだ。でもその子の兄貴が地域の悪い連中のトップだったおかげで声をかける事も出来なかったし♪
危険な兄貴がいるのは朱美の境遇とは若干違うかもしれないが、あっちは兄貴と仲良くなりさえすれば攻略可能なだけ敷居が低いだろう♪
それと比べてこっちは優秀な兄とめっちゃカッコイイ兄だもんなぁ~♡声なんてかけられないよなぁ~近くにいるだけで、ず~~っと比べられるって絶対に思うだろうしなぁ~♪


フッ…計画通り♪


あいつらが小さい頃から、『妹は死んでも守れ』『可愛い妹を絶対に一人だけにするな』って言って聞かせて来た事が、しっかりと実を結び効果を発揮している様だな♡
やっぱり子供の頃の教育って大事だな。今度大樹達に何か欲しいモノが無いか聞いてやるとしよう♪


「小吾君、悪い顔してない?」
「大丈夫だよ?」
「そう?」
大丈夫だよ、は、答えになってなかったな。


「さぁそんな訳で、何が無くともお金を確保しつつ、身の拠り所を確保しなければ、俺達はそう遠くないうちに養護施設行きか、優しい顔で近づいてくるおっさん達の食い物になるって事だ」
「…やっぱり私…なぐさみものになっちゃうの?」
たぶんそんなに心配して無さそうな顔の朱美。
「なぁ、そんな言葉ってどこで覚えてくるの?小学校低学年の国語ではさすがに習わないよな?」
「えっ?久美母さんのうすい本よ?」
「あいつ…まだ懲りてなかったんだな。ハァ…」
「ちなみに私が見たうすい本はR15?の、少し大丈夫な奴だって鞠子母さんが言ってたよ?」

少ししか大丈夫じゃない時点でダメなのに、何考えてんだあの2人は…ハァー…まったく。

「久美も鞠子も再教育しとかないとまずいな…また何か妙な本を大量配布されたら今度こそ外を歩けなくなる」
これはだいぶ前の話だが、俺かインストラクターぐらいしか知らないはずの内容が、デフォルメされて薄い本になっていたのを大量に押収した事があったんだ。
内容的には鞠子の代わりに担当になった村雨さんと俺が、男同士で子作りして最終的に村雨さんが妊娠するって感じの、訳の分からない内容だった。
その結果二人には、作品内で村雨さんが俺にされていた事を罰としてやった訳なんだが…亀甲拘束吊りで、大量浣腸からの、穴が締まらなくなるまで尻穴耐久セックス。
フィクション作品ではそんな行為で男に子供が出来ても大丈夫なのだろうか?展開的にアリなのか?
お仕置き後に少しの間2人が腰を丸めて歩くような姿を見せて辛そうにしていたから、さすがに懲りたとばかり思っていたが…


「あのね…パパ…じゃなくって小吾君って…男のちくびも好きってホント?」


一瞬何を聞かれたのか分からなかった。
「んっ?えっ?もしかして今、俺が男の乳首が好きかどうかを聞いたのか?」
「…ウン♡」


これは…


「もしかして朱美の読んだ薄い本の中で、俺が…あーっと、大吾パパがそんな事を言ってたのかな?」
「村雨さんの乳首をカミカミシテタ…♡」

あいつらマジで再教育しないとダメだ…それにしてもR15でそんな内容って…

「朱美、俺は朱美ぐらい美少女じゃないと、乳首を噛みたいなんて思わないから、安心してくれ」
「…なんで私が安心しないといけないのよ…モウ…」

よっし。なかなかに恥じらう感じがいいぞ♡
「やっぱり朱美は可愛いなぁ~俺のお嫁さんにならないか?」
「ふえっ?!?!よめっ?!ッテケッケケケケケケ…けっこん…けっ…」
今度はスピリタスをグイっと行った時のアル中一歩前の人みたいな赤い顔になる朱美。

あれっ?俺は今まで何度も朱美にパパのお嫁さんにならない?とかそれこそ数えきれない回数聞いて来たはずだが…?今日はなんでこんなに可愛い反応を返してくれるんだ?

「まぁあれだ。久美と鞠子の事は今は横に置いといて、資金調達だ」
「…まぁそうね。で?私をつかわないって言うならどうやってお金をかせぐの?…はっ?!もしかして小吾君がその…男の人に?!…えっ♡そんなことしちゃうの?♡」
すごく期待してる感じの朱美。

って言うか朱美の頭の中で俺が相手してるのが男だったのを知った事が一番ショックだよ!
「朱美の中で俺がどんな人を相手にしてるのかは、あえて!聞かないが!違うからな?」
それにしても、なんでこんなに話が進まないんだろ…?

「じゃぁどうするの?」
なんでそこまで不満顔にならないといけない?

「話を戻すぞ。とりあえず、この状態が未来の想定内であるならば、目が覚めた場所の近くに必ずメッセージがあるはずなんだ。でも、さっき財布とスマホを探すついでに見た限りでは、この部屋の中にはそんなものが無かった。そんな訳で、もしかしたら今のこの状態って言うのは未来の想定外な状態かもしれない」
「そうなの?」
言いながらちょっと首を傾げる朱美ラブリー♡
「そうなの」
なんとなく大きくうなづいて特に困った状態では無い事を暗に示す俺♪
「…で?」
「そんな状況に陥る事を想定して未来が用意してくれているので、それを取りに行こう」

「…でも、今がどこのいつなのかも分からないのにそんな何かを受け取れるの?」
「朱美の心配はごもっとも。でも大丈夫。とりあえずそうだな…外ってどんな感じだった?」
朱美から外の状況を聞いて、俺は動き始めた。
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