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01 プロローグ
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少し前に俺の子が20人を超えた。
真琴が男の子を3人、喜美華さんが男の子を2人、鞠子が男の子を4人、久美が男の子を4人、灯さんが男の子を1人、朱里が男の子と女の子の双子を産んで、ユカちゃんエリちゃんハルカちゃんがそれぞれ男の子を一人づつ産んだ。
それと、弓枝と千穂ちゃんがそれぞれ男の子を1人づつ産んで、2人とも千穂ちゃんの子として育てられる事になった。
俺の子として認知したのはこれだけだが、俺の子として認知されていない子が更にいる。
久美の義姉の香織さんに男の子が1人と、ユカちゃんのお姉さんの幸枝さんに一卵性双生児の男の子が2人、弓枝の屋敷(俺の家)の家政婦リーダーに正式に就任した香澄さんにも男の子が1人、真琴の友人の奈緒さんと、藍子と楓にも男の子が一人づつ…更に言えば子作り契約の女性達にたぶん…30人ぐらい?
そしてここで終わらないのがすごいんだよなぁ。
桜、雪、紅葉が高校を卒業する頃に合わせてちょうど妊娠する様に子作りを頑張り、無事一人づつ男の子を産んで、その男の子達を小さい頃にお世話になった児童相談所を陰でずっと支えてくれた子宝に恵まれなかった人達の元に里子に出し、次の子作りを頑張ってる所だったりするのと、俺の実家のある島根県の出雲市辺りにも、認知してない子が数人いるって状態だったりする。
すごいね。俺が産ませた男の子だけで野球とかサッカーのリーグ戦が出来ちゃうんじゃね?
ちなみにこれは余談だけど、少し前までうちの家の最寄りの小学校に在籍している男子が半分以上うちの子って状況だったらしく、弓枝の家…まぁ俺の家みたいなものだが、家の正面玄関前のロータリーの花壇の辺りに花とかお菓子とか遊具(性的)とかをそっと置いて行く人がちらほらいたらしい。
さすがに家の前に色々勝手に置かれて安産子宝祈願をされても困る。そんな訳で、うちの実家の神社ネットワークに話をして、安産子宝に効きそうな神様を奉ってもらう小さな神社みたいなのを家の近くに作ってもらった。
ちなみに紗枝ちゃんと結葉と未来と茜はまだ子供を産んでない。
紗枝ちゃんと結葉は仕事の関係で20年ぐらい仕事しないと子作り出来ない様になってるらしいのと、茜は少し前に海外の現地工場長になって全く戻ってきてない。そして未来はたぶんだけど、どこか知らない時空に俺の子を何人か産んでると思うが…まったく教えてくれないので分からない。
それにしてもここまで子沢山になる人生を送るとは思ってなかったなぁ…
俺の子(男の子)達は、幼稚園に行く頃から全員が近所の女の子と仲良くなっていて、小学校に入学する頃には、序列がどうのとか、暫定一位の子を紹介するから会って欲しいなんて話が食事中に飛び交いだしたんだ。
母子共になかなかに忙しそうな感じだった。
どうも男の子のお母さんっていうのがこれまたなかなかに忙しいらしく、息子の付き合う相手の女の子の家族と面談したりしつつ、うちの母親同士で自分の子の相手先の親戚や血縁などの関係を話し合ってるのを見かける様になった。
なんとなく自分の扱いが蚊帳の外っぽい感じがしたので、『俺は会わなくてもいいの?』なんて興味本位に聞いてみたんだけど、真琴と朱里と喜美華さんと鞠子に笑顔で無視された。
たぶんだが、俺が息子達の人間関係に介入する必要は、ペンペン草程度にも無いって事なんだろう。
って言うか後でこっそり香澄さんが教えてくれた話では、どうも相手のお母さんに俺が手を出すと色々大変な事になるから、出来るだけ相手の母親と俺を合わせない様にする話が付いていたらしい。
さすがに自分の事を、息子のお付き合いする相手の女の子のお母さんに手を出す様な節操なしとは思って無かった俺は、それを母親会議をしてる連中に直訴に行ったところ、『でも相手のお母さん達って鞠子さんと大差ない年齢の人ばかりよ?大丈夫?』って返され、それでもうだうだと、『自分は大丈夫』なんて事を言ってたんだが、母親たちが息子達を部屋から出して詳しく説明してくれた所によると、『大吾は大丈夫でも、相手のお母さん達の中には普通に結婚した人も何人も居るの。そしてそんな人達って周りから男の子を強く求められているのよ。そこに男の子を産める可能性が高い大吾の事を知ったら間違いなく目の色変えて関係を持とうとしてくるわ。一回だけでもSEX出来たらあとは時間が解決してくれるって知ったらもっと敷居が低くなるわ。それでも本当に大丈夫?』って聞かれた。
そう言えば前に、男の子を産んだら仕事をしてなくてもそこそこ良い生活が出来るとか誰かに教えてもらった事があった。男の子を産むだけで周囲の環境が劇的に変わるってなれば、娘の結婚相手の父親との性的な行為なんていくらでもって考える人も、少なくないって事、か…
なるほど。…どうも俺は母親達に守られていた様だ。俺はその事に気付いて静かにその場を去った。
さて、俺は子供の人数自慢がしたい訳では無いんだ。ここまでの話から気づいた事があるんじゃないだろうか?
そう、俺の子として朱里に女の子が1人だけ生まれたんだ♡
最初に朱里から男女の双子がおなかに居るって話を聞いて、ふと思い出したのが未来が言ってた俺と子作りしたらほぼ100%男の子になるって話。
二卵性双生児でも未来の話だと男が2人のパターンになるんじゃないかって思ったのだが、どうも後で聞いたところによると、二卵双生児の場合は1人は確実に男になるが、もう一人は決まって無いらしい。
そもそも俺の体で作られる精子が持ってる能力というのは、相手の女性の子宮に掛かっている遺伝子レベルの病気を改善する能力と、子宮が改善されていく間着床しにくくする力と、改善された子宮に精子の生産者(俺)のDNAを持つ有精卵を着床しやすくする能力があるらしい。
どうも、その着床しやすくする能力って言うのが、俺のDNA情報を持った男の有精卵が子宮に近付いたら、子宮自体を着床しやすくする様な力があるらしい。
本来であれば、1つの卵子しか排卵されない状態で受精卵が途中で完全に2個以上に分裂するのが一卵生双生児で、同時に2個以上の卵子が排出されるのが、二卵生双生児らしく、俺のDNA情報を持った男の有精卵が出来て着床してしまえば、それ以降は数週間ほどの間、子宮の近くにある有精卵(性別問わず)が吸いつけられる様に着床する様になるそうだ。
なぜこの様なプロセスで男の子が出来やすい状態を作ったのかだが、そもそも男のDNAだけを俺の体で作るよりも、治療をする必要のある女性の体の方で調節する方が、問題が起きにくいからだって言ってた。
未来が確認した所、どうも朱里は少し珍しい左右の卵巣が同時に排卵するタイプの人らしく、この状態の人の事を想定してなかったって朱里に謝ってた。
ちなみに朱里は、その体質のせいで次以降も二卵生双生児が生まれる可能性が高いらしく、仕事の関係で次の子を産むかどうか悩んでいるらしい。どうも実家からは仕事を辞めてどんどん産めって話が来てるそうだが、さすがに今すぐ決断って話にはならないみたいだ。
そう言えば…朱里も朱夜と双子か…もしかしたら朱里の家系はそんな体質の人が多いのかもしれないな。
とりあえず赤ちゃんの出来るプロセスに関してはこんな感じらしい。
それで、俺が何を言いたいのかって話に戻るが、さっきも言った様に、俺に娘が1人生まれたんだよ~♡
もうさぁ~女の子って…可愛すぎん?
男の子が60人近く生まれた中に、たった1人の女の子♡
奇跡みたいな確率で生まれて来てくれたんだよ~~~~♡
知り合いのお父さん(佐藤)が、『娘ってな、永遠の彼女だ♡もう俺の娘は誰にも渡さない♡』なんて言ってたが、完全に同意だ♡
抱っこしててじっと俺の顔を見てきて笑顔になってくれたりさぁ~♡
お風呂に入れてたら急に顔を赤くして息んだと思ったらポッコリ可愛いウンチちゃんを生み出したりさぁ~♡
そう言えばだいぶ前に鞠子が言い難そうな感じに近づいて来て、久美がお風呂に一人で赤ちゃんを連れて入ると危険とかなんとか言って、俺にも一緒に入る人が必要とかって言ってたけど…なんでだろ?
…まぁいっか♪
そんな訳で、俺は1人だけの娘を溺愛する様になったのだが、そんな娘を溺愛する俺を見て嫁さん達がどうも危機感を持ったらしい。
「俺が朱美を可愛がり過ぎ?…そう?」
俺は仕事から帰ってきてそのまま弓枝の部屋に行き、朱美を抱っこして寝るまで少しの間歩き回る程度しかしてないが?
「普通のお父さんは、娘を抱っこして毎日4時間も家の中を歩いたりしないわ」
「でも朱美ってさぁ~座ったら歩けって泣きだすんだからしょうがないだろ~ね~朱美~♡」
「大吾さん。そもそも普通のお父さんって、家に帰ってきたらご飯を食べてお風呂に入って気分が乗った時だけ奥さん達とイチャイチャする程度で、子供にはほとんど意識を向けませんからね?」
「私も朱夜も妹も父親に抱っことかされた覚えがほとんど無いぞ?」
「私も父親には抱っことかされた事ってなかったですね。おじいちゃんには座椅子に座ってる所に一緒に座って、おつまみをもらって食べたたりしたことが何度かあったぐらいかしら?」
真琴も鞠子も朱里も喜美華さんもこの世界のお父さん像を基準に言ってるみたいで、本当ならいう通りにした方が良いのかもしれないけど、俺がこっちの世界に染まる…んー…染まった方がいいのか?
こんな話し合いが何度か繰り返されて、俺は少しづつ朱美と距離を取らされたんだが…
でも真琴も鞠子も喜美華さんも…朱里は仕事が忙しいから代わりに朱夜が息子達にベッタリだよな?
俺だけ娘と距離を取らされるって言うのはちょっと納得いかなかったが、その話し合いの後ぐらいから毎日の子作りローテーションを多めに詰め込まれてしまい、時間的精力的に朱美を抱っこする時間が削られて減って行ったのだが…
赤ちゃんの頃なら弓枝がずっと傍に居てくれて安心して任せられる感じだったけど、幼稚園に入る頃ぐらいからか、朱美が弓枝の部屋でぼんやりと外を眺めてる姿を見かける様になった。
「朱美?どうした?」
「あっパパ。おかえりなさい」
朱美は窓の外を見ていた視線を少しだけ俺に向けて笑顔を少しだけ見せてくれた。
「もうご飯は食べたのか?」
朱美の座ってる椅子のすぐ横に胡坐をかいて座る俺。
「うん。もう食べた」
朱美の視線は窓の外をずっと見てる…?
息子達は全員母親の部屋で一緒に住み、寝るのも母親と一緒だけど、朱美だけは違っていた。
小学校に上がる頃になって自分の部屋をもらってそこで1人で寝る様になった。
朱美が1人部屋をもらった頃からだろうか、こんな感じに一人でいる事が増えたのは…
「もう寝るだけなら、パパと一緒に結葉の所にでも遊びに行かないか?」
子供用の椅子に座った朱美は胡坐をかいて座る俺とほとんど同じ高さに目線がある。
「パパでも…結葉さんとエッチな事しないの?」
誰だ、娘にこんな事を吹き込んだのは。
「エッチな事はみんなが寝静まってからするからまだ時間が早すぎるかなぁ?」
ちなみにうちではセックスに関してそこそこオープンな感じになってる。
そもそも屋敷内に住んでいる女性のほとんどが俺の相手をしてるから、こうなるのも仕方ないんだけど…これはこれでちょっとばかり教育上良くない感じかなぁ…もう少し食事中ぐらいは『昨日遅くまで抱かれてたから寝不足~♡』とか『明日から休みだから私記憶が無くなるまで楽しむんだ~♡』とかとか『そう言えばさぁ、後ろを開発したら前の感度が上がってもっと気持ち良くなるって聞いたけど、そこんところどうなの?教えなさいよ~』なんて会話は慎む様に言っておくか…
ちょっと自分達の生活を振り返りながら考えていたら朱美が俺をじっと見ていたのに気づいた。
真琴が男の子を3人、喜美華さんが男の子を2人、鞠子が男の子を4人、久美が男の子を4人、灯さんが男の子を1人、朱里が男の子と女の子の双子を産んで、ユカちゃんエリちゃんハルカちゃんがそれぞれ男の子を一人づつ産んだ。
それと、弓枝と千穂ちゃんがそれぞれ男の子を1人づつ産んで、2人とも千穂ちゃんの子として育てられる事になった。
俺の子として認知したのはこれだけだが、俺の子として認知されていない子が更にいる。
久美の義姉の香織さんに男の子が1人と、ユカちゃんのお姉さんの幸枝さんに一卵性双生児の男の子が2人、弓枝の屋敷(俺の家)の家政婦リーダーに正式に就任した香澄さんにも男の子が1人、真琴の友人の奈緒さんと、藍子と楓にも男の子が一人づつ…更に言えば子作り契約の女性達にたぶん…30人ぐらい?
そしてここで終わらないのがすごいんだよなぁ。
桜、雪、紅葉が高校を卒業する頃に合わせてちょうど妊娠する様に子作りを頑張り、無事一人づつ男の子を産んで、その男の子達を小さい頃にお世話になった児童相談所を陰でずっと支えてくれた子宝に恵まれなかった人達の元に里子に出し、次の子作りを頑張ってる所だったりするのと、俺の実家のある島根県の出雲市辺りにも、認知してない子が数人いるって状態だったりする。
すごいね。俺が産ませた男の子だけで野球とかサッカーのリーグ戦が出来ちゃうんじゃね?
ちなみにこれは余談だけど、少し前までうちの家の最寄りの小学校に在籍している男子が半分以上うちの子って状況だったらしく、弓枝の家…まぁ俺の家みたいなものだが、家の正面玄関前のロータリーの花壇の辺りに花とかお菓子とか遊具(性的)とかをそっと置いて行く人がちらほらいたらしい。
さすがに家の前に色々勝手に置かれて安産子宝祈願をされても困る。そんな訳で、うちの実家の神社ネットワークに話をして、安産子宝に効きそうな神様を奉ってもらう小さな神社みたいなのを家の近くに作ってもらった。
ちなみに紗枝ちゃんと結葉と未来と茜はまだ子供を産んでない。
紗枝ちゃんと結葉は仕事の関係で20年ぐらい仕事しないと子作り出来ない様になってるらしいのと、茜は少し前に海外の現地工場長になって全く戻ってきてない。そして未来はたぶんだけど、どこか知らない時空に俺の子を何人か産んでると思うが…まったく教えてくれないので分からない。
それにしてもここまで子沢山になる人生を送るとは思ってなかったなぁ…
俺の子(男の子)達は、幼稚園に行く頃から全員が近所の女の子と仲良くなっていて、小学校に入学する頃には、序列がどうのとか、暫定一位の子を紹介するから会って欲しいなんて話が食事中に飛び交いだしたんだ。
母子共になかなかに忙しそうな感じだった。
どうも男の子のお母さんっていうのがこれまたなかなかに忙しいらしく、息子の付き合う相手の女の子の家族と面談したりしつつ、うちの母親同士で自分の子の相手先の親戚や血縁などの関係を話し合ってるのを見かける様になった。
なんとなく自分の扱いが蚊帳の外っぽい感じがしたので、『俺は会わなくてもいいの?』なんて興味本位に聞いてみたんだけど、真琴と朱里と喜美華さんと鞠子に笑顔で無視された。
たぶんだが、俺が息子達の人間関係に介入する必要は、ペンペン草程度にも無いって事なんだろう。
って言うか後でこっそり香澄さんが教えてくれた話では、どうも相手のお母さんに俺が手を出すと色々大変な事になるから、出来るだけ相手の母親と俺を合わせない様にする話が付いていたらしい。
さすがに自分の事を、息子のお付き合いする相手の女の子のお母さんに手を出す様な節操なしとは思って無かった俺は、それを母親会議をしてる連中に直訴に行ったところ、『でも相手のお母さん達って鞠子さんと大差ない年齢の人ばかりよ?大丈夫?』って返され、それでもうだうだと、『自分は大丈夫』なんて事を言ってたんだが、母親たちが息子達を部屋から出して詳しく説明してくれた所によると、『大吾は大丈夫でも、相手のお母さん達の中には普通に結婚した人も何人も居るの。そしてそんな人達って周りから男の子を強く求められているのよ。そこに男の子を産める可能性が高い大吾の事を知ったら間違いなく目の色変えて関係を持とうとしてくるわ。一回だけでもSEX出来たらあとは時間が解決してくれるって知ったらもっと敷居が低くなるわ。それでも本当に大丈夫?』って聞かれた。
そう言えば前に、男の子を産んだら仕事をしてなくてもそこそこ良い生活が出来るとか誰かに教えてもらった事があった。男の子を産むだけで周囲の環境が劇的に変わるってなれば、娘の結婚相手の父親との性的な行為なんていくらでもって考える人も、少なくないって事、か…
なるほど。…どうも俺は母親達に守られていた様だ。俺はその事に気付いて静かにその場を去った。
さて、俺は子供の人数自慢がしたい訳では無いんだ。ここまでの話から気づいた事があるんじゃないだろうか?
そう、俺の子として朱里に女の子が1人だけ生まれたんだ♡
最初に朱里から男女の双子がおなかに居るって話を聞いて、ふと思い出したのが未来が言ってた俺と子作りしたらほぼ100%男の子になるって話。
二卵性双生児でも未来の話だと男が2人のパターンになるんじゃないかって思ったのだが、どうも後で聞いたところによると、二卵双生児の場合は1人は確実に男になるが、もう一人は決まって無いらしい。
そもそも俺の体で作られる精子が持ってる能力というのは、相手の女性の子宮に掛かっている遺伝子レベルの病気を改善する能力と、子宮が改善されていく間着床しにくくする力と、改善された子宮に精子の生産者(俺)のDNAを持つ有精卵を着床しやすくする能力があるらしい。
どうも、その着床しやすくする能力って言うのが、俺のDNA情報を持った男の有精卵が子宮に近付いたら、子宮自体を着床しやすくする様な力があるらしい。
本来であれば、1つの卵子しか排卵されない状態で受精卵が途中で完全に2個以上に分裂するのが一卵生双生児で、同時に2個以上の卵子が排出されるのが、二卵生双生児らしく、俺のDNA情報を持った男の有精卵が出来て着床してしまえば、それ以降は数週間ほどの間、子宮の近くにある有精卵(性別問わず)が吸いつけられる様に着床する様になるそうだ。
なぜこの様なプロセスで男の子が出来やすい状態を作ったのかだが、そもそも男のDNAだけを俺の体で作るよりも、治療をする必要のある女性の体の方で調節する方が、問題が起きにくいからだって言ってた。
未来が確認した所、どうも朱里は少し珍しい左右の卵巣が同時に排卵するタイプの人らしく、この状態の人の事を想定してなかったって朱里に謝ってた。
ちなみに朱里は、その体質のせいで次以降も二卵生双生児が生まれる可能性が高いらしく、仕事の関係で次の子を産むかどうか悩んでいるらしい。どうも実家からは仕事を辞めてどんどん産めって話が来てるそうだが、さすがに今すぐ決断って話にはならないみたいだ。
そう言えば…朱里も朱夜と双子か…もしかしたら朱里の家系はそんな体質の人が多いのかもしれないな。
とりあえず赤ちゃんの出来るプロセスに関してはこんな感じらしい。
それで、俺が何を言いたいのかって話に戻るが、さっきも言った様に、俺に娘が1人生まれたんだよ~♡
もうさぁ~女の子って…可愛すぎん?
男の子が60人近く生まれた中に、たった1人の女の子♡
奇跡みたいな確率で生まれて来てくれたんだよ~~~~♡
知り合いのお父さん(佐藤)が、『娘ってな、永遠の彼女だ♡もう俺の娘は誰にも渡さない♡』なんて言ってたが、完全に同意だ♡
抱っこしててじっと俺の顔を見てきて笑顔になってくれたりさぁ~♡
お風呂に入れてたら急に顔を赤くして息んだと思ったらポッコリ可愛いウンチちゃんを生み出したりさぁ~♡
そう言えばだいぶ前に鞠子が言い難そうな感じに近づいて来て、久美がお風呂に一人で赤ちゃんを連れて入ると危険とかなんとか言って、俺にも一緒に入る人が必要とかって言ってたけど…なんでだろ?
…まぁいっか♪
そんな訳で、俺は1人だけの娘を溺愛する様になったのだが、そんな娘を溺愛する俺を見て嫁さん達がどうも危機感を持ったらしい。
「俺が朱美を可愛がり過ぎ?…そう?」
俺は仕事から帰ってきてそのまま弓枝の部屋に行き、朱美を抱っこして寝るまで少しの間歩き回る程度しかしてないが?
「普通のお父さんは、娘を抱っこして毎日4時間も家の中を歩いたりしないわ」
「でも朱美ってさぁ~座ったら歩けって泣きだすんだからしょうがないだろ~ね~朱美~♡」
「大吾さん。そもそも普通のお父さんって、家に帰ってきたらご飯を食べてお風呂に入って気分が乗った時だけ奥さん達とイチャイチャする程度で、子供にはほとんど意識を向けませんからね?」
「私も朱夜も妹も父親に抱っことかされた覚えがほとんど無いぞ?」
「私も父親には抱っことかされた事ってなかったですね。おじいちゃんには座椅子に座ってる所に一緒に座って、おつまみをもらって食べたたりしたことが何度かあったぐらいかしら?」
真琴も鞠子も朱里も喜美華さんもこの世界のお父さん像を基準に言ってるみたいで、本当ならいう通りにした方が良いのかもしれないけど、俺がこっちの世界に染まる…んー…染まった方がいいのか?
こんな話し合いが何度か繰り返されて、俺は少しづつ朱美と距離を取らされたんだが…
でも真琴も鞠子も喜美華さんも…朱里は仕事が忙しいから代わりに朱夜が息子達にベッタリだよな?
俺だけ娘と距離を取らされるって言うのはちょっと納得いかなかったが、その話し合いの後ぐらいから毎日の子作りローテーションを多めに詰め込まれてしまい、時間的精力的に朱美を抱っこする時間が削られて減って行ったのだが…
赤ちゃんの頃なら弓枝がずっと傍に居てくれて安心して任せられる感じだったけど、幼稚園に入る頃ぐらいからか、朱美が弓枝の部屋でぼんやりと外を眺めてる姿を見かける様になった。
「朱美?どうした?」
「あっパパ。おかえりなさい」
朱美は窓の外を見ていた視線を少しだけ俺に向けて笑顔を少しだけ見せてくれた。
「もうご飯は食べたのか?」
朱美の座ってる椅子のすぐ横に胡坐をかいて座る俺。
「うん。もう食べた」
朱美の視線は窓の外をずっと見てる…?
息子達は全員母親の部屋で一緒に住み、寝るのも母親と一緒だけど、朱美だけは違っていた。
小学校に上がる頃になって自分の部屋をもらってそこで1人で寝る様になった。
朱美が1人部屋をもらった頃からだろうか、こんな感じに一人でいる事が増えたのは…
「もう寝るだけなら、パパと一緒に結葉の所にでも遊びに行かないか?」
子供用の椅子に座った朱美は胡坐をかいて座る俺とほとんど同じ高さに目線がある。
「パパでも…結葉さんとエッチな事しないの?」
誰だ、娘にこんな事を吹き込んだのは。
「エッチな事はみんなが寝静まってからするからまだ時間が早すぎるかなぁ?」
ちなみにうちではセックスに関してそこそこオープンな感じになってる。
そもそも屋敷内に住んでいる女性のほとんどが俺の相手をしてるから、こうなるのも仕方ないんだけど…これはこれでちょっとばかり教育上良くない感じかなぁ…もう少し食事中ぐらいは『昨日遅くまで抱かれてたから寝不足~♡』とか『明日から休みだから私記憶が無くなるまで楽しむんだ~♡』とかとか『そう言えばさぁ、後ろを開発したら前の感度が上がってもっと気持ち良くなるって聞いたけど、そこんところどうなの?教えなさいよ~』なんて会話は慎む様に言っておくか…
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