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第五章 追跡?
136 俺って死んでないの?4/6
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俺とココちゃんはお互いの体を存分に楽しんだ後、一応書庫をざっと一回りしてから村に戻り始めた。
正面に右方向に緩く湾曲した壁を俺の持つライトが照らし、通路の先の方までうっすらと見えている。
「なるほどなぁ…物語の情報としてはアドレス番号などが残っている訳ではないのか。」
「えぇ、そもそも私のメモリー内に蒐集されている物語の情報は私を作った男の技術者の方がネットワークが存在していた頃にそのネットワーク上のページを個人のパソコンにダウンロードして残していたのでアドレス情報はそのパソコン内のフォルダー情報としてしか存在しません。」
どうもココちゃんを作った男は物語のWebページをそのまま丸っと自分のパソコン内に保存をすると言ったとても変わった行為をしていたらしい。
このWEB情報の保存方法は特に難しい訳ではないが、ネットワークに繋がっている端末を使えばいつでも閲覧できる情報を、わざわざ自分のパソコン内に残す理由が分からないのだが…
これって単にネットワークから切断される状況下でもその物語を読みたかったからそんな奇行をしていたのか…
そいつ…まさかとは思うが…広域ネットワークが無くなる事を予見していたから、そんな情報をわざわざ残していた?
その男の素性が気になるな…
「なぁココちゃん、その…君を作った奴らの名前と素性って分かる?」
「名前と素性ですか?…ん~…とりあえず…私がその者達の事で知ってるのは、マリアーノさんって人が大きな胸がとても大好きで、『もし吸えるならば女児を1人以上生み育てた女性の少しだらしない感じに崩れた胸が良い♡』と、常々言ってたのと、クリスティアンさんって方が『繁殖できるギリギリの年齢は世界記録では5歳だ!私はそんな記録に挑戦してみたかった!!』って言ってたのと、ヴァレリーさんって人が『鍛えられてない乳房とは無駄な脂肪でしかない!素晴らしきは大胸筋を動かせる女性のみ!!』なんて言ってた事ぐらいでしょうか?」
「よくそんな連中が揃っててココちゃんが作られたな?」
そんな3人の変態が揃ってラブドールを作ったらココちゃんの様な少女の様な姿を持ったラブドールとか絶対出来ない気がするのだが…
「どうもこの姿はアイヴァーン様のお母様の幼少期のお姿に似せて作られているそうです。」
…もしかしたら…アイヴァーンっておっさん…マザコンか?
って言うよりも生身の女性を前にすると、どんな性癖を持ってる奴でもそっちに靡くって言うのがここでのポイントなのだろうか?
変り種の性癖を持つ連中が自分の好みのラブドールを作って自分に侍らせていながら、最終的に自分達の技術を持ち寄って作り上げたのがその場に生きている生身の女性の幼い頃の姿…
「まぁココちゃんの姿がその姿でとりあえずほっとしている俺がいるが…それは置いておくとして、とりあえずそうだな…その物語が投稿され始めた時期は分からないって話だったよな?」
「そうですね。でも文章の量などからの推察ができるのではないでしょうか?一応私のメモリー内に保存されている物語の形態はWEBページとしての形態ですので…あぁ、小説の情報を掲載してあるページも存在していますね…文字数が120万文字程度で総ページ数が300ページを超えていますね…平均文字数が4000文字程度の様です。」
120万文字…確か1冊の小説としての文字数は…紙媒体の頃の名残なのかどうかは知らないが、確かPDFなどを基準とするならば大体1ページが700文字程度のはず。この文字数は文字のサイズによって大きく変わってくるが、文章を読んで楽しむ事を前提にするならば、ある程度似通ったサイズの文字サイズを使うので大差無いと考えていいだろう。その場合に小説1冊の文章量を考える場合に基準になるのは1ミノル(=1000ページ程度と規定されているらしい?)だよなぁ…平均的な小説のページ数が確か1/3ミノル弱だったはず。
…とりあえず小説の一般的平均ページ数が大体300ページぐらいと考え、余白やページ移動や挿絵の事を考えて1ページの平均的な文字数を700文字の70%程度とするならば、一般的な小説の文字数とは物語の内容だけを取り上げる場合に大体147000文字…きりの良い数字で15万文字程度と考えられる。
それを踏まえて、その物語を小説8冊程度の容量と考えるならば…ジローペース(年間書籍出版冊数)を基準に考えるならば1年4冊程度と言う事になる。平均的な小説家を前提にするなら1年に2冊程度か?
俺程度の文章作成能力を持つ奴が小説8冊程度の容量の文章を書くとすれば、一般的な小説家よりも時間が掛かると考えるのが普通だから…年一冊程度の量を書くぐらいか?8年ぐらいは掛かってると考えても良さそうだな。
「とりあえずココちゃん、その物語のキーになるワードなんかを後で教えてくれるか?こっちでも確認してみるから。」
「それはかまいませんが…でも清様はこの後お屋敷に戻ってから現世におられる清様と話が出来るか試してみられるのですよね?」
「まぁそうだな。メルがそれをとっても楽しみにしてるみたいだからな。それに…俺も少しばかり確認しておきたい事があるのでね。」
「では、現世の側で探してもらった方が良いのではありませんか?」
「そう?」
「はい。昨日からの話を聞いた限りにおいての懸念点が一つあります。それまでのその端末がネットワークに繋がっていた状況であれば、前日までのデータ転送に関するあれこれは上書きされて消える可能性が高いと思われますけど、今現在同じ速さで時間が進んでいる状態でリンクしている状態ですよね?」
「…まぁそうだね?」
あれっ?でも同じ時間をループする感じにデータ転送が蓄積されるって感じで言われていたと思うけど…何か理解が間違ってる?
「もし、同じ端末から同時にネットワークに接続すると言った状況が発生した場合、同じアドレスから同じアプリケーションで同時に別のデータを受け取るといった事が起きる可能性があります。その場合受け取る側の端末で処理が同時に発生すると言った状態になる為にその送られてきたデータをどちらの情報として扱うかでエラーが発生する可能性が高いと思われます。」
ふむ…どんな感じに俺のスマホがネットワークに繋がってるのかは知らないが、そもそも俺のスマホには同時に2個端末が存在した状態でデータを割り振る様な状況は想定されていないのでそこが問題になってエラーが発生するというのは考えられるのか。
そう言えば俺の命日の日…俺はスマホをまったく使ってなかったなぁ…それこそ朝の車に乗って移動する間と、会社でトイレに行った時ぐらいしか使わなかったか…
あぁそうだ、黒田に誘われていたけど気付いたら話の中で言われていた時間が完全に過ぎていたから、そのまま仕事を終えて家に帰ったんだったな…
あっ…そうだ、そう言えば俺…あの命日の日の夜に帰り道の途中で寄ったコンビニで1人の女性に急に話し掛けられたんだ。
それにしても…なんでその女の姿とその時何をしたのかを思い出せないのか…
もしかしてアレか?事故の後遺症みたいな何かのせいで忘れてるのか?
それかとても衝撃的な何か体験をしてしまったおかげで記憶が飛んでるとか?
…まぁその女の事は今はいいとして、今後スマホを使っての検索はあまりしない方が良さそうって事だよな。
「とりあえず了解。ココちゃんの懸念は一応理解できるから言うとおりにしておくとしよう。」
話をしながら歩いていたら村の出口の辺りまで戻ってきていた。
その後ココちゃんはそのまま家に戻って行き、俺は近くに居たレテーナとメルの傍に歩いて近付いて行った。
「そっちの話し合いは終わったのか?」
「お帰りなさい、キヨシ。」
「もう終わったよ。そっちも調べてきたの?あの子と遊んでたんじゃないでしょうね?」
レテーナとメルクリウスは俺に気付いて特に変な挙動をする事無く普通に話しかけてきた。
…メルってもしかしたら俺の視界をジャクしてたりしないよな?
とりあえず確認するとすれば…メルの股間を凝視してみる…………………大丈夫か?
「何?なんでボクをじっと見てるの??」
メルが自分の体を少し隠して俺を睨んでるけど…これは俺の視線が気になっただけ?
「一応書庫の確認はざっとではあるがしてきたが、特に何か見つかったって事は無かった。」
とりあえずメルの俺の視界ジャック疑惑はもう少しゆっくり確認していくしかないな♪
「そう、分かったわ。一応あの場所に関しては私かメルクリウスが同行する場合においてのみ入れる様に封印される事が決まりました。それとこのメルクリウスよりもたらされた情報を元にテラス様の元で確認が行なわれる事になりましたが、その結果が出るまでは村人がこの村から出る事が禁じられていますのでその事を皆に通達しておいて下さい。」
レテーナから注意点などを細々と言われたので、それを遅滞無く遂行すべく村の首脳陣を集めてさっさと指示を出しておいた。
正面に右方向に緩く湾曲した壁を俺の持つライトが照らし、通路の先の方までうっすらと見えている。
「なるほどなぁ…物語の情報としてはアドレス番号などが残っている訳ではないのか。」
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これって単にネットワークから切断される状況下でもその物語を読みたかったからそんな奇行をしていたのか…
そいつ…まさかとは思うが…広域ネットワークが無くなる事を予見していたから、そんな情報をわざわざ残していた?
その男の素性が気になるな…
「なぁココちゃん、その…君を作った奴らの名前と素性って分かる?」
「名前と素性ですか?…ん~…とりあえず…私がその者達の事で知ってるのは、マリアーノさんって人が大きな胸がとても大好きで、『もし吸えるならば女児を1人以上生み育てた女性の少しだらしない感じに崩れた胸が良い♡』と、常々言ってたのと、クリスティアンさんって方が『繁殖できるギリギリの年齢は世界記録では5歳だ!私はそんな記録に挑戦してみたかった!!』って言ってたのと、ヴァレリーさんって人が『鍛えられてない乳房とは無駄な脂肪でしかない!素晴らしきは大胸筋を動かせる女性のみ!!』なんて言ってた事ぐらいでしょうか?」
「よくそんな連中が揃っててココちゃんが作られたな?」
そんな3人の変態が揃ってラブドールを作ったらココちゃんの様な少女の様な姿を持ったラブドールとか絶対出来ない気がするのだが…
「どうもこの姿はアイヴァーン様のお母様の幼少期のお姿に似せて作られているそうです。」
…もしかしたら…アイヴァーンっておっさん…マザコンか?
って言うよりも生身の女性を前にすると、どんな性癖を持ってる奴でもそっちに靡くって言うのがここでのポイントなのだろうか?
変り種の性癖を持つ連中が自分の好みのラブドールを作って自分に侍らせていながら、最終的に自分達の技術を持ち寄って作り上げたのがその場に生きている生身の女性の幼い頃の姿…
「まぁココちゃんの姿がその姿でとりあえずほっとしている俺がいるが…それは置いておくとして、とりあえずそうだな…その物語が投稿され始めた時期は分からないって話だったよな?」
「そうですね。でも文章の量などからの推察ができるのではないでしょうか?一応私のメモリー内に保存されている物語の形態はWEBページとしての形態ですので…あぁ、小説の情報を掲載してあるページも存在していますね…文字数が120万文字程度で総ページ数が300ページを超えていますね…平均文字数が4000文字程度の様です。」
120万文字…確か1冊の小説としての文字数は…紙媒体の頃の名残なのかどうかは知らないが、確かPDFなどを基準とするならば大体1ページが700文字程度のはず。この文字数は文字のサイズによって大きく変わってくるが、文章を読んで楽しむ事を前提にするならば、ある程度似通ったサイズの文字サイズを使うので大差無いと考えていいだろう。その場合に小説1冊の文章量を考える場合に基準になるのは1ミノル(=1000ページ程度と規定されているらしい?)だよなぁ…平均的な小説のページ数が確か1/3ミノル弱だったはず。
…とりあえず小説の一般的平均ページ数が大体300ページぐらいと考え、余白やページ移動や挿絵の事を考えて1ページの平均的な文字数を700文字の70%程度とするならば、一般的な小説の文字数とは物語の内容だけを取り上げる場合に大体147000文字…きりの良い数字で15万文字程度と考えられる。
それを踏まえて、その物語を小説8冊程度の容量と考えるならば…ジローペース(年間書籍出版冊数)を基準に考えるならば1年4冊程度と言う事になる。平均的な小説家を前提にするなら1年に2冊程度か?
俺程度の文章作成能力を持つ奴が小説8冊程度の容量の文章を書くとすれば、一般的な小説家よりも時間が掛かると考えるのが普通だから…年一冊程度の量を書くぐらいか?8年ぐらいは掛かってると考えても良さそうだな。
「とりあえずココちゃん、その物語のキーになるワードなんかを後で教えてくれるか?こっちでも確認してみるから。」
「それはかまいませんが…でも清様はこの後お屋敷に戻ってから現世におられる清様と話が出来るか試してみられるのですよね?」
「まぁそうだな。メルがそれをとっても楽しみにしてるみたいだからな。それに…俺も少しばかり確認しておきたい事があるのでね。」
「では、現世の側で探してもらった方が良いのではありませんか?」
「そう?」
「はい。昨日からの話を聞いた限りにおいての懸念点が一つあります。それまでのその端末がネットワークに繋がっていた状況であれば、前日までのデータ転送に関するあれこれは上書きされて消える可能性が高いと思われますけど、今現在同じ速さで時間が進んでいる状態でリンクしている状態ですよね?」
「…まぁそうだね?」
あれっ?でも同じ時間をループする感じにデータ転送が蓄積されるって感じで言われていたと思うけど…何か理解が間違ってる?
「もし、同じ端末から同時にネットワークに接続すると言った状況が発生した場合、同じアドレスから同じアプリケーションで同時に別のデータを受け取るといった事が起きる可能性があります。その場合受け取る側の端末で処理が同時に発生すると言った状態になる為にその送られてきたデータをどちらの情報として扱うかでエラーが発生する可能性が高いと思われます。」
ふむ…どんな感じに俺のスマホがネットワークに繋がってるのかは知らないが、そもそも俺のスマホには同時に2個端末が存在した状態でデータを割り振る様な状況は想定されていないのでそこが問題になってエラーが発生するというのは考えられるのか。
そう言えば俺の命日の日…俺はスマホをまったく使ってなかったなぁ…それこそ朝の車に乗って移動する間と、会社でトイレに行った時ぐらいしか使わなかったか…
あぁそうだ、黒田に誘われていたけど気付いたら話の中で言われていた時間が完全に過ぎていたから、そのまま仕事を終えて家に帰ったんだったな…
あっ…そうだ、そう言えば俺…あの命日の日の夜に帰り道の途中で寄ったコンビニで1人の女性に急に話し掛けられたんだ。
それにしても…なんでその女の姿とその時何をしたのかを思い出せないのか…
もしかしてアレか?事故の後遺症みたいな何かのせいで忘れてるのか?
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…まぁその女の事は今はいいとして、今後スマホを使っての検索はあまりしない方が良さそうって事だよな。
「とりあえず了解。ココちゃんの懸念は一応理解できるから言うとおりにしておくとしよう。」
話をしながら歩いていたら村の出口の辺りまで戻ってきていた。
その後ココちゃんはそのまま家に戻って行き、俺は近くに居たレテーナとメルの傍に歩いて近付いて行った。
「そっちの話し合いは終わったのか?」
「お帰りなさい、キヨシ。」
「もう終わったよ。そっちも調べてきたの?あの子と遊んでたんじゃないでしょうね?」
レテーナとメルクリウスは俺に気付いて特に変な挙動をする事無く普通に話しかけてきた。
…メルってもしかしたら俺の視界をジャクしてたりしないよな?
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「何?なんでボクをじっと見てるの??」
メルが自分の体を少し隠して俺を睨んでるけど…これは俺の視線が気になっただけ?
「一応書庫の確認はざっとではあるがしてきたが、特に何か見つかったって事は無かった。」
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「そう、分かったわ。一応あの場所に関しては私かメルクリウスが同行する場合においてのみ入れる様に封印される事が決まりました。それとこのメルクリウスよりもたらされた情報を元にテラス様の元で確認が行なわれる事になりましたが、その結果が出るまでは村人がこの村から出る事が禁じられていますのでその事を皆に通達しておいて下さい。」
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