楽園・ゲーム

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第五章 追跡?

126 俺達はメルを見つける為にこの場所に来ている3/3

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「おまたせー…って…んっ?松明だけ?」
俺とタマーラちゃんがせっかくもっと楽しめたのにそれを少しだけ早めに切り上げて戻ってきてやったと言うのに、ココちゃんとマルセル君の姿は最初に分かれた場所に無かった。

「このメモは…」
松明の立ててあった場所の近くに石で飛ばされない様に置いてあった紙を取って読んでいた俺にタマーラちゃんが近づいてきた。
「キヨシ様、なんて書いてあったのですか?」
「あいつらこの松明を点けてこのメモを残してそのまま戻ったらしい。」
松明の燃えた状態を見るに大体1時間程度は経っていると思われるが…
「あんっ♡」
「せっかく早めに戻ってきてやったって言うのにあいつら薄情だな。」
とりあえず2人の前で近付き過ぎない様に俺とタマーラちゃんの距離感を何度か近くの分岐点の辺りでイメトレしてから戻って来たっていうのに全部無駄だった。
「お2人はもう戻られたのですか?って!ちょっ?!キヨシ様?!…アンッ♡」
無駄な事をさせられた腹癒せにとりあえずタマーラちゃんの後ろに立ちおっぱいを下からすくい上げる様に持ってお手玉状態で弾ませて楽しんでおいた♪

「一応ココちゃんとマルセル君の行った方には山の上の方に繋がる出入り口みたいなのが在っただけで他には特に気になるような場所は見当たらなかったらしいよ。」
「そうなんですね。って言うかなんでブラジャーを着けてるのにそこまで簡単に乳首の場所が分かるのですか?」
「…カン?」
「…アンッ♡そんなに強く指で挟まないでください♡」
「了解♡」

一応2人の残してくれていたメモには2人の確認した辺りの概略図が書いてあった。この場所に近い辺りに通路に沿って十字路が4ヶ所ほどあり、その十字路の曲がった先に4ヶ所づつの個室の様な場所があったらしい。そしてその4ヶ所の十字路を越えて先に少し行くと広い空間があり、そこの壁にあった気密ドアらしき場所から外に出られる様になっていたらしい。
一応ドアの外を2人で少しだけ覗いて見たらしいが、近くに湖とその周囲に森が広がっていたらしく特に人の痕跡は無かったと書いてある。

「2人の探索した場所に誰も居なかったって事は、俺達の探していた方向の最後の分岐点の先にメルが居そうだと思うが…2時間か…」
「確かこの場所に来るまでにも少しかかってましたよね?」
俺に後ろから抱きつかれたままタマーラちゃんが聞いてきた。
「そうだな。前回マルセル君とここに来た時に時間を見たけど確かこの崩落現場の近くまで来るのに20分ほど掛かっていたはずだからこの通路の所まで来るのに30分程度って感じかな?」
「アンッ♡今から戻っても洞窟に入ってから3時間以上になるって事ですよね?…だからそんなに乳首を虐めないでくださいってば♡」
「うん♡3時間か…確か昼頃に洞窟に入ったはず…そう言えばタマーラちゃんってお昼は食べたの?」
俺は村の炊き出し場に立ち寄った時にマリナさんにポトフみたいなスープをもらって食べてきたけど…
「一応簡単な物はキヨシ様のお屋敷に来る前に食べてきていますが…」
今が昼から2時間半以上経ってる頃だとすれば小腹が減る頃か。

「そう言えば俺のスーツを出したら確かポケットの中に幾つかチョコレートが有る…」
あっ…そう言えばチョコレートを出して食べながら移動すれば…あいつが近づいてくるかも?
「とりあえずこれ食べながら少しだけ見て回ってみよう。」

脳内インベントリからスーツの上着を出し、ポケットに入ってた手の上で溶けないチョコレートを一つづつ俺とタマーラちゃんで食べながらもう一度分岐点まで戻ってきた。
「チョコレートですかぁ…とても甘い食べ物なんですね♡こんな食べ物を好んでいらっしゃるお方なんですねぇ~♡」
タマーラちゃんは俺に乳首を指に挟まれながら揉まれ続けていた事も完全に忘れている感じにチョコレートの美味しさを語ってくれているが…やっぱりどの世界の女性も甘い物は大好きなのだろうか?
これまで探索して無い最後の分岐点の先に向かって移動を始めたら、20mも進まないうちに大きなドアが通路を遮断している場所にたどり着いた。

「ここに来るまでの間には特にドアとか無かったよな?」
「そうですね。壁がずっと続いてたと思います。」
俺とタマーラちゃんの目には特に怪しい場所とかは感じられなかったのでもしメルが居るならこの先に居るはずなんだが…

でも…少し前からなんだかこう…誰かに見られている様な感じがしてるんだけど…気のせいか?

「なぁタマーラちゃんさぁ、この世界って幽霊とかって概念の奴らって居たりする?」
「えっ?幽霊ですか?…私の知る限り…巫女の知識と先住種族の昔話の中での事になりますが、そんな生物…存在?そんなのは居ないって教えられました。この世界はテラス様が全てを管理しておられるのでそんな好き勝手なまねはできないって話でしたよ?」
そう言えばこの世界って楽園エデンゲームの中なんだから、ゲームのシステムに人の生死も全てが一元管理されてるって事になるのか…
「そう言えばテラスちゃ…テラス様の眷属にはこの世界で人が死んだら迎えに来る様な奴が居たりするのか?」
「その様なお方の話は特に聞きませんが…でも召喚されたお方が勝手に広めた宗教なる価値観の中には人が死んだら迎えに来る神様が居るって話は確か聞いた事があるかもしれませんが…」
召喚された者なら宗教で死んだ後の世界を質に取られて搾取されて来てるはずなんでそんな死神の様な概念の存在が居るとか言っててもおかしくないが…とりあえずテラスちゃんとゲームのシステムが幽霊を存在させて無いってのは間違いないと考えても良さそうか…

だとすればさっきから感じる視線って…

「そう言えばタマーラ、これが最後のチョコレートだから半分っこして食べるか?」
「えっ?もう最後なんですか?」
タマーラちゃんがとても残念そうな顔を見せながら半分と言わずに全部欲しいって考えてそうな顔で俺を見上げてきた。
「とりあえずこうやって…」
小袋の包装を剥いて俺がチョコレートを指で摘み、タマーラちゃんの口にゆっくり近付いていくと、タマーラちゃんは今から俺がどうする気なのかを悟って目を閉じて口を少し開けてくれた♡

たぶんこんな事をしてたら…

パックリ♡

何かが俺の指と一緒にチョコレートに食いついた♡
「おい!お前メルだろ!!」
自分の指のある場所にもう片方の手を動かすと髪の毛の様な触り心地の何かが手に触れた。

「ゲボッ!ちょっ!?キヨシ?!…オエェ~~!!」
俺には自分の手しか見えてないけど、どうも俺の指を口に咥えた何かの頭を後ろから勢い良く押す感じになってしまったらしい。
1回俺の腕を何かが掴んで押し返すような感じがあったのでもう一回強めに押してみたら指が根元まで生暖かい何かに包まれた感じがした♡
たぶんだが…もし俺の手を口に入れてる奴が人間ならば、盛大にマーライオンになってそうな音と声が聞こえてきた気がする。

押し返す力があまり感じられなくなったので手に感じる頭らしき場所を探りながら首の辺り背中っぽい場所とスライドして行ってると、片手に収まるサイズのお尻っぽい触感が感じられた♡
「なぁメル。お前なんで見えない状態で俺達の近くに居たの?」
「キヨシ様?何を…?」
俺の声を聞いて目を開けたタマーラちゃんが何か良く分からない事を言ってる人がいるけどこいつ何言ってるの?って顔で俺を見上げてきた。
「ちょっと探してた奴を見つけたかもしれないから少し待ってて。」

タマーラちゃんに断っておいて、とりあえず片手に収まるサイズの尻を見えない背中の方からギュッと掴むと、ちょうど中指と人差し指が股間の辺りに入り込む様な感じになった気がする♡

そして俺にはまったく見えてないけど、指がそれぞれ何かの別の穴っぽい場所に入り込んだ感じがした♡

「ちょっ?!キヨシ?!?!そこは…はひぃ~~んひっ…♡」
見えないメルの体から急に力が抜けた感じがしてやっと彼女の姿が見えた。
「えっ?!この人が…探していた人ですか?」
俺に見えたのと同時にタマーラちゃんにもメルクリウスの姿が見えたらしい。
「どうもそうらしいな。たぶんこいつ、俺達の近くにずっと居たみたいだ。なぁそうなんだろ?メル??」
「おねがい…抜いて…太すぎる…ハヤク…♡」
体のサイズが100cm程度しかないメルの体には指を1本づつとは言えどすこしばかり太すぎたらしい♡

ヌプッ♡
「アヒン♡…ハァハァ♡」
「お前なんで俺達の事を傍で見てたんだ?わざわざ隠れてよぉ?」
とりあえずまったく濡れてない穴に入っていた指をそのまま引き抜いて聞いてみた。
「…キヨシさぁ…久しぶりに会った愛らしいメルクリウス様に対して初っ端から上と下の穴の同時挿入とかやりすぎじゃない?」
メルの口に入っていた指の方の腕に抱き付いた状態で恨めしそうな顔で聞いてくるメル。
「まぁなぁ…ちょっとやりすぎたかもしれないけど、それは別の話だろ?それよりお前なんで隠れてた?っていうかいつから見てた?」
メルが背中の光ってる翼を広げて飛びながらトーガっぽい布を直しはじめた。
「2人を見つけて近付いてきたのはついさっきだよ。だから2人が何をしていたかまったく知らない。」
顔を見てる限りは特に嘘をついてる感じは無さそうだが…

「なぁメル、今のお前ってテラス様とはどんな感じに繋がってんの?」
「…いきなりどうしたの?…繋がってるのは…こっちから話しかけた時とテラス様がボクの知らないうちに見てる事があるかもだけど?」

…なるほどね。こいつはまだ前回やらかした事で保護観察処分状態からまだ抜け出せて無いって感じの様だな。

だとしたら…
「確かテラス様に映像を見せる為には双方向で繋げなければならないって話だったと思うけど…そこらって今はどんな感じになってるんだ?もし可能ならテラス様に見てもらいたい物があるんだが。」
「何かテラス様に見せたい物があるの?…確かレテーナは自分で意識しないとテラス様には映像は送れないはずだけど、ボクの場合はテラス様がいつでもどこでもボクが直接見た物なら見れるはずだよ?見せたい物ってどれ?」
「あぁ、見せたいのは俺の記憶にある物で実物はここには無いんだ。」
「あぁ…それならテラス様からキヨシに直接心話を繋げてもらわないとダメね。今大丈夫か聞いてみる?」
「いや、そこまで急いでる訳じゃないから後で良いよ。」
「…そうなの?まぁいいけど…で?もうチョコ無いの?」
「さっきのでおしまい。」
「う…そうなの?じゃぁしょうがないけど…」
実は後2個ほど小袋に包装された状態のままのチョコレートがあるけど、メルの反応を見たくて嘘を吐いてみたらやっぱりこいつはまだ残ってる事に気付いてたみたいだ…それにテラスちゃんはこっちの事をリアルタイムでも後からでも見られるって事が分かった。
もしメルをこっちに取り込むならどこかでテラスちゃんから情報隔離できる状態を作らなければならないのか…

「そのぉ…こちらがキヨシ様が探しておられたメルクリウス様なのですか?」
少しばかりメルの扱いに関して考えていたらタマーラちゃんが恐る恐る聞いてきた。
「あぁ「そうだよ!ボクがメルクリウス様だぞ!」…だけどそこまで敬う必要は無いからね?」
「なんでだよ?!ボクやっとキヨシの傍に来れる様になったんだよ?!テラス様にすごく怒られて…やっと…グズッ…ウルウル…」
目が今にも決壊しそうな感じに涙を溜めて訴えかけてくるメルだが…でもこいつが怒られたのも保護観察中なのもこいつのせいなんだから自業自得だし…

「まぁほら、メルはずっと俺に付いてないといけないって言われて来たんだろ?だったら他の人の事とかそこまで気にする必要は無いって事だぞ?」
「…まぁそうなんだけど…グズッ…ハァ…チョコモウスコシタベタカッタナァ…」
俺のポケットをチラチラ見ながらしつこいメルクリウスだった。

ハァ…しょうがないか。
「おっと?俺はどうも勘違いしていたらしいな。ポケットの奥の方にまだ食べてないのが残ってたみたいだな。…2人とも食べる?」
高速シンクロ頷きを披露してくれて期待値マックスな顔で俺を見上げてくるタマーラちゃんとメルだった。

とりあえずメルも見つけたし、1回戻るか。
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