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第三章 フベルト?
62 フベルト昔語り
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右を見れば大きな樹をバックに地面に固定された大きな丸太に止まり微動だにせずこちらを見下ろしているレテーナが居る。
そして正面にはかなり緊張していそうな感じを見せているフベルトさんがテーブルの上に両手を組んでそれを凝視しつつ何か考えていた。
いつまでこうして静かに見てなければならないのかな?なんなら俺は今すぐ解放してもらえるならそのままニナとソフィーのお風呂に混ざって幸せな時間を楽しめるんだが?などと考えていたら、やっと考えがまとまったのかフベルトさんが口を開いた。
「まずは単刀直入に聞きたい。レテーナ様、あなた達ゴッドバードはテラス様から直接指示を受けて行動する事がありますね?」
なんだろう…聞き方からすれば自分の中では確定してる事だがとりあえず確認してるって感じの聞き方だな。
「それが何?」
レテーナ冷たい!
だがここでレテーナが『あらぁ~んよくご存知だことっ♡』などと答えてコビでも売る様な事を言ったら、なんとなく俺はもやもやしてしまいそうな気がするのでちょっとホッとしてる♡
そんな俺は肝っ玉が小さいなっ♪
「…ではもう一つ伺いますが…あなた達は…この世界の生物を生まれ変わらせる様な能力をお持ちですね?」
んっ?なんか急に話が飛んだぞ??生まれ変わらせる能力を持ってる???
ちなみに俺は2人が声を発する度にそちらに首を振ってるだけになってるな。
…俺、なんでここに居るのかな?やっぱりニナとソフィーと一緒にお風呂が良かったなぁ…あっそう言えば今ジェシカも一緒にお風呂に行ってたんだ♡S&M&Lサイズ♡3サイズそろってんジャン♡
前回の風呂の時はジェシカが居る事を知らなかったからニナとソフィーを洗って楽しむ気で行った気がするが、今度は3人居る事を知ってるから今からウキウキ感1.5倍だな♡
「それはどこかで見たのかしら?」
レテーナやっぱり冷たい!!!だがそれが(以下略♡
コホン…とりあえずそろそろ真面目に聞いた方が良さそうだな。
「私は昔テラス様より啓示を受け不心得者を討伐するような事をしていた頃がありました。…その折に1度その様な場面に遭遇しましたもので。」
「…そうなのね。」
あっ…なんとなくだが…レテーナがちょっとばかり怖い感じになってる気がする。
レテーナを視界に入れてるだけで何か首筋から背中に怖気が走って息を吸うのが苦しい感じになってきてる気がする。
微動だにせずフベルトさんを凝視してる姿を傍から見てるだけでこんな感じだけど…直接睨まれてるフベルトさん大丈夫なのか?
その昔…大学の同期に津田君っていう名の見た目鈍重そうな身長195cm体重110kgぐらいのアマチュアレスリングをやっていた奴が居たんだが、何かの飲み会の時…そうだ、団体さん抱き合わせ商法(秋○商法)アイドルのライブを見に行った後で一緒に行った奴らで集まって打ち上げしたんだ。飲み会が始まって少しアルコールが入って参加者の声がだんだん大きくなり始めた時の事なんだが、そいつが推していたアイドルの子を俺が少しだけディスった時にいきなり怖い感じになって詰め寄られた事があったんだが…その10倍ぐらい怖い感じがする。
まぁでも津田君知らない奴にこれを説明しても意味無いと思うが。
俺が現実逃避をしてる間にも話は続く。
「もし叶うならば…私を生まれ変わらせて頂きたく。」
フベルトさん声が震えてるが…レテーナってこんなに怖い感じになるんだな…ニナにエッチな事をする時もう少し優しくしておかないと後で『キヨシが私がやめてって言った事何度もしてきて…恥ずかしかった♡』などと報告したりなんて事があったりでもしたら…その後今のフベルトさんに対峙する様なレベルで苦言を呈されるかもと思ったら…俺、EDになりそうな気がする。
それにしても…生まれ変わってどうする気なんだ?
生まれ変わるって事は、別の人格になってもう一度人生をやり直すとかって意味だと思うのだが…
んっ?ここではもしかしたらそれまでの知識を持ったままで生まれ変われたりするのか?もしそうなら…こいつは神に願うほどにレーヌさんを抱きたいって思うほどのアチアチ野郎…
もしかしたら…生まれ変わってもう一回レーヌさんと楽しみたいって言ってるのか?
…はっ?!
今すごい事に気づいてしまったのだが…まさかこいつ…レーヌさんの体を子宮内から楽しむ気か?!?!
そしてレーヌさんの子宮口を通って全身でレーヌさんのおまんこを楽しむ気なのか?!?!?!
こいつすげぇ事考えるなぁ…
まぁでも母体回帰は男の永遠のロマンだからなぁ…スカルファックを楽しむ方法について考えた事があるのは俺だけじゃないはずだ。
「そう…ではなぜ私達の持つ能力に気づいたのかを聞かせなさい。話はそれからです。」
逢魔時にこんな空気が張り詰める様な感じで話をしてるからかどうか分からないが…さっきまで小鳥のさえずりだとか草木の風に揺れる音とかが聞こえていたはずなのだが、急に周囲からそんな雑音が聞こえてこなくなった気がする。
「畏まりました。では、私がゴッドバードの能力に気づいた原因に関して話をさせていただきます。…あれは確か…150年程度前の話になります。その頃この世界には我々アセルマン種族とクレイ種族と最後に召喚された人族が何とか勢力を維持しつつ町や村を起こし繁栄させていっている最中といった状態でした。そして…」
私はその頃、種族的戦闘能力の高さを買われて先ほども言った様にテラス様からの啓示を受けてやりたい放題している奴を討伐するような事をしていました。
その頃の私の子や孫の世代になる者達の中で特に戦闘能力の高い者達を何人か連れて旅をしながらテラス様の指示を遂行していましたが、この…俺の持ち込んだ装備があったから死なずに済んだと言った強敵との戦闘が何度かありました。
まぁ子や孫が死ぬのは私の中では特に問題ではなかったのですが…討伐を達成すればテラス様は、レーヌの美貌を維持する様な秘薬を下さいましたので、私には特に不満は無かったのです。
…なんだキヨシ?なんでそんな顔で私を見てる?
…まぁそれなら良いが。
あぁ、話が逸れてしまいましたね、失礼しましたレテーナ様。
そんな啓示による討伐を何度も繰り返しつつも村に戻って愛するレーヌとの生活を続けていたのだが、ある時テラス様から新しい啓示を受け、その討伐対象者の元に向かいそ奴の眷属らしき気味の悪い奴らを打ち倒し対象者に詰め寄った時の事なのだが、そ奴は我々の知らぬ理による能力を持つ者であった。
名は確か…ペトラ・トーマンだったか…まぁずいぶん前の事なので間違っているかも知れぬが。
そいつはテラス様に召喚された後すぐに自分のパートナーを眷属にしてそのままワジルの町に潜伏していました。
…んっ?
あぁ、その町は召喚される者がほとんどの場合で最初に連れて行かれる所だ。
もしかしたらキヨシも最初はそこに送り込まれる予定だったのではないか?
あぁ…あの村に最初送り込まれる予定だったのか。
確か1月ぐらい前だったか、あの辺りで争いが起きたとの話が届いていたな。
たぶんその時に村は滅ぼされたのだろうな。
?…違うぞ。我々アセルマン種族の村はここだけだ。
そもそも我々の種族は繁殖力がそこまで旺盛ではないので勢力としてはそんなにたいした事は無い。
これは、俺がこれまで生きてきた中で感じた事なのだが、どうもこの世界、戦闘能力の低い奴ほど繁殖能力が強い気がするな。
まぁ戦闘能力だけが基準になってるとはさすがに言い切れないがな。
また話が逸れたな。レテーナ様失礼しました。
そのペトラですが姿を他の動物の姿に変えたり何やら空中から火を放ったりする様な力を持つ者であった為に我々アセルマン種族の力では討伐が叶わなかったのです。
そして討伐に失敗して…息子の1人に庇われた私がその息子の死体の下で意識を薄れさせつつ自分の死ぬ瞬間を待つだけと言った状態の時の事です。
手のひらの上に炎の珠を浮かべまったく動けない状態の私に近づいてくるペトラの体が首から上を残していきなり消し飛んだのだ。
そしてその後の事は…意識が途切れ途切れであった為に全てを覚えていた訳では無いが…私が憶えているのは、その首だけになったペトラをゴッドバードがその翼にあるカギ爪で持ち何かを問いかけている姿とその後にペトラの顔が淡い光に包まれて一瞬だが胎児の様な姿になって…卵の様な殻に覆われた所でした。
そして…次に私に意識が戻ったのは、我々が戦った場所に何かの用事で近づいてきた人が私達を見つけてまだ息のあった私の体を揺すった時でした。
「そう。フベルトはその時にまだ意識があったのね。」
レテーナが何か考えはじめた様だが…獣に変化したり火の珠を手のひらの上に浮かべてるとか言ってたよな…
もしかしてこの楽園ゲームって魔法とかもアリなの?
俺も何かこう…全身に力を入れてふんばったら何かを出せたりするんだろうか?
イヤ、今の俺がそんな事をしたら脱糞してしまいそうだが。
それにしてもここ空気が悪いなぁ…ちょっとだけ空気を変える為にチョコット話題を変えたりしたらさすがに怒るかなぁ…?
「私がゴッドバードの能力に気づけたのはその様な経験からの推測に因るものなのですが…どうでしょうかレテーナ様。願いを聞き入れて頂けませんでしょうか?」
あっ…そう言えば今ってフベルトさんが生まれ変わらせてもらう為にその能力を知った経緯の説明をしてる途中だったか。
危なかった…『そう言えばフベルトって一番好きな体位ってやっぱり後背位?』とか聞かなくてよかった♡
「…フベルト、あなたは見た事を誰にも言ってない様ですね。なぜそれを自分のパートナーにさえも言わずにこれまで居続けたのですか?」
んっ?そんな話をフベルトさんしてた?
…あっ。そう言えばあいつ…何て名前だったかな…あー…あっ、メルだ。メルクリウスって相手の思考を読む能力を持ってたな。
もしかしたら今のレテーナって相手の思考を読む能力を持ってる?
あっ…違うな。こいつって確か、俺がこいつの考えてる事が分かるようになったって事に気付いたって事が最初にあったな。
あの時は俺の顔を舐め回したことで意思の疎通が出来る様になったって思ってたけど、あれってもしかしたら元々レテーナは相手の思考を読めていた状態で俺の方に意識が届く様になったって事もあり得るのか。
もしかしたらだが…テラスちゃんが派遣してる奴らってそんな感じに思考を読む能力を標準的に持ってる?
「そもそもが意識が途切れ途切れのおぼろげな記憶の事でしたし…それに、あの時生きて戻れたのは私だけでした。そしてあの時同行していた死んだ者達は、その全員が私とレーヌの子や孫です。レーヌもあの出来事に触れるのは辛そうにしておりましたので…私は特に意識していた訳ではないのですが…話題として出てくることが無かったのがレーヌに言わなかったそもそもの原因では無いかと。」
「そう、分かったわ。」
レテーナが目を閉じてうっすらと光りだしたが…こいつ何をしてるんだ?
まったく動かなくなったレテーナに俺とフベルトさんが首をかしげていたらレテーナが目を開いた。
「今からテラス様があなた達2人とお会いになるそうです。目を閉じなさい。」
レテーナの声が聞こえたと同時に視界がブラックアウトした。
そして正面にはかなり緊張していそうな感じを見せているフベルトさんがテーブルの上に両手を組んでそれを凝視しつつ何か考えていた。
いつまでこうして静かに見てなければならないのかな?なんなら俺は今すぐ解放してもらえるならそのままニナとソフィーのお風呂に混ざって幸せな時間を楽しめるんだが?などと考えていたら、やっと考えがまとまったのかフベルトさんが口を開いた。
「まずは単刀直入に聞きたい。レテーナ様、あなた達ゴッドバードはテラス様から直接指示を受けて行動する事がありますね?」
なんだろう…聞き方からすれば自分の中では確定してる事だがとりあえず確認してるって感じの聞き方だな。
「それが何?」
レテーナ冷たい!
だがここでレテーナが『あらぁ~んよくご存知だことっ♡』などと答えてコビでも売る様な事を言ったら、なんとなく俺はもやもやしてしまいそうな気がするのでちょっとホッとしてる♡
そんな俺は肝っ玉が小さいなっ♪
「…ではもう一つ伺いますが…あなた達は…この世界の生物を生まれ変わらせる様な能力をお持ちですね?」
んっ?なんか急に話が飛んだぞ??生まれ変わらせる能力を持ってる???
ちなみに俺は2人が声を発する度にそちらに首を振ってるだけになってるな。
…俺、なんでここに居るのかな?やっぱりニナとソフィーと一緒にお風呂が良かったなぁ…あっそう言えば今ジェシカも一緒にお風呂に行ってたんだ♡S&M&Lサイズ♡3サイズそろってんジャン♡
前回の風呂の時はジェシカが居る事を知らなかったからニナとソフィーを洗って楽しむ気で行った気がするが、今度は3人居る事を知ってるから今からウキウキ感1.5倍だな♡
「それはどこかで見たのかしら?」
レテーナやっぱり冷たい!!!だがそれが(以下略♡
コホン…とりあえずそろそろ真面目に聞いた方が良さそうだな。
「私は昔テラス様より啓示を受け不心得者を討伐するような事をしていた頃がありました。…その折に1度その様な場面に遭遇しましたもので。」
「…そうなのね。」
あっ…なんとなくだが…レテーナがちょっとばかり怖い感じになってる気がする。
レテーナを視界に入れてるだけで何か首筋から背中に怖気が走って息を吸うのが苦しい感じになってきてる気がする。
微動だにせずフベルトさんを凝視してる姿を傍から見てるだけでこんな感じだけど…直接睨まれてるフベルトさん大丈夫なのか?
その昔…大学の同期に津田君っていう名の見た目鈍重そうな身長195cm体重110kgぐらいのアマチュアレスリングをやっていた奴が居たんだが、何かの飲み会の時…そうだ、団体さん抱き合わせ商法(秋○商法)アイドルのライブを見に行った後で一緒に行った奴らで集まって打ち上げしたんだ。飲み会が始まって少しアルコールが入って参加者の声がだんだん大きくなり始めた時の事なんだが、そいつが推していたアイドルの子を俺が少しだけディスった時にいきなり怖い感じになって詰め寄られた事があったんだが…その10倍ぐらい怖い感じがする。
まぁでも津田君知らない奴にこれを説明しても意味無いと思うが。
俺が現実逃避をしてる間にも話は続く。
「もし叶うならば…私を生まれ変わらせて頂きたく。」
フベルトさん声が震えてるが…レテーナってこんなに怖い感じになるんだな…ニナにエッチな事をする時もう少し優しくしておかないと後で『キヨシが私がやめてって言った事何度もしてきて…恥ずかしかった♡』などと報告したりなんて事があったりでもしたら…その後今のフベルトさんに対峙する様なレベルで苦言を呈されるかもと思ったら…俺、EDになりそうな気がする。
それにしても…生まれ変わってどうする気なんだ?
生まれ変わるって事は、別の人格になってもう一度人生をやり直すとかって意味だと思うのだが…
んっ?ここではもしかしたらそれまでの知識を持ったままで生まれ変われたりするのか?もしそうなら…こいつは神に願うほどにレーヌさんを抱きたいって思うほどのアチアチ野郎…
もしかしたら…生まれ変わってもう一回レーヌさんと楽しみたいって言ってるのか?
…はっ?!
今すごい事に気づいてしまったのだが…まさかこいつ…レーヌさんの体を子宮内から楽しむ気か?!?!
そしてレーヌさんの子宮口を通って全身でレーヌさんのおまんこを楽しむ気なのか?!?!?!
こいつすげぇ事考えるなぁ…
まぁでも母体回帰は男の永遠のロマンだからなぁ…スカルファックを楽しむ方法について考えた事があるのは俺だけじゃないはずだ。
「そう…ではなぜ私達の持つ能力に気づいたのかを聞かせなさい。話はそれからです。」
逢魔時にこんな空気が張り詰める様な感じで話をしてるからかどうか分からないが…さっきまで小鳥のさえずりだとか草木の風に揺れる音とかが聞こえていたはずなのだが、急に周囲からそんな雑音が聞こえてこなくなった気がする。
「畏まりました。では、私がゴッドバードの能力に気づいた原因に関して話をさせていただきます。…あれは確か…150年程度前の話になります。その頃この世界には我々アセルマン種族とクレイ種族と最後に召喚された人族が何とか勢力を維持しつつ町や村を起こし繁栄させていっている最中といった状態でした。そして…」
私はその頃、種族的戦闘能力の高さを買われて先ほども言った様にテラス様からの啓示を受けてやりたい放題している奴を討伐するような事をしていました。
その頃の私の子や孫の世代になる者達の中で特に戦闘能力の高い者達を何人か連れて旅をしながらテラス様の指示を遂行していましたが、この…俺の持ち込んだ装備があったから死なずに済んだと言った強敵との戦闘が何度かありました。
まぁ子や孫が死ぬのは私の中では特に問題ではなかったのですが…討伐を達成すればテラス様は、レーヌの美貌を維持する様な秘薬を下さいましたので、私には特に不満は無かったのです。
…なんだキヨシ?なんでそんな顔で私を見てる?
…まぁそれなら良いが。
あぁ、話が逸れてしまいましたね、失礼しましたレテーナ様。
そんな啓示による討伐を何度も繰り返しつつも村に戻って愛するレーヌとの生活を続けていたのだが、ある時テラス様から新しい啓示を受け、その討伐対象者の元に向かいそ奴の眷属らしき気味の悪い奴らを打ち倒し対象者に詰め寄った時の事なのだが、そ奴は我々の知らぬ理による能力を持つ者であった。
名は確か…ペトラ・トーマンだったか…まぁずいぶん前の事なので間違っているかも知れぬが。
そいつはテラス様に召喚された後すぐに自分のパートナーを眷属にしてそのままワジルの町に潜伏していました。
…んっ?
あぁ、その町は召喚される者がほとんどの場合で最初に連れて行かれる所だ。
もしかしたらキヨシも最初はそこに送り込まれる予定だったのではないか?
あぁ…あの村に最初送り込まれる予定だったのか。
確か1月ぐらい前だったか、あの辺りで争いが起きたとの話が届いていたな。
たぶんその時に村は滅ぼされたのだろうな。
?…違うぞ。我々アセルマン種族の村はここだけだ。
そもそも我々の種族は繁殖力がそこまで旺盛ではないので勢力としてはそんなにたいした事は無い。
これは、俺がこれまで生きてきた中で感じた事なのだが、どうもこの世界、戦闘能力の低い奴ほど繁殖能力が強い気がするな。
まぁ戦闘能力だけが基準になってるとはさすがに言い切れないがな。
また話が逸れたな。レテーナ様失礼しました。
そのペトラですが姿を他の動物の姿に変えたり何やら空中から火を放ったりする様な力を持つ者であった為に我々アセルマン種族の力では討伐が叶わなかったのです。
そして討伐に失敗して…息子の1人に庇われた私がその息子の死体の下で意識を薄れさせつつ自分の死ぬ瞬間を待つだけと言った状態の時の事です。
手のひらの上に炎の珠を浮かべまったく動けない状態の私に近づいてくるペトラの体が首から上を残していきなり消し飛んだのだ。
そしてその後の事は…意識が途切れ途切れであった為に全てを覚えていた訳では無いが…私が憶えているのは、その首だけになったペトラをゴッドバードがその翼にあるカギ爪で持ち何かを問いかけている姿とその後にペトラの顔が淡い光に包まれて一瞬だが胎児の様な姿になって…卵の様な殻に覆われた所でした。
そして…次に私に意識が戻ったのは、我々が戦った場所に何かの用事で近づいてきた人が私達を見つけてまだ息のあった私の体を揺すった時でした。
「そう。フベルトはその時にまだ意識があったのね。」
レテーナが何か考えはじめた様だが…獣に変化したり火の珠を手のひらの上に浮かべてるとか言ってたよな…
もしかしてこの楽園ゲームって魔法とかもアリなの?
俺も何かこう…全身に力を入れてふんばったら何かを出せたりするんだろうか?
イヤ、今の俺がそんな事をしたら脱糞してしまいそうだが。
それにしてもここ空気が悪いなぁ…ちょっとだけ空気を変える為にチョコット話題を変えたりしたらさすがに怒るかなぁ…?
「私がゴッドバードの能力に気づけたのはその様な経験からの推測に因るものなのですが…どうでしょうかレテーナ様。願いを聞き入れて頂けませんでしょうか?」
あっ…そう言えば今ってフベルトさんが生まれ変わらせてもらう為にその能力を知った経緯の説明をしてる途中だったか。
危なかった…『そう言えばフベルトって一番好きな体位ってやっぱり後背位?』とか聞かなくてよかった♡
「…フベルト、あなたは見た事を誰にも言ってない様ですね。なぜそれを自分のパートナーにさえも言わずにこれまで居続けたのですか?」
んっ?そんな話をフベルトさんしてた?
…あっ。そう言えばあいつ…何て名前だったかな…あー…あっ、メルだ。メルクリウスって相手の思考を読む能力を持ってたな。
もしかしたら今のレテーナって相手の思考を読む能力を持ってる?
あっ…違うな。こいつって確か、俺がこいつの考えてる事が分かるようになったって事に気付いたって事が最初にあったな。
あの時は俺の顔を舐め回したことで意思の疎通が出来る様になったって思ってたけど、あれってもしかしたら元々レテーナは相手の思考を読めていた状態で俺の方に意識が届く様になったって事もあり得るのか。
もしかしたらだが…テラスちゃんが派遣してる奴らってそんな感じに思考を読む能力を標準的に持ってる?
「そもそもが意識が途切れ途切れのおぼろげな記憶の事でしたし…それに、あの時生きて戻れたのは私だけでした。そしてあの時同行していた死んだ者達は、その全員が私とレーヌの子や孫です。レーヌもあの出来事に触れるのは辛そうにしておりましたので…私は特に意識していた訳ではないのですが…話題として出てくることが無かったのがレーヌに言わなかったそもそもの原因では無いかと。」
「そう、分かったわ。」
レテーナが目を閉じてうっすらと光りだしたが…こいつ何をしてるんだ?
まったく動かなくなったレテーナに俺とフベルトさんが首をかしげていたらレテーナが目を開いた。
「今からテラス様があなた達2人とお会いになるそうです。目を閉じなさい。」
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