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第三章 フベルト?
58 どんな行動が不測の状況を呼び込むかなんて経験してみなければ分からない訳で3/3
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「とりあえずこれで大丈夫だろう。この何かを期待した目で見ているゴッドバードがとりあえずオスと仮定して、奴のペニスがマルセル君の穴サイズにフィットすることを前提にするならば、この状態であれば一応守れると思う。…たぶんな。」
俺は脳内収納の中にあった養生テープを1巻き全部使ってマルセル君の総排泄孔の周辺…まぁほら、人で言う尻の穴の周りを前バリ状態にして即席貞操帯を作ってみた。
男の股間とかまったく興味無かったのだが、見慣れたモノが無い股間って言うのは…アレだな。ちょっとその…変な感じだな♪
「…なんかこれさぁ…色々皮が引っ張られてちょっと動きにくいが…本当に大丈夫だろうな?」
不安そうな顔でマルセル君が聞いてきた。
「さすがに絶対大丈夫とは言い切れない。でもほら、お前らのペニスのイメージがアレじゃん?そこからの想像になるんだが、件のミロスラフ君の穴も同じ様な形態のモノでなければ楽しめないって言うか快楽を受け取れないのではないかと考えられる訳だ。」
「…それであれば、この状態なら突き破られる事が無いとキヨシは考えている訳か。」
「あぁ、だから俺にできる事は一応やった。あとは君が頑張るだけだ♡頼むぞ♪」
運転席からなんとか腕を伸ばしてマルセル君の肩を軽やかに叩いてドアを指差し『さっさとイケ♪』と促す俺。
そしてそんな俺を胡散臭い奴を見てるような目で見つつも、テラスちゃん案件だと俺にうまく言いくるめられてしまったマルセル君は、大きく息を吐いて気合を入れた顔になってドアを押した。
そう言えば後ろのドアってスライドドアだったね。
マルセル君がか細い光明を見つけた奴みたいな顔で俺を見てきたので、そっと運転席のドアの所にある後部スライドドアの開閉スイッチを押して開けてやるとまた絶望寸前って感じの顔になった。
「お前往生際が悪いな!さっさと行って抱かれてこいよ!」
「うるせぇよ?!お前に俺の気持ちは分からねぇのかよ!!」
「しょうがないだろ?俺にはテラスちゃんが付いてるんだ♡だからしっかりと何も考えずにゴッドバードの研究の為の資料になってこい♪お前の処女喪失は絶対に無駄にはしないから安心しろ。」
俺はコントローラーに手でそっと触れつつ開いたドアの外を指差してマルセル君を見る。
悲壮な覚悟を胸にマルセル君が恐る恐る開いたままのドアから出たのでさっさとドアを閉めると完全に諦めた感じの顔になったマルセル君はゆっくりと歩みを進めて車の後ろから回り込み俺の横1m程度の所で俺の方を見続けているゴッドバード君(仮)に近づいて行った。
一応スマホの画面は勝手に消えない様に省電力モードから通常モードに変更して画面にあのゴッドバードの鳴き声に聞こえるらしいコラ動画を表示させ画面に指を触れるだけで再生可能な状態にして渡してある。
俺は特等席で今から始まるライブ掘削を楽しみにしていた♡
車の陰から体を出してゴッドバードに向かってすり足でゆっくり歩くマルセル君の姿がドアミラーに映りゴッドバード君(仮)が俺に向けてずっと固定していた視点をマルセル君に向けた。
あれっ?なんかこの鳥…マルセル君に向ける視線と俺に向ける視線がちょっと違ってる感じがするなぁ…
そう言えば最初にあのコラ動画を再生したのって俺だったな…まさかとは思うがこいつ(ゴッドバード君)って俺の事をお気に入りになっていたりする様な…まずい状況だったり?
もしかしたら俺も養生テープで貞操帯を造っておいた方が良いのかなぁ…
マルセル君の悲壮な覚悟をうっすらと理解しつつあった俺にまったく気づく事無くマルセル君がゆっくりゴッドバードに近づき…2mほどの位置まで来た所であのコラ動画を再生したら、ゴッドバード君俺とマルセル君を交互に見て首をかしげる様な動きを何度もしつつ2回目のコラ動画の再生音でマルセル君に体の向きを変えた。
そして一気にマルセル君に襲い掛かった♡
…おっと、襲い掛かった!!!
「ひぃあぁ~~!!やめてぇ~~~!!!そんな俺…おふリンって心に決めた人がぁ~~!!!!」
体を地面に押し付けられて顔を隠して今からやられる正常位の女性みたいな姿で寝転がるマルセル君はそこそこ今の状態を受け入れている様に見えるのは気のせいだろうか?
なんとなくだが、昔勉強になるから見てみろって森本君が貸してくれたエロDVDの中で『生活を保障してやるからその体を自由にさせろ♡』って言い寄られているどう見ても顔と体は20代後半ぐらいなのに17~18歳ぐらいの娘が居る陵辱される寸前の未亡人がそこまで嫌がってない演技をしてる姿を思い出させる様な気がするのだが…
あっ…ゴッドバード君(仮)がマルセル君の髪の毛をブチブチ音をさせながら引きちぎり始めた。
「痛いってば!!おい!?ちょっ?!や~め~ろ~~!!!」
今俺に見えているのは正常位で圧し掛かられているマルセル君のじたばたしている足と翼を広げたゴッドバード君(ほぼ確定?)の後姿だけなので音とマルセル君の声だけで状況を推察しなければならないのだが、なんとなくマルセル君がいろんな意味で危機的状況な気がする。
髪を無くして同時に処女も奪われた男って…悲惨極まりないよなぁ…さすがにこのままライブを楽しんでる場合じゃないみたいだな。
俺は脳内収納に戻しておいた護身用伸縮式スタンガンを再度取り出しいつでもビリビリいける状態にしてからドアを開けて外に出ると未だ陵辱系エロ動画の中の女の人が喘ぎだす寸前って状態の二人の俳優にゆっくり近づいてそっと持っているスタンガンを伸ばしてゴッドバード君(たぶん確定?)に押し当ててスイッチを押し込んだ。
バチバチと連続する破裂音が聞こえてきたと思ったらマルセル君の叫び声が聞こえてきた。
「ギャァ~~!!アバビレグヒョヘ~~?!?!ヘポ…」
「あれっ?」
ゴッドバード(君じゃなければ良いなぁ…)は特に痺れてそうな感じを見せてないな。
でも俺ゴッドバードの尻尾の付け根の辺りにスタンガンを押し当てて電気を流したはずなんだが…
「あー…あっ…ギャァ~~!!アバビレグ…何て言ってたかしら?」
えっ?
…なんかゴッドバード(もしかしたらメス?)が俺の理解できる言葉を話し始めたぞ?
「私にはそんなの効かないわ。でもちょっとだけビリッってするからもうしないでね。」
「あっ…はい。ごめんね。」
これってどういった感じに交渉したら良いんだ?俺とゴッドバードちゃんの立ち位置ってまだ捕食者(性的)と非捕食者(性的)って感じなのかな?
「ふふっ♪やっぱり気づかないみたいね。キヨシ?」
あれっ?なんでこいつ俺の名前を??
「もしかしたらどこかで…会った事は無いと思うが…お前誰?」
「まぁこんなに姿が変わったら分からないのもしょうがないわね。さっきまではちょっとだけこの体の本能に引っ張られて求愛行動をとってしまったけど…ねぇキヨシ?本当に誰か分からないの?あんなに舐めまわして最初に心を通わせた私の事。」
舐めまわす…?
舐められたのって…俺はソフィーとジェシカぐらいにしか…ニナももしかしたら俺の知らない所で舐めまわしてるかも知れないけど♡
でも、そう言えば俺の顔を執拗に舐めまわして考えてる事が分かる様になった奴が居たな。
「もしかしてお前って…レテーナか?」
「あっ♡やっと気づいてくれたのねっ♡」
さっき車の中から見た翼を広げて踊ってる様な動きをし始めたレテーナ。
「でもお前そんな姿じゃ無かったよな?何したらそこまで見た目が変わるんだ?」
確かレテーナって大型犬サイズの足に鱗があってかぎ爪がとんでもなく大きくて…なんとなく部分的には面影があるって言えるのか?
「私は本来ニナ様とキヨシの護衛として存在する者なの。他にも役割としての仕事はあるけどねっ。そしてあの世界からその車?を移動する時に運べる力が必要だったからこっちでこの姿に生まれ変わったんだけど、テラス様が最初に考えていた村から急に場所を移動したでしょ?しか車も消えて持って行かなくても良くなったみたいだしさぁ?だから私急いで2人の元に来たの。大体の場所は感じられてたからその感覚を信じて移動してたら見た事のある車に良く似たのが走ってるじゃない?だから少しの間確認してたの。」
そう言えばテラスちゃんが最初に俺達を連れて行こうとしていた場所って違う所だったな。そっちの近くにレテーナって生まれてたって事か。
「まぁとりあえず状況は理解した。それでレテーナ?お前なんでマルセル君の頭の髪をそんなに毟っちゃったの?半分モヒカンみたいな感じになってるじゃないか。」
「だってこいつキヨシの持ち物を勝手に持って使ってるからさぁ?急いで取り戻しておかないといけないって思ったの。」
俺がマルセル君に持たせて人体実験をさせた事はここでは言わずにおいても問題無さそうだな。
「なるほど。レテーナは己の使命を全うしただけって事なんだな。だったらしょうがない。」
何がしょうがないのかはイマイチはっきりしてないけどそういう事にしておいた。
「それで?レテーナ、お前ってあっちでは声に出さなくても意思を俺に伝えられたよな?今回は声を出せるようになったのか?」
「私の能力に『相手の体の一部を取り込む事で意思を通わせる事が出来る』ってのがあるんだけど、この体には声帯があったから話す事ができる様になったみたいね。」
なるほど…レテーナが俺の顔を舐め回していたのはそんな理由だったのか。さすがに髪をあんな量毟り取られたら俺とニナの間に大きな亀裂でも発生しかねなかったから、舐めて俺の汗とか垢とかを摂取したって事なんだろうな。
そして今回レテーナの姿ってほぼ鳥…くちばしがそこそこ鋭い感じで話をしてるのを見る限りでは舌も一応あるっぽいが、前の時みたいに舐めまわせるほどの長さは無さそうだな…だから俺の代わりにマルセル君の髪を毟って取り込んでしゃべれる様にしたって事か…マルセル君、不憫な。
ナムナム…
「とりあえずおおよその経緯は分かった。ではレテーナもニナに会いたいだろうからとりあえず一回戻るか。」
「そうね。あっ…このお肉ってどうするの?この車に載せられるのかしら?載らないなら私も少しぐらいなら運べるわよ?」
「そうだなぁ…とりあえずこいつで運べるのは…屋根の上の2匹ぐらいかな?あのでっかい奴レテーナに運んでもらってもいいか?」
「しょうがないわね、分かったわ♪」
とりあえず重たい物を落とされて屋根もへこんでいたし、もしかしたら車軸なども曲がっている可能性が有ると思い一回車を収納し再召喚しておいてから地面に落ちたバイオ・オーロックスとバイオ・オカオミを後部座席空間になんとか押し込んでいるとマルセル君が目を覚ました。
「い~や~~!!!やめてぇ~~~!!!!…………ってあれっ?あっ…なんか頭が痛い…えっ?!」
なんか1人で驚いて勝手に騒いでいるけど一応レテーナは怪我をさせない様にしていたらしくマルセル君は普通に立ち上がって自分の頭に両手を当てて『オーマイガー!』とか言ってる外国人みたいな動きをして嘆いていた。
「なぁマルセル君、そろそろ車に獲物を載せ終わるがお前どうする?もう一匹ぐらい狩って自分で持って帰るか?」
「へっ?おいちょっ?!そいつ!!!」
俺の方を向いたマルセル君は俺の傍に居るレテーナを指差して自分の腰の得物に手を伸ばそうとしたが一応マルセル君が意識を失っている間に取り外しておいたので何も無い。
「おぉい?!俺の山刀~~!!どこよぉ~!!!」
「いちいち騒ぐなよ。こいつは俺の知ってる奴だったからもうお前にも襲い掛かったりしないから安心しろ。レテーナ、一応挨拶しておいて。」
「はい。私はレテーナ。テラス様の眷属でありキヨシとニナ様を守る為に遣わされました。私の使命の邪魔をする者には相応の報いを受けてもらう事になるだろう。」
たぶんレテーナの言ってる事は自己紹介ではないよな?俺、とりあえず仲良くする為にお互い自己紹介をしてもらうつもりで挨拶する様に言ったんだが…
「はっ!テラス様の眷属との事了解しました。これからよろしくお願いします。私はマルセル・ヘルトー。キヨシ…様の親衛隊の一員として活動しております。」
なんかレテーナとマルセル君の上下関係が決まった感じがしたけどマルセル君って俺の親衛隊だったのかぁ…初めて知った。
とりあえず自己紹介?も終わって俺とマルセル君は車に乗って移動を開始し、レテーナはランフォクスを鋭いかぎ爪のある足で持ち、車の後ろ上空を飛んで移動し始めた。
俺は脳内収納の中にあった養生テープを1巻き全部使ってマルセル君の総排泄孔の周辺…まぁほら、人で言う尻の穴の周りを前バリ状態にして即席貞操帯を作ってみた。
男の股間とかまったく興味無かったのだが、見慣れたモノが無い股間って言うのは…アレだな。ちょっとその…変な感じだな♪
「…なんかこれさぁ…色々皮が引っ張られてちょっと動きにくいが…本当に大丈夫だろうな?」
不安そうな顔でマルセル君が聞いてきた。
「さすがに絶対大丈夫とは言い切れない。でもほら、お前らのペニスのイメージがアレじゃん?そこからの想像になるんだが、件のミロスラフ君の穴も同じ様な形態のモノでなければ楽しめないって言うか快楽を受け取れないのではないかと考えられる訳だ。」
「…それであれば、この状態なら突き破られる事が無いとキヨシは考えている訳か。」
「あぁ、だから俺にできる事は一応やった。あとは君が頑張るだけだ♡頼むぞ♪」
運転席からなんとか腕を伸ばしてマルセル君の肩を軽やかに叩いてドアを指差し『さっさとイケ♪』と促す俺。
そしてそんな俺を胡散臭い奴を見てるような目で見つつも、テラスちゃん案件だと俺にうまく言いくるめられてしまったマルセル君は、大きく息を吐いて気合を入れた顔になってドアを押した。
そう言えば後ろのドアってスライドドアだったね。
マルセル君がか細い光明を見つけた奴みたいな顔で俺を見てきたので、そっと運転席のドアの所にある後部スライドドアの開閉スイッチを押して開けてやるとまた絶望寸前って感じの顔になった。
「お前往生際が悪いな!さっさと行って抱かれてこいよ!」
「うるせぇよ?!お前に俺の気持ちは分からねぇのかよ!!」
「しょうがないだろ?俺にはテラスちゃんが付いてるんだ♡だからしっかりと何も考えずにゴッドバードの研究の為の資料になってこい♪お前の処女喪失は絶対に無駄にはしないから安心しろ。」
俺はコントローラーに手でそっと触れつつ開いたドアの外を指差してマルセル君を見る。
悲壮な覚悟を胸にマルセル君が恐る恐る開いたままのドアから出たのでさっさとドアを閉めると完全に諦めた感じの顔になったマルセル君はゆっくりと歩みを進めて車の後ろから回り込み俺の横1m程度の所で俺の方を見続けているゴッドバード君(仮)に近づいて行った。
一応スマホの画面は勝手に消えない様に省電力モードから通常モードに変更して画面にあのゴッドバードの鳴き声に聞こえるらしいコラ動画を表示させ画面に指を触れるだけで再生可能な状態にして渡してある。
俺は特等席で今から始まるライブ掘削を楽しみにしていた♡
車の陰から体を出してゴッドバードに向かってすり足でゆっくり歩くマルセル君の姿がドアミラーに映りゴッドバード君(仮)が俺に向けてずっと固定していた視点をマルセル君に向けた。
あれっ?なんかこの鳥…マルセル君に向ける視線と俺に向ける視線がちょっと違ってる感じがするなぁ…
そう言えば最初にあのコラ動画を再生したのって俺だったな…まさかとは思うがこいつ(ゴッドバード君)って俺の事をお気に入りになっていたりする様な…まずい状況だったり?
もしかしたら俺も養生テープで貞操帯を造っておいた方が良いのかなぁ…
マルセル君の悲壮な覚悟をうっすらと理解しつつあった俺にまったく気づく事無くマルセル君がゆっくりゴッドバードに近づき…2mほどの位置まで来た所であのコラ動画を再生したら、ゴッドバード君俺とマルセル君を交互に見て首をかしげる様な動きを何度もしつつ2回目のコラ動画の再生音でマルセル君に体の向きを変えた。
そして一気にマルセル君に襲い掛かった♡
…おっと、襲い掛かった!!!
「ひぃあぁ~~!!やめてぇ~~~!!!そんな俺…おふリンって心に決めた人がぁ~~!!!!」
体を地面に押し付けられて顔を隠して今からやられる正常位の女性みたいな姿で寝転がるマルセル君はそこそこ今の状態を受け入れている様に見えるのは気のせいだろうか?
なんとなくだが、昔勉強になるから見てみろって森本君が貸してくれたエロDVDの中で『生活を保障してやるからその体を自由にさせろ♡』って言い寄られているどう見ても顔と体は20代後半ぐらいなのに17~18歳ぐらいの娘が居る陵辱される寸前の未亡人がそこまで嫌がってない演技をしてる姿を思い出させる様な気がするのだが…
あっ…ゴッドバード君(仮)がマルセル君の髪の毛をブチブチ音をさせながら引きちぎり始めた。
「痛いってば!!おい!?ちょっ?!や~め~ろ~~!!!」
今俺に見えているのは正常位で圧し掛かられているマルセル君のじたばたしている足と翼を広げたゴッドバード君(ほぼ確定?)の後姿だけなので音とマルセル君の声だけで状況を推察しなければならないのだが、なんとなくマルセル君がいろんな意味で危機的状況な気がする。
髪を無くして同時に処女も奪われた男って…悲惨極まりないよなぁ…さすがにこのままライブを楽しんでる場合じゃないみたいだな。
俺は脳内収納に戻しておいた護身用伸縮式スタンガンを再度取り出しいつでもビリビリいける状態にしてからドアを開けて外に出ると未だ陵辱系エロ動画の中の女の人が喘ぎだす寸前って状態の二人の俳優にゆっくり近づいてそっと持っているスタンガンを伸ばしてゴッドバード君(たぶん確定?)に押し当ててスイッチを押し込んだ。
バチバチと連続する破裂音が聞こえてきたと思ったらマルセル君の叫び声が聞こえてきた。
「ギャァ~~!!アバビレグヒョヘ~~?!?!ヘポ…」
「あれっ?」
ゴッドバード(君じゃなければ良いなぁ…)は特に痺れてそうな感じを見せてないな。
でも俺ゴッドバードの尻尾の付け根の辺りにスタンガンを押し当てて電気を流したはずなんだが…
「あー…あっ…ギャァ~~!!アバビレグ…何て言ってたかしら?」
えっ?
…なんかゴッドバード(もしかしたらメス?)が俺の理解できる言葉を話し始めたぞ?
「私にはそんなの効かないわ。でもちょっとだけビリッってするからもうしないでね。」
「あっ…はい。ごめんね。」
これってどういった感じに交渉したら良いんだ?俺とゴッドバードちゃんの立ち位置ってまだ捕食者(性的)と非捕食者(性的)って感じなのかな?
「ふふっ♪やっぱり気づかないみたいね。キヨシ?」
あれっ?なんでこいつ俺の名前を??
「もしかしたらどこかで…会った事は無いと思うが…お前誰?」
「まぁこんなに姿が変わったら分からないのもしょうがないわね。さっきまではちょっとだけこの体の本能に引っ張られて求愛行動をとってしまったけど…ねぇキヨシ?本当に誰か分からないの?あんなに舐めまわして最初に心を通わせた私の事。」
舐めまわす…?
舐められたのって…俺はソフィーとジェシカぐらいにしか…ニナももしかしたら俺の知らない所で舐めまわしてるかも知れないけど♡
でも、そう言えば俺の顔を執拗に舐めまわして考えてる事が分かる様になった奴が居たな。
「もしかしてお前って…レテーナか?」
「あっ♡やっと気づいてくれたのねっ♡」
さっき車の中から見た翼を広げて踊ってる様な動きをし始めたレテーナ。
「でもお前そんな姿じゃ無かったよな?何したらそこまで見た目が変わるんだ?」
確かレテーナって大型犬サイズの足に鱗があってかぎ爪がとんでもなく大きくて…なんとなく部分的には面影があるって言えるのか?
「私は本来ニナ様とキヨシの護衛として存在する者なの。他にも役割としての仕事はあるけどねっ。そしてあの世界からその車?を移動する時に運べる力が必要だったからこっちでこの姿に生まれ変わったんだけど、テラス様が最初に考えていた村から急に場所を移動したでしょ?しか車も消えて持って行かなくても良くなったみたいだしさぁ?だから私急いで2人の元に来たの。大体の場所は感じられてたからその感覚を信じて移動してたら見た事のある車に良く似たのが走ってるじゃない?だから少しの間確認してたの。」
そう言えばテラスちゃんが最初に俺達を連れて行こうとしていた場所って違う所だったな。そっちの近くにレテーナって生まれてたって事か。
「まぁとりあえず状況は理解した。それでレテーナ?お前なんでマルセル君の頭の髪をそんなに毟っちゃったの?半分モヒカンみたいな感じになってるじゃないか。」
「だってこいつキヨシの持ち物を勝手に持って使ってるからさぁ?急いで取り戻しておかないといけないって思ったの。」
俺がマルセル君に持たせて人体実験をさせた事はここでは言わずにおいても問題無さそうだな。
「なるほど。レテーナは己の使命を全うしただけって事なんだな。だったらしょうがない。」
何がしょうがないのかはイマイチはっきりしてないけどそういう事にしておいた。
「それで?レテーナ、お前ってあっちでは声に出さなくても意思を俺に伝えられたよな?今回は声を出せるようになったのか?」
「私の能力に『相手の体の一部を取り込む事で意思を通わせる事が出来る』ってのがあるんだけど、この体には声帯があったから話す事ができる様になったみたいね。」
なるほど…レテーナが俺の顔を舐め回していたのはそんな理由だったのか。さすがに髪をあんな量毟り取られたら俺とニナの間に大きな亀裂でも発生しかねなかったから、舐めて俺の汗とか垢とかを摂取したって事なんだろうな。
そして今回レテーナの姿ってほぼ鳥…くちばしがそこそこ鋭い感じで話をしてるのを見る限りでは舌も一応あるっぽいが、前の時みたいに舐めまわせるほどの長さは無さそうだな…だから俺の代わりにマルセル君の髪を毟って取り込んでしゃべれる様にしたって事か…マルセル君、不憫な。
ナムナム…
「とりあえずおおよその経緯は分かった。ではレテーナもニナに会いたいだろうからとりあえず一回戻るか。」
「そうね。あっ…このお肉ってどうするの?この車に載せられるのかしら?載らないなら私も少しぐらいなら運べるわよ?」
「そうだなぁ…とりあえずこいつで運べるのは…屋根の上の2匹ぐらいかな?あのでっかい奴レテーナに運んでもらってもいいか?」
「しょうがないわね、分かったわ♪」
とりあえず重たい物を落とされて屋根もへこんでいたし、もしかしたら車軸なども曲がっている可能性が有ると思い一回車を収納し再召喚しておいてから地面に落ちたバイオ・オーロックスとバイオ・オカオミを後部座席空間になんとか押し込んでいるとマルセル君が目を覚ました。
「い~や~~!!!やめてぇ~~~!!!!…………ってあれっ?あっ…なんか頭が痛い…えっ?!」
なんか1人で驚いて勝手に騒いでいるけど一応レテーナは怪我をさせない様にしていたらしくマルセル君は普通に立ち上がって自分の頭に両手を当てて『オーマイガー!』とか言ってる外国人みたいな動きをして嘆いていた。
「なぁマルセル君、そろそろ車に獲物を載せ終わるがお前どうする?もう一匹ぐらい狩って自分で持って帰るか?」
「へっ?おいちょっ?!そいつ!!!」
俺の方を向いたマルセル君は俺の傍に居るレテーナを指差して自分の腰の得物に手を伸ばそうとしたが一応マルセル君が意識を失っている間に取り外しておいたので何も無い。
「おぉい?!俺の山刀~~!!どこよぉ~!!!」
「いちいち騒ぐなよ。こいつは俺の知ってる奴だったからもうお前にも襲い掛かったりしないから安心しろ。レテーナ、一応挨拶しておいて。」
「はい。私はレテーナ。テラス様の眷属でありキヨシとニナ様を守る為に遣わされました。私の使命の邪魔をする者には相応の報いを受けてもらう事になるだろう。」
たぶんレテーナの言ってる事は自己紹介ではないよな?俺、とりあえず仲良くする為にお互い自己紹介をしてもらうつもりで挨拶する様に言ったんだが…
「はっ!テラス様の眷属との事了解しました。これからよろしくお願いします。私はマルセル・ヘルトー。キヨシ…様の親衛隊の一員として活動しております。」
なんかレテーナとマルセル君の上下関係が決まった感じがしたけどマルセル君って俺の親衛隊だったのかぁ…初めて知った。
とりあえず自己紹介?も終わって俺とマルセル君は車に乗って移動を開始し、レテーナはランフォクスを鋭いかぎ爪のある足で持ち、車の後ろ上空を飛んで移動し始めた。
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