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第二章 召喚後~村の候補地を探す?

29 普通の男とは往々にしてこんな感じなのかもしれない2/3

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「あのぉ…入らせていただいてもよろしいでしょうか?」
俺が少しの間固まって『奥さんじゃないこの女性は…奴隷とかそんな感じの人だったりするのかなぁ…♡』などと考えていたら正面に立ってる女性が少し困った様な顔でもう1度聞いてきた。
「あぁ、どうぞ。」
俺の態度はちょっとばかり怪しい感じだったかもしれないが、営業や社外打ち合わせなどの仕事で培ってきた対人スキルの内の初期の頃に大体の人が手に入れる『初見の人にならば好かれやすい笑顔技能』を使いなんとか切り抜けた。

そして…全員入ってきていきなり脱いで俺に恥ずかしそうな姿を晒しつつ『誰でも好きに抱いて下さい♡』とか言ってくれるのを想像しつつ期待と共に体の一部も膨らませていたのだが、ドアの所で話しかけてきた俺達を離れまで案内してくれた女性だけが部屋に入ってきて後の2人はそのまま会釈をして奥の部屋に向かって移動して行った。

…ちっ

「どうなさいました?」
部屋に入ってきた女性が壁のランプの様な物に火を移しながら聞いてきた。
「いいえ。なんでもないのでお気になさらず。」
対人スキルの『顔技能系統』の内の初期の段階で覚える『その場を取り繕う笑顔』をとっさに使いその場を切り抜ける。

もしかしたらだけど…俺の想像していた『歓迎しますっ♡』な展開は今日は無いのかなぁ…

そんな事を考えていたら女性が部屋の中のランプ3ヶ所に火を移して俺の方に向き、少し逡巡した感じを見せた後で思い切った感じに聞いてきた。
「そのぉ…お客様は汗をおかきになっておいででしょうか?もしその…お求めになられるのであれば…ご用意させてイタダキマスケド…」
最後段々と声が小さくなって顔を赤くしてうつむいてしまった女性…

これはもしかしたらだが…お湯でも用意してくれて体を拭いてくれたりってサービスを受けられるとかってはっ!ははぁはっ…話なのかぁ?!
それにしてもこんなに恥ずかしそうな顔をするのって…まさかだけどその…この女性って男を知らない可能性もあるんじゃないか?
俺…ニナがエロい事するのが初めてだったかどうかとか、ソフィーが『うふっ♡いれちゃうんだからねっ♡』みたいな事をしてくれたのが初体験だったのかどうかがイマイチ分からなかったのだが…

だってさぁ?俺の知ってる初体験を終えた女性ってその…真っ白なシーツに『これが処女の証拠だ!!』って感じに血の跡を残すと聞いた事があったのだが…2人ともシーツの無い場所でやったせいで…ねっ?…♡
まぁでも、そこらの初めて確認方法(シーツon血)を種族の違うニナ達に当てはめても良いのかって話になるのだが…ついでに言うなら2人ともビーストモードでノリノリな感じで入れた様な…ニナに関しては気付いたら入ってたから…気分的には俺が犯された感じだったので、イマイチ『初めての人との体験♡』って感じが薄くてね?
だからちょっとばかりそんな初体験な女性♡を期待してしまうのもしょうがないよね?

「そうだなぁ…一応俺の元々居た場所では1日の疲れを癒す為にお湯に浸かって体の垢を落とす行為を推奨されていたが…ここでもそんな感じなのか?」
一応『おうっ♡そのサービス頼むわ♡』みたいに逃げ道を閉ざす様な言い方をとりあえず避けて自分の生活圏ではそんな感じだと伝えてみたのだが、女性は目を大きく見開いて固まってしまった。

もしかしたらだけど…彼女達の種族ではお湯に浸かるって行為が何か特別な意味を持ってたりするのだろうか?
ニナ達みたいにパラミーの実を生で食べる行為が『獣になって楽しみましょう♡』みたいな意味を持つ感じに?
「そうですか…分かりました。ではお湯の準備をさせていただきますので少々お待ちください。」
死刑宣告でも受けたみたいな顔をして部屋から出て行く女性をちょっとばかり気の毒に思いつつもそのまま見送り部屋の中で少しばかりウキウキ♡しつつ待っていたらニナとソフィーが部屋に入ってきた。

ガチャッ
「んっ?おっ?どうした?2人揃って??」
「実はね?ニナとソフィーの所に後で男の人が来るとかって灯を点けに来た人が言ってたから…」
「なんかね?ここの人達ってね?まだセックスした事が無い人以外は宴の日に求められたら断ったらダメって言って帰って行ったのね?」
「だからねっ?…ここで泊まるならニナ達もその…『しよう』って言って誘われたら相手しないといけないみたいだから…」
ニナは『絶対イヤ!』って考えてそうな顔で説明してくれたのだがソフィーは『他の人ってどんな感じになるのかなぁ~♡』とか考えてそうな顔で説明してくれた。

「あーっと…イマイチ俺…何が始まろうとしてるのかまだ理解出来て無いんだが…それって…大勢の男が来たらその全員を相手しないといけないって話なのか?」
どうもニナ達の所に明かりを点けに行った2人はかなり詳しく村の宴の事を教えてくれたらしく、二人がお互い話している最中に漏れた部分を補足する様に説明してくれたおかげでこれから起こるであろう事が大体把握できた。

どうもこの村では宴が開かた日の夜の9時の鐘が鳴った時(一応この村では1日24時間で時間を管理していた)にパートナーが決まっている人であればその相手とだけ体の関係を持てば良いらしい。
ここで言うパートナーの定義は、結婚した夫婦とか結婚が決まっている2人とからしく、独り身の男女であればその時間を目処に相手を探して動き回るらしく、今現在外の宴が開かれている広場では駆け引きが行われていたりするらしい。

でもそれならニナとソフィーに関しては俺の奥さんになる事が決まってる訳で…
まぁ…俺のパートナーもニナとソフィーだと決まってる訳で…
ここでは俺達に選択できる事はそもそも無いと思うのだが…

ハァー…

「それがね…ニナとソフィーってこの村ではまだキヨシのパートナーだって思われて無いみたいなの。」
『すっごく不本意!』って顔でニナが言ってるが…
「なんで?」
一応俺、宴の会場で村長のフベルトさんとレーヌさんにニナとソフィーを紹介した…あっ…そう言えばニナ達の事を『自分の妻』って説明して無いな…

ちなみにこの村では一夫一婦制が普通らしく、奥さんが2人って状態も基本的にありえないらしい。
「だからソフィー聞かれたの。『奥さんはどっちですか?』って。だからニナと一緒に来たの。」
なんとなく外の喧騒と言うか宴の音を気にしつつソフィーが教えてくれたんだけど…

これって…俺の『初体験かもしれない異世界の女性とのめくるめく時間♡』って体験は無くなったって考えた方がいいって事なのか?
なんとなく膨らんでいたいろんな煩悩が詰まった袋がしぼんで行くのを感じたのだが。

「なぁ、ニナは俺以外の人とはしたく無いんだよな?」
「絶対イヤ!」
ドキドキしながら聞いてみたら速攻で否定されて嬉しかった♡
「ソフィーは…なんかすごく気になってるみたいだけど…?」
「えっ?私は…まぁ…キヨシもスキよ?」
『も』って何だ?
なんとなくだがソフィーはいろんな人としてみたいとか考えてそうな気がする答えだったよな?

「まぁ何にしても2人は俺の奥さんになるんだから男が来ても追い返したら良いぞ。なんならこの部屋に一緒に泊まるか?」
もしかしたらソフィーは断って一人で部屋に戻るかと思ったが二人とも了承してくれて同じ部屋で寝る事になった♡

そう言えば今まで青姦ばかりで部屋の中で楽しんだ事がなかったなぁ~♡
最初は空を見ながら目が覚めたら入ってたし♡
次の日はお風呂の中で2人が襲ってきたし♡

さっきまで完全にしぼんでいた何かが入っていた袋が色んな煩悩で再度膨らみ始めた頃にお風呂の準備に行っていた女性が戻ってきた。
「お待たせしました…お湯の準備が整いましたが…?」
彼女にしてみればニナ達が部屋の中に居るのが不思議だったんだろうな。頭の上にクエスチョンマークが幾つか浮かんだ様な顔をしていた。
「あぁ悪いね。俺はこの2人と一緒に休む事になったから他の2部屋は灯を消してもらって良いよ。それとお風呂の場所を教えてもらったら俺達で勝手にやるからもしあれなら君はもう戻っても良いけど…」
『いいえ。覚悟を決めてまいりましたので…ご賞味ください♡』とかなんとか言ってくれる事を心の中で2%ぐらい期待していたのだが、女性は心底『助かった♪』みたいな顔をしてお風呂場に案内してくれた後、スキップでもしそうなウキウキ感を体全身で表しながら戻って行った。

「ねぇ、キヨシってなんでタメイキついてるの?」
じっとりとした目でニナが見てきたけどとりあえず女性には理解できない事なので『なんだか彼女がすごく緊張してたみたいだったけど最後すごく嬉しそうに帰って行ったかから気になっただけだよ?』と嘘では無いけど本心は完全に隠した答えを返しておいて、二人の背中を押してお風呂場の入り口に入った。
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