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29 遠距離攻撃のススメ
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「フッフッフッ♡マハブフーラ~♪」
ちなみに『フッフッフツ♡』の部分は無くても魔法が発動する♡
やったよ俺♪
ちなみに氷結 中の魔法を使える様になったら大のゲージに00%の表示が現れていた。
だがしかし、何度魔法を使っても覚醒状況は変わらずにずっと00%のままだった。
そして、夕方そこそこいい時間になった頃にピクシーとフロストブラザーズとランタンシスターズが現れたので俺だけ隔離されて覚醒作業をやらされた…
「なぁアリスさぁ…俺だけがこんなに昔のコントみたいにアフロになったりグレーヘアーになったりピリピリ君になって覚醒作業をしなければならないのってチョットだけ格差社会過ぎないか?」
「…でも…私はそもそも魔法職のスキル上げをして無かったから魔法は使えないよ?」
「私もだね。ただ…今の私って魔物なんだけど、魔物ってレベル上げたら魔法を使える様になったりスキルを使える様になったりしたけど、ここではどうなの?」
ちなみに今翔太達には道中遭遇したイノシシを魔法で凍らせて確保した奴の解体作業をしてもらいつつ自分達の食事の準備をしてもらってる。
元々こいつら野生生物を狩りつつ木の実などの採集で生計を維持しつつ駐屯地の開けた部分で野菜なども自給していた。
今回の翔太達の護送は1週間もかからないと考えていたので収穫時期になっていた野菜を少しと収穫していた木の実などをカーゴトレーラーに乗せていたが、初日からそこそこ良い獲物にありつけたって訳だ。
そして俺達は例の如くアリスとアスカさんの充電タイム♡
俺達だけで移動してる訳じゃ無いので翔太達の食事時間のついでに時間的にやる事が無いからこうしてまったりと抱っこタイムを楽しんでる訳だ♡
一応俺に座っていたアリスだが、へその辺りが一番充電効率が良いがリラックスモードでずっと移動して来た結果若干効率が悪かったらしい。
それ以外にも俺の頭の中にあった情報をアリスの頭の中でも見つつ運転していた事でけっこうCPU的な消耗が大きかったらしい。
頭脳を使っても体を使っても消費するエネルギーは同じ所からしか供出できない為に、人間みたいに糖で頭を動かしその他の脂肪やたんぱく質を使って体を動かすみたいな事が出来ない。
と言う訳であまり動いてないけどけっこう充電が減ってしまっていたらしい♡
30分ほど抱っこできた♡
「そもそもこの体ではレベルって概念が無い。でも、変態は出来る。」
「「ヘンタイ?!」」
「2人とも考えてる文字がチョット違う。」
「「なんだぁ…」」
期待感が若干薄らいだ。
「まぁそれはいい。それで?その変態ってどうやってするの?今のアスカさんはそれ出来るんだよな?」
「…たぶん。」
「私…ヘンタイしちゃうのかぁ…この姿のままって訳にはいかないとは思うんだけどでもこの姿って自分的にはアリだったんだけどなぁ…オージ君もこの姿は好きでしょ?」
アリスを抱っこしている俺の目の前に飛んできて『ダ・メ・ダ・ゾ♡まったく♡』みたいな中腰になってヒザに片手を乗せつつもう片方の手の人差し指だけを顔の前で伸ばしてウインクとか♡
あざとい♡
「まぁ嫌いでは無いな♡でも、ここらって九州の真ん中辺りだよね?ゲームの中では初心者ゾーンだったけど…ここから先強い奴らがいっぱい出てくるなら少し攻撃力の増強とかも考えておきたいな。」
「まぁそう言われれば確かに…今の私ぐーぱんちだけしか攻撃法方無いモンネ。」
「そう言えばピクシーって殴ると防御位しか最初出来なかったか。」
「耐性から考えたらスキルをうまく積むとかなり使い勝手が良いんだけどね。」
「ねぇ、2人とも変態しなくても良いの?」
あっ、好きなゲームの話になってたのでなんとなくノリノリ会話をしてしまっていた。
「悪い。つい久しぶりにあのゲームの中の話が出来たからちょっと盛り上がってた。」
「ゴメンネッ♡それで?どうやったら変われるの?」
「…まぁ良いけど…たぶんこの近くにも魔力の吹き溜まりが有るはずだからそこをまず探さないといけない。」
ふむ…魔力の吹き溜まりとな。
「そしてそこで融合素材と一緒に吹き溜まりに飛び込んだらその素材で変われる体に変化する。」
「素材?」
「さっきオージが覚醒作業を終わらせて倒した魔物のドロップアイテムとかが使える。」
そう言えば襲ってきた連中の体の部位がけっこう落ちてたな。
「これってフロストブラザーズのかぶり物とランタンケープと?」
「ピクシーニーソ。」
何だ?この世界の魔物って服を残すのか?
「ちなみに今回のドロップアイテムは装備を持っていた魔物だったからこういうのが残っただけ。他にもディンゴだとかだと牙とか爪が残るしワイルドビーなんかだとたぶん羽とか毒針とかが残る。」
なるほど…その魔物の特徴的な部分が残るって訳か。
「ちなみに今ここにあるブラザーズとシスターズとピクシーのドロップ品でなれるのって何?」
アスカさん自分の事だからけっこう興味を持ってるみたいだな。
「それはオージに依頼を出したら確認出来る。」
「「依頼?」」
今の所俺の方では何も出来る事が無いらしく、アスカさんとアリスが2人だけで女子トークっぽい話をしてるのを抱っこしたまま聞いていた。
そしていきなり視界に『プラグイン照会確認依頼』とテロップが表示された。
「なぁ、何か表示されたけど…これはどうしたら良いの?」
「オージはそれを了承して。」
了承する…VRの時だと意識をそこに持って行くとカーソルが動いたんだが…ここにはそんなカーソルが無いんだけど…おっ?なんとなく何かを選んだみたいな感じがしたな。
「オージはそれで良いわ。これでアスカさんの方に今の素材でなれる従魔が表示される。」
「あっ♡出た。」
たぶん今俺の視界に表示されている表はアスカさんの進化というか変態のリストなんだろうな。
ちなみにアスカさんと素材を1つ使うと変態できる従魔のリストが表示されてるっぽい。
「ふむ…同じ妖精グループの素材と組み合わせたら精霊になるのはゲームと一緒なのね。」
「一応今ある素材は全部精霊のエアリーになれるっぽいけど…精霊って今みたいに会話とか出来るのか?」
気になった事を聞きつつアスカさんを見るとそのまま視線がアリスに向いたので俺もアリスを見る。
「…さぁ?」
首を傾げるだけのアリス♡…ラブリー♡
「…どうする?無口なイメージのアスカさんとかまったく想像出来ないんだが。」
「…そうね。私も無口な自分とかイメージ出来無いわ。」
「…そう言う時はとりあえずなってみるとか?」
「…まぁ…攻略wikiとか無いからトライアルアンドエラーしか確認方法が無いんだけど…でも一応私の体が使われるんだからね?」
「…そうか…アスカさんがヘンタイになる…おっと失言だったな。アスカさんが変態する…まぁ言葉のニュアンス的には特に違ってないけどその場合合体事故とかがおきたら…スライムとかになる事もある訳か…」
「ネンエキトショウジョ…カ…」
アスカさん俺の頭の上に座り小声でそんな事を呟いた。
「…ほう?アスカさん…そこを目指したいと?」
「…えっ?何か言ったかしら?オフォフォッ♡」
かなり小さな声だったがどうもアリスには聞こえて無かったらしい。
俺とアスカさんの心がチョットだけ近づいた感じがした♡
「アスカさん。一応依頼内容を変えたら進化に必要なアイテムの名前が一覧で表示されるけど、これは普通進化のリストしか無いけど見てみて。」
アリスがそんな事を言ってきたので一応確認してもらった所…
『ちっ…アスカさんよぉ…あんたそこからスライム目指すとしたら魔王とか魔人とかが必要じゃないか。無茶すぎだぞ?』
『それはこの姿にしたアリスちゃんに言ってよ!!私選んで無いし!!!』
『でもよぉなんかスライムとかの粘液っぽい奴らになるのってほとんどレア種族だぞ?どうするんだ?』
『だったら…代わりの…霧系とかミスト系だと…あまり楽しめ無いわよね…ん~~』
とりあえず2人で目で会話していたのだが答えが出て来なかった。
「2人とも何か変な顔をしてるけど…今ここの表に表示されているのってオージが知ってる魔物の情報しか無いんだからね?」
「んっ?俺が知ってる魔物の情報しかってのはどういう意味?」
ちなみに俺の頭の中には10年以上の間遊びまくったゲームの知識が蓄積されているはずなので、そもそも知らない魔物とか居ないと思うんだけど…?
「オージってずっと子供の頃から遊んできたんでしょ?私はそこまで古くから遊んでた訳じゃ無いから知らない魔物の情報とかあるかもだけど?」
アスカさんもかなりのヘビーユーザーだったから俺達が知らない魔物情報とか無いって感覚で居るッポイ。
「この3界の融合した世界の魔物はそれだけじゃ無いから。普通の動物も魔物化するし伝承とかから勝手に発生する魔物も居る。」
どうも俺達は今まで遊んだゲームに近い世界ではあるが、実際には良く判らない世界に放りだされたみたいだな。
「だとしたら火力を出来る限り上げておく方がいいな。アスカさん?」
「…まぁヒーホとかマッド系の従魔じゃなければこのさい文句言わないわ。」
一応方向性は決まったかな?
「それで俺なんだが、このまま魔法を使うのは問題無いんだけどこの魔法って無制限で使えるのか?ゲームの中ではMPとかHP由来で使える魔法とかスキルが有ったんだけどそこらの数値的な何かがまったく見当たらないんだが。」
戦う方向の話になってきたのでとりあえず気になっていた事を聞いてみた。
「オージの魔法は特殊だからMPとかって数値は無いの。使い続けたらオーバーヒートして動かなくなるから気を付けたら良い。」
んっ?気を付ける??
「それって脳内っていうかCPUの負荷がかかった状態だって話?」
「…そんな感じ。この世界ってそもそもゲームの中に有った様なレベルだとかMP/HPって概念は無いの。視界情報に表示される数値に関しても簡易的に視認し易い様に用意されたモノなので実際にどんな攻撃をされたらどれだけのダメージを受けるって決まってる訳でも無いの。攻撃を受ける部位によってダメージ量は変わるしうまく動けるならまったくのノーダメージにも出来る。そこを勘違いしない方が良い。」
「だとしたら…魔法を使う場合には頭の中のCPUの処理がけっこうな勢いでされてるから連続で使い続けたらオーバーヒートすると考えたら良いのか?」
「…まぁそんな感じ?」
「だとしたら俺には近接と遠距離の武器が欲しいな。アリスにもそんなのが有った方が良いよな?そう言うのってどこかに当ては無いの?」
「…ここらの近くだと…熊本の辺りに何か残ってるかも?」
とりあえず次の目的地が決まったかな?
ついでに道中色々魔物を狩ってアスカさん用の素材を集めるとしよう♪
ちなみに『フッフッフツ♡』の部分は無くても魔法が発動する♡
やったよ俺♪
ちなみに氷結 中の魔法を使える様になったら大のゲージに00%の表示が現れていた。
だがしかし、何度魔法を使っても覚醒状況は変わらずにずっと00%のままだった。
そして、夕方そこそこいい時間になった頃にピクシーとフロストブラザーズとランタンシスターズが現れたので俺だけ隔離されて覚醒作業をやらされた…
「なぁアリスさぁ…俺だけがこんなに昔のコントみたいにアフロになったりグレーヘアーになったりピリピリ君になって覚醒作業をしなければならないのってチョットだけ格差社会過ぎないか?」
「…でも…私はそもそも魔法職のスキル上げをして無かったから魔法は使えないよ?」
「私もだね。ただ…今の私って魔物なんだけど、魔物ってレベル上げたら魔法を使える様になったりスキルを使える様になったりしたけど、ここではどうなの?」
ちなみに今翔太達には道中遭遇したイノシシを魔法で凍らせて確保した奴の解体作業をしてもらいつつ自分達の食事の準備をしてもらってる。
元々こいつら野生生物を狩りつつ木の実などの採集で生計を維持しつつ駐屯地の開けた部分で野菜なども自給していた。
今回の翔太達の護送は1週間もかからないと考えていたので収穫時期になっていた野菜を少しと収穫していた木の実などをカーゴトレーラーに乗せていたが、初日からそこそこ良い獲物にありつけたって訳だ。
そして俺達は例の如くアリスとアスカさんの充電タイム♡
俺達だけで移動してる訳じゃ無いので翔太達の食事時間のついでに時間的にやる事が無いからこうしてまったりと抱っこタイムを楽しんでる訳だ♡
一応俺に座っていたアリスだが、へその辺りが一番充電効率が良いがリラックスモードでずっと移動して来た結果若干効率が悪かったらしい。
それ以外にも俺の頭の中にあった情報をアリスの頭の中でも見つつ運転していた事でけっこうCPU的な消耗が大きかったらしい。
頭脳を使っても体を使っても消費するエネルギーは同じ所からしか供出できない為に、人間みたいに糖で頭を動かしその他の脂肪やたんぱく質を使って体を動かすみたいな事が出来ない。
と言う訳であまり動いてないけどけっこう充電が減ってしまっていたらしい♡
30分ほど抱っこできた♡
「そもそもこの体ではレベルって概念が無い。でも、変態は出来る。」
「「ヘンタイ?!」」
「2人とも考えてる文字がチョット違う。」
「「なんだぁ…」」
期待感が若干薄らいだ。
「まぁそれはいい。それで?その変態ってどうやってするの?今のアスカさんはそれ出来るんだよな?」
「…たぶん。」
「私…ヘンタイしちゃうのかぁ…この姿のままって訳にはいかないとは思うんだけどでもこの姿って自分的にはアリだったんだけどなぁ…オージ君もこの姿は好きでしょ?」
アリスを抱っこしている俺の目の前に飛んできて『ダ・メ・ダ・ゾ♡まったく♡』みたいな中腰になってヒザに片手を乗せつつもう片方の手の人差し指だけを顔の前で伸ばしてウインクとか♡
あざとい♡
「まぁ嫌いでは無いな♡でも、ここらって九州の真ん中辺りだよね?ゲームの中では初心者ゾーンだったけど…ここから先強い奴らがいっぱい出てくるなら少し攻撃力の増強とかも考えておきたいな。」
「まぁそう言われれば確かに…今の私ぐーぱんちだけしか攻撃法方無いモンネ。」
「そう言えばピクシーって殴ると防御位しか最初出来なかったか。」
「耐性から考えたらスキルをうまく積むとかなり使い勝手が良いんだけどね。」
「ねぇ、2人とも変態しなくても良いの?」
あっ、好きなゲームの話になってたのでなんとなくノリノリ会話をしてしまっていた。
「悪い。つい久しぶりにあのゲームの中の話が出来たからちょっと盛り上がってた。」
「ゴメンネッ♡それで?どうやったら変われるの?」
「…まぁ良いけど…たぶんこの近くにも魔力の吹き溜まりが有るはずだからそこをまず探さないといけない。」
ふむ…魔力の吹き溜まりとな。
「そしてそこで融合素材と一緒に吹き溜まりに飛び込んだらその素材で変われる体に変化する。」
「素材?」
「さっきオージが覚醒作業を終わらせて倒した魔物のドロップアイテムとかが使える。」
そう言えば襲ってきた連中の体の部位がけっこう落ちてたな。
「これってフロストブラザーズのかぶり物とランタンケープと?」
「ピクシーニーソ。」
何だ?この世界の魔物って服を残すのか?
「ちなみに今回のドロップアイテムは装備を持っていた魔物だったからこういうのが残っただけ。他にもディンゴだとかだと牙とか爪が残るしワイルドビーなんかだとたぶん羽とか毒針とかが残る。」
なるほど…その魔物の特徴的な部分が残るって訳か。
「ちなみに今ここにあるブラザーズとシスターズとピクシーのドロップ品でなれるのって何?」
アスカさん自分の事だからけっこう興味を持ってるみたいだな。
「それはオージに依頼を出したら確認出来る。」
「「依頼?」」
今の所俺の方では何も出来る事が無いらしく、アスカさんとアリスが2人だけで女子トークっぽい話をしてるのを抱っこしたまま聞いていた。
そしていきなり視界に『プラグイン照会確認依頼』とテロップが表示された。
「なぁ、何か表示されたけど…これはどうしたら良いの?」
「オージはそれを了承して。」
了承する…VRの時だと意識をそこに持って行くとカーソルが動いたんだが…ここにはそんなカーソルが無いんだけど…おっ?なんとなく何かを選んだみたいな感じがしたな。
「オージはそれで良いわ。これでアスカさんの方に今の素材でなれる従魔が表示される。」
「あっ♡出た。」
たぶん今俺の視界に表示されている表はアスカさんの進化というか変態のリストなんだろうな。
ちなみにアスカさんと素材を1つ使うと変態できる従魔のリストが表示されてるっぽい。
「ふむ…同じ妖精グループの素材と組み合わせたら精霊になるのはゲームと一緒なのね。」
「一応今ある素材は全部精霊のエアリーになれるっぽいけど…精霊って今みたいに会話とか出来るのか?」
気になった事を聞きつつアスカさんを見るとそのまま視線がアリスに向いたので俺もアリスを見る。
「…さぁ?」
首を傾げるだけのアリス♡…ラブリー♡
「…どうする?無口なイメージのアスカさんとかまったく想像出来ないんだが。」
「…そうね。私も無口な自分とかイメージ出来無いわ。」
「…そう言う時はとりあえずなってみるとか?」
「…まぁ…攻略wikiとか無いからトライアルアンドエラーしか確認方法が無いんだけど…でも一応私の体が使われるんだからね?」
「…そうか…アスカさんがヘンタイになる…おっと失言だったな。アスカさんが変態する…まぁ言葉のニュアンス的には特に違ってないけどその場合合体事故とかがおきたら…スライムとかになる事もある訳か…」
「ネンエキトショウジョ…カ…」
アスカさん俺の頭の上に座り小声でそんな事を呟いた。
「…ほう?アスカさん…そこを目指したいと?」
「…えっ?何か言ったかしら?オフォフォッ♡」
かなり小さな声だったがどうもアリスには聞こえて無かったらしい。
俺とアスカさんの心がチョットだけ近づいた感じがした♡
「アスカさん。一応依頼内容を変えたら進化に必要なアイテムの名前が一覧で表示されるけど、これは普通進化のリストしか無いけど見てみて。」
アリスがそんな事を言ってきたので一応確認してもらった所…
『ちっ…アスカさんよぉ…あんたそこからスライム目指すとしたら魔王とか魔人とかが必要じゃないか。無茶すぎだぞ?』
『それはこの姿にしたアリスちゃんに言ってよ!!私選んで無いし!!!』
『でもよぉなんかスライムとかの粘液っぽい奴らになるのってほとんどレア種族だぞ?どうするんだ?』
『だったら…代わりの…霧系とかミスト系だと…あまり楽しめ無いわよね…ん~~』
とりあえず2人で目で会話していたのだが答えが出て来なかった。
「2人とも何か変な顔をしてるけど…今ここの表に表示されているのってオージが知ってる魔物の情報しか無いんだからね?」
「んっ?俺が知ってる魔物の情報しかってのはどういう意味?」
ちなみに俺の頭の中には10年以上の間遊びまくったゲームの知識が蓄積されているはずなので、そもそも知らない魔物とか居ないと思うんだけど…?
「オージってずっと子供の頃から遊んできたんでしょ?私はそこまで古くから遊んでた訳じゃ無いから知らない魔物の情報とかあるかもだけど?」
アスカさんもかなりのヘビーユーザーだったから俺達が知らない魔物情報とか無いって感覚で居るッポイ。
「この3界の融合した世界の魔物はそれだけじゃ無いから。普通の動物も魔物化するし伝承とかから勝手に発生する魔物も居る。」
どうも俺達は今まで遊んだゲームに近い世界ではあるが、実際には良く判らない世界に放りだされたみたいだな。
「だとしたら火力を出来る限り上げておく方がいいな。アスカさん?」
「…まぁヒーホとかマッド系の従魔じゃなければこのさい文句言わないわ。」
一応方向性は決まったかな?
「それで俺なんだが、このまま魔法を使うのは問題無いんだけどこの魔法って無制限で使えるのか?ゲームの中ではMPとかHP由来で使える魔法とかスキルが有ったんだけどそこらの数値的な何かがまったく見当たらないんだが。」
戦う方向の話になってきたのでとりあえず気になっていた事を聞いてみた。
「オージの魔法は特殊だからMPとかって数値は無いの。使い続けたらオーバーヒートして動かなくなるから気を付けたら良い。」
んっ?気を付ける??
「それって脳内っていうかCPUの負荷がかかった状態だって話?」
「…そんな感じ。この世界ってそもそもゲームの中に有った様なレベルだとかMP/HPって概念は無いの。視界情報に表示される数値に関しても簡易的に視認し易い様に用意されたモノなので実際にどんな攻撃をされたらどれだけのダメージを受けるって決まってる訳でも無いの。攻撃を受ける部位によってダメージ量は変わるしうまく動けるならまったくのノーダメージにも出来る。そこを勘違いしない方が良い。」
「だとしたら…魔法を使う場合には頭の中のCPUの処理がけっこうな勢いでされてるから連続で使い続けたらオーバーヒートすると考えたら良いのか?」
「…まぁそんな感じ?」
「だとしたら俺には近接と遠距離の武器が欲しいな。アリスにもそんなのが有った方が良いよな?そう言うのってどこかに当ては無いの?」
「…ここらの近くだと…熊本の辺りに何か残ってるかも?」
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