ゲームな世界の魔物として生きて行く事になった。

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23 基地…まで行けなかった…

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俺は今…『柔らかい』を堪能している♡

俺が胡座を描いて座った所にアリスが座り俺に背中を左腕で抱かれる様にしてお尻を脚に下ろしたお姫様抱っこ状態で支えられつつ眠っている。

俺の脚は素晴らしいセンサーが搭載されているらしい♪
今、俺は左足を少しだけ持ち上げた状態でアリスの腰の辺りを支えつつ左腕で肩を抱く感じで右の太ももとふくらはぎにはアリサの尻が片方づつ乗っている♡
そして頭が俺の腕と乳首の辺りにコテン♡って♡

この位置に落ち着くまでけっこう細かい注文が出された。


俺達はあの廃村を通り過ぎて特に疲れたと言う感覚が無かった為に夜通し歩いて移動した結果100km程度の移動距離の半分を少し超える辺りまで来た。
そして何も無い道路でそのまま地面に座って休むのもどうかと思い途中見えてきた田代八重ダムという所の管理事務所の様な所で休む事にした。

建物自体は特に壊れた感じは無く、人が最近まで居た感じがあったが、どうもその建物はメンテナンスに来る人が泊まるための場所の様で2段ベッドが3台ほど部屋の中に設置してある以外には特に何も無かった。

俺達はその部屋の中のベッドを使って少し仮眠をすると言うことになり近くの2段ベッドに腰をかけてクッションを確認して居た時に、アリスが俺の近くに来て少しだけ信用ならない人を見る感じで見下ろしてきたんだ。
「ねぇオージ。私そろそろ充電の必要があるんだけど…」

アリスを視界情報で詳しく見てみると全身に赤い拍動の様な感じのエフェクトが見える。
「もしかしてこの赤いドキ♡ドキ♡ってエフェクトになったら充電しろって合図なの?」
そう言えばこのエフェクトこの建物を見つけた辺りで始まっていたかも?
最初、気のせいかな?って感じにうっすらとしか見えて無かったけど、意識してアリスを確認したら見えた。

「うん。だから少しの間オージの体に触れていないといけないんだけど…」
「あぁ、じゃぁどうぞ?近くに居たら良いって言ってたか?」

「距離で充電効率が変わるから少しだけその…抱っこして。」



…抱っこして♡



なんて素敵な響き♡
「えっ?何て?」
聞こえていたけどとりあえずどこかの難聴主人公みたいに聞き返してみた♡

「…だから抱っこしてっ。」


…だから抱っこしてっ♡


幼女が『だからだっこしてっ♡』って言ってくれた♡

と~~~~~~~~~~~~~っても嬉しかった♡


最初正座をして両手を差し出したんだけど、どうも俺の電池のある場所の近くに体を近づけるのが一番効率が良いらしく、あぐらを描いて座らされて横になる感じでアリスが座ってきて…

試行錯誤の結果なんとか落ち着いて、アリスが限界まで俺を見ながら変な事をされない様に監視していたんだけど、ついさっき意識を手放した。

どうも俺の体の平均的な脚力で13時間以上歩き続けるのはアリスの体には若干の無理があったみたいだ。

ちなみにアスカさんだけど、ピクシーボディーはアリスよりも電池の容量が少なかったらしく頻繁に俺のツナギの胸元に入り込み、お湯にでも浸かった感じにホッコリしていた。
アスカさんが俺の下半身の近くを最初に飛び回っていた時は、『なんて自分の欲望に正直な奴なんだろう。』と思っていたけど、充電効率の関係でへその辺りがとても魅力的に見えていたらしい。

1回近くをふよふよと跳んでいたアスカさんがイキナリ地面に落ちて死んだみたいに動かなかった時にアリスがその説明をしてくれて俺のツナギのファスナーの辺りに首を引っ掛ける様にして入れたら10分程度で意識を取り戻し、また元気に飛び回った。

そんな事があってからアスカさんは免罪符を手に入れたどこかの役人みたいな感じに頻繁に俺の腹の所に入り込む様になり、気付いたら1時間に1回以上の頻度でそこが定位置になった。

さすがにアリスの充電の最中は俺の頭の上で寝転んで居るんだけど…
さっきこいつらちょっとした約束をしていたんだよな…

「アスカさん、私の体をオージが好き勝手に触らない様に見張っててくれる?」
「…見てたらイイの?」
「…出来れば変な事されない様に止めて欲しい。」
「ん~~まぁ良いけど…あっじゃぁ♡」
少しの間俺の目の前で2人で口元を隠すようにしながら話し合って、
「商談成立ッ♡安心して寝て良いからネッ♡」
「頼むわよ?」

そんな話をして更にアリスは10分程度俺を監視した後で意識を手放したんだけど…
どんな遣り取りがあったんだろうか?

「なぁアスカさん、ちょっと聞いても良い?」
「ん?なぁに?元々の私の体の3サイズとか知りたいの?」
頭の上では話しづらいのか俺の目の前まで降りて来て話を始めるアスカさん。

「知りたいけど今聞きたいのはそれじゃないな。さっきアリスとどんな約束したの?」
「そのうちアリスちゃんの胸元でヌクヌクさせてもらうって事になっただけよ?」

胸元でヌクヌク??
それってアリスの首の辺りにアスカさんが入り込んで両手と両足でアリスに何やらふしだらな事を…しちゃうって事かぁ?!

「それって…代われないよなぁ…」
「まぁそうねっオージがゲームの中でたまにアリスちゃんに巻きついてたのがとっても羨ましかったからお願いしてみたの♡明日からた~のしみ~♡」
そう言ってまた俺の頭の上に戻って行った。

これを超える条件は出せないか…あっ…でもっ♡
「なぁアスカさん?ちょっとだけ確認して欲しい事があるんだけど良いかな?」
「なぁに?」
ちょっとだけ俺を警戒する感じの声で聞き返しながらも目の前に下りて来てくれた。
「俺達まだこの体がどんな感じになったらリラックス出来るとか体力回復が出来るかってのが判って無いよね?」
「…まぁそうね。それで?一応聞くわよ?」
ちょっとだけ楽しそうな声に変わってきたかも?

「俺はこのツナギしか着て無いからまぁあんまり関係無いかもしれないけど、アリスって上2枚とスカートと靴下と靴を身に着けてるよね?」
「…そうねぇ♡田舎少女100%でとっても可愛いいわね~♡それでっ?」
なんとなくウキウキ♪って感じか?

「この服を着た状態だけど…人によって寝る時締め付けない方が体がリラックスするとかって話を聞いた事が有るんだけど…それってどうなんだと思う?」
「そうねぇ…私の体の場合…あぁ、元の、ね?元の体の場合は…靴下とかは脱いで寝たほうが楽だったわね。」
「そうかぁ…だとしたらこの靴下とかって脱いだほうが良いって事かな?」
「…ジュルッ♡そうだねっ体を休める為なら脱がないといけないわねっ♡」
「そう言えば、アリスって下着って無かったから穿いて無いよね?そこらって女性の体的にはどうなの?」
「…そうねぇ♡人によっては穿いてる方が落ち着くって人と全裸が一番って人が居たわね。ちなみに私は上だけ脱ぐ派だったわ♡」
「だとしたらそこらも少しだけ確認したほうが良いかな?あ~勘違いしないで欲しいんだけど、俺はアリスにしっかりと回復して欲しいだけなんだよ?」
「…そうねっ♡アリスが回復してくれないと大変だからネッ♡」


たぶん今俺の考えている事とアスカさんの考えている事は同じだと思う♡


だってアスカさん、すごくゲスい顔してるから♡

「じゃぁそろそろ足元を開放してあげて、穿いて無い状態が問題無いのかを確認してもらわなければならないよねっ♡」
「そうねっ♡これは親切心だから大丈夫よねっ♡犯罪じゃ無いからネッ♡」
「オイオイ♡アスカさん妙な事を言わないでおくれよ♪俺と君はアリスの体の為を思ってこうして討論を重ねていたんじゃ無いか♡犯罪とかドコから出てきたんだい?」
「あらオホホッ♡ちょっと言葉を選び間違えちゃったみたいネッアスカシッパイしちゃったっテヘッ☆」

茶番はそろそろ良いだろう。

俺とアスカさんシリアスモードになると目で確認しあって…
たぶん接写でスカートの中とか足元からのちょっとイヤン♡な写真を撮ってきてくれるはず!
交渉して見せても~らおっと♡


そして、ふと気付いた。


アリスが目を開けて俺達を見ていた事に。
「体が動かなくてもセンサー群は稼動してるんだけど…2人とも正座。」



俺達は最初からそこまで信頼されていなかったのかもしれないな…
俺はスカートの中に入ってツヤッツヤな顔になってサムズアップするアスカさんを幻視しながら二人揃ってアリスに1時間程度怒られた。
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