ゲームな世界の魔物として生きて行く事になった。

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09 レアな現象が重なったそうな。

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あれっ…事故?

今の俺はニョロニョロって擬音が似合いそうな姿で空中をふわふわ~って感じに漂っている。
「なぁこんな未熟って作れたっけ?」
俺が喋ったらさすがに驚かれた。

「…なんで従魔がしゃべるの?」
「ククク♡不思議♪だが可愛い♡」
「ティタちゃんじゃないし…」

アスカさんとラヴクラフトさんは俺に驚いてる感じだけどアリスにとってはあまり歓迎すべき状態では無いらしい。

まぁ可愛いとはまったく違うイメージだからしょうがないとは思うけど…
「あ~とりあえず俺は今後実装予定の擬似AIを持った従魔なんだ♪これからよろしくねっ♡」
こんな説明でごまかせるかなぁ…

「…そうなの?」
「ウフフフフフッ♡嫌いじゃない♡」
怪しいとは思いつつもそこまで怪しんでる感じは無いのかな?

こう言う時は、さっさと話を変えておくに限る。
「それにしても合体事故は確率としてはあるって知ってたけど…このセイリュウとかそもそも作れなかったんじゃなかった?」
「あ、それね、今回は特別かもしれないよ。だって未熟作成のレシピでの合体事故だから、通常のデータベース上でランダムに選ばれる訳じゃ無いからね。今回は未熟テーブルでのランダムチェックがかかったんだと思うわよ。」
「でも…そもそもこの未熟セイリュウって昔の通常サービスの頃のイベントか何かの報酬で配布されたチケットでしか手に入らなかったはずだけど…」

「クククッ♡良く知ってるね♪その通りだけど未熟の合体事故は何度か報告されてるよ。私が聞いた事が有るのは未熟サキュバスと未熟オロバスなんだけどね。」
「なるほど…片方は俺と同じ昔の配布チケットでもう1つは特殊ポップの個体ね…なぁアリス?この体ってかなり珍しいみたいだけど…やっぱり未熟ティターニアになるまでやる?もう一回やりなおしになっちゃうんだけど?」
アリスこれまでかかった手間を思い出してるのか、すごくしぶ~~い顔。

幼女の眉間の皺とか指でナデナデして伸ばしたくなるよね♡

少しの間考えてたけど…俺を見て聞いてきた。
「ねぇ、これって珍しいの?」

「ん~~…まぁ多分だけど今の俺以上に珍しい奴ってそんなに居ないんじゃないかな?これから実装されていけば誰でも作れる様になるかもしれないけど?」
「あ、それたぶん無いと思うよ~」
「クククッ♡ありえない♡」
二人が話に割って入ってきた。

「ん?それはなぜ?」

2人が目で会話をしてアスカさんが答えてくれた。
「魔物の新しいのの実装とか今現在凍結されてるの。詳しくは発表されて無いんだけど、どうもね、ここの運営をしてる団体が新しくスポンサーが付いた事で大元の版権持ってる会社もまた動きだしたらしくってね~そろそろ新しくVRMMORPGになって再開って事になるみたいよ。だからデータいじって作れるようにするみたいな変更とか今の所は出来無いって訳。」
「ムフフッ♡それとシステムの大幅改良が動いてるって話だから魔物関係は今の所3年ぐらいは据え置きらしい♡」
「って事はその3年ぐらいの間はどこに行っても『わ~すごい~♡』だとか『いいなぁ~♪』みたいな見られ方するって訳ね。」

「…それならいい♪」
ちょっとだけアリスの特別感って刺激ポイントをくすぐれたみたいだな♡
やっとアリスに笑顔が戻った♪

「さて、アリス、とりあえず報酬を渡してあげてね~。」
そう言って俺はそのまま一度アリスの体の中に戻った。
そしてすぐに引っ張り出された。
「アリス速いってば…俺まだパンツの海を捜せて無いってば…」
「それは探さなくていい。」
とりあえず今の俺はイベントでの配布チケットで手に入る魔物なんでLv.1だった。リボーン必要なかったからゴールド浮いたな。

俺がアリスと話をしてたらアスカさんとラヴクラフトさんが提案してきた。
「ねぇこの事を攻略wikiに書いても良いかな?」
「クククッ♡情報は鮮度が大切♪」
「ん?別に書くのは構わないけど?大丈夫だよねアリス?」
「何か変わるの?」
「ん~~この子出してたら良く見られる様になる位かな?あとは見せて欲しいって人が増えるかも?」
「あと、AIの事も書きたいかも♡」

あ、これは書かれたらまずいんじゃないかな?
「アリスちょっと…」
2人から離れて少しだけ小声で相談。
「コソコソ なぁ、俺の中身って一応元人だよな?アリスそれ知ってたよね?」
「コソコソ 知ってたけどそれが何?」
「コソコソ AIって話が出たらちょっとめんどくさいかもしれない。」
「コソコソ そうなの?」
「コソコソ だってそもそもここの運営は俺みたいなのが居る事を知らない訳だろ?まぁ知ってるのかもしれないけど。だからそんな情報が出たらそっちが確認で動くとかありえるかも?最悪消されて変なウイルス的な扱いをされて無い事にされたりってのもありえるかも?」
「コソコソ じゃぁ書かせない方がいいの?」
「コソコソ 出来れば。」
「コソコソ 分かった。」

とりあえず戻って説明してみた。

この俺みたいなAIって本当に実装されるのかまだ検討段階なので、出来れば話を広めたくない。
それと未熟セイリュウが出来たって話は書いても問題無いが、アリスの事はできるだけ広めて欲しくない。

一応この二つをお願いしておいた。
「ん~~じゃぁ♪口止め料としてフレンド申請ちょうだい♡」
「クククッ♡私も欲しい♡」

「…アリス?よろしく。」
「…はい。」

こうして俺達に新しい仲間?が出来た。


ただ…この2人そこそこ高レベルなキャラクターを複数持ってる関係で一緒にどこかで遊ぶって事が出来ない。
一緒にどこかに行けば俺とアリスはほとんど寄生した状態でほぼ全ての戦闘が終わる事になる。

と言う訳で、連続クエストを進めて彼女達が常駐してるエリアまで行けたら一緒に遊ぶという事にして別れる事にした。

「じゃぁまったね~♡」「フフッ♡またねっ♡」
二人がワープポータルを使って戻って行った。

「はぁ…なんか疲れた…ニョロリンこれからどうするの?」
俺の名前どんどん進化していくな…

「まぁそうだなぁ…今の所俺のレベル上げを少ししてからクエストを進める方が良いかな?」
「ん、分かった、そうする。」

これからまた俺とアリスの2人の攻略が始まる事になった。
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