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第二章 花芽
25 夏が終わる頃に…
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次の日の朝。新之助と愛奈は裸のままベッドに寝ていた。
レースのカーテンから朝日が漏れ、二人の上半身を明るく照らす。
「あぁ…僕はとうとう愛奈と体の関係を持ってしまったのか…」
僕は体に触れている愛奈の背中の暖かさを感じながら、頭が乗っている左腕とそのまま愛奈の胸に抱かれている枕になっている腕が痺れて全く感覚が無い事に気付き、右手をそっと伸ばして愛奈の胸を掴んでいる自分の左手を見つけ、腕があった事にホッとして愛奈の股間を少しの間触って楽しんだ♡
やっぱり女の子はツルツルが最高だよね♡剃るなんてやっぱり邪道だよ♡でもツルツルに剃った美香と美園みたいなあそこも味わいがあっていい…
あれっ?僕…美香と美園…と…何をした?
なんとなく二人の体に触れた様なおぼえがあるが…あぁ、詩織も触ったか。
おやぁ?
愛奈の膣口から少しねっとりとした愛液が溢れてくるのを感じつつ昨日美香と美園、詩織の三人にどこで胸とか股間の辺りに触れたのか思い出そうとするが、霞が掛かった様に朧気で…記憶に手が届きそうな届かない様な………やっぱり、思い出せない…気のせいか?
「まぁいっか♡僕には愛奈が居るんだから、他の子とかどうでも良いよね♡」
僕は昨日抱いたばかりの愛奈の膣口に勃起したおちんちんを擦り付け、流れ出た愛液を滴らせた状態でゆっくりと愛奈のアナルへおちんちんを埋没させていく…♡
「んっ…お兄ちゃん…朝から入れたらダメだよぉ…エッチぃ…」
目をつむったままの愛奈が胸に抱いた僕の腕を強く抱きしめてお尻を少し突き出す様にして動きやすくしてくれた♡
「愛奈目が覚めていたんだ。あぁ…愛奈のお尻は最高に気持ちイイヨ♡明日からも毎日こうして起こしてもらってもいい?」
「ん…こんなに体を揺すられたら誰でも起きる…って言うか、毎朝は少し困る…かも」
「困るってなんで?」
愛奈のアナルと僕のおちんちんが擦れてお尻と脚が当たる音が部屋に響く♡
「だってお兄ちゃんのおちんちん大きすぎてそんなに動かれたらオシッコが今にも漏れそうで…お兄ちゃンッ♡漏らしてもいいかな…っていうか漏らします♡…ハァーーーーーーー…アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」
僕の腰の辺りに生暖かい愛奈から漏れ出たらしいおしっこが流れて来た♡
「こんなに漏らされるとさすがに家では困るなぁ…じゃぁ朝ご飯を食べてる時とかならいい?」
「あぁっ♡そこまで奥に突っ込まれたら…あんっ♡子宮の裏側が熱くなって来る♡」
僕は愛奈のアナルの中に朝から大量に放出して、濡れたベッドを放置して二人で僕の部屋に併設されているシャワー室に入り、お互いの体を洗いっこして…もう一回楽しんでしまった♡
シャワーを浴びて空調の効いた部屋で少し涼んだ僕と愛奈は、新しい服を出して着せ合いっこをして、お互い納得の姿になってからリビングへ降りたら、僕達がソファーに座るまでの間ずっと美香達が赤い顔で見ていた。
「ねぇ、愛奈。いくらお兄様に想いが届いたからって朝からそんな事をしたらダメよ?」
美香が僕の体を見てもう少し顔を赤くして下を向いてしまった。
「そうだよ!お兄さんもいくら愛奈が可愛いからって僕達も居るのに愛奈にしか目を向けないのもおかしいってば!人類みな平等って言葉知らないの!?」
美園がちょっと意味不明な事を言って怒ってる。
「お兄様って愛奈が可愛くてしょうがないのですね♡なんとなくその気持ちは分かります♡」
詩織は愛奈の可愛さを理解している様だ♡
「詩織とは美味しいリンゴジュースが飲めそうだな♡」
「…?ん?あぁ…フフッ確かに美味しく飲めそうな気がします♡実は私、愛奈のアルバムをクラウドに上げているので今からタブレット端末を持って来ますね♪」
詩織がソファーから立ち上がるのと同じタイミングで室内に男が入ってきた。
「美香様、美園様、詩織様、愛奈様、クソガキ様。朝食の準備が整いましたのでダイニングルームへどうぞ」
確か伊藤って名前の奴だったと思う。部屋に入ってきて僕をクソガキ様呼ばわりして美香のイスを引いて立たせている。
「伊藤、クソガキ様とか言ったらだめでしょ?まったく…お兄様ごめんなさい。伊藤は私にずっと昔から付いてくれている執事の1人なのですが…どうも私に近付く男性を目の敵にする様な事をよく言うもので…」
「まぁ…クソガキ様呼ばわりはさすがに驚いたが……」
僕何かしたか?もしかしたらどこかで美香に手を出した…あっ………そう言えば美香が僕の家に遊びに来ていた時に…何か…した様な…???
新之助は、何かを忘れている様な気がしつつも何も思い出せず、もしかしたら夢でも見ていたのか?などと思いながら愛奈と美園に手を引かれて部屋を移動して行った。
「周二様はここまでの記憶の改竄をしてしまうのか…私は運が良かった様だ」
室内に誰も居ないのを確認してドアを締めながら伊藤が一言漏らした。
伊藤は料理を美香に取り分けながら、昨日からの出来事を思い返していた。周二という男の能力を自分ならどうしのぎ倒せるかをシュミレートしながら給仕を続けたが、まだ自分に見せた能力がほんの一部分だという事に気付き、ため息を漏らしながら一瞬新之助を見る。
「クソガキ様、野菜を大量に用意していますのでそれは全部処理しておいてください」
視線をメイド服を着た者に向け運ばせた皿にはキャベツ2玉分ぐらいを千切りにしただけの山が出来ていた。
「僕お前に何かしたのか?!さすがにこの仕打ちはひどくないか!?」
「美香様、美園様、詩織様、愛奈様、全員に触れるのを許す為にはその煩悩だらけの体の中からきれいになってもらわねば困る。その程度のサラダも食えぬならば愛奈様を除いて指一本も触れさせぬからな」
「…フッ…食ってやろうじゃねえか!全部食って美香も美園も詩織も僕の女にしてやるからな!吼え面かかしてやるから覚悟してろよ!」
新之助が山盛りになったキャベツの山を口に運んでいる横で美香と美園と詩織は目でお互い合図を送り合いながら赤い顔をしていた。そして愛奈は頬を膨らましながらビンの横にドクロの絵と共に『DEATH』の文字が書かれている調味料をサラダに振りかけていた。
少しして別荘の中に新之助の悲鳴と美香達の笑い声が響いた。
とりあえず僕たちは、その日、少し大きな船を使って真っ白な砂浜だけの島に行き、釣りをしたり泳いだり、ここでしかできない事をして楽しんだ。
2時間程度の距離の所にこんなトロピカルな場所があるのに驚いた。
サンゴ礁と熱帯魚が見える船内の小窓から見た事のある魚を見つけては報告し合ったりしていたら、美園がそっと近づいて来て僕の腕を抱き見上げてきたり、詩織が僕の膝に座って僕の手を自分の胸と股間の近くに誘導してくれたりしてくれたのだが、その都度伊藤が近づき美園を抱き上げ『美園様、こちらに美園様の大好きなフルーツが用意されていますのでお楽しみ下さい』なんて言いながら連れ去り、『詩織様、愛奈様が気にしてらっしゃいますのでそれ以上はお控えください』なんて言いながら、近くに来て愛奈を手で指し詩織を愛奈の元に行かせたり…そもそも美香とは1mより近づく事が許されず手も触れられなかった。
クソ伊藤め…
僕は愛奈以外の女の子とのエロい夏の体験がまったく出来なかった。
おかしい…もっとこう…美香も美園も詩織も野獣の様に僕を求めてくる気がしていたはずなのに、この♡キャッ♡キャ♡ウフフ♡なゆる~い空気は…いったいどういう事なんだ?
僕は愛奈の胸を腕に感じつつ愛奈にしがみ付いてエロオヤジの様な顔をしている詩織に少し引きながら無人島とクルーザーの水中探索を楽しんだ。
そして最終日、僕たちは別荘から少し離れた場所にあるという鍾乳洞に車で向かい、30分ほどの移動時間の後とても涼しい洞窟内を歩いて回り、避暑を楽しんだ。
鍾乳洞って言うのはどこもライトアップして通路がある程度決まっていて、見える景色って言うのは似てるのかねぇ。僕は見覚えのある様な気がしながら美香に案内されて鍾乳洞の中を見て回った。
昼間のうだるような暑さを感じさせる太陽が水平線の向こうに隠れ、虫とカエルの鳴き声が遠くに響く真夜中を少し過ぎた頃…
新之助と愛奈が愛し合い1つのベッドで眠りに着いて3時間程度が経った頃、新之助がベッドから音を立てない様に気をつけながら出て、部屋のドアを開けて外のバルコニーに出ると、伊藤が片膝を付いて居た。
「家の者達は誰も気づいてないか?」
「美香様は少しばかりの違和感を感じてらっしゃるように見えますが、他の方たちはまったく気にするそぶりもありません。使用人共も初日の事は何一つ思い出せない様子です」
「分かった。美香も美園も詩織も俺の体にあまり触れさせない様気をつけてくれ。新之助は一応記憶改竄の魔法が使えるからもしかしたら彼女達にそれを使って、自分にも改竄がされている可能性に気付くかもしれない」
「了解しました」
「とりあえずどうする?美香だが…お前の女として記憶を弄っておくか?美園も詩織もできるが?」
「…そうですね。…今はまだこのままで。私には吸精を使える女が傍に数人いますので特には必要無いかと」
「あんなに粒ぞろいを傍にすごいねぇ…俺なら毎日とっかえひっかえ3穴楽しんじゃうって言うのに」
「そう言いながら愛奈様以外を近づけないご主人様にはヘタレという言葉をお送りさせていただきます」
「…お前やっぱり口悪いよね?」
「ご主人様がその様にしろと言ってくださったおかげです。妹にチンポぶち込んで楽しみまくるシスコン変態兄妹が。美香様には指一本触れさせぬ」
一瞬膨大な殺気を新之助と伊藤が身に纏うがすぐに消えた。
「愛奈を侮辱するような物言いは今後止めろ。いいな」
「了解いたしました周二様」
新之助が踵を返し部屋に戻ってドアを閉めたと同時に伊藤の体が闇に溶ける様にバルコニーから消えた。
3日間の美香の別荘への旅行は愛奈とお互いの愛を確かめ合い、体の…特にアナルの中の具合の良さを感じ合い♡、美香達とはソフトなタッチを数度楽しむ程度で終わった。
まぁ僕には美里というすっごい彼女が居るし、他にも冬美さんとか理彩さん、真紀子さん、華さん、碧、涼子、梨々香、葵…まぁソラ先生もかな?これだけのセックスフレンドが居るんだ♡
おっと、香苗さんと千里さんの不倫フレンドも居たね♡
だから愛奈と同い年のセフレなんていなくてもいいのさっ♡
ほんのちょっとの残念な思いを胸に僕は久しぶりに自分の家に戻ってきたのだが…
「なぁ愛奈、あんなテントとか張ったおぼえある?」
「ん…テント…あのテントは知らないかな?」
僕の股間にサワサワと手を伸ばして撫でてくる愛奈が何を言いたいのか僕は気付いていたけど、それには一切触れずに知らないテントに近付いて観察してみた。
サイズは1人用の女の子の力でも簡単に持ち運べて設置できるような奴。たぶん畳んだら350㎖缶ぐらいの塊になりそうな奴だが…
とりあえずノックしたらいいのかな?
「もしもしー…誰かいますか?」
僕はテントの張られた面を指でつつきながら声をかけてみたが、反応が無い。
時間はそろそろ夕方の5時を過ぎようかって頃なので、こんなピーカンな天気で熱い時間帯にこんな中に居るとしたら熱中症などで倒れてそうだが。
僕は入り口らしき辺りのファスナーを開いて中を覗き込んでみた。
「汚ねぇなぁ…」
テントの中には脱ぎ散らかしたシャツと短パンの様なモノとパンツが2枚ほど脱ぎ散らかしてあり、人影はなかった。
「どうするか…なぁ愛奈、ここってうちの敷地だったよね?」
「んっ…たぶん。壁の中はそうだと思うよ?」
僕達がテントをどうするか話し合っていたら玄関ポーチ辺りから人の歩く音が聞こえてきて女の子が2人近付いて来た。
「「「あっ…」」」
僕と女の子達の声が揃った。
「君達ってあの時の子…なんで僕の家に居るの?」
「なんで?…私は今旅をしてるからそのテントで生活してるんだけど?」
「私はこいつに誘われてこのテントで待ってただけよ。家はここから歩いて行ける所にあるわ」
「まぁ、意味はまったく分からないけど何をしているのかは分かった。とりあえずうちの敷地に勝手にこんなものを設営するな。って言うかいつからお前らここで生活してたんだ?って言うかこのへんそんなに近くにコンビニとか無いだろ?トイレとかどうしてたんだ?」
僕が話してる間に愛奈は玄関の方に戻って行き、室内に入ったようだ。エアコンの室外機が動き始めた。
「そうだね。トイレはチョット困ったね。まぁでもここには花壇があるじゃないか♡急を要するお花摘みは花壇で済ませておいたよ♡」
「花壇で済ませておいたよ♡にっこり。じゃねぇよ。人の家の花壇でオシッコとかするな!」
「乙女に対しておしっこするなとかエッチだなぁ…花壇でお花摘みを毎日しただけだろ?」
「誰がうまい事言えと言った。って言うか何の用なんだ?まさか本当に寝る所にいい感じだからテント張ってたとか言わないよな?」
「あぁ、ボクとこの子は少し前までとある高校の校長と教頭の奴隷だったって言ったら理解してもらえるかい?」
…そう言えば僕が直接会ってない女の子の被害者が4人ぐらいたのは聞いたが、その2人なのか?
「ボクは金田……小夜で、こっちが」
「道枝桜よ。よろしくね」
金田さんがテント娘で道枝さんがもう一人の子ね。
「そう…んーそうだな。とりあえずそんな事情があるなら一回うちに入る?冷たい飲み物ぐらいは出せると思うよ」
「入るー!もうさぁ最近の昼間の暑さが殺人級ってのを痛感してたんだ。できれば数日部屋の隅の辺りにでも泊まらせてもらいたい所なんだけど…ダメかな?」
金田さんがちょっとクサそうなTシャツの胸元を引っ張ってこれまた少し臭いそうなブラジャーを見せた。
たぶんあのサイズはC75ぐらいだ。ちょっとパカパカな感じなのはあまり食べて無いからかな?ならば、実サイズはE75ぐらいか。
「…とりあえず聞いておくが、お前いつから風呂入ってないんだ?」
僕はあまり金田さんに近付かない様にしつつ玄関に向かって歩きながら聞いた。
「そうだなぁ…桜の所でお風呂借りたのっていつだっけ?」
「4日前ね」
「お前は今からシャワー浴びろ。って言うか着てる服は捨てろ。女が何してんの?今夏だぞ?」
「でもこの服を捨てたらボク…全裸…イヤン♡妹さんがいる家の中でボク…楽しまれてしまうの~♡そんなの燃えちゃうじゃないか♡」
だいぶ暑さで頭をやられてそうな金田さんは無視して自分の部屋に行き、派手であまり使ってなかったトロピカルな絵柄のトランクスと無地のTシャツを取ってきてそれを持たせて金田さんを脱衣場に押し込んでおいた。
「愛奈、少しの間話をするから降りて来ないでもらってもいいか?後で埋め合わせはするから」
「んっ…ゴム付き?」
「できれば生後ろで」
「んっ…愛奈のお尻が変な形になっちゃわないかな?おにいちゃんのそれ普通の大きさじゃないから気になる」
「大丈夫。愛奈のお尻は終わったら綺麗な小ぶりサイズに戻してやるから安心してくれ♡」
僕は愛奈にいつも通りの舌を絡ませるキスをして階段を上機嫌で昇って行く愛奈を見送った。
「新之助さんって妹さんと体の関係を持ってるの?」
今にも通報でもしそうな顔で道枝さんがスマートフォンを持って聞いてきた。
「そう言えば最近美香達とずっと居たから忘れてた。今の事は誰にも言わないでね。言ったら君の体に浮いていた痣とか傷を復活させるから」
僕が本気で言ってる事に気付いたのか、道枝さんは僕から少し距離を取ってスマートフォンを着ているベストの内ポケットに入れた。
とりあえず僕は今日買って戻っていた炭酸飲料をコップに注ぎ、道枝さんに出して聞いてみた。
「あの時確か道枝さんの方が気になるとかって言っていたと思うんだけど何が気になったの?」
「…あの時…私には新之助さんから何本も光の線が伸びているのが見えた気がしたの。それで気になってあとを追ったらあの女の人が新之助君って呼んだから…」
なるほど。道枝さんは僕の名前は一応聞いていたのか。それにしても光の線って何だろ?…今の言い方だと今は見えてない感じか?
「確かあの時あの女の人の車の中に一本線が繋がっていた気がしたけど…あれ何だったの?」
車の中に光の線が繋がってた?あの時車の中に居たのは香苗さんだけ…
千里さんには繋がってなかったのかそれとも触れていたから見えなかっただけなのか…
「よく分からないなぁ…それって何かこう霊的な何かって感じの話?」
「…たぶん違うと思う。そもそも私そんな感覚とかまったく無い人だったから」
「おまたせ~!ってなぁ、これお前のパンツじゃないの?ボク、男のトランクス穿かされたのって初めてなんだけど」
金田さんが脱衣場のドアを勢い良く開けてリビングに入ってきた。
そしてテーブルに置いていた1.5ℓペットボトルを持ってそのまま飲もうとしたので取り上げてコップに注いで出してやると一気に飲んでお代わりを要求してきた。
こいつは後でコンビニダッシュの刑だな。
「なぁ金田さんはあの時なんで僕を追いかけてきたの?道枝さんは何か見えたって言ってたけど」
「ん?あの時…いつの事?」
「ここにテントを張った前の日の事よ」
「………あぁ、あの時の事ね。だってあの日までボク…4日ぐらいほとんど何も食べてなかったんだけどさぁ、おっぱいも小さくなって体が随分軽くなってさぁ、路肩に座って動けなくなってた時に…そろそろ体売らないと死ぬかなぁなんて思ってた時に、おっぱいが急に元以上に大きくなって意識がはっきりしたら、誰がそんな事をしたのかぐらい気付くよ。お前だろ?私の体におっぱい増量したの…今はまた少しちっこくなってるけどさぁ、お前の力で大きくしたらすっごく楽しいセックス出来る気がしたんだ♡ボク一回でいいからパイズリで男をいかせたかったんだ♡」
「なるほどね。金田さんはだいぶ熱で頭をやられてるみたいだな」
道枝さんを見ながら呟いたら道枝さんもため息一つ吐いて頷いてくれた。
「そんな事無いぞ?ボクちゃんとこの家の表札見てダーリンの名前だったから会いたくて待ってたんだから♡ねぇダーリンいつ戻って来るの?ボク結婚するためにずっと探し回ってたんだから隠してないで会わせてよ♡」
なんか金田さんが妙な事を言ってる気がする。
「ダーリン?」
僕は僕を指さして聞いてみた。
「ノンノン。ノーダーリン」
金田さんが僕を指さしてため息吐きながら答えてくれた。
「さっきから言ってるダーリンって誰の事?」
「谷口譲治さんの事♡ボクあの人と結婚するの!いつ帰ってくるの?」
なんかよく分からないが、うちのクソオヤジ…僕と同じぐらいの年齢の女をどこかでナンパでもしたようだな。
とりあえず連絡とるしかないか。こんなの母さんにバレたらシャレにならんから二人で何とかしてもらうしかない。
「ちょっとオヤジに連絡取るから待ってて」
僕は自分のスマートフォンを使ってオヤジに電話をかけてみたが、どうも圏外に居るらしいアナウンスが戻ってきた。
電話が届かないって事はまた遠くに行ってるのかもしれない…戻るのは9月に入ってからかなぁ…
どうも僕の残り1週間ぐらいの夏休みは、オヤジが戻るまで母さんからどうやってこの女を隠すかに頭を悩ませ続ける事になりそうだな。
オヤジが母さんに嬲られるのは構わんが、似てるからってたまにとばっちりが僕に来るのが困るんだよなぁ…ハァ。
ため息が止まらない新之助だった。
第二部 完
レースのカーテンから朝日が漏れ、二人の上半身を明るく照らす。
「あぁ…僕はとうとう愛奈と体の関係を持ってしまったのか…」
僕は体に触れている愛奈の背中の暖かさを感じながら、頭が乗っている左腕とそのまま愛奈の胸に抱かれている枕になっている腕が痺れて全く感覚が無い事に気付き、右手をそっと伸ばして愛奈の胸を掴んでいる自分の左手を見つけ、腕があった事にホッとして愛奈の股間を少しの間触って楽しんだ♡
やっぱり女の子はツルツルが最高だよね♡剃るなんてやっぱり邪道だよ♡でもツルツルに剃った美香と美園みたいなあそこも味わいがあっていい…
あれっ?僕…美香と美園…と…何をした?
なんとなく二人の体に触れた様なおぼえがあるが…あぁ、詩織も触ったか。
おやぁ?
愛奈の膣口から少しねっとりとした愛液が溢れてくるのを感じつつ昨日美香と美園、詩織の三人にどこで胸とか股間の辺りに触れたのか思い出そうとするが、霞が掛かった様に朧気で…記憶に手が届きそうな届かない様な………やっぱり、思い出せない…気のせいか?
「まぁいっか♡僕には愛奈が居るんだから、他の子とかどうでも良いよね♡」
僕は昨日抱いたばかりの愛奈の膣口に勃起したおちんちんを擦り付け、流れ出た愛液を滴らせた状態でゆっくりと愛奈のアナルへおちんちんを埋没させていく…♡
「んっ…お兄ちゃん…朝から入れたらダメだよぉ…エッチぃ…」
目をつむったままの愛奈が胸に抱いた僕の腕を強く抱きしめてお尻を少し突き出す様にして動きやすくしてくれた♡
「愛奈目が覚めていたんだ。あぁ…愛奈のお尻は最高に気持ちイイヨ♡明日からも毎日こうして起こしてもらってもいい?」
「ん…こんなに体を揺すられたら誰でも起きる…って言うか、毎朝は少し困る…かも」
「困るってなんで?」
愛奈のアナルと僕のおちんちんが擦れてお尻と脚が当たる音が部屋に響く♡
「だってお兄ちゃんのおちんちん大きすぎてそんなに動かれたらオシッコが今にも漏れそうで…お兄ちゃンッ♡漏らしてもいいかな…っていうか漏らします♡…ハァーーーーーーー…アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」
僕の腰の辺りに生暖かい愛奈から漏れ出たらしいおしっこが流れて来た♡
「こんなに漏らされるとさすがに家では困るなぁ…じゃぁ朝ご飯を食べてる時とかならいい?」
「あぁっ♡そこまで奥に突っ込まれたら…あんっ♡子宮の裏側が熱くなって来る♡」
僕は愛奈のアナルの中に朝から大量に放出して、濡れたベッドを放置して二人で僕の部屋に併設されているシャワー室に入り、お互いの体を洗いっこして…もう一回楽しんでしまった♡
シャワーを浴びて空調の効いた部屋で少し涼んだ僕と愛奈は、新しい服を出して着せ合いっこをして、お互い納得の姿になってからリビングへ降りたら、僕達がソファーに座るまでの間ずっと美香達が赤い顔で見ていた。
「ねぇ、愛奈。いくらお兄様に想いが届いたからって朝からそんな事をしたらダメよ?」
美香が僕の体を見てもう少し顔を赤くして下を向いてしまった。
「そうだよ!お兄さんもいくら愛奈が可愛いからって僕達も居るのに愛奈にしか目を向けないのもおかしいってば!人類みな平等って言葉知らないの!?」
美園がちょっと意味不明な事を言って怒ってる。
「お兄様って愛奈が可愛くてしょうがないのですね♡なんとなくその気持ちは分かります♡」
詩織は愛奈の可愛さを理解している様だ♡
「詩織とは美味しいリンゴジュースが飲めそうだな♡」
「…?ん?あぁ…フフッ確かに美味しく飲めそうな気がします♡実は私、愛奈のアルバムをクラウドに上げているので今からタブレット端末を持って来ますね♪」
詩織がソファーから立ち上がるのと同じタイミングで室内に男が入ってきた。
「美香様、美園様、詩織様、愛奈様、クソガキ様。朝食の準備が整いましたのでダイニングルームへどうぞ」
確か伊藤って名前の奴だったと思う。部屋に入ってきて僕をクソガキ様呼ばわりして美香のイスを引いて立たせている。
「伊藤、クソガキ様とか言ったらだめでしょ?まったく…お兄様ごめんなさい。伊藤は私にずっと昔から付いてくれている執事の1人なのですが…どうも私に近付く男性を目の敵にする様な事をよく言うもので…」
「まぁ…クソガキ様呼ばわりはさすがに驚いたが……」
僕何かしたか?もしかしたらどこかで美香に手を出した…あっ………そう言えば美香が僕の家に遊びに来ていた時に…何か…した様な…???
新之助は、何かを忘れている様な気がしつつも何も思い出せず、もしかしたら夢でも見ていたのか?などと思いながら愛奈と美園に手を引かれて部屋を移動して行った。
「周二様はここまでの記憶の改竄をしてしまうのか…私は運が良かった様だ」
室内に誰も居ないのを確認してドアを締めながら伊藤が一言漏らした。
伊藤は料理を美香に取り分けながら、昨日からの出来事を思い返していた。周二という男の能力を自分ならどうしのぎ倒せるかをシュミレートしながら給仕を続けたが、まだ自分に見せた能力がほんの一部分だという事に気付き、ため息を漏らしながら一瞬新之助を見る。
「クソガキ様、野菜を大量に用意していますのでそれは全部処理しておいてください」
視線をメイド服を着た者に向け運ばせた皿にはキャベツ2玉分ぐらいを千切りにしただけの山が出来ていた。
「僕お前に何かしたのか?!さすがにこの仕打ちはひどくないか!?」
「美香様、美園様、詩織様、愛奈様、全員に触れるのを許す為にはその煩悩だらけの体の中からきれいになってもらわねば困る。その程度のサラダも食えぬならば愛奈様を除いて指一本も触れさせぬからな」
「…フッ…食ってやろうじゃねえか!全部食って美香も美園も詩織も僕の女にしてやるからな!吼え面かかしてやるから覚悟してろよ!」
新之助が山盛りになったキャベツの山を口に運んでいる横で美香と美園と詩織は目でお互い合図を送り合いながら赤い顔をしていた。そして愛奈は頬を膨らましながらビンの横にドクロの絵と共に『DEATH』の文字が書かれている調味料をサラダに振りかけていた。
少しして別荘の中に新之助の悲鳴と美香達の笑い声が響いた。
とりあえず僕たちは、その日、少し大きな船を使って真っ白な砂浜だけの島に行き、釣りをしたり泳いだり、ここでしかできない事をして楽しんだ。
2時間程度の距離の所にこんなトロピカルな場所があるのに驚いた。
サンゴ礁と熱帯魚が見える船内の小窓から見た事のある魚を見つけては報告し合ったりしていたら、美園がそっと近づいて来て僕の腕を抱き見上げてきたり、詩織が僕の膝に座って僕の手を自分の胸と股間の近くに誘導してくれたりしてくれたのだが、その都度伊藤が近づき美園を抱き上げ『美園様、こちらに美園様の大好きなフルーツが用意されていますのでお楽しみ下さい』なんて言いながら連れ去り、『詩織様、愛奈様が気にしてらっしゃいますのでそれ以上はお控えください』なんて言いながら、近くに来て愛奈を手で指し詩織を愛奈の元に行かせたり…そもそも美香とは1mより近づく事が許されず手も触れられなかった。
クソ伊藤め…
僕は愛奈以外の女の子とのエロい夏の体験がまったく出来なかった。
おかしい…もっとこう…美香も美園も詩織も野獣の様に僕を求めてくる気がしていたはずなのに、この♡キャッ♡キャ♡ウフフ♡なゆる~い空気は…いったいどういう事なんだ?
僕は愛奈の胸を腕に感じつつ愛奈にしがみ付いてエロオヤジの様な顔をしている詩織に少し引きながら無人島とクルーザーの水中探索を楽しんだ。
そして最終日、僕たちは別荘から少し離れた場所にあるという鍾乳洞に車で向かい、30分ほどの移動時間の後とても涼しい洞窟内を歩いて回り、避暑を楽しんだ。
鍾乳洞って言うのはどこもライトアップして通路がある程度決まっていて、見える景色って言うのは似てるのかねぇ。僕は見覚えのある様な気がしながら美香に案内されて鍾乳洞の中を見て回った。
昼間のうだるような暑さを感じさせる太陽が水平線の向こうに隠れ、虫とカエルの鳴き声が遠くに響く真夜中を少し過ぎた頃…
新之助と愛奈が愛し合い1つのベッドで眠りに着いて3時間程度が経った頃、新之助がベッドから音を立てない様に気をつけながら出て、部屋のドアを開けて外のバルコニーに出ると、伊藤が片膝を付いて居た。
「家の者達は誰も気づいてないか?」
「美香様は少しばかりの違和感を感じてらっしゃるように見えますが、他の方たちはまったく気にするそぶりもありません。使用人共も初日の事は何一つ思い出せない様子です」
「分かった。美香も美園も詩織も俺の体にあまり触れさせない様気をつけてくれ。新之助は一応記憶改竄の魔法が使えるからもしかしたら彼女達にそれを使って、自分にも改竄がされている可能性に気付くかもしれない」
「了解しました」
「とりあえずどうする?美香だが…お前の女として記憶を弄っておくか?美園も詩織もできるが?」
「…そうですね。…今はまだこのままで。私には吸精を使える女が傍に数人いますので特には必要無いかと」
「あんなに粒ぞろいを傍にすごいねぇ…俺なら毎日とっかえひっかえ3穴楽しんじゃうって言うのに」
「そう言いながら愛奈様以外を近づけないご主人様にはヘタレという言葉をお送りさせていただきます」
「…お前やっぱり口悪いよね?」
「ご主人様がその様にしろと言ってくださったおかげです。妹にチンポぶち込んで楽しみまくるシスコン変態兄妹が。美香様には指一本触れさせぬ」
一瞬膨大な殺気を新之助と伊藤が身に纏うがすぐに消えた。
「愛奈を侮辱するような物言いは今後止めろ。いいな」
「了解いたしました周二様」
新之助が踵を返し部屋に戻ってドアを閉めたと同時に伊藤の体が闇に溶ける様にバルコニーから消えた。
3日間の美香の別荘への旅行は愛奈とお互いの愛を確かめ合い、体の…特にアナルの中の具合の良さを感じ合い♡、美香達とはソフトなタッチを数度楽しむ程度で終わった。
まぁ僕には美里というすっごい彼女が居るし、他にも冬美さんとか理彩さん、真紀子さん、華さん、碧、涼子、梨々香、葵…まぁソラ先生もかな?これだけのセックスフレンドが居るんだ♡
おっと、香苗さんと千里さんの不倫フレンドも居たね♡
だから愛奈と同い年のセフレなんていなくてもいいのさっ♡
ほんのちょっとの残念な思いを胸に僕は久しぶりに自分の家に戻ってきたのだが…
「なぁ愛奈、あんなテントとか張ったおぼえある?」
「ん…テント…あのテントは知らないかな?」
僕の股間にサワサワと手を伸ばして撫でてくる愛奈が何を言いたいのか僕は気付いていたけど、それには一切触れずに知らないテントに近付いて観察してみた。
サイズは1人用の女の子の力でも簡単に持ち運べて設置できるような奴。たぶん畳んだら350㎖缶ぐらいの塊になりそうな奴だが…
とりあえずノックしたらいいのかな?
「もしもしー…誰かいますか?」
僕はテントの張られた面を指でつつきながら声をかけてみたが、反応が無い。
時間はそろそろ夕方の5時を過ぎようかって頃なので、こんなピーカンな天気で熱い時間帯にこんな中に居るとしたら熱中症などで倒れてそうだが。
僕は入り口らしき辺りのファスナーを開いて中を覗き込んでみた。
「汚ねぇなぁ…」
テントの中には脱ぎ散らかしたシャツと短パンの様なモノとパンツが2枚ほど脱ぎ散らかしてあり、人影はなかった。
「どうするか…なぁ愛奈、ここってうちの敷地だったよね?」
「んっ…たぶん。壁の中はそうだと思うよ?」
僕達がテントをどうするか話し合っていたら玄関ポーチ辺りから人の歩く音が聞こえてきて女の子が2人近付いて来た。
「「「あっ…」」」
僕と女の子達の声が揃った。
「君達ってあの時の子…なんで僕の家に居るの?」
「なんで?…私は今旅をしてるからそのテントで生活してるんだけど?」
「私はこいつに誘われてこのテントで待ってただけよ。家はここから歩いて行ける所にあるわ」
「まぁ、意味はまったく分からないけど何をしているのかは分かった。とりあえずうちの敷地に勝手にこんなものを設営するな。って言うかいつからお前らここで生活してたんだ?って言うかこのへんそんなに近くにコンビニとか無いだろ?トイレとかどうしてたんだ?」
僕が話してる間に愛奈は玄関の方に戻って行き、室内に入ったようだ。エアコンの室外機が動き始めた。
「そうだね。トイレはチョット困ったね。まぁでもここには花壇があるじゃないか♡急を要するお花摘みは花壇で済ませておいたよ♡」
「花壇で済ませておいたよ♡にっこり。じゃねぇよ。人の家の花壇でオシッコとかするな!」
「乙女に対しておしっこするなとかエッチだなぁ…花壇でお花摘みを毎日しただけだろ?」
「誰がうまい事言えと言った。って言うか何の用なんだ?まさか本当に寝る所にいい感じだからテント張ってたとか言わないよな?」
「あぁ、ボクとこの子は少し前までとある高校の校長と教頭の奴隷だったって言ったら理解してもらえるかい?」
…そう言えば僕が直接会ってない女の子の被害者が4人ぐらいたのは聞いたが、その2人なのか?
「ボクは金田……小夜で、こっちが」
「道枝桜よ。よろしくね」
金田さんがテント娘で道枝さんがもう一人の子ね。
「そう…んーそうだな。とりあえずそんな事情があるなら一回うちに入る?冷たい飲み物ぐらいは出せると思うよ」
「入るー!もうさぁ最近の昼間の暑さが殺人級ってのを痛感してたんだ。できれば数日部屋の隅の辺りにでも泊まらせてもらいたい所なんだけど…ダメかな?」
金田さんがちょっとクサそうなTシャツの胸元を引っ張ってこれまた少し臭いそうなブラジャーを見せた。
たぶんあのサイズはC75ぐらいだ。ちょっとパカパカな感じなのはあまり食べて無いからかな?ならば、実サイズはE75ぐらいか。
「…とりあえず聞いておくが、お前いつから風呂入ってないんだ?」
僕はあまり金田さんに近付かない様にしつつ玄関に向かって歩きながら聞いた。
「そうだなぁ…桜の所でお風呂借りたのっていつだっけ?」
「4日前ね」
「お前は今からシャワー浴びろ。って言うか着てる服は捨てろ。女が何してんの?今夏だぞ?」
「でもこの服を捨てたらボク…全裸…イヤン♡妹さんがいる家の中でボク…楽しまれてしまうの~♡そんなの燃えちゃうじゃないか♡」
だいぶ暑さで頭をやられてそうな金田さんは無視して自分の部屋に行き、派手であまり使ってなかったトロピカルな絵柄のトランクスと無地のTシャツを取ってきてそれを持たせて金田さんを脱衣場に押し込んでおいた。
「愛奈、少しの間話をするから降りて来ないでもらってもいいか?後で埋め合わせはするから」
「んっ…ゴム付き?」
「できれば生後ろで」
「んっ…愛奈のお尻が変な形になっちゃわないかな?おにいちゃんのそれ普通の大きさじゃないから気になる」
「大丈夫。愛奈のお尻は終わったら綺麗な小ぶりサイズに戻してやるから安心してくれ♡」
僕は愛奈にいつも通りの舌を絡ませるキスをして階段を上機嫌で昇って行く愛奈を見送った。
「新之助さんって妹さんと体の関係を持ってるの?」
今にも通報でもしそうな顔で道枝さんがスマートフォンを持って聞いてきた。
「そう言えば最近美香達とずっと居たから忘れてた。今の事は誰にも言わないでね。言ったら君の体に浮いていた痣とか傷を復活させるから」
僕が本気で言ってる事に気付いたのか、道枝さんは僕から少し距離を取ってスマートフォンを着ているベストの内ポケットに入れた。
とりあえず僕は今日買って戻っていた炭酸飲料をコップに注ぎ、道枝さんに出して聞いてみた。
「あの時確か道枝さんの方が気になるとかって言っていたと思うんだけど何が気になったの?」
「…あの時…私には新之助さんから何本も光の線が伸びているのが見えた気がしたの。それで気になってあとを追ったらあの女の人が新之助君って呼んだから…」
なるほど。道枝さんは僕の名前は一応聞いていたのか。それにしても光の線って何だろ?…今の言い方だと今は見えてない感じか?
「確かあの時あの女の人の車の中に一本線が繋がっていた気がしたけど…あれ何だったの?」
車の中に光の線が繋がってた?あの時車の中に居たのは香苗さんだけ…
千里さんには繋がってなかったのかそれとも触れていたから見えなかっただけなのか…
「よく分からないなぁ…それって何かこう霊的な何かって感じの話?」
「…たぶん違うと思う。そもそも私そんな感覚とかまったく無い人だったから」
「おまたせ~!ってなぁ、これお前のパンツじゃないの?ボク、男のトランクス穿かされたのって初めてなんだけど」
金田さんが脱衣場のドアを勢い良く開けてリビングに入ってきた。
そしてテーブルに置いていた1.5ℓペットボトルを持ってそのまま飲もうとしたので取り上げてコップに注いで出してやると一気に飲んでお代わりを要求してきた。
こいつは後でコンビニダッシュの刑だな。
「なぁ金田さんはあの時なんで僕を追いかけてきたの?道枝さんは何か見えたって言ってたけど」
「ん?あの時…いつの事?」
「ここにテントを張った前の日の事よ」
「………あぁ、あの時の事ね。だってあの日までボク…4日ぐらいほとんど何も食べてなかったんだけどさぁ、おっぱいも小さくなって体が随分軽くなってさぁ、路肩に座って動けなくなってた時に…そろそろ体売らないと死ぬかなぁなんて思ってた時に、おっぱいが急に元以上に大きくなって意識がはっきりしたら、誰がそんな事をしたのかぐらい気付くよ。お前だろ?私の体におっぱい増量したの…今はまた少しちっこくなってるけどさぁ、お前の力で大きくしたらすっごく楽しいセックス出来る気がしたんだ♡ボク一回でいいからパイズリで男をいかせたかったんだ♡」
「なるほどね。金田さんはだいぶ熱で頭をやられてるみたいだな」
道枝さんを見ながら呟いたら道枝さんもため息一つ吐いて頷いてくれた。
「そんな事無いぞ?ボクちゃんとこの家の表札見てダーリンの名前だったから会いたくて待ってたんだから♡ねぇダーリンいつ戻って来るの?ボク結婚するためにずっと探し回ってたんだから隠してないで会わせてよ♡」
なんか金田さんが妙な事を言ってる気がする。
「ダーリン?」
僕は僕を指さして聞いてみた。
「ノンノン。ノーダーリン」
金田さんが僕を指さしてため息吐きながら答えてくれた。
「さっきから言ってるダーリンって誰の事?」
「谷口譲治さんの事♡ボクあの人と結婚するの!いつ帰ってくるの?」
なんかよく分からないが、うちのクソオヤジ…僕と同じぐらいの年齢の女をどこかでナンパでもしたようだな。
とりあえず連絡とるしかないか。こんなの母さんにバレたらシャレにならんから二人で何とかしてもらうしかない。
「ちょっとオヤジに連絡取るから待ってて」
僕は自分のスマートフォンを使ってオヤジに電話をかけてみたが、どうも圏外に居るらしいアナウンスが戻ってきた。
電話が届かないって事はまた遠くに行ってるのかもしれない…戻るのは9月に入ってからかなぁ…
どうも僕の残り1週間ぐらいの夏休みは、オヤジが戻るまで母さんからどうやってこの女を隠すかに頭を悩ませ続ける事になりそうだな。
オヤジが母さんに嬲られるのは構わんが、似てるからってたまにとばっちりが僕に来るのが困るんだよなぁ…ハァ。
ため息が止まらない新之助だった。
第二部 完
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