先生、僕って…なんか転生してるみたいなんですけど

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第一章 青葉

28 僕と愛奈と碧と他色々

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碧の記憶を書き換えるのに幾つかのステップがあった。

まずは、記憶の書き換える場所の選定。
これは記憶を時系列で追うか、一番表層に存在する記憶から似た情報を元に追うかで特定できる。

そして次の段階が記憶の追加。
今回の改竄内容が碧の今朝の記憶に関連付ける必要がある為、その記憶をベースに使って手紙を受け取る記憶を文章と一瞬の映像記憶を幾つかまとめる感じに作り、一時記憶領域に入れる。

次の段階が過去の記憶と新しく用意した記憶の関連付け。
これは手紙をもらってない元の記憶の周囲の記憶との関連を薄くして用意した記憶に似た感じに付け直すだけ。

最後の段階として、人の思考の大元になるその人を構成する記憶の優先順位を少しだけ変更させる。
どうも人の思考とは、自身のパーソナルスペース空間内でより価値のある事象の優先順位を上げたり下げたりする事で手に入れた情報の価値を測っているらしい。
碧の場合は、本能が求める行為の幾つかが大きく水晶の結晶みたいに飛び出していて、それらの間にフラクタル構造結晶とでも言えそうな感じに僕とか元カレとか家族とか学校みたいな無数の情報が紐づいて内から外に広がっている様に視認できる。

自分の結晶構造体の大きさが本能結晶にそこそこ近いサイズなのが見ていてこっ恥ずかしかった。
僕…本当に碧に愛されてるって感じたよ♡


「で?手紙をもらった覚えはある?」
「…ある?…あぁ、ある。たぶん」
「なんかはっきりしない感じなのはなんで?」
「んー…なんかこう…聞かれた瞬間には、あっ、そんな記憶があった。って気づいたって言うか…その記憶を思い出すたびにあーそう言えばこんな事があったなぁ…って感じになってきて…今はもうそんな事があったのを思い出せたって感じになってる…って感じかなぁ?」
「記憶の改竄をしても一瞬で記憶が置き換わる訳じゃないみたいだな」
「…そうなのかな?っていうかこの手紙の記憶が今あたしの頭に書き込まれたんだよね?」
「そこからもう分からない感じなのか?」
「んー…さっきそんな記憶を書き込もうって話をした記憶があるからこれが書き込まれた記憶だって分かるんだけど、でもあたし的には自分がそんな事をした記憶が今朝の事って思えるから…すごくなんか不思議な気がする」
「とりあえず書き換える内容を知らない人なら、その違和感を覚える事も無いって事か?」
「…たぶん分からないと思う。って言うか今ふと思ったけど、今の手紙以外にも書き換えられてたとしても分かんないから…新之助以外にこんな力を使われていたら怖くて近づけなかったと思う」
碧が少し困ってそうな顔で僕にもう一回近づいて深呼吸をしてから抱き着いてきた。

「あたしだからこうして新之助を抱きしめられるけど…他の人にやったら、すごく怖がられると思う。だから、他の奴には絶対にやった事言ったらだめだよ?たぶん新之助が悲しい気分になると思うから」

碧の体は少しだけ震えてる様な気がした。


あれだけ僕の事を思ってくれていてもここまで怖いんだな…でもそりゃぁそうだよな。書き換えられた事に気付けないってのは、何もされていなくても気付けない何かをされているかもしれないって考えるよな。

「碧の記憶を書き換える事はもうしない。絶対にしない」
「…うん。分かってる」
少し強く抱きしめたら碧も少し強く抱き返してくれた。

一応明言はしてないにしても、少しだけ改竄の件を匂わせたソラ先生は…僕の事を信用できないだろうなぁ…
さっきもそうだったが、もう手も触れない様な距離にしか近寄れない気がする。


碧の体温と心臓の拍動を胸の辺りに感じて、どれだけ緑が頑張ってくれているのかが言葉じゃなく全身に感じられる。



僕達は一緒に僕の家に帰り、愛奈にただいまのキスをした時に、碧にした改竄と似た様な記憶の変更を施し、無事碧をうちに泊める事が出来た。

愛奈の僕への愛情と言うか大事にしてるレベルが碧の倍ぐらいだったのに少しだけ恐怖を感じたけど、兄としてそれほどに愛されているって事なので、そっと胸の内に仕舞っておこうと思う。

それと次の日親父からのメッセージと万札3枚が僕の部屋の中に置いてあった。
「彼女を連れ込むのはかまわんが、子供を作るのは大学を卒業してからにしろ。それとこれは祝い金だ。せめて下着ぐらいは買ってやれ👍」

「親父は絶対に勘違いしてるな」

でも祝い金に関してはありがたく使わせてもらうとしよう。
それと親対策として愛奈が寝てから碧を僕の部屋に連れて来たけど、やっぱり住む場所だけは何とかしないとまずい。

このままだとそう遠くないうちに碧が妊娠する。

意志の弱い絶倫野郎とでも何とでも言うがいい。
あんなに積極的に『もう一回あの目がくらむ様な気持ち良さを楽しませて欲しいなぁ~♡』なんて言いながら布団に潜り込んできてフェラしまくる小学4年生が居たら誰だってこうなる。



そして碧は今日、僕とは時間をずらして学校の保健室に行く事になった。

「なぁお前妹といつもあんなキスしてんの?」
碧は昨日のワンピース姿で僕はいつもの制服姿。
「まぁそうだな。昨日言ったろ?ケダモノって言われたって」
「あたし冗談だと思って聞き流したんだけどあれマジだったんだな…しかも朝だけで5回ぐらいしてたよな?」
「そうね…おはようと、おはようのお返しと、いただきますと、いってらっしゃいと、いてらっしゃいのお返しだったか?」
「シスコン、ロリコン、あとどんな性癖隠してんだ?まさか熟女趣味とかショタコンみたいな性癖は出て来ないよな?さすがにそこまで行ったらあたしも新之助の事愛し続けられる自信無いぞ?」
「安心してくれ。これ以上僕には特殊性癖は無いはずだ」
「できれば無いって言いきって欲しいんだけどなぁ…」
それは僕も同じ思いなんだけど、ロリスキーな性癖は昨日初めて知ったばかりなんで全くないとは言えなくなってるんだよね。

愛奈とは少し前から家の玄関で別れて出る様になったので、僕と碧は普通に歩いて家を出て、学校と繁華街に向かう分かれ道まで来た。
「とりあえず1万渡しておくから、それで代わりの服と必要な物を買っておいてくれな」
「うん。色々金まで使わせてごめんね。お礼は体でいっぱい払うからな♡」
「体で払うって言うなら労働で頼む。気持ちイイ方は僕までバカになりそうだからちょっと控えたいと思ってるから」
「え~あんなに全身が溶けそうなぐらい気持ちイイセックスしないのぉ~碧もっとイッパイしたいなぁ~♡」
「お前バカ!?」
こいつ大声で周りを歩いてる連中に聞こえる様に言いやがった。
「あんっ…草むらに連れ込まれるぅ~~♡えっち~♡」
とりあえず僕は、碧を左腕で腹の辺りを抱え、右手で口を押さえ、ダッシュで逃げた。

数人の人がスマートフォンを耳に当ててるのが見えたのでおそらく通報されてると思うんだけど…
しかも見てる連中の中に何人もうちの学校の奴が居たんで、ちょっとよろしくない気がするのだが…

「ねぇ、今からラブホ行って気持ちよくなろうよぉ♡何ならコスプレもイッパイしてあげるからさぁ~♡ナースとかぁ♡ポリスちゃんとかぁ♡キャビンアテンダントとか、あっ♡バスガイドになってバックオーラーイとか言ってもいいからさぁ~♡」
碧は完全に快楽の虜になってしまった様だ…これはまずいぞ…って言うかバスガイドでバックオーライ…ゴクリッ♡
イヤイヤ、何魅かれてんだ俺!スーハースーハー…とりあえず愛奈に使った方法で対処…しかないのか?

でも愛奈のキスは若干思った感じになってないし…よっし。違う方向から攻めるか。
「なぁ碧?お前セックスしながら魔法使われたいんだよな?」
「うん♡するする♡今からしてくれるの?♡」
イソイソとパンツを脱ごうとする碧をとりあえず止めた。
「待て。このまま僕が学校に行かなかったらうちの親に連絡が行く。そしたらうちの親がいくらあんなでもさすがに碧の事を問題視する様になるぞ?そしてうちに泊れなくなる。それでもいいのか?」
「それって…寝る前のセックスが出来なくなるの?」
「それどころか会う事自体を禁止されるって事もあり得る」
「そんなの…ヤダ…」
泣くほどか?セックス出来ないだけだぞ?
「だからな、一応学校に行くのだけは邪魔しないって約束できるか?それに保健室に行けば僕も昼には会いに行けるから」
「お昼にセックス出来る?」
小学4年生の体で見上げながらそんな事を聞くなよ。今したくなるだろ?

「他の人が居なければな」
「…わかった。我慢する」


「保健室で待ってるからね~♡絶対に来てよ~♡」
とりあず僕は碧を繁華街に近い公園に運んでやって、学校へ急いだ。

なんか碧の言い方ってエロく聞こえるんだよなぁ…


そして僕は、グラウンドから見える時計の時間を見て、なんとかホームルームに間に合ったと思った瞬間阿部さんに拉致られた。
「新之助!大変だ!」
「僕は今拉致られてて大変な目に遭ってますが?」
「それは後で謝るから助けてくれ!記録が学校に入学した頃の記録まで落ちたんだ!」
「記録って…でも昨日インターハイでどうとか言ってたんじゃ?」
「昨日はあれからマジで日本記録が出るぐらい絶好調だったんだよ!でも今日朝練で走ってたらなんかいまいちだったんだ。それで何本か計ったら高校に入った頃の記録になってたんだよ!」
「それは…でも僕が何をしたらいいのか…」
「村雨先生に聞いたら生で中に出してもらえって!だからほら!ここに突っ込め!そして回復させてくれ頼む!」
阿部さん陸上のユニフォームらしきうっすい短パンを脱いで上半身はブラジャーみたいな姿で校舎の壁に両手をついて尻を突き出した。

「えっ…でも回復魔法で回復?」
「なんかよく分かんないけどお前に傷が無くても回復するかもしれないからやってみてくれって言われたんだだから頼む!」
阿部さん待てなかったのか振り向いて今度は僕のスラックスを脱がし始めた。
「えっ?本当にこんな所でするの!?」
「ほら!気持ちよくなってくれ!あたし口とまんこだけはいっぱい使われたからたぶん気持ちよくできるから」
そう言って一気に僕のオチンチンを根元まで口に含み自分でクリトリス辺りを弄りながらフェラし始めた。
「おっほぉ!ちょっ…吸い取られるぅ~~!!」
僕は10秒ぐらいでいかされた。

最大勃起する前にアッというまに射精させられた…何このテクニックすごい♡
「ふぅ…じゃぁ一発頼むな!」
そう言って阿部さんがもう一度校舎の壁に両手を突いて後ろを向いて尻を突き出した。

もうぼくも準備完了さ♡

「んあぁ~~♡やっべぇ!気持ちイイ♡もっと動いていいぞ!もっとほら!!」
阿部さんの中は他の誰よりもキューキューに締まっていて5秒でいけた♡
「お前何勝手にいってんだよ!回復してくれって言ったろ!ほらもう一回だ!!」
阿部さんなんかフンッ!って気合い入れる様な声を漏らして内臓をうねんうねん動かして刺激してきた。
「ちょっと早い早い!魔法使うから待って!」
僕は急いで回復魔法を連打した。

「ひあぁ~き~もちいぃ~~♡」
ホームルームが始まっている学校の敷地内にとても気持ち良さそうな声が響き渡った。
そして僕は今日さっそく意識の無い阿部さんを抱きかかえて保健室に向かったのだった。


「阿部さんはこっちで処理するから新之助君は教室に行きなさい」
「はい!お願いします」
「一応後でこっちからも担任に説明しておくからそっちでも一応言っておいて」
「はーい!」

ソラ先生…特に何も気にしてない感じに僕が抱えてる阿部さんに近付いて来たなぁ‥
怖くないのかなぁ…

僕は阿部さんに拉致られたが、何とかホームルーム中に教室に入れた。
そして阿部さんが倒れていた事を説明して、保健室のソラ先生から後で説明が来る事を言って、自分の席へ移動した。

芽瑠がヤレヤレって顔で見ていて、手紙と言うか紙切れが1枚そっと渡された。


「さっき気持ちよさそうな声が聞こえた。してきたんでしょ?ドスケベ」


はい。バレてました。

そして昼休憩までの間、小休憩になるたびにまず美里が会いに来てすごく距離が近い感じを披露して、冬美さんと梅原さんも僕の腕を取ったり首に腕を回したりしながら楽しそうに話をして、小晴も来て膝の上に座ってから帰る時に足を蹴って行ったりしたおかげで、僕はとても居心地が悪かった。

その間ずっと『修羅場?』『ハーレムか?』『あいついつる?』『クズね』『それにしてもなんでここまで粒ぞろいなの?』なんて言葉がささやかれていた。
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