先生、僕って…なんか転生してるみたいなんですけど

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第一章 青葉

02 魔法とは

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僕は病院で処方された薬を、食後に規定量呑んだ。
特別何かが変わった感じは無いが、ちょっとだけスッキリした感じがしたのは、胃腸薬って書いてあった粉薬の味のせいか?

ちなみにうちの両親は共働きで、2人とも帰ってくるのは大体夜暗くなってから。
だから妹が保育所に通い始めた頃から、ずっと僕が面倒を見てきた。
さすがに食事に関しては僕に作らせるようなことは無かった。母さんが休みの日にある程度まとめて作って冷蔵庫に個別に入れてくれているので、僕と妹はその時の気分で好きなのを出してチンして食べる感じ。
それ以外の家事に関してはある程度の掃除は自動で掃除機がしてくれてるのでトイレと風呂など水回りを僕がやって妹がそれ以外の所を受け持つ感じなのと、洗濯物は僕が集めて日に一回洗い、洗い終わって乾燥まで終わった洗濯物を妹がそれぞれの場所に収めるっって感じに決まっている。

「なぁ愛奈まな、お前風呂にすぐ入る?」
「ん…お兄ちゃん先に入っていいよ」
愛奈がスマートフォンを弄りながらレンチン夕食をフォークでつつきながら応えた。

「じゃぁ僕先に入るな。洗い物とかあるなら出せよ」
「ん…あたしのカバンに体操服入ってるから勝手に出して…」
愛奈のつついているスマートフォンから『いやぁ~~ん♡』とか『だ~め~~~♡』って感じの声と言うか音と言うか聞こえてくるが…?

「お前今どんなソシャゲやってんの?」
「ん…女の子が戦う系?」
聞いたら答えるが視線はスマートフォンから一瞬も離さない愛奈。

「面白そうなら俺のスマートフォンにURL送っといて」
「ん…あんまりお兄ちゃんにはお勧めできないかなぁ…そんなにエッチな感じじゃないから」

どうも愛奈は僕の好みが分かってるらしい。

「じゃぁ風呂入るな」
「はーい…」

僕はリビングの入り口に置いたままの愛奈の通学に使っているバッグから体操服と下着を入れているらしい小さな袋を取り出した。

「こっちの下着は洗っても良いの?」
「ん…まだ洗わなくてもいいけど…洗ってもいいかも」
どっちなんだよ、まったく。

「今朝まで身に着けてたのなら洗うぞ。袋は風呂入る時に部屋に持っていけよ?」
「ん…わかった」

愛奈はいつからスマートフォン依存症にかかってしまったのだろうか。
中学に入る頃までは会話をしてたらまだもう少し目が合った気がするんだけど…

「あっ、パンツ…」
洗濯機の前で可愛い感じの巾着袋から愛奈の下着を取り出して僕はふと思い出した。


これを使ったら…もしかしたら、あの魔法とか使えたりしないかな?


いや、パンツじゃないとダメな訳では無い。
最初に実験に使ったのがパンツだったから、なんとなくそれを見るまであの魔法が自分にも使えるかも?って事に気付けなかっただけだと思うが…
実際記憶にあるあの魔法を使う為の媒体は指輪とかアクセサリーの様なモノがよく使われていたはず。
よっし、とりあえずパンツならば、確実にあの魔法が使えるのだから、とりあえずこれを使うって事で…♪

確か愛奈が朝起きてきた時この下着を身に着けていたはず…頭の中にゆるいTシャツの片方の肩がずれ落ちてブラ紐が見えている姿と、パンツを脱ぐ行為に掛かっていた姿が思い出された。
その時愛奈は、トイレの前で僕が出るのを待っていたので、入れ替わった瞬間に漏らさない様に脱ごうとしただけで、僕にパンツを見せたかった訳では無いだろう。


でも、ありがとう♡愛奈♡


そう。あの時確かにこのブラとパンツを愛奈は身に着けていた。
って事は、あの魔法が使えるなら、愛奈が学校でいつ着替えたか分からないが、今から12時間程度前は…朝の7時頃か…ちょうどトイレに入った頃だな。
そこまではさかのぼって見れるって事だな。

よっし、この65-Bって書いてあるブラジャーとSサイズのパンツは少しの間実験材料として有意義に使わせてもらうとしよう♪

脱衣場から出てリビングに顔を出してまだスマートフォンを弄ってる愛奈を確認して声をかけた。
「もう上がったから風呂入れよ」
「ん…分かった」

僕は5分で頭と体を洗い、シャワーで全身を流し、スッキリした体と煩悩塗れの思考で愛奈のブラジャーとパンツを握りしめて部屋に戻った。

「さて…魔法か」
魔法ってそもそもどうやって使ったらいいの?
夢の中の僕はなんか頭の中のどこかを意識する感じでなんとなく…気合っぽい感じに何かを送り込む様な何かをして魔法を使っていた感じだが…

なんだこの感覚系(説明が擬音多めの奴)で説明がヘタな奴の話を聞いてる感じは。
自分の記憶の説明が感覚系で説明する事しか出来ないってのはなんなんだろう?

もしかしたら運動分野の天才ってこんな感覚で記憶してる事を説明させられてたりするんだろうか?

たまに『こんな感じにきたらここでこうバキーンってギューンってこうするだろ?』みたいな何言ってんの?って説明をする人が居るけど、無意識下で反応する感じに体を動かす人ならば、あんな説明になるってのが、ちょっと分かる気がする。

とりあえず夢の中…明晰夢の中の僕が使った魔法を思い出しみる。…確か、使いたい魔法を使う時にその魔法の回路に向けて何かをぐっと押し出す感じに送り込む感じ…とりあえずやってみよう。
右手には65-Bの愛奈の胸がしっかり当たっていたはずのブラジャーのカップ部分をギュッ♡と握り、左手にはSサイズのパンツのこれまた愛奈の敏感な部分が当たってそうな部分を手の平にしっかりと当たる様に握って♡


んっ…ちょっと何かが見えた気がした。


今一瞬見えたのは…トイレの中?
壁に『〇〇君かっこいい♡』とか『〇〇先生に私の…♡』などラクガキが書いてあるのが見えた気がした。
確か、妹が今通ってる中学は僕も通ったので、数度使用した事のある個室の感じはよく似ている感じがしたけど、あんなラクガキとか男子の方には無かったと思うけど、女子ってドアの壁で情報のやり取りとかしてるのか?


…とりあえずもう少し気合いを注入してみるか♪
気合と言うかたぶん魔力。

へその下辺りにちょっと力を溜める感じに気合い(魔力)を入れ、魔法回路に向けてフンッ!と突き出す!
やってる事は腰をヘコッと押し出す感じだが、誰も見てないからセーフ。

おっ♪もう一回映像が見えた。ん?あぁ、今愛奈が身に付けている下着が見えてるのか。
さっき下着を取り出した巾着袋から僕が今手にしている愛奈のブラジャーとパンツじゃないパステルブルーのとても可愛らしい刺繍とレースが可憐にあしらわれた上下セットの下着が取り出されている所が見えた。

ん?65-Cってタグが見えたけど…はて?

あぁ、愛奈もお年頃って事か。レモン型のパッドが巾着袋から最後に出てきた。

んー…愛奈視点しか見えないのは僕がまだこの魔法の扱いに慣れてないからだよなぁ…あっちの僕は、確かヘレンの体をかぶりつき状態で見える様に魔法を調節していたから、たぶん僕にもできると思うが…

あ、愛奈って拭いたら確かめる派なんだな。さすがにここまでは僕も知らなかったなぁ…

まてまて♡そんな顔に拭いたモノを近づけたらにおいまで感じられるぞ♡

あっ…なんか急に目の前が暗くなってきたかも…




そして僕は、愛奈に起こされた。
愛奈の使用済みブラジャーとパンツを両手に握りしめた姿で、僕は自分の部屋の中で倒れていたらしい。
「とりあえず聞こうか」
「あっハイ…ごめんなさいです…」
僕は正座で詰問してくる愛奈の前で☆DOGEZA☆スタイルで答える。

「ん…謝罪を聞くって意味じゃない」
「あっハイ…なんで愛奈のブラジャーとパンツを僕が持っていたかって事でしょうか?」
ゆっくりと☆DOGEZA☆スタイルから体を起こして愛奈の顔を見たら☆DOGEZA☆スタイル維持の指示が来なかった♡

ちなみに僕は起こされてから周囲の状況を一瞬で読み取り、遅滞なくこの(正座と土下座)状態になり、無音の時間が少し過ぎたので顔を上げようとしたら、2回ほど『土下座』ってお言葉をいただいていたので、もしかしたらちょっとだけ何かを許されたのかもしれない。

もしかしたら諦められてしまった可能性もあるのか…それはまずいなぁ…

「ん…そう…」
愛奈の顔がちょっと赤くなった。そしてたぶん僕の顔はもっと赤いと思う。

「実は…その…」
魔法の実験に使ってたとか言ったら兄としての権威が地に落ちるから言えないんだけど、じゃぁこの状況を説明するとすれば、状況証拠から愛奈の下着でオナる気でしたって答えしか僕にはどうやっても導き出せない訳で…

中二病として見做されるのと、妹大好きオナニー兄って見做されるのってどっちが被害が少ないかなぁ…

「ねぇ…お兄ちゃんって愛奈の事…」
愛奈が赤い顔でちょっとモジモジしながら言葉を途切れ途切れに聞いてくる。
「愛奈の事は大好きだよ。でもそれは…」

中二認定と妹スキーかぁ…どっちかと言えば中二認定の方が被害は少ないのかなぁ…
「んっ…好きって…」
おっと愛奈がちょっと怒ってるぞって顔をして僕を睨むが、でもこの顔って確か愛奈の兄としてずっと面倒を見てきた経験に照らし合わせてみると、恥ずかしがってるっていうかちょっと嬉しい&恥ずかしいです系の表情だったはず…?

えっ?嬉しいの?

「僕は父さん母さんが仕事でずっと家に居なかったから妹としてずっと愛奈の事は愛してきたつもりだけど…その…」
えっと…どう言ったら愛奈の望む答えになるのかなぁ…愛奈が妹スキー(妹の下着を部屋に持ち込む系兄)の行為をどう見做すかによってはワンチャン無罪放免を勝ち取れる可能性がある気がする。

でも妹に妹(自分が着用済)の下着を己の部屋で使う奴って見做されるのってけっこうな痛みを伴うんだが、でも、それを妹が嬉しいと思ってくれるぐらいに僕の事を好きならば…賭ける意義はありそうだな。

よし。

「最近愛奈がすごく眩しく感じてな。自分の気持ちがその…本当にどこを向いてるのかを知りたいって思いがあって…その…言ってる事って分かる…かな?」
とりあえずコンセプトとしては、お前が魅力的すぎるから兄として自分を律してきている僕の気持ちが揺らいでいるので何とかしてほしい的な方向で責任の一部を愛奈に擦り付ける感じ…
兄として情けない限りだけど、愛奈のエロい姿をじっくり見たかったって本音だけは絶対に漏らせないので…

なんとかうまく伝わってくれてる?

「お兄ちゃんは愛奈を1人の女の子って感じてるかもしれないって…事?…妹じゃなくて?」
なんとなくは、伝わってる気がするけど、少しだけずれて伝わってる気もする。

でも自分の欲望に関わる部分をさらけ出すのはたとえ妹だとしても無理。
ギリギリまで愛奈のエッチな姿を見たかったって欲望は隠しておきたいわけで…

「一人の女の子って言い方は兄と妹って関係を突き壊す気がしてあまり使いたくないんだけど、でも…あーんー…そんな感じなのかなぁ…うまく伝えられなくてなんか…ごめんな」

おっ、久しぶりに愛奈の目を直接見た気がする。ちょっと嬉しい♪
「お兄ちゃんが愛奈の事をそんな目で見てるってのは…その…そんなに嫌じゃないから…ね」
一言言って顔を伏せたまま、愛奈は僕の部屋から出て行った。



妹とエロラブ展開もありなのか?



僕は自分の右手と左手に握られたままの愛奈の着用済み下着を見下ろしながらこれからの愛奈との関係をどうすればいいのか考えていた。
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