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一章

56 今日からは俺『の』彼女達♡1/4

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俺は今日皆を集めた。
先週のうちにとりあえず、真琴まこと朱里しゅり鞠子まりこ喜美華きみかさん、久美くみの5人に話をしておいた。

「ねぇ大悟だいご?今日はどんな事をする気なの?」
「たしかに、それは早く知りたいな。でもこうやって4人が集まるのは久しぶりだな。」
「そうですよね~私と真琴さんは住んでる所が近いから毎朝顔を合わせますけど…あ、でも朱里さんはたまにクラブで会いましたね♪」
「まぁなぁ、そう言えば鞠子君の購入した水着はそろそろ届くんじゃないか?私の方はもうこの間たんn…試着してもらったが?」
「あ~あれですね~なんか在庫が無かったらしくって少し掛かるってお詫びメールが届いてました。たぶん来年になります。」
「お2人は大悟君と一緒に泳いでるの?」
「喜美華さんも今度どうですか?気持ちイイですよ~色々と♡ねっ朱里さん♡」
「まぁ…な♡」

ここは久美の家(大家さんの豪邸)の応接室。
エンゲージチェーンを皆に渡す為に久美にお願いして使わせてもらってる。
「ねぇ大悟…あなたいつの間に花村はなむらさんと仲良くなったの?」
俺は今皆が向かい合って座ってるちょっと豪華なソファーセットの横の所にちょっと別格な重厚感溢れる一人用の椅子を用意されて座ってる。肘掛が木目調なのとか俺座っていいのかな?

すごく居心地悪いけど久美が、
「こう言う事をする時は謁見とまでは言いませんが、少しは厳かな感じを作っておかないと皆の喜びも半減ですからね?」
と説得され、渋々座ってる。

「まぁ…これから話をするからもう少し待って。」
少しの間雑談をしてたらドアをノックする音がしてメイド姿の久美がちょっと豪華なキッチンワゴン(若干レトロな)を押しながら入ってきた。
台の上にはジュエリーボックスが4個等間隔に置かれてる。この中にエンゲージチェーンが入ってるらしい。

俺の近くに来て背筋を伸ばして控えた久美をちょっとだけ全身見たんだけど…
ミニスカートの黒基調の服に白いエプロンをMIXした感じのそれは元の世界ではチョイゴスロリレベルの作りだった。
「久美?それどうしたの?」
「うふふっ♡これ自分で作ってみた物なんです♡あまり可愛いものが売って無かったので、ごしゅ…大悟さんが今まで食いつきの良かった物を基にして♡」
物を作れるタイプのオタクさんってどこの世界でものめり込んだらすごいんだなぁ…
頭には普通にメイド協会とかで売ってそうなメイドプリムが装備されて足元は白いニーソで黒いエナメル靴…
そしてニーソを留めてる…何かを摘んだ手の様な形の止め具が先端に付いたガーターベルト…
これどれぐらい金額掛かったんだろうなぁ…
ちなみにメイド協会とかあるかどうか知らないんだけどね。

「さぁ大悟さん、準備は整いました♡」
「あぁ。」

久美が入って来た事で有る程度状況を察知してるみたいな真琴と朱里と喜美華さんはすごく緊張した顔になって、鞠子だけ皆をキョロキョロと見ながらちょっと不思議そうな感じの顔をして俺の方を見た。
「鞠子、他の皆は大体気付いてるみたいだからお前に説明するな。実は今日4人にここに集まってもらったのはエンゲージチェーンを…俺の彼女だって言う証を持ってもらう為なんだ。」
「あっ!それ聞いた事あります!!それ持ってたら電車で人が避けるから座れるって!!!」
鞠子のこの庶民的な感覚って今後も大事にしていきたいな…
「まぁそこらの事は俺にはよく判らないんだけど…とりあえずそんなものを自分が好きな女性には渡すって少し前に知ってね。この久美に作るのを依頼したんだ。」

少し緊張感が増した感じの応接室で真琴が恐る恐る確認して来た。
「ねぇ…大悟…それって順位が決まったって事?」
「いいや。普通ならそう言うのを決めるらしいが俺はそう言うのはまったく考えてない。俺の特別な子だと思ってる人にだけ渡す事にしてそれに順番とか記載もして無いし物も金額とかも同じ位で統一した。」
「そうなんだな…まぁ、大悟らしい気がするよ。」
朱里も一応理解を示してくれた気がする。

「ねぇ大悟君、それってこの4人だけなの?もしかしたら久美さんもなのかしら?」

喜美華さんがちょっと聞かれたく無い事を聞いてきた。
「ここでごまかしても意味無いから正直に言うね。実は今回は真琴、朱里、喜美華さん、鞠子の4人にしか用意出来てないけど、これから久美が…今年中を目処に用意してくれるエンゲージチェーンがあと5個ある。」
「大悟さんいつの間に?って全部で…9人?に増えてたんですか?」
鞠子がいつの間に?って感じで驚きながら聞いてきた。

「一応久美も俺の彼女として扱うから全部で10人だね。」
「え~~久美さんって私と趣味が被っちゃうから困りませんかぁ?」
「あっ、鞠子さん♪私実は匂いが趣味なのではなくてごs…大悟さんに全身を染められるのが本能が求めていた事だと気付かされました♡だからもう趣味で何かぶつかると言う事は無いんですよ♪仲良くしましょうネッ♡」
「はぁ…そうなんですか?」

「まぁそう言う訳で、これから全員に久美に作ってもらった物を渡そうと思うんだ。」
そう言って椅子から立ち上がり真琴の近くへ移動。

「真琴、俺がこの世界で最初に…まぁそう言う関係になったのが真琴だったんだ。真琴が居たから俺こうして生活出来てる気がする。これもらってくれるか?」
「私…こんなのもらったらもう離さないよ?」
ちょっとハニカミながら言い返す真琴。
「結婚とかはまだ考えてないけど出来るだけずっと側にいてくれ。」
真琴の首に自分の手で付けて抱きしめる。

真琴ちょっとウルッってなって顔を赤くしながら椅子に座った。

「喜美華さん。俺ね、喜美華さんが特別な人なんじゃ無いかって思ってるんだ。詳しくはまだ説明できないんだけど…そのうち話せる時が時が来たら言うからね。」
「私が二番目にもらうんですか?」
「だって喜美華さんが俺のこの世界で二番目に相手してくれた人だもん。順番を決めないのならそう言うのでしか渡す順番決められなかったんだ。」
「あらっ♡そう言うことなら喜んで頂きますね♡」
首の辺りの髪を持ち上げてくれて俺がエンゲージチェーンを付けたら少しの間目を瞑ってペンダントトップを撫でながら深呼吸をしてた。

「次は朱里だな。」
「あの時私はじゃんけんに勝ってたら一番にもらえてたのか。」
小さく苦笑しながら俺の目をまっすぐ見てくる朱里。
「まぁそうなってたかもしれないね。朱里にもこれを身に付けてもらいたいけど…ちょっと見劣りしないか心配なんだよな…」
「こう言うのは男がくれる事に意義があるんだ。何も問題無い。」
顎を少し持ち上げて俺が首に付けるのを静かに待ってくれた。
「これでどこでも大悟に名前で呼んでもらっても恥ずかしくないな…」
朱里笑顔になって一滴涙がこぼれた。

「鞠子おまたせ。」
「あ、はい!」
「そこまで緊張しなくても良いよ?鞠子はもう1ヶ月ぐらい前から俺の彼女だったろ?」
「えっとまぁそうなんですけど…でもこれってもらえる人は選ばれたイイ女だって聞いた事ありますよ?私こんな胸だけど…持ってて良いんでしょうか?」
「俺鞠子の胸大好きだよ?だから気にするな。変な事言ってきたらこれ見せて黙らせてやれ。」
「…はいっ♡」
鞠子は首に付けてあげたらしきりにあごを引くようにしてペンダントトップの部分を見ようとしてるけど変な顔になるだけであまり見えて無いみたいだった。

「そういえば花村さんは今付けてるのが代わりなの?」
少し感情が落ち着いてきた真琴が久美の首を指差しながら聞いてきた。
「ふふっ♡これは私が自分で決めたご主人様に人生を捧げる為の契約の首輪です♡もちろん私の物も後で用意する予定で居ますけど…大悟さんが許してくださるならこのチョーカーに皆さんのと同じ感じの物を追加する形で用意するかもしれません。」
「そうか♪チェーンの部分はカスタマイズ可能という事なんだな。大悟私も少し弄っても良いか?」
「使ってもらえるなら構わないよ。俺の女だって言えるように跡を残してくれるならね。」
「分かった♪」

その後全員で久美の工房に向かいカスタマイズ案を色々話してる間にちょっとだけ真琴と話をしてみた。
「なぁ真琴、お前久美が作ったこんなのを買ったって聞いたけど…まさか?」
チラッと金属光沢を放つ巨大ディルドを見ながら聞いたらすごく嫌な物を見た様な顔で答えてくれた。

「ねぇ大悟…私そんなにガバガバだったかしら?」
「そんな事無いよ?とっても気持ち良く全部を包み込んでくれて…締め付けてくれたよ♡」
「そんな感想とか今はいいわよ。もうっ…クスッ♡あのね。久美さんって3年ぐらい前かな?同人活動で個人サイトでディルドを売るような事を始めたのね。それで知り合って一緒に即売会みたいなのに行く様な仲になったの。私が買ったのは初期の頃のだからここにあるのとはちょっと違うわよ?」
「そうなの?でも…ここらのってありえないデカさなんだけど…」
「まぁねっ…ほら、同人活動で作られるのってコミックとかでもあれなんだけど…エスカレートして行くから。」
「あ~それでこういうのが増えて行ったと…」
「だから私が最初の頃に買ったのってもっと大人しい物だからね?」

とりあえず、今度収集物を見せてくれる約束をしてたら、ちょうど皆もある程度カスタマイズする案が決まったらしく全員が俺と真琴が居る所に集まってきた。

「そう言えばまだあと5人いるんだったな。」
「ん?あぁそうだけど??朱里は何か気になるの?」
「気になると言うよりも提案だな。全員が証を手に入れた頃にでも1回一緒に旅行にでも行ってみないか?」
「あらっ♡それはいいですねぇ♡秋も深まるからおいしい物が増える頃ですよ♪」
「喜美華さんはどこかおススメの場所とか有るんですか?それと私…あまり高い場所だと厳しいんですけど…」
「そこらは全員で集まるかある程度主導権を持つ者で集まって話してみれば良いんじゃないか?鞠子君を置いていくような事はもう私達の間では考えられないから安心して良いと思うぞ?」

まずはユカちゃん達にも証を用意出来た頃にもう一回旅行の話をしてみようと言う事になって、解散する事にした。
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