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一章

05 次の獲物は…だれ?1/5

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どうやら真琴まことは、計画的に俺を自分の部屋に帰らせないように企てていたらしい。

と言うか、自分が可愛く見える角度とかを完全に理解してる。
他にもふとした瞬間にとっても魅力的に見える仕草をする。
こんな感じに自分の魅力が自覚出来てるみたいなので、相手の男を自分の家に連れ込んだら男の服を速攻で洗濯して帰らせない状況を作り、お泊りまでを確定させるような事をして3桁に近い人数の経験を積んだらしい。

男なら送り狼…というか女だから女郎蜘蛛とかアリ地獄タイプと言うか…?
まぁでも真琴みたいな可愛い系の女の子に求められるなら、この世界のがっついてない男連中でもそこそこ満足したんじゃないかって気がするけど、実際の所はこの世界の男に聞いてみないと判らないだろうな。


そして、俺が自分のアパートに戻れたのは、日曜日の夕方だった。
そして、真琴はなぜか当然と言う感じで俺の部屋に日曜日と月曜日に2連泊したのでなんだかんだと俺のレベルが、使用回数準拠ではレベル2から一気にレベル40になった。
対人数準拠ではまだレベル2なんだが♡

月曜日が祝日だった事から土日月を昼頃までまったりとお互いの体を弄り続けるような生活をして、昼から一緒に買い物に出かけて夕方から寝るまでサルになった。
月曜日にはアパートの壁に移動しやすくなる様に穴を合法的に開ける方法を二人で真剣に話し合っていたのは若干おかしな精神状態になってたんだろうと今なら分かる。

あの時は、このアパートそこそこボロいから、立て替えの時まで住み続けるなら壁をぶっ壊してドアを付けてもいけるんじゃね?みたいな事を言って盛り上がったが、やっぱり無茶だよね?

あと…真琴がどこまで本気だったのか判らないが、「大悟だいごが結婚まで本気で考えてくれるなら他はもう見ないよ」って言ってたけど…高校生男子レベルの性意識を持った女…そこまで信用は…ん~…

何しても早計は良くない。今の所はもう少し様子見してから判断した方が良さそうだな。俺も今すぐ人生を決めてしまうのは良くない気がするし?
しかも、誰にでも股を開く女ってのは魅力半減だから…

あっそうか、元の世界で男に対して女もそれに近い感情を持ってたって訳か?
誰にでも入れる男ってそんな感じに見えるのかもしれないな…

そして真琴は火曜日に俺の部屋から一緒に駅に向かい、「元々通ってた仕事場に週の初めには一回顔を出さないといけないの」って言い反対側のホームに向かって移動して行った。

ホームの反対側から来た電車に乗って窓の辺りまで急いできて可愛い笑顔で手を振ってくれる真琴に、嬉しい感情と優越感を満タンまで注入してもらって、今日も1日頑張るぞ!という気分で俺もホームに入ってきた電車に乗り込んだ。

そして今俺は周りを女に囲まれてギューギューになってる。身長が175cm有るのでなんとか釣り革の上のバーを持って体を支えてるんだが…


うん。今日は回りに居る女性が全員俺の方を向いてる。
しかもこの子達俺の乗る駅からいつも一緒の電車に乗り込んでくる子達だ。
あと、この子達今まではこれだけ満員だったとしても、絶対に俺には近づいて来なかったんだが…


今俺が感じてる柔らかいものが1234…全部で7個ある♡
背中とみぞおちの辺りに2個づつ♡と、アタッシュケースを持ってる右手に挟み込む様な感じで2個♡と、バーを持ってる方の脇の下に1個と、脇の下に顔か?クンカクンカされてる感じがすごくする…これ男じゃないよな?

しかも目の前の子は…あっ目が合った。

すげーな~♡恥じらう感じでスイカップレベルの胸をグイグイと押し付けてくるとか♡
おっとぉ?!今俺の下半身に手を伸ばしたのは誰だ?!

さらっと手が当たっちゃった♡レベルで触れて動いただけなんだけど…さっきのは確実に『俺は荷物が落ちそうになってたので握りなおしたかだけだからね?触ろうと思って手の甲をお尻に押し付けた訳ではありませんからね?』って言い訳を心の中で考えてた時のとある男の手の動きと同質な何かを感じた気がする。


イカンナ…俺がしてた事が説明と共にばれていってるな…


両手がふさがってる俺が反応しなかったので気を良くしたチカン?かもしれない奴が今度は大胆に掴んできた?!
あ、この手の持ち主が判った。
目の前の女の子だ…今ウインクしてきてそのタイミングでニギニギってされた。

これは…このサイズの胸の持ち主が俺にアプローチしてくるのか…ちょっとだけ確認してみるかな。
女の子の耳元に顔を近づけて聞いてみた。

「触り心地良かった?」
最初びっくりした顔をしたその子は顔を少し赤くしつつアタッシュケースに手を伸ばし、俺とその子の間に持ってくれた。
そして胸元のボタンを3か所ほど外して俺の手を胸のボタンの間にそっと…

これ、お局さんレベルだ…今俺の手が手の平までの全てが胸に挟まれたぞ…
ここまでの圧倒的な肉の入れ物に包まれた記憶…あ、そうだ…親戚の体重が150kgぐらいあるおばちゃんが、何かに足を取られて転んで倒れてきて、俺が寝転んでテレビを見てた所にちょうど落ちてきて押し潰されたとき以来じゃないか??
あの時はまったく嬉しく無かったが、今回のこの肉の入れ物は…すごいな♡

俺が驚いた顔をしつつ手をニギニギニギぐらい動かした事で女の子は完全に受け入れてもらえたって考えたらしく、俺のみぞおちに胸を預けたままスマホを引っ張り出してきた。

あ、画面にQRコードが表示されてる…もしかしてこれを見ろって事か?
「悪い、俺のスマホにはコードを読み取るアプリ入れてないんだ」
耳元でそう言うと、今度は名刺を出して俺の胸ポケットに入れてくれた。

その子は俺の降りる駅の1個手前の広島駅で名残惜しそうな感じの顔で離れて降りて行った。
俺の周囲にギューギュー状態だった子達も一緒に降りて行ったので、そこからはその駅から乗り込んできた女に囲まれて降りる駅まで同じ様な状態が続いた。
そう言えば脇の下辺りをクンカクンカしてた子が居たはずなんだけど…なんだ?俺って臭いのか?自分では何も臭いとかしてない気がしてたんだけど…臭くないよね…??

天神川駅に降りて、仕事場まで歩いて移動してる間に胸ポケットに入れてくれた名刺を見てみたら、広島駅から歩いて5分位の所にあるフィットネスクラブのインストラクターの名刺だった。

かなり背が低かったけど…何系のインストラクターだろ?
あ、クラブのSNSが3ヶ所と個人の携帯番号とアドレスが書いてある…

これってあの子はいつでも渡せるように用意してたって事か?


この世界の女の子ってこんな肉食系ばかりなのか??
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