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閑話、ルイの話。

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 物心がつく頃から既に俺の周りには何も居なかった。

 そりゃそうだ。
 森に居たんだから。

 腹が減ったら近くのイキモノを捕まえて、食う。
 喉が渇けば捕まえたイキモノの血を啜る。

 今考えるに、俺は森に捨てられてたんだろう。
 母親の記憶は、微かしかない。

 なんか、周りの大人に刃物でメッタ刺しにされてる所しか思い出せなかった。
 多分俺を産んだせいで殺されたんだろう。

 特に何も思わなかった。

 母親を殺した奴らに引っ立てられて、森に連れて来られたような記憶はぼんやりある。
 殺されずに生きてたって事は、もしかしたらそいつらを何人か俺が殺したのかもしれんが、覚えていない。

 食べられるイキモノは色々居たから、森の中でも普通に生きる事が出来た。

 でかくて強そうなモフモフした奴とか
 小さくてモフモフした奴とか
 迷い込んで来たヒトとか
 全部抵抗してたけど、全部食った。

 抵抗するそいつらを無理矢理殺して食うのは、面白かった。

 特にヒト。
 何か喚きながら、必死に抵抗するのが本当に面白かった。
 でも殺した後ちょっと戸惑った記憶がある。

 どっから食ったら良いか的な意味で。

 美味かったよ。
 ヒトって基本的にエルフが多いから魔力が多い。

 魔力が多いと美味いんだ。

 その頃はヒトの種類とか全く知らんかったが。

 そんな生活をずっとしてたんだが、ある日とうとう捕まった。

 ソイツはめちゃくちゃ強かった。

 普通に森に入って来たから獲物だと思って奇襲したら、返り討ちにあったんだ。

 そこで、叫び声や助けを呼ぶような声以外のヒトの声を、初めて聞いた。

 『キミ強いね~、ウチの子になる?なるよね?はい決定~』

 園長と名乗ったソイツはそう言って、俺を縛り上げた。
 ヒトの言葉は余り分からない筈なのに、何故か奴の言っている事は理解出来たのが不思議だった。

 多分、7、8歳くらいの頃だったと思う。
 俺はそうやって学園に連れて来られた。

 そこで園長に、ヒトは食っちゃダメなんだと教えられた。

 皆美味そうなのに、食えないのかと思うと、少し残念だと思った気がする。
 でも食堂で食った肉料理が美味かったから、ヒトの肉は少しどうでも良くなった。

 たまに食いたくなる事もある。
 そんな時はとりあえず肉を食った。

 素直に園長の言う事を聞くのは、強い奴に従うのは当たり前だと感じたからだ。
 いつか殺して皆食ってやろうと思っていた。

 凄く美味そうな奴が何人か居て、そいつらに近寄って、余り理解出来ない言葉を聞いたりしていたら、そいつらは俺の周りに良く居るようになった。

 そいつらが周りに居ると、俺はだんだんと言葉を覚えた。

 会話出来るようになって、そいつらに合わせて笑ったり、驚いたりしてみたりしたが
 自然と笑顔になったのは、戦う相手をぶちのめした時だけだった。

 12くらいの時に、カズハという名のニンゲンが一人、学園にやって来た。

 美味そうで、学園の誰より美味そうで
 いつか園長を殺したら、一番に食ってやろうと思った。

 だけど園長は強くて、殺せなかった。

 腹は立たなかった。

 俺が弱いだけだから、強くなれば良いと思ったからだ。

 それから、ただひたすら、強くなる為に身体を鍛えたら、いつの間にか学園最強とか言われるようになっていた。
 最強なのは園長なのに何言ってんだ、と思った。

 17、8くらいになった時
 そいつは突然やって来た。

 今まで一人部屋だったけど、いきなりルールメイトになって
 暇だと言っては俺に纏わり付いた。

 カズハよりも何倍も美味そうなそいつは、園長の何倍も強かった。

 園長はまだ追い付ける
 俺が自分を鍛えたらいつかは絶対殺せる

 でも、そいつを殺すのはいくら頑張っても無理だと、気付かされた。

 目の前にあるのに、絶対に食えない。

 そこで初めて、悔しいという感情に気付いた。

 悔しいのだと気付いたら、だんだんと腹が立った。
 腹が立つ事も初めてだった。

 だから何度も挑んだ。

 やっぱり全く勝てなくて、更に腹が立った。

 そんな時、任務先で貰った林檎サワーが原因で、今考えるとなんか面白い事件が起こったんだ。
 あの時は、起きたら俺とアイツが全裸になってて、何が起きたのか分からなかった。

 その時思ったのは、別の意味の方の、喰ったんじゃないか、という事で、何故か、胸の辺りがフワッとした。

 何も無かった何かが埋まったような気がした。

 それが一体何なのか、今でも分からない。

 だが、何となく、このフワッとしたのが“嬉しい”なんじゃないかと思う。

 でも、お前とは有り得ないと断言されてしまって、何故かまた腹が立った。
 負けた時と同じくらい腹が立った。

 食おうかと思ったが、強くて無理だったから、とりあえず嫌がる事をしてやった。

 そうしたら、過剰に反応して逃げるアイツを追い掛けたりするのがだんだん面白くなってきて、色んな顔を見たくなった。

 ソイツが、ミズキが笑ったり、怒ったり、嫌がったり、そんな顔を見るのが楽しかった。

 でも、他の奴らとそうやってるのを見るのは腹が立った。

 初めて芽生えた感情達は好き勝手に動き回る。

 訳が分からないが、動くものは仕方ないと放置していたら、なんだか妙な事になった。

 他の肉より、ミズキが良い。
 戦ったり壊したり殺したりしてるより、ミズキと居たい。
 ただ、傍に居たい、アイツが欲しいと、不思議な事にそう考えるようになっていた。

 ミズキを傍に置くには、自分のモノにするしかないと思った。
 俺のモノにならないなら、食うしかないと。

 食えば、血肉は俺と居てくれる。

 話せなくなるし、顔も見れなくなるけど、結局俺の傍に居ないならそれは同じだと思った。

 だから、齧った。
 凄く美味かった。

 甘くて、今まで食った何より美味くて、何かが満たされてくみたいな妙な感覚がした。

 このまま、全部食ってやろうと思ったら突然、今まで感じた事すら無かった物凄い痛みに襲われて、意識が飛んだ。


 次に起きた時には、部屋のベッドだった。
 意味が分からなくて首を傾げていたら、不機嫌そうなミズキが俺を見下ろしていた。

 「......起きたかよ」
 「あァ、起きた」

 掠れた声しか出なくてちょっと面白かった。

 「お前、自分が何やったか分かってんの」

 「食い損ねた」
 「そうじゃねーよ、なに食おうとしてんだ、おかげで死なす所だったじゃねーか」

 「そうか」

 別に死んでも良かったかもしれん
 アレがきっと、シアワセってやつなんだろう。

 「てめ...っ、馬鹿!ふざけんな!こっちの身にもなりやがれ!」

 「どうした」
 「お前が死ぬのはヤなんだよ。
 しかも俺のせいってどういう事だ馬鹿」

 眉間に皺を寄せながら、忌ま忌ましそうにミズキが言う。

 「お前のせいじゃない」

 死にかけたのは俺が弱いからだ。

 「違う、俺の血肉食って、生きてる奴は強い」
 「強い奴は、感情に振り回されるのか?」

 「......それはちげーけど......そうじゃねーよ」

 今度は眉を下げるミズキ。

 面白いなぁ。

 そう考えながら一つ息を吐く。

 「......俺は弱い、...弱いから振り回されて、食おうとした」

 食ったらきっととてもシアワセになれただろう。
 だが、同時に苦しくもなっただろう。

 だって結局、ミズキは居ない。

 「ミズキ」
 「なんだ」

 「お前が欲しい」

 言った途端、ミズキは苦しそうな顔になった。

 「......俺はお前を何とも思ってねぇ」

 「そうか」
 「そうかじゃねーよ、諦めろよ頼むから」

 「出来たらやってる」

 「......そうかよ」

 俺の答えに、呟くようにそう言ったミズキは、マズイ物食った後みたいな顔をしていた。

 それからミズキは、溜め息を吐く。

 「てゆか、なんで友達じゃダメなんだよ」
 「......友達はいつか離れるだろ」

 そう本に書いてあった。
 結局離れない保障なんてどこにも無い事は、少し考えれば分かる。

 「......まぁ、な。」

 目を伏せて歯切れ悪くそう言ったミズキは視線をあげ、俺を見た。

 「ルイ」
 「......なんだ」

 「お前俺の事、すきなの?」

 「......手に入れたい、傍に置きたい、他人に渡したくない、自分のモノにしたい。
 良く分からんが......これって、すき、じゃないのか?」

 ミズキが傍にいないと考えるだけで、胸から首辺りがギュウッとなる。
 これが何なのかは分からない。

 本で調べたら、一番近いのは“悲しい”だった。

 ミズキと一緒に居ると考えると、胸がフワッとする。
 これもイマイチ分からない。

 暖かくなるような、そんな感じだ。
 なんとなくだが“嬉しい”なんじゃないかとは思う。

 「お前と共に在りたいと感じる事が“すき”だっていうなら、俺はお前が“すき”なんだろう」

 「......俺はお前がすきじゃない」

 ミズキのその言葉に、胸の辺りがギュウッとした。

 「......そうか。」
 「っ、いや、でも、嫌いじゃねーから」

 ミズキは慌てたように、困った様な表情で必死に言っている。

 「.........そうか」

 今はそれで良いや。

 結局分からない事だらけだ。

 “悲しい”と“苦しい”は何が違うんだろう。
 腹が減った時にも似てる。

 “嬉しい”と“楽しい”も違いがよく分からない。
 美味い肉食った時に似ているから。

 「ミズキ」
 「なんだよ」

 「傍にいたい」

 じっと見ながら考えた事をそのまま伝えたら、ミズキは泣きそうに顔を歪めた。

 「.........お前、言ってる意味分かってんのか」

 「あぁ」

 「ぜってー分かってねえ。
 俺は神で、ずっと存在してる、これからもめちゃくちゃ長いんだぞ」

 「そうか」

 長いのか。
 一緒にいられる時間が長いのは良い事だと思うんだが、何か問題があるんだろうか。

 不思議に思っていると、ミズキは溜め息をついて淡々と言葉を紡いでいった。

 「それに、お前のその気持ちは、雛鳥がヒトを親だと思い込むような、そんなモンだ」

 「刷り込みか」

 「そうだ」

 「そうか」
 「いや、納得しただけで終わらすな。
 俺が言いたいのは、お前の気持ちはその程度で、今だけ勘違いしてんだって事だよ。
 感情の扱いに慣れたら、きっと俺の事はどうでもよくなる」

 「そうか」
 「.........話聞いてるか?」

 訝し気に俺の顔を見るミズキに、俺はとりあえず答える。

 「聞いてる」
 「だったら早く目を覚ませ」

 ?
 ......俺は寝てない。

 「起きてる」
 「そうじゃねーよ」

 多分、そういう事が言いたいんじゃない、って事だろう。

 「大丈夫だ」
 「何が」
 「あれだけ何も変わらなかった俺を変えたのはお前だ」
 「だからなんだよ」

 軽く口を尖らせて言うミズキに、俺は考えた事をそのまま答える。

 「そう簡単に変わらん」
 「......分かんねーだろ、大体俺はお前の事何とも思ってねぇし」

 「気持ちは変わるだろ?」
 「んじゃあお前も変わるじゃねーか」

 「俺は変わらん」
 「んだそりゃ......」

 ミズキは、疲れたみたいに溜め息を吐きながら片手で顔を覆った。
 俺はそれを見ながら、また考えた言葉をそのまま呟く。

 「......訳分かんねーんだ。
 感情が勝手に動き回って、でも、なんか前より周りが明るく見える」
 「......そうかよ」

 誰に何を言われても、怒りも悲しみも何も無かった。
 でも、ミズキが来てから少しずつ色々な事が分かるようになった。
 見える景色が増えた。

 俺の周りにずっと居るいつもの奴らが、なんとなく友達だと思えるようになった。

 そんな風に俺を変えたミズキが、俺を置いてどこかに行くなんて許せない。

 許さない。

 「ミズキ」
 「なんだよ」

 「俺のモノになれ」
 「俺はモノじゃねーし」
 「そうか」

 目を閉じて、息を吐く。
 それからもう一度口を開いた。

 「じゃあ、もし俺を置いてどっか行くなら、殺すか記憶消すか、どっちかしてくれ」

 ミズキが居ない世界は、嫌だと思った。
 何も無い、何も感じない、何も思わない。
 慣れてはいるが、悲しい気がした。

 「......殺すのは、嫌だ」
 「じゃあ記憶」

 「......それもあんまりしたくない」
 「なんだよワガママだな」
 「どっちがだよ」

 俺なりの妥協案だったのになぁ。

 「なぁ、ルイ」
 「どうした」

 「.........なんでもねぇ」
 「なんだ、言えよ」

 「大丈夫、何でもねぇ」
 「......気になるだろ、言え」

 「大丈夫だってーの、それよりどこか身体に不調とかないか?」
 「チッ......何もねーよ」

 仕方なく答えたら

 「そうか、良かった」

 ミズキはそう言って、ふわりと嬉しそうに笑った。


 「.........」


 そんな笑顔は初めて見た。

 俺以外にもそんな顔、見せてるんだろうか。
 ......それは嫌だ。
 あぁ、やっぱり自分だけのモノにしたい。

 「ミズキ、喰って良いか?」

 「何で!?駄目に決まってんだろ!!」

 駄目か。
 そうか、残念だ。

 「腹減ったんなら何か美味い肉出してやろうか?」
 「......ミズキが良い」

 「俺を食ったらまたお前が痛みに転がる事になるだろ」

 「あんだけ美味いなら頑張れる」
 「頑張んなくていい、ほら、ステーキだ」

 ミズキが指をパチンと鳴らすと、ミズキの手にジュージューと音を立て香ばしい匂いを漂わせている肉の塊が乗った皿が現れた。
 明らかに興味を別の方向へ逸らそうとしているのが見え見えだが、妙に腹が減っている事に気付く。

 「......仕方ねーな......」

 しかし何で腹が減ってるんだろう。

 「そりゃあ三日も寝てりゃあ腹減るに決まってんじゃん」

 「そうか」

 そりゃ確かに腹が減る。
 納得した俺は、出されたステーキを食う事にしたのだった。






 感情ってのは本当に厄介だと思う。

 今までほとんど無かったからこそ、余計に振り回されているんだろうが
 普通のヒトは良くこんな沢山のモノを制御出来るものだと感心する。

 ......制御って言われても結局どうすりゃ良いか分からん。
 もしかして皆特に制御してなかったりするんだろうか。

 嬉しい、楽しい、苦しい、悲しい
 悔しい、腹が立つ

 それから、欲しい、傍に居たい

 前からあった分も含めて、これだけの感情が今、俺の中にある。

 もしかしてまだ増えて行くんだろうか。


 そしてそれは、良い事なんだろうか。


 そういや、なんで俺三日も寝たんだろう。
 ミズキを齧っただけなのに、不思議だ。
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