上 下
6 / 48

理不尽だ。

しおりを挟む
 


 あれから、ルイとミズキの距離が近い。
 主にルイがミズキに付いて廻ってちょっかい掛けまくっている感じだ。
 何か有ったのかと聞くと、ミズキ曰く。

「お前とそういう関係になるとか有り得無いって言っただけなんだがな……」

 との事。

 はいまたしてもフラグ立ちました!

 いざ拒否されるとホッとする反面、何故か残念に思っちゃってイラッとしたり困惑したりしちゃうアレですよ!
 アレ、なんかモヤモヤすんな……? 何だコレ……? 的な!!
 そんで何か気になってついついちょっかい掛けちゃって、また拒否されて余計気になっちゃうっていう無限ループに入っちゃうアレ!!

 やだーマジ萌えるわー。
 無自覚系ってやっぱり美味しいよねー。

「んな訳ねーだろ、あいつ男だぞ?」
「気にするな」
「お前は気にしろ!」

 むしろ男同士でそういう感じになってるというのに萌えるのが腐女子ですが何か。

 そこへやって来たルイが無表情のままに声音だけ不思議そうに尋ねて来た。

「何の話してんだ?」
「気にするな」
「そうか」
「気にしろお前ら!」

 ミズキはもう完全にツッコミに回っている。

 しかも私はキャラクターの立ち振る舞いだからどんだけテンション高くてもミズキ以外に気付かれない。
 端から見たら冷静にボケる美少女と無表情にボケる青年にミズキ一人が騒いでツッコミ入れてるという図なんだろう。

 いえーいめっちゃ楽しい何コレ。

「仲良いわねアンタら」

 教室でそんな感じに三人楽しく会話していると、不意に呆れたような声音の凛とした声が響いた。
 声が聞こえた方を見れば、あの人間の少女が自分の席で頬杖を付きながら、苦笑混じりに此方を見ている事に気付く。

 少女の名は、カズハというらしい。
 改めて名を尋ねた時、アンタ他人に興味無さ過ぎ、と爆笑しながらも快く名乗ってくれた。

 興味が無い訳じゃなく受け入れる事が出来なかったのだが、私はそれを今でも申し訳無いと思っている。

 名を聞いた時、怒るでもなく呆れるでもなく、明るく笑い飛ばしてくれた彼女の好感度は私の中で右肩上がりだ。

 なんだろうこの子。
 男よりも男らしいんですけど。
 この爽やかさ、男だったらガチで好みです。
 彼氏にしたい。

 ……あれ、今私男の子なんだから普通に彼女になら出来るんじゃね?

 いや、でもやっぱ無理だ。
 私は百合じゃない。


「カズハちゃん助けて~! 二人がイジメる~!」
「……やっぱ反応面白いなコイツ」

 彼女に向かってわざとらしく泣き付いて行くミズキを、ルイは無表情ながらに興味深そうな様子で眺めていた。

 着実にフラグを立てていくなあの神様。
 なんかもうクソ面白いわ。
 いっそこのままくっつけ。

「嫌だ!」

 バッと此方を睨みつけるミズキは、とりあえず無視した。





 私にはイチャイチャしているようにしか見えない二人の様子を、内心目茶苦茶ニヤニヤしながら眺めていると、同じようにかは分からないが微笑ましげに眺めていた少女、カズハがふと口を開いた。

「しかし珍しいわね、ルイが他人に興味持つとか」

 ふむ? どういう事だろう。

 確かに彼は見る限り無口無表情で、今まで知ろうとしなかった分余計、どういう人物なのか全く分からない。
 これはもしかしたら少しでも理解する良い機会なんじゃないだろうか。
 そう考えた私は、彼女へ視線を送った。

「……そうなのか?」
「そーよ、アイツ魔族のクォーターだから感情とか殆ど無くて基本的に、肉を食う、戦う、壊す、殺す、楽しむ、くらいしか無いの」
「ほう」

 なかなか美味しいなソレ。
 そんな奴がたった一人に付き纏うようになるって、いやはや美味しいです。

「まぁあんな負け方したの人生で初めてだろうし、気になっても仕方ないかもね」
「……そうか」

 今もただの一度も、ミズキが勝手に降参する以外で勝った事無いもんね。
 仕方ないね。

 不意に彼女が、じっと私を見詰めている事に気付く。
 美人に見詰められるとドキッとするのは何故なんだろうね。
 まぁ男の子の体だからなんだろうとは思うが。
 でもこれだけ美人なら女の子でもドキッとしそうな気はするけど。

 そんなどうでもいい事を考えていると、彼女が口を開いた。

「ねぇ……魔族ってどんなんか知ってる?」
「……いや」

 そういえば、ファンタジーでは良く見るけど、結局どのようなものなのかと聞かれれば答えるのは難しい気がする。
 一口に魔族と言っても沢山例があるのだ。
 魔人だったり、悪魔だったり、魔物のようだったり。

「……基本的に主食が人肉。
 だからルイも昔此処に来る前、食べてたらしいわよ」

 そう言いながら此方を見詰める彼女は、どうやら私を試しているらしい。
 眼が、観察するもののそれだった。

 何を、とは聞かなくても分かる。

 それでもルイの近くに居られるの?離れるなら今だけど?というような事を言いたいんだろう。

 何故私にそんな事を聞くのだろうか。
 最近少し仲良くなったような気がするから、友人になるならって感じの忠告だろうか。
 まぁ良いや。

「……物理的肉食系男子、か」

 ぽつりと呟き、私は思う。

 何それくそ怖え。

 だがしかしそれが今や、あんなでっかいワンコみたいになるとは。

 ……雑食だった私をナメないで頂きたい。
 結局そんな二人も美味しいです。

 美味そうだけど、勿体ないから食べられない。
 仕方ないから性的に食べよう。
 そしてどんどん深みに嵌まっていく二人。

 美味しいです。

「……平気なの?」
「……あぁ、喰われるなら、私でなくミズキだろうしな」

「……そ。 ま、それもそうね」

 彼女は納得したように呟くと、イチャイチャしてるように見える彼らの方へと視線を送った。

 だからなんでこっちくんだよ! 近い! とか逃げながら言ってるけど、そういう反応すると相手には余計に面白がられると思うんだ私。

 見事に墓穴掘ってるな、あの神様。
 そんでやっぱイチャイチャしてるようにしか見えない。

 というか、試すとかそういう事は私ではなくミズキにするべきじゃないだろうか。
 私はただ鑑賞するだけだからルイから何も影響無いし。
 ……あ、でもアレはルイから行ってるから忠告も試すも意味無いか。

 さっき言われた性格なら確実に自分の意志しか考えてなさそうだし。

「……なんかアイツの中の優先順位変わって来てそうね……」

 そんな風にぽつりと呟く彼女は、まるで子供を心配する母親のような視線でルイを見ていた。

「......良く知ってるんだな」
「そりゃ此処に保護されてからずっと一緒のクラスだし。幼なじみってやつ?」

 そうだったのか。
 なら彼のカニバな過去を知ってるのも私を試すような事をしたのも頷ける。
 急に入って来た知らない奴が、自分の幼なじみの近くに居たらそりゃ気になるだろう。

 ……あれ、という事は彼女は、ミズキに対して一体どういう感情を抱いているのだろうか。
 もしかして、もしかするのか?

「嫉妬、は、無いのか」
「はぁ? ある訳無いじゃん、兄弟みたいなモンよ?」

 思いっ切り普通に返答が返って来た。

 成る程そう来たか。
 別に三角関係じゃなくて残念とか思ってないよ、不謹慎だし。
 実はそうなんじゃね? 自覚無しなだけなんじゃね? とか思ってない。
 思ってないよ。

「大体、家族に嫉妬してどうすんのよ」
「……家族?」

 予想外の言葉だったから、思わず彼女の言葉を繰り返してしまった。

「そう、ルイはアタシにとって家族。
 そんで、アイツを受け入れられた奴は皆、家族だと思う事にしてんの、アタシ」

 微笑ましいものを見るような眼で私を見ている彼女は、誇らしげにそんな言葉を口にした。

 自惚れでなければ、もしかして彼女は、私までも家族と見てくれたのだろうか。
 ……いや、そんな簡単に信用される筈は無い。
 私は最近まで“彼女”を見てはいなかったのだから。

 なんかもう、自分が恥ずかしいです。
 無粋な予想勝手にしてた上に若干残念がってたもん自分。
 とりあえず可及的速やかに穴掘って埋まりたい。

「あぁ、強いて言うなら、そうね、リア充爆発しろ、くらいか」

 え、ちょっと待ってその言葉この世界に残ってるってどういう事。
 というかカズハにもイチャイチャしてるように見えてるんだねアレ。

 そんな呑気な事を考えた瞬間だった。

「ま、どうせアタシ恋愛とかしても意味ないし、どーでも良いわ」

 まるで、今日の天気悪いから洗濯物が乾きにくい、とか、日常の事を告げるように、ぼんやりと遠くを見詰めて彼女はそう言った。

 一瞬聞き逃しそうになって、頭の中で彼女の言葉を反芻する。
 恋愛に、意味がない、と、確かに彼女はそう言った。

「……どういう事だ?」
「どうって、アタシは人間よ? 分かるでしょ」

 人間。
 ……そうだ、確かこの世界は。

「此処を卒業したら、テキトーな人間の種馬男に引き合わされて、人間の子供を作らされたり
 無駄にある魔力のせいで実験動物みたいな扱い受けるのが決まってんの」

 頭を鈍器で殴られたような衝撃だった。


 全てを諦めたような眼をして、彼女は普通に笑う。

 16、7なんて、まだ高校生くらいで、
 恋とかそういうのするのが普通で、
 まだ、子供なのに。

 親が決めた婚約者が居て、卒業後自由がないとか、そういう次元じゃない。
 彼女は近い将来、牧場等の家畜同然の扱いをされる事を、当たり前のように受け入れている。

 此処は私の居た世界ではない。
 改めてその事実を突き付けられた気がした。

 普段なら、中二設定お疲れ様です! とか考えながら笑いそうな彼女の現状。
 だが今は笑い飛ばす事も出来なかった。


「……それでは、幸せになれん」
「でももう、産まれた時から決まってる事だしなー」

 どうしようもないし。
 そう言って、彼女は呑気に笑う。

 何故、どうして。

 これは、今まで知ろうとしなかった罰なのだろうか。
 それとも私は、これが怖くて拒否していたのだろうか。

 彼女はキャラクターではない。

 そうだ、此処に居る者は全て、キャラクターではないのだ。

 一人一人、生い立ちがあって、自分の意志で生きている、ヒト。


 何故だ。
 どうして。

 そんな疑問が頭を巡る。


 ……何なんだこれ

 ふざけんな
 何だそれ

 何だこの世界

 誰だ、こんなふざけた世界を造った奴は

 怒りに目の前が真っ赤になる。

 あの神に視線を向けると、彼は困ったように笑っていた。

 ゆっくりと近付いて来る彼に向け、怒りでか引き攣る喉を無理矢理動かしながら、言葉を発した。

「……なんとか、ならないのか」
「なるよ」

 穏やかな笑みを浮かべながら、神は言う。

「っなら……!」
「じゃあ、お前は何を犠牲にする?」

 緩く首を傾けながら、可憐な少女のように、神は私に問い掛けた。

「犠牲……?」
「そ、犠牲。
 何かをするには対価が必要だ」

 神様ってそういうモノなんだよね、そんな風に笑いながら、世間話をするかのように理不尽な事を告げる彼に、最早苛立ちしか起きなかった。

「……私には、この身ひとつしかない」

 勝手に連れて来たのはアンタだろう。
 私だったモノはもうこの心しか無いというのに、これ以上私から何を奪う気なんだ。

 私にはもう、何もない。

「んー、そうだな、記憶は後が面白くないし面倒臭いからなぁ、……あ、片腕」
「……片腕?」
「そう、片腕。
 最近まで名前すら知ろうとしてなかったお前が
 実際あの子がどんな子なのかろくに知りもしないお前が、腕を犠牲に出来るか?」

 ……何を言うかと思えば。

 子供を守るのは大人の仕事だ。
 社会人をナメないで頂こう。

 こんな理不尽、現代日本というぬるま湯で育った私が納得出来る訳がない。
 私の何かを犠牲して、あの子が助かるならむしろ儲けものだ。

「……元よりこの体は貴様が造ったのだ、好きにしろ」

 きっぱりと言い切ると、途端に神は眉間へ皺を寄せながら拗ねたように口を尖らせた。

「なんだよつまんねーな、どうせならもっと困れよ、まぁ良いけどさ。
 お前が犠牲になんなくてもどうせ俺が何とかする予定だったし」
「……なんだと?」

 ちょっと待て今なんつったコイツ。

「俺も結構あの子の事気に入ってんだよ。
 幸せ掴んで欲しいじゃん?」

 えへへ、なんて可愛く照れ臭そうに笑いながら首を傾げる神様。

「…………腕は」
「あぁいらんいらん。
 むしろ貰ってもどーしよーもない」

 呑気に笑い飛ばす神が目茶苦茶ムカつく。
 この野郎ふざけんなバカタレこんちくしょう私の覚悟返せ腹立つ。

「殴って良いか」
「アハハ、殴れるもんならどうぞー?」

 全力で拳を叩き込もうと腕を振るうが、ひょいひょい避けられて全く当てる事が出来なかった。

 もうやだコイツ。

「……試したのか」
「ううん、ちょっと遊んだだけ」

 睨みつけながら問い掛ければ、ニコニコしながらそんな返答が返された。

 うわぁタチ悪ィ。

「まぁ、俺達が居る事であの子の運命ネジ曲がっちまった感じするしな、責任は取んねーとだろ」

 困ったように苦笑する彼は呑気に肩を竦めて見せる。

 いや……俺達とか言ってるけどこの場合悪いの完全にお前じゃね?
 私全く悪くなくね?

「とりあえず運命とかブッ壊せるような相手でも探してやるか」
「……それは、余計な世話にならんか」 

 てゆーかお前が見付けて来るような奴って絶対ロクなんじゃないだろどう考えても。

「いっそこの世界の奴じゃ無い方が良いかなー、なぁどう思う?」
「知らん」

 ノリノリじゃねーか。
 どうせ言ったって聞かないんだろ全く腹立つわコイツ。
 とりあえずあの子が可哀相過ぎるからマトモなヒトにしてあげて下さい頼むから。

「あ! そうだ、あの子の探すついでにお前の伴侶も見繕って来てやろーか。俺こないだ言ってたろ?」
「いらん」

 瞬時に拒否した私は悪くないと思う。
 そういや言ってた気がするけどそういうのは自分で見付けますので不必要です、間に合ってます。

「大丈夫大丈夫、なんか良さ気な奴連れて来てやるよ」
「やめろ」

 なんかもう嫌な予感しかしないからマジでやめろ。

「遠慮すんなって!」
「してない」

 快活に笑うこの神様をぶん殴りたい
 頼むからふざけんな

「どんな奴が良いかなー」
「聞け」
「どうせならお前が嫌がりそうな奴とかにしたいよなー」
「私に嫌がらせしたいのか貴様」
「だって面白いし」

 キョトンと、不思議そうな顔で、当たり前であるかのようにそんな言葉が告げられた。

 だってじゃねぇよふざけんな。

 思わず両手で顔を覆いながらその場にうずくまりたくなったがそれも出来ず、私は盛大な溜め息を吐き出す事しか出来なかったのだった。


 ……もうやだこの神様。


 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

処理中です...