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本編 最強冒険者
story204/★晴れから曇り
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お休みのキスをしてくれなくて、アレクの腕の中で不貞腐れ、「むー」と不満を漏らし、
「ねぇ、アレク」ツンツン。耳元で囁いて頬をつついてみた。
「…………」が、全く反応が無い。
それに更に不満を募らせ、「ねえってば」ガジガジ。僕を抱え込んでる腕を齧ってみた。
「…………」が、これにも反応しない。
だから耳元で、「ばーか」「オタンコナスぅ」「ニブチン」「鈍い。鈍いメン」「翔馬のお口空いてますよぉ」
と色々囁いたのに、「…………」ピクリとも動かない。
「んもう!ハゲアレク!良いもんねぇ。勝手にチュウチュウしちゃうもんねぇ」
と仰向けで寝てるアレクの上にうつ伏せで覆いかぶさり、チュウをしようと唇を近付けたら、
パチッと目を開け、「どうした?寒いか?」と言いながら頭をポンポンしてきた。
それが嬉しくて、「エヘヘ」と笑い、胸元に顔を埋めてスリスリしながら、「僕ね、記憶戻ったよ」と伝えた。
もう演技なんてヤメヤメ!チュウしたいもん。イチャイチャしたいもん。そう思って伝えた。のに……
「ん?ねぇ聞いてる?なんか言っ…てよ…って、ぇええ!なんでぇええ!」
今さっき喋ってたのに、穏やかな顔で、スヤスヤ寝息を立てて眠ってしまっていた。
「狸寝入りだと思ったのに…だからベロベロのチュウしようと思ったのに…これは完全に寝てるじゃあん」
こうなったら朝まで起きないな…そう思って「はぁぁ」と深い溜め息を吐いて、
「仕方ない。寝るかぁ。お休みアレク。ちゅ」と軽く口付けしてから目を瞑った。
(くくくっ。可愛いな本当に)
あの腕をガジガジと噛むのも、胸元にスリスリ頭を擦り付けんのも、全部が可愛くて寝たフリしちまった。
キスを強請るのも、ムーっと頬を膨らますのも、一つ一つの仕草が可愛い過ぎて、もう少し見たくて薄目で観察しちまった。
なのに、俺を起こすのを諦めて、軽く口付けしてから胸元に頬を寄せ眠ってしまった。
(もう少しポンコツ演技をするショウマを見たかったが…自白しやがった)
(あのクネクネしながら上目遣いで喋るの…あの仕草が面白かったからもう少し見たかったな)
(どうすっかなぁ。寝ようと思ったが、チンコが反応しちゃったんだよな)
(あの、目をウルウルさせて亀頭をカプって咥えたの可愛いかったな)
(ジー……この黒髪のショウマって、儚い美人って感じで俺の好みなんだよなぁ)
(あの目を泳がして、不安そうにしてた姿…森で初めて会った時みたいで、凄ぇ庇護欲を唆られたなぁ)
(まぁ、どっちのショウマも愛してるのは変わらんが、どっちかっていうと黒髪の方が…)
(いつものハツラツとしたショウマも好きだが、あのオドオドした感じ…あれ良かったな…泣かせたくなる…)
(……想像したら収まらんくなっちまった。寝てる身体を貫いたら怒るかなぁ。……普通に怒るな)
(でも、怒っても泣いても可愛いからな……)
思考の末、「……良し」と小さく呟き、俺の上で寝ている身体をキュッと抱き締め、頭頂に口付けを落とし、目を閉じた。
泣き顔も怒り顔も好きだし、愚息もギンギンにそそり立ってるけど、
やっぱり笑顔が一番好きだし、意識がある時に抱きたいからな。
そう結論付けて、細くしなやかな身体を抱き締めて、勃起した性器から意識を逸らし、大人しく眠りについた。
(……ん?なんか凄ぇ気持ちイイ…)
陽が昇り始めた頃、下半身に強烈な快感と、耳に小さくか細い喘ぎが聞こえ、
眠りから覚め、薄目を開けた俺が捉えたのは、騎乗位で腰を振るショウマだった。
ぱちゅ、ぱちゅ、「…んッ…はッ……んんッ…」
(くっ…なんだこの朝からご褒美展開は…)
ぱちゅ、ぱちゅ、「んぁ…ッ…急におっきく…ぁん…アレクぅ…起きてぇ…んッ、あッ、んんッ」
(…これは堪らねぇわ…でもちょっとギチギチだな…)
自ら解して挿入したのだろうが、開ききってないから若干引っかかって痛ぇ。
それはショウマもなんだろう、眉間に皺を寄せて苦痛に顔を歪ませ、「ゔゔッ」と呻いてる。
「えぇん。痛ぃぃ。いつもみたいにアナルから蜜が溢れてこないよぉ…ローション塗ろぅ…」
そう言って突如動きを止め、ズルっと性器を抜き、なにやらヌルヌルとした液体をチンコに塗り出した。
その初めての感触が気持ち良くて、「うっ…」思わず声が漏れてしまった。
「!?アレク起きた?……あれ、寝てる…ここまでして起きないなんて本当に鈍いと思うの…」
いや、起きてんだがな。それに気付かないお前のほうが鈍いと思うぞ。
……その困り顔も可愛いな…というか早く続きしろって…
それと、あの言葉を言わない限り俺は動かねぇからな。
記憶戻ってから、「好き」も「愛してる」も聞いてねぇから、自然に言ってくれるの待ってんだよ。
普段も俺が言わないと言ってくれねぇからな。心配させた分、身体より先に言葉で愛を確かめたい。
だから言ってくれショウマ。俺を好きだと、愛してると。そしたら安心できるんだ。
そんなことを思いながら、薄目でショウマの挙動を伺ってたら、膝立ちで蕾を少し弄ってから、腰に跨りゆっくりと挿入させていった。
「あッ…入って…んぁ…」
塗りこんだヌルヌルする液体のお陰で、今度はスムーズに男根を飲み込んでいき、
奥まで挿入させたところで俺の上に倒れ込んできた。
そして、「アレク、好きだよ」と呟き、必死に口唇に食らいつき、ちゅっちゅと口付けを送ってきた。
「ちゅっ、アレク大好き。愛してるよ。心配掛けてごめんね、記憶戻ったよ。
ねぇ、起きてるんでしょ?ちゅっ。目を開けて僕を見てよ。そして僕をいっぱい愛して。ちゅっ」
「その言葉を聞きたかった。ちゅっ。俺も愛してるぞ。全身全霊で愛してる。おかえりショウマ。ちゅっ」
「んッ…ただいまアレク…ちゅっ」
そのまま挿入した状態で、これでもか!ってくらいギュウギュウと抱き締め合い、口唇を貪り続けた。
キスの合間に、「んふッ…」「んんッ…」と漏らす艶めかしい吐息を聞きながら、
無意識に揺れてる腰を押さえつけ、下から激しく突き上げ律動させた。
ぱちゅん、ぱちゅん、「…んッ…んんッ…ふッ…」
「本当に良かった。本当に…もう無茶なことはしないでくれッ…俺はお前が居ないと生きて行けないッ。くっ」
ずちゅ、ずちゅ、「んぁッ…んッ…ごめんね…ッ…アレク…んゃッ…はッ、あッ…」
クルッと体勢を入れ替え、白いシーツに散らばる綺麗な黒髪をひと房掬い口付けてから、手の甲に口付け、
「綺麗だショウマ。愛してる」と囁き、アナルの中でドクドクと脈打つ肉棒を動かし始めた。
その動きは段々と勢いを増していき、その度にショウマの喘ぎ声も大きくなっていった。
そして奥の奥、ショウマが一番感じる場所、結腸にグポッ、グポッと突き刺した瞬間、穴がぎゅうっと締まり、
「そこダメそこダメ!やだやだぁ!いぁぁあああ!!」
一際大きな絶叫をあげ、ビュルルルっと勢い良く白濁を飛ばし、シーツをギュッと握り締め、背中を弓形に反らし絶頂した。
その姿を視界に収めながら、ぎゅうぎゅうと性器を締め付ける内圧に耐え、
少し緩んだのを見計らってから律動を再開させた。
「やらぁ…も、イッたぁ…んぁあッ、まだダメなのぉ、んァ、んッ、ぁあッ……んひぃッ…」
イヤイヤと頭を振るう度に、パサッパサッと黒髪がシーツの上で跳ね、その光景に感嘆の声を漏らした。
「白に黒が映えて…これはなんとも美しい…堪んねぇ」
そのままその美しい光景を眺めていたかったが、
愚息が精液を出したいとググッと主張してきたので、腰の動きを速め、目の前でプルンプルンと揺れるショウマの性器を手淫し、
ひっきりなしに漏れ出る喘ぎ声を聞き、目の前で妖艶に乱れる最愛の姿を堪能しながら、自らを絶頂へと導いていった。
「くっ、は、出すぞッ…」
「やらやらぁ、んぁあ、ちんちんダメぇ!離してぇ!んぁあ!またイっちゃ…んやぁあッ!!」
「くっ、キツい…イッ、くぅ、うッ!!!」
ビュルッ、ビュルッ、と奥に吐き出した大量の精子の刺激に、
「またイッ…んにゃぁあッ!」三度目の絶頂を迎え、ピクピクと痙攣しているショウマの頭を撫で、
「世界一可愛い俺の最愛。愛してるよ。ちゅっ。そのまま少し眠れ。俺はギルドに行ってくるから」
と伝えたら、「はぁ、ふぅ…思い出の地巡りは?しないの?」と言ってきたので、思わず苦笑が漏れた。
「くくっ。そういえばそう言ったな。でもあれは演技してるショウマが墓穴掘るところが見たくて誘ったんだ」
「…あ、え?ん?…え、待って待って!記憶戻ってたの気付いてたの!?ウソでしょ!いつから!?」
「ん?メシ持って部屋入った瞬間に分かったぞ」
そう言ったら口を開け唖然として俺を凝視してきたので、「くくくっ」と笑ってから、
「ちゅっ。ショウマ」額にキスを落とし、至近距離で目を見つめ、
「…何アレク」と不貞腐れて膨れてる可愛い口唇に軽く、チュッと口付けしてから言葉を発した。
「お前の演技力は…0点だ。才能無し。俺を騙そうと画策するのは構わんが…バレバレだからやめとけ。な」
「んなッ!ひっどぉい!絶対に最初は騙されてた癖にぃ!僕の演技完璧だったもん!」
「ははは!それは無いから諦めろ。ちょいちょい墓穴掘ってっから。じゃあギルド行ってくるな。ちゅっ。
あ、俺が帰って来るまでにバレた理由考えてみ?そしたら才能無いのに気付くから。あっはっはー!」
そう言って笑いながら部屋を出たら、扉が閉まる寸前に、クッションと共に「バカぁー!」と罵声が飛んできた。
それを背中で受け、また笑い声をあげて廊下を歩き、階下でバッタリ出会したガイアに、
「おめでとう!性行為する時は結界を忘れんなよ!」と声を掛け、軽い足取りで外へ出た。
そして大きく伸びをして、清々しい空気を思っいっきり吸い込み、いつもの日常に戻った事に感謝するように青空を見上げた。
そしてそのまま足取り軽く丘を降り、街の中を歩き、用事を足しに来たギルドの扉を開けた。
晴れやかな気持ちのまま受付けへと行き、ギルド長へのお目通りを頼んだのだが、この時の俺はまだ知らなかった。
副ギル、トゥアーレさんから告げられる一言で、俺の冒険者人生に暗雲がたちこめるのを。
一難去ったらまた一難。彼らの人生に平和は訪れないのかもしれない。
「ねぇ、アレク」ツンツン。耳元で囁いて頬をつついてみた。
「…………」が、全く反応が無い。
それに更に不満を募らせ、「ねえってば」ガジガジ。僕を抱え込んでる腕を齧ってみた。
「…………」が、これにも反応しない。
だから耳元で、「ばーか」「オタンコナスぅ」「ニブチン」「鈍い。鈍いメン」「翔馬のお口空いてますよぉ」
と色々囁いたのに、「…………」ピクリとも動かない。
「んもう!ハゲアレク!良いもんねぇ。勝手にチュウチュウしちゃうもんねぇ」
と仰向けで寝てるアレクの上にうつ伏せで覆いかぶさり、チュウをしようと唇を近付けたら、
パチッと目を開け、「どうした?寒いか?」と言いながら頭をポンポンしてきた。
それが嬉しくて、「エヘヘ」と笑い、胸元に顔を埋めてスリスリしながら、「僕ね、記憶戻ったよ」と伝えた。
もう演技なんてヤメヤメ!チュウしたいもん。イチャイチャしたいもん。そう思って伝えた。のに……
「ん?ねぇ聞いてる?なんか言っ…てよ…って、ぇええ!なんでぇええ!」
今さっき喋ってたのに、穏やかな顔で、スヤスヤ寝息を立てて眠ってしまっていた。
「狸寝入りだと思ったのに…だからベロベロのチュウしようと思ったのに…これは完全に寝てるじゃあん」
こうなったら朝まで起きないな…そう思って「はぁぁ」と深い溜め息を吐いて、
「仕方ない。寝るかぁ。お休みアレク。ちゅ」と軽く口付けしてから目を瞑った。
(くくくっ。可愛いな本当に)
あの腕をガジガジと噛むのも、胸元にスリスリ頭を擦り付けんのも、全部が可愛くて寝たフリしちまった。
キスを強請るのも、ムーっと頬を膨らますのも、一つ一つの仕草が可愛い過ぎて、もう少し見たくて薄目で観察しちまった。
なのに、俺を起こすのを諦めて、軽く口付けしてから胸元に頬を寄せ眠ってしまった。
(もう少しポンコツ演技をするショウマを見たかったが…自白しやがった)
(あのクネクネしながら上目遣いで喋るの…あの仕草が面白かったからもう少し見たかったな)
(どうすっかなぁ。寝ようと思ったが、チンコが反応しちゃったんだよな)
(あの、目をウルウルさせて亀頭をカプって咥えたの可愛いかったな)
(ジー……この黒髪のショウマって、儚い美人って感じで俺の好みなんだよなぁ)
(あの目を泳がして、不安そうにしてた姿…森で初めて会った時みたいで、凄ぇ庇護欲を唆られたなぁ)
(まぁ、どっちのショウマも愛してるのは変わらんが、どっちかっていうと黒髪の方が…)
(いつものハツラツとしたショウマも好きだが、あのオドオドした感じ…あれ良かったな…泣かせたくなる…)
(……想像したら収まらんくなっちまった。寝てる身体を貫いたら怒るかなぁ。……普通に怒るな)
(でも、怒っても泣いても可愛いからな……)
思考の末、「……良し」と小さく呟き、俺の上で寝ている身体をキュッと抱き締め、頭頂に口付けを落とし、目を閉じた。
泣き顔も怒り顔も好きだし、愚息もギンギンにそそり立ってるけど、
やっぱり笑顔が一番好きだし、意識がある時に抱きたいからな。
そう結論付けて、細くしなやかな身体を抱き締めて、勃起した性器から意識を逸らし、大人しく眠りについた。
(……ん?なんか凄ぇ気持ちイイ…)
陽が昇り始めた頃、下半身に強烈な快感と、耳に小さくか細い喘ぎが聞こえ、
眠りから覚め、薄目を開けた俺が捉えたのは、騎乗位で腰を振るショウマだった。
ぱちゅ、ぱちゅ、「…んッ…はッ……んんッ…」
(くっ…なんだこの朝からご褒美展開は…)
ぱちゅ、ぱちゅ、「んぁ…ッ…急におっきく…ぁん…アレクぅ…起きてぇ…んッ、あッ、んんッ」
(…これは堪らねぇわ…でもちょっとギチギチだな…)
自ら解して挿入したのだろうが、開ききってないから若干引っかかって痛ぇ。
それはショウマもなんだろう、眉間に皺を寄せて苦痛に顔を歪ませ、「ゔゔッ」と呻いてる。
「えぇん。痛ぃぃ。いつもみたいにアナルから蜜が溢れてこないよぉ…ローション塗ろぅ…」
そう言って突如動きを止め、ズルっと性器を抜き、なにやらヌルヌルとした液体をチンコに塗り出した。
その初めての感触が気持ち良くて、「うっ…」思わず声が漏れてしまった。
「!?アレク起きた?……あれ、寝てる…ここまでして起きないなんて本当に鈍いと思うの…」
いや、起きてんだがな。それに気付かないお前のほうが鈍いと思うぞ。
……その困り顔も可愛いな…というか早く続きしろって…
それと、あの言葉を言わない限り俺は動かねぇからな。
記憶戻ってから、「好き」も「愛してる」も聞いてねぇから、自然に言ってくれるの待ってんだよ。
普段も俺が言わないと言ってくれねぇからな。心配させた分、身体より先に言葉で愛を確かめたい。
だから言ってくれショウマ。俺を好きだと、愛してると。そしたら安心できるんだ。
そんなことを思いながら、薄目でショウマの挙動を伺ってたら、膝立ちで蕾を少し弄ってから、腰に跨りゆっくりと挿入させていった。
「あッ…入って…んぁ…」
塗りこんだヌルヌルする液体のお陰で、今度はスムーズに男根を飲み込んでいき、
奥まで挿入させたところで俺の上に倒れ込んできた。
そして、「アレク、好きだよ」と呟き、必死に口唇に食らいつき、ちゅっちゅと口付けを送ってきた。
「ちゅっ、アレク大好き。愛してるよ。心配掛けてごめんね、記憶戻ったよ。
ねぇ、起きてるんでしょ?ちゅっ。目を開けて僕を見てよ。そして僕をいっぱい愛して。ちゅっ」
「その言葉を聞きたかった。ちゅっ。俺も愛してるぞ。全身全霊で愛してる。おかえりショウマ。ちゅっ」
「んッ…ただいまアレク…ちゅっ」
そのまま挿入した状態で、これでもか!ってくらいギュウギュウと抱き締め合い、口唇を貪り続けた。
キスの合間に、「んふッ…」「んんッ…」と漏らす艶めかしい吐息を聞きながら、
無意識に揺れてる腰を押さえつけ、下から激しく突き上げ律動させた。
ぱちゅん、ぱちゅん、「…んッ…んんッ…ふッ…」
「本当に良かった。本当に…もう無茶なことはしないでくれッ…俺はお前が居ないと生きて行けないッ。くっ」
ずちゅ、ずちゅ、「んぁッ…んッ…ごめんね…ッ…アレク…んゃッ…はッ、あッ…」
クルッと体勢を入れ替え、白いシーツに散らばる綺麗な黒髪をひと房掬い口付けてから、手の甲に口付け、
「綺麗だショウマ。愛してる」と囁き、アナルの中でドクドクと脈打つ肉棒を動かし始めた。
その動きは段々と勢いを増していき、その度にショウマの喘ぎ声も大きくなっていった。
そして奥の奥、ショウマが一番感じる場所、結腸にグポッ、グポッと突き刺した瞬間、穴がぎゅうっと締まり、
「そこダメそこダメ!やだやだぁ!いぁぁあああ!!」
一際大きな絶叫をあげ、ビュルルルっと勢い良く白濁を飛ばし、シーツをギュッと握り締め、背中を弓形に反らし絶頂した。
その姿を視界に収めながら、ぎゅうぎゅうと性器を締め付ける内圧に耐え、
少し緩んだのを見計らってから律動を再開させた。
「やらぁ…も、イッたぁ…んぁあッ、まだダメなのぉ、んァ、んッ、ぁあッ……んひぃッ…」
イヤイヤと頭を振るう度に、パサッパサッと黒髪がシーツの上で跳ね、その光景に感嘆の声を漏らした。
「白に黒が映えて…これはなんとも美しい…堪んねぇ」
そのままその美しい光景を眺めていたかったが、
愚息が精液を出したいとググッと主張してきたので、腰の動きを速め、目の前でプルンプルンと揺れるショウマの性器を手淫し、
ひっきりなしに漏れ出る喘ぎ声を聞き、目の前で妖艶に乱れる最愛の姿を堪能しながら、自らを絶頂へと導いていった。
「くっ、は、出すぞッ…」
「やらやらぁ、んぁあ、ちんちんダメぇ!離してぇ!んぁあ!またイっちゃ…んやぁあッ!!」
「くっ、キツい…イッ、くぅ、うッ!!!」
ビュルッ、ビュルッ、と奥に吐き出した大量の精子の刺激に、
「またイッ…んにゃぁあッ!」三度目の絶頂を迎え、ピクピクと痙攣しているショウマの頭を撫で、
「世界一可愛い俺の最愛。愛してるよ。ちゅっ。そのまま少し眠れ。俺はギルドに行ってくるから」
と伝えたら、「はぁ、ふぅ…思い出の地巡りは?しないの?」と言ってきたので、思わず苦笑が漏れた。
「くくっ。そういえばそう言ったな。でもあれは演技してるショウマが墓穴掘るところが見たくて誘ったんだ」
「…あ、え?ん?…え、待って待って!記憶戻ってたの気付いてたの!?ウソでしょ!いつから!?」
「ん?メシ持って部屋入った瞬間に分かったぞ」
そう言ったら口を開け唖然として俺を凝視してきたので、「くくくっ」と笑ってから、
「ちゅっ。ショウマ」額にキスを落とし、至近距離で目を見つめ、
「…何アレク」と不貞腐れて膨れてる可愛い口唇に軽く、チュッと口付けしてから言葉を発した。
「お前の演技力は…0点だ。才能無し。俺を騙そうと画策するのは構わんが…バレバレだからやめとけ。な」
「んなッ!ひっどぉい!絶対に最初は騙されてた癖にぃ!僕の演技完璧だったもん!」
「ははは!それは無いから諦めろ。ちょいちょい墓穴掘ってっから。じゃあギルド行ってくるな。ちゅっ。
あ、俺が帰って来るまでにバレた理由考えてみ?そしたら才能無いのに気付くから。あっはっはー!」
そう言って笑いながら部屋を出たら、扉が閉まる寸前に、クッションと共に「バカぁー!」と罵声が飛んできた。
それを背中で受け、また笑い声をあげて廊下を歩き、階下でバッタリ出会したガイアに、
「おめでとう!性行為する時は結界を忘れんなよ!」と声を掛け、軽い足取りで外へ出た。
そして大きく伸びをして、清々しい空気を思っいっきり吸い込み、いつもの日常に戻った事に感謝するように青空を見上げた。
そしてそのまま足取り軽く丘を降り、街の中を歩き、用事を足しに来たギルドの扉を開けた。
晴れやかな気持ちのまま受付けへと行き、ギルド長へのお目通りを頼んだのだが、この時の俺はまだ知らなかった。
副ギル、トゥアーレさんから告げられる一言で、俺の冒険者人生に暗雲がたちこめるのを。
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