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本編 最強冒険者
story189/☆念話と贈り物
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ガイアたち大人組が、“宴”と称してBBQのあとアレクに誘われ酒盛りをしていた頃、
僕はエスポアと共に眠りについていた。
突如ふわっと大好きな匂いを傍で感じ、
目を開けたらアレクが僕に覆い被さっていて、濃厚なキスが僕を目覚めさせた。
彼の温かい体が僕を包み込んでいる感覚に、全身が熱くなった。
酒の香りが漂っていて、それがますます興奮を高めた。
アレクの舌が口の中で絡み合い、激しい吸引と舐める動作で僕を虜にした。
片手は胴体を撫でて回り、もう片方の手は服を捲り上げて乳首を指でつまんでいく。
快感が全身を駆け巡り、体は手の動きに応じて震えた。
キスがますます激しくなり、熱い舌が首筋をなぞり、胸元に達したところで、乳首に吸い付いた。
初めは柔らかな愛撫だったが、だんだんと力強く吸引されるたびに、快感は高まっていった。
服を完全に脱がされ、手が下腹部に触れると、さらに興奮してしまった。
指が秘部に触れると、僕の体は一気に強烈な快感に包まれた。アレクは指を上下に動かし、僕の喘ぎ声が部屋に響いた。
この興奮が最高潮に達した時、2人同時に絶頂を迎えた。
精を吐き出し、僕の身体を労わったあと、腕の中に抱き込み眠りについたアレクの横顔を見つめ、
「ふふっ。スッキリした顔して寝ちゃってさぁ。運転お疲れ様でした。お休み、愛してるよ」
と耳元で囁き目を閉じた。が……
「…………」(眠れない…全く眠れない…)
今何時だろ…夜中の3時くらいかなぁ…
そういえば、あの子たちの今後をどうしようかなぁ。
たぶん…王都に到着しても中に入れないんだろうなぁ。
キャンピングカーも中に入れないから、取り敢えず街の近くに停めといて、
アレクの用事が終わるまではそこで待機して貰ってぇ、終わったあとは…う~ん…
やっぱりアレしかないよなぁ。ガイア達みたいな子って他にもいるだろうし…
どうせなら…僕も…でも…アレクは反対するだろうなぁ…
でも、マイキーやルナ、幼稚園の子供達、カイトにガイア達…彼らが安心して暮らせるようにしてあげたい。
だから、決めた。反対されても絶対にやり遂げでみせる。
横になって目を瞑って色々と考えていたら、突然、頭に声が響いてきた。
『…久しいのう翔馬よ。息災で何よりじゃな』
(え!フェリス神様!お久しぶりですぅ~!どうしたんですかぁ~?)
『うむ。アレクレスとの結婚祝いと、エスポアの誕生祝いをしていなかったのでな。贈り物を用意したのじゃ』
(贈り物ぉ!?…また想像を絶する物じゃないでしょうね)
『大丈夫じゃよ。お主が考えてる事に役立つ物じゃ。
……それにのぅ。迫害されてた亜人たちを救ってくれたお礼もしたかったのじゃ。
イベントリに詳細を書いた紙を入れておいたのでな、あとで見るとよいぞ。ではまたのう』
(あ!…また言うだけ言ったら消えてった…)
「ふぅ」とため息を吐き、イベントリに入れた紙ってのを取り出し、内容を確認したんだけど、
「マジかよぉ!やっぱりやり過ぎだよフェリス様……」
と天に向かって呟き、(アレクにどう説明しようかなぁ)と考えていたら、いつの間にか朝を迎えていた。
「ショウマおはよう。飯食ったら出発するぞ。その時に話があるから、助手席にはお前が座ってくれ」
「おはようアレク。分かったよ」(話しってたぶんガイアたちのことだろうな)
朝の挨拶と共に「話がある」と言われ、少しベッドでイチャイチャしてから、
「んッ…ね、んぅッ…も、あッ…終わり…だよ…。朝ご飯を作らないとッ…」
「ちゅっ、くっ…分かったよ…ふぅぅ。……困った…暴れん坊が全く萎えねぇわ」
「暴れ…ぷッ、ぷぷぷ。それは困った将軍様ですね。あはは!僕は先に下に行って、ご飯作ってるから、
アレクはその暴れん棒の将軍の怒りを鎮めてから降りといで。ちゅっちゅ」
「くくくっ。了解」
そうして僕は部屋を出て、朝食の用意をする為に各部屋の前を通り、階段に向かって歩みを進めていたら、
人参がコンセプトの部屋から、満面の笑みを浮かべたカイトと、頬が真っ赤に染まったナビアが出てきた。
「……おはようカイト。ナビアもおはよう。グッスリ眠れたかな?」
「はにゃ!!しょ、翔馬きゅん!グッモーニー!」
「カイトママ!あ、あの…おはようございます…。
集落を追放されてから初めてまともに眠れました…暖かいご飯と寝所…本当に感謝してます…ぐすっ」
“けしからん!”ことをしてないだろうね?と問い詰めようと思ったら、ナビが泣き出してしまったぁ!
「あぁ!ナビちゃ~ん、泣かないで。ね?あ!ナビ、一緒に朝ご飯を作ろうか!ね?」
「ご、ごめんなさい。ボク泣き虫なんです…つい嬉しくて涙が出ちゃいました…
それで、あの…ご飯作るの手伝います!(カイトの好物を教えて下さい。彼に作ってあげたいんです)コソッ」
おやおや、まぁまぁ、うふふふ。健気な子だねぇ。
泣き止んだナビアと嬉しそうに手を繋ぎ、目の前を歩く2人の初々しさにニヨニヨとしていたら、
階段を降りてる最中に、階下からマイキーの叫び声が聞こえてきた。
その声に慌てて駆け下り、リビングに足を踏み入れた瞬間、
目に映る光景に「ひぃい!ルナぁあ!」と悲鳴が漏れ出た。
「まーまー、ユアじょで、みーなの、ごはん、ピッちたのよー。おかちとー、じゅーしゅとー」
「ルナぁあ!も、もう充分じゃないかなぁ?ありがとねぇ。皆のも準備してくれたんだねぇ」
画面に齧り付いて、無邪気にピコピコと未だ購入を続けてるルナを捕獲し、優しく抱き上げた。
「ルナちゃんの優しい気持ちは本当に素晴らしいけれど、ユアゾンを使う事には大切なルールがあるんだよ」
まず第一に、ユアゾンはオモチャではありません。それはお金を使って物を買うためのサイトなんだよ。
だから、それをママやパパに内緒で使ってはいけないんだ。
欲しい物を買うには、お金が必要なんだよ。
お金を使うことには責任が生じ、節約することや、必要なものを選ぶことが大切なんだよ。
そして、ユアゾンで買い物をする場合、必ず大人と相談して決めるんだ。
物を買う前に、なぜそれが必要なのか、どうしてその商品がいいのかを一緒に考えてみよう。
ルナもエスポアもお金の大切さや責任を理解することができるんだよ。
お金を大事に使うことは、将来のためにもとても大切なことなんだ。
だから、ルナちゃんも大切なお金を使うことには気をつけながら、買い物をするんだよ。
一緒にルールを守っていれば、優しい気持ちも大切なこともしっかりと学んでいけるんだよ。
と、ここまでを、ルナの反応を伺いながらゆっくりと話して聞かせたら、
「ん~ちょ。ピッてしゅるときわ、まーまとパパに、もしもし、しゅると、
おかねひちゅよー、ことね。わかっちゃの。まーま、ごめちゃいなの…」
3歳の子には難しいかな?と思ってたのに、
ちゃんと理解してくれて、シュンと反省してくれたから、頭をナデナデして言葉を掛けた。
「ルナは賢いねぇ。それにとっても優しい。今度からは気を付けようね」
この後、マイキーと一緒に床に広がる食品を拾い、リビングに続々と集まる面々に、
「今日の朝ご飯だよ。好きなの選んでね」と声を掛け、ノソノソと降りてきたアレクにルナのヤラカシを伝えた。
まぁ、アレクは怒る事はせず抱き上げて大笑いして終わりだったけどね。
(僕も甘いけど、アレクはもっと甘々だな…全く…)
アレクは「運転しながら食べる」とおにぎりを掴み運転席に座ったので、「じゃあ僕も…」と腰を上げたら、
行く手を阻むように目の前にガイアが、バッ!と現れ、昨日と同じように「寛いでて下さい」と言われた。
「いや、あのね…」今日はアレクと話があるから…と言おうと思ったのに、ササッと助手席に座ってしまった。
(いや、素早い!最後まで言わせて!)と唖然としていたら、アレクに、「今日はショウマと話があるから」
と断られて、スゴスゴと肩を落として戻ってきた。
その姿に苦笑して、
「ガイアさんは後部座席に座ってて。君達の今後の事についての話しだし、亜人代表として聞いてて良いよ」
と伝え、改めて助手席に座った。
子供たちのことや、他の亜人たちのことはマイキーとベスケに頼み、
「出発するぞー」とアレクの言葉で休息帯から出て、王都へ向けて出発した。
「それで、ショウマ。今後ガイアたちをどうするのかって決めてんのか?
分かってると思うが、王都にクルマもガイアたちも入れねぇぞ」
「分かってるよ。だから、王都内にはアレクだけで行ってきて。
用事が終わるまで、僕達は街道沿いの森の中にでもキャンピングカーを停めて待機してるから」
「…分かった。なるべく早く用事終わらせてくるよ。で、そのあとは?考えてんのか?」
「それなんだけどね…実は昨日の夜アレクが寝た後にフェリス様から念話があってね…
結婚お祝いと、エスポアの出産祝い、ガイアたちを救ってくれたお礼って言って…贈り物を貰ったの!」
「…お祝いと、お礼…フェリス様が…で、その贈り物とは?何を貰ったんだ?
そして、それがガイアたちの今後に役立つ何かなのか?」
「……を貰ったの。で、……を作ろうと思ってね!」
「は?今なんて言った?声が小さ過ぎて聞こえなかった。何を貰って、何を作るって??」
「だからぁ…シマを貰ってぇ、マチを作ろうかなぁって…えへへ…」
そう言った瞬間、場がシーンと静まり返り、キャンピングカーのエンジン音だけがその場で響いていた。
僕はエスポアと共に眠りについていた。
突如ふわっと大好きな匂いを傍で感じ、
目を開けたらアレクが僕に覆い被さっていて、濃厚なキスが僕を目覚めさせた。
彼の温かい体が僕を包み込んでいる感覚に、全身が熱くなった。
酒の香りが漂っていて、それがますます興奮を高めた。
アレクの舌が口の中で絡み合い、激しい吸引と舐める動作で僕を虜にした。
片手は胴体を撫でて回り、もう片方の手は服を捲り上げて乳首を指でつまんでいく。
快感が全身を駆け巡り、体は手の動きに応じて震えた。
キスがますます激しくなり、熱い舌が首筋をなぞり、胸元に達したところで、乳首に吸い付いた。
初めは柔らかな愛撫だったが、だんだんと力強く吸引されるたびに、快感は高まっていった。
服を完全に脱がされ、手が下腹部に触れると、さらに興奮してしまった。
指が秘部に触れると、僕の体は一気に強烈な快感に包まれた。アレクは指を上下に動かし、僕の喘ぎ声が部屋に響いた。
この興奮が最高潮に達した時、2人同時に絶頂を迎えた。
精を吐き出し、僕の身体を労わったあと、腕の中に抱き込み眠りについたアレクの横顔を見つめ、
「ふふっ。スッキリした顔して寝ちゃってさぁ。運転お疲れ様でした。お休み、愛してるよ」
と耳元で囁き目を閉じた。が……
「…………」(眠れない…全く眠れない…)
今何時だろ…夜中の3時くらいかなぁ…
そういえば、あの子たちの今後をどうしようかなぁ。
たぶん…王都に到着しても中に入れないんだろうなぁ。
キャンピングカーも中に入れないから、取り敢えず街の近くに停めといて、
アレクの用事が終わるまではそこで待機して貰ってぇ、終わったあとは…う~ん…
やっぱりアレしかないよなぁ。ガイア達みたいな子って他にもいるだろうし…
どうせなら…僕も…でも…アレクは反対するだろうなぁ…
でも、マイキーやルナ、幼稚園の子供達、カイトにガイア達…彼らが安心して暮らせるようにしてあげたい。
だから、決めた。反対されても絶対にやり遂げでみせる。
横になって目を瞑って色々と考えていたら、突然、頭に声が響いてきた。
『…久しいのう翔馬よ。息災で何よりじゃな』
(え!フェリス神様!お久しぶりですぅ~!どうしたんですかぁ~?)
『うむ。アレクレスとの結婚祝いと、エスポアの誕生祝いをしていなかったのでな。贈り物を用意したのじゃ』
(贈り物ぉ!?…また想像を絶する物じゃないでしょうね)
『大丈夫じゃよ。お主が考えてる事に役立つ物じゃ。
……それにのぅ。迫害されてた亜人たちを救ってくれたお礼もしたかったのじゃ。
イベントリに詳細を書いた紙を入れておいたのでな、あとで見るとよいぞ。ではまたのう』
(あ!…また言うだけ言ったら消えてった…)
「ふぅ」とため息を吐き、イベントリに入れた紙ってのを取り出し、内容を確認したんだけど、
「マジかよぉ!やっぱりやり過ぎだよフェリス様……」
と天に向かって呟き、(アレクにどう説明しようかなぁ)と考えていたら、いつの間にか朝を迎えていた。
「ショウマおはよう。飯食ったら出発するぞ。その時に話があるから、助手席にはお前が座ってくれ」
「おはようアレク。分かったよ」(話しってたぶんガイアたちのことだろうな)
朝の挨拶と共に「話がある」と言われ、少しベッドでイチャイチャしてから、
「んッ…ね、んぅッ…も、あッ…終わり…だよ…。朝ご飯を作らないとッ…」
「ちゅっ、くっ…分かったよ…ふぅぅ。……困った…暴れん坊が全く萎えねぇわ」
「暴れ…ぷッ、ぷぷぷ。それは困った将軍様ですね。あはは!僕は先に下に行って、ご飯作ってるから、
アレクはその暴れん棒の将軍の怒りを鎮めてから降りといで。ちゅっちゅ」
「くくくっ。了解」
そうして僕は部屋を出て、朝食の用意をする為に各部屋の前を通り、階段に向かって歩みを進めていたら、
人参がコンセプトの部屋から、満面の笑みを浮かべたカイトと、頬が真っ赤に染まったナビアが出てきた。
「……おはようカイト。ナビアもおはよう。グッスリ眠れたかな?」
「はにゃ!!しょ、翔馬きゅん!グッモーニー!」
「カイトママ!あ、あの…おはようございます…。
集落を追放されてから初めてまともに眠れました…暖かいご飯と寝所…本当に感謝してます…ぐすっ」
“けしからん!”ことをしてないだろうね?と問い詰めようと思ったら、ナビが泣き出してしまったぁ!
「あぁ!ナビちゃ~ん、泣かないで。ね?あ!ナビ、一緒に朝ご飯を作ろうか!ね?」
「ご、ごめんなさい。ボク泣き虫なんです…つい嬉しくて涙が出ちゃいました…
それで、あの…ご飯作るの手伝います!(カイトの好物を教えて下さい。彼に作ってあげたいんです)コソッ」
おやおや、まぁまぁ、うふふふ。健気な子だねぇ。
泣き止んだナビアと嬉しそうに手を繋ぎ、目の前を歩く2人の初々しさにニヨニヨとしていたら、
階段を降りてる最中に、階下からマイキーの叫び声が聞こえてきた。
その声に慌てて駆け下り、リビングに足を踏み入れた瞬間、
目に映る光景に「ひぃい!ルナぁあ!」と悲鳴が漏れ出た。
「まーまー、ユアじょで、みーなの、ごはん、ピッちたのよー。おかちとー、じゅーしゅとー」
「ルナぁあ!も、もう充分じゃないかなぁ?ありがとねぇ。皆のも準備してくれたんだねぇ」
画面に齧り付いて、無邪気にピコピコと未だ購入を続けてるルナを捕獲し、優しく抱き上げた。
「ルナちゃんの優しい気持ちは本当に素晴らしいけれど、ユアゾンを使う事には大切なルールがあるんだよ」
まず第一に、ユアゾンはオモチャではありません。それはお金を使って物を買うためのサイトなんだよ。
だから、それをママやパパに内緒で使ってはいけないんだ。
欲しい物を買うには、お金が必要なんだよ。
お金を使うことには責任が生じ、節約することや、必要なものを選ぶことが大切なんだよ。
そして、ユアゾンで買い物をする場合、必ず大人と相談して決めるんだ。
物を買う前に、なぜそれが必要なのか、どうしてその商品がいいのかを一緒に考えてみよう。
ルナもエスポアもお金の大切さや責任を理解することができるんだよ。
お金を大事に使うことは、将来のためにもとても大切なことなんだ。
だから、ルナちゃんも大切なお金を使うことには気をつけながら、買い物をするんだよ。
一緒にルールを守っていれば、優しい気持ちも大切なこともしっかりと学んでいけるんだよ。
と、ここまでを、ルナの反応を伺いながらゆっくりと話して聞かせたら、
「ん~ちょ。ピッてしゅるときわ、まーまとパパに、もしもし、しゅると、
おかねひちゅよー、ことね。わかっちゃの。まーま、ごめちゃいなの…」
3歳の子には難しいかな?と思ってたのに、
ちゃんと理解してくれて、シュンと反省してくれたから、頭をナデナデして言葉を掛けた。
「ルナは賢いねぇ。それにとっても優しい。今度からは気を付けようね」
この後、マイキーと一緒に床に広がる食品を拾い、リビングに続々と集まる面々に、
「今日の朝ご飯だよ。好きなの選んでね」と声を掛け、ノソノソと降りてきたアレクにルナのヤラカシを伝えた。
まぁ、アレクは怒る事はせず抱き上げて大笑いして終わりだったけどね。
(僕も甘いけど、アレクはもっと甘々だな…全く…)
アレクは「運転しながら食べる」とおにぎりを掴み運転席に座ったので、「じゃあ僕も…」と腰を上げたら、
行く手を阻むように目の前にガイアが、バッ!と現れ、昨日と同じように「寛いでて下さい」と言われた。
「いや、あのね…」今日はアレクと話があるから…と言おうと思ったのに、ササッと助手席に座ってしまった。
(いや、素早い!最後まで言わせて!)と唖然としていたら、アレクに、「今日はショウマと話があるから」
と断られて、スゴスゴと肩を落として戻ってきた。
その姿に苦笑して、
「ガイアさんは後部座席に座ってて。君達の今後の事についての話しだし、亜人代表として聞いてて良いよ」
と伝え、改めて助手席に座った。
子供たちのことや、他の亜人たちのことはマイキーとベスケに頼み、
「出発するぞー」とアレクの言葉で休息帯から出て、王都へ向けて出発した。
「それで、ショウマ。今後ガイアたちをどうするのかって決めてんのか?
分かってると思うが、王都にクルマもガイアたちも入れねぇぞ」
「分かってるよ。だから、王都内にはアレクだけで行ってきて。
用事が終わるまで、僕達は街道沿いの森の中にでもキャンピングカーを停めて待機してるから」
「…分かった。なるべく早く用事終わらせてくるよ。で、そのあとは?考えてんのか?」
「それなんだけどね…実は昨日の夜アレクが寝た後にフェリス様から念話があってね…
結婚お祝いと、エスポアの出産祝い、ガイアたちを救ってくれたお礼って言って…贈り物を貰ったの!」
「…お祝いと、お礼…フェリス様が…で、その贈り物とは?何を貰ったんだ?
そして、それがガイアたちの今後に役立つ何かなのか?」
「……を貰ったの。で、……を作ろうと思ってね!」
「は?今なんて言った?声が小さ過ぎて聞こえなかった。何を貰って、何を作るって??」
「だからぁ…シマを貰ってぇ、マチを作ろうかなぁって…えへへ…」
そう言った瞬間、場がシーンと静まり返り、キャンピングカーのエンジン音だけがその場で響いていた。
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