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本編 最強冒険者
story146/ 教会の闇と小さな英雄
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神官が傲慢さと偏見を持ち続けることに絶望しながら、僕達は彼の前から退いた。
だけど突然、神官は僕の抱くインプ族の子供に襲いかかり「それは儀式の生け贄だ!」と叫んだ。
僕とアレクは驚きと怒りで言葉も出ず、ただ彼の行動に呆然としてしまった。
だけど神官の暴力的な行為に反応したのは、僕達だけではなかった。
マイキー達も子供を守るため、神官へと立ち向かった。
彼らは神官を取り囲むだけで、攻撃することはなかったが、目つきは明らかに怒りに満ちていた。
僕達も混乱の中、神官を制止するために一歩踏み出し叫んだ。
「神官!この子は生け贄じゃありません!彼らは私たちと同じ命を持つ存在なんです!」
だけど神官はその言葉をまるで聞く耳を持たず、
「渡せ!」と怒鳴りながら攻撃を仕掛けてきた。
アレクとマイキーや、年長者が応戦し、様々な能力を使いながら神官を翻弄させていった。
彼らの力は驚異的であり、神官は次第に追い詰められていく様子が見てとれた。
僕は必死にしがみついて泣いてるインプ族の子を抱っこしたまま他の小さい子達を守る為、
結界を張り巡らせ、様子を伺っていた。
そして、漸く地に伏せた神官を見ながら「ホッ」と息を吐いた瞬間、他の神官達が現れた。
彼らは気迫溢れる目でアレクとマイキー達に向かって立ちはだかった。
そして、彼らは不遜な態度を取り、蔑んだ目をしながら説教をし始めた。
「なんてことを…神官に刃を向けるなど神への冒涜と同意。災厄の悪魔を守るなど笑止!
貴様ら人の姿をした忌むべき存在は生贄となるべく神の元へと召されるべきなのだ!」
彼らの言葉は辛辣で、罵詈雑言が連続して飛び交った。
「我々は神の信徒、神官としての聖なる任務を果たしているのだ。
神の名のもとに民衆を導き、悪魔の邪悪な存在から守るのが我々の使命だ。
だが、お前たちはその使命を理解もせず、神への冒涜を犯すことを平然と行っている。
このような軽薄な行為は、神への冒涜と同意する行為であり、決して許されるものではない」
彼らは自己陶酔に浸っているかのように、自慢げに自分たちを称揚し、アレクとマイキー達を下に見下ろした。
「この災厄の悪魔たちが人々を襲い、苦しめる時、
我々神官は神の力でそれを阻止するのだ。
しかしその力は、お前たちのような忌むべき存在がいる限り、完全には発揮できない。
お前たちは悪魔を守り、神の意思に逆らう行為を行っているのだ。
そのような者たちが生き続けることによって、さらなる災厄がこの世界に訪れることになる」
「だからこそ、お前たちは生贄となり、神の元へと召されるべきなのだ。
お前たちの存在がこの世から消えれば、神の意思がこの世に再び満ちるだろう。
神への冒涜を犯さず、神の道を歩む者たちだけがこの世界に存在すべきだ。
これは決して嘲笑できることではない。お前たちの罪深い行為は許されるものではないのだ!」
彼らの声が響く中、新たな攻撃がアレクとマイキー達に向けられた。
しかし、アレク達は巧みに回避し、力を合わせて応戦していった。
僕は結界を維持しながら、彼らの戦いを見守った。
そして、子供達が無事でいられるように祈りを捧げた。
時間が経つにつれ、アレクとマイキー達の力も次第に増していった。
神官たちはそれに驚愕し、さらなる攻撃を仕掛けたが、彼らの努力は空しく返り討ちにあった。
ひとり残らず倒された神官たちは、
アレクとマイキー達の前に敗北し絶望の表情を浮かべながら地に伏せた。
子供達が安堵の表情を浮かべる中、僕は結界を解き、アレク達に近づいた。
「無事で良かった!アレクは勿論だけど、皆んな凄かった!カッコ良かったぁ!」
アレクとマイキー達は満足そうに頷き、ニカッと良い笑顔で笑った。
そして僕は未だ憤怒して睨み付けてる神官に目を向け言葉を発した。
「神官さん、どうしてこうなったんですか?なぜ平等に共存することができないのですか?」
神官は苦しみながらも、悪意に満ちた笑みを浮かべた。
「貴様らなどに平等など存在しない。わたしは神の子であり、特別な存在なのだからな」
僕はそんな言葉に呆れたまま、更に言葉を連ねた。
「神官さん、本当の特別さは、他者を見下すことではなく、共に生きる事にあると思うんですが」
神官は僕の言葉に何も返さず、身を引き上げるように立ち上がった。
そして僕を見据えたまま、恐ろしい事を口にした。
「悪魔払いの儀式を行っているのは王都の教会だけではない。他の地域でも行われているのだ」
その一瞬、言葉の意味が僕の中で広がり、恐怖が忍び寄ってきた。
神官の言葉は、教会における恐るべき陰謀を示唆しているのではないかと思った。
「他の地域でも…悪魔払いが行われているんですか?」
僕は神官に問い掛けた。だけど答えは返って来ず、
フンッと鼻を鳴らし踵を返して、その場から立ち去って行った。
神官が立ち去った後、僕は困惑しながらも彼の言葉について考え込んだ。
(他の地域でも……まさかフォルティエでも?)
王都以外の地域でも生贄を使った悪魔払いが行われているということは、
この問題がより広範囲で根深いものである可能性があることを示唆している。
その事実に恐ろしくなってカタカタと身体を震わせていたら、マイキーが語り始めた。
「オレがこの孤児院に来た時は、平和だったんだ。
だけど、半分月前くらいに神官長が変わってから、おかしくなっていったんだ。
前はオレ達子供が安心して過ごせる場所だったのに、今では誰もが怯えている。
彼らは特定の特徴を持つ子供たちを連れて行き、そして、その子達は二度と戻ってこないんだ」
その言葉に心臓が凍りつくほどの恐怖が襲ってきた。想像するだけで、手が震え、口の中が渇いた。
マイキーは泣きながら言葉を続けた。
「そして、次がオレだったんだ。頭にある角を見て、その神官が口にしたんだ「やっと見付けた悪魔の子」って。
そして、教会の地下まで連れて行かれて、焼印を押されたんだ。
その場所には牢があって、今まで連れて行かれた子達が居た」
「もう大丈夫だよ。辛い事を話させてごめんね?
でも、気になる事があるんだけど聞いていいかな?」
そう言ったら無言で頷いたので疑問を口にした。
「僕が以前来た時も今も、何でマイキーだけ外に居るの?他の囚われてた子達は?どこにいるの?
そしてこの子は、何で外で繋がれてたの?」
そう聞いたら決まり悪そうにしながら答えてくれた。
「いや、オレ魔法が得意で、焼印押された後«インビシブル»使って咄嗟に隠れたんだ。
それで、慌てた神官が部屋から出てった直後、牢とか壁とかぶっ壊してその子達を逃がしたんだ」
その勇気ある行動に感動したアレクが盛大に褒め称えた。
「マイキー!凄いじゃないか!お前は勇者だ!」
その後、照れ笑いしながら続きを聞かせてくれた。
「オレがココに居るのは、他の子を助ける為だよ。
また同じ状況になった時、すぐに駆け付けられるように、普段は姿を隠して孤児院に潜んでるんだ。
で、その子は2日前にココに連れて来られて、
地下が使えないから一時的にその木に繋がれてたんだ」
マイキーの勇敢な行動に、僕もアレクも、もっと感銘を受けた。
僕はマイキーの覚悟と優しさに心からの賞賛の言葉を送った。
「マイキーの勇気と優しさは素晴らしいよ!信念を貫くその姿勢は尊敬に値する!」
アレクもマイキーの頭を撫でながら賞賛した。
「自分の安全を顧みず他人を助ける覚悟は、まさに英雄のようだ!俺もお前を尊敬するよ!」
アレクがそう言ったら、マイキーがニヤッと笑いながら言葉を発した。
「ふ~ん。じゃあ、そんな勇者で英雄なオレの嫁はショウ兄ちゃんで決まりな!悪いなアレク!」
それを聞いたアレクが反論しだして、その後2人は暫く下らない口喧嘩をしていた。
それを見てた僕達は大声で笑いあった。その瞬間、やっとこの場に和やかな空気が流れた。
そして口論を終わらせたアレクと「この後どうするか?」と相談した結果、
この場所に子供達を置いとくのは危険と判断し、
僕が転移で全員をある場所まで連れて行く事にした。
「じゃあ皆んな手を繋いでぇ~!
……行くよ~!ガーディアンへ«転移!»」
そう、ある場所とは、僕とアレクの愛の巣がある、ガーディアンを見渡せる丘の上。
何故その場所を選んだのかは、僕が孤児の子供達の現状を知って、
ずっと考えていた事を実行するのに相応しいと思ったから。
「ショウ兄ちゃん凄ぇ!あっという間に場所が変わった!」
「ショウマ、ココに子供たち連れてきてどうすんだ?家はデカいが全員は住めないぞ?」
そんなアレクの疑問や、子供達の不安な顔を払拭するように、ニッコリ笑ってから言葉を発した。
「実は、この場所に特別な計画があるんだ。子供たちにぴったりな場所を造るよ!それはね……」
「「「「それは~??」」」」
皆んながワクワクした顔で僕を見つめているのを見回して、1度深呼吸してから言葉を放った。
「幼稚園を作りまーーす!!」
喜ぶと思って自信たっぷりに叫んだのに、言った瞬間、場が静まり返った。
だけど突然、神官は僕の抱くインプ族の子供に襲いかかり「それは儀式の生け贄だ!」と叫んだ。
僕とアレクは驚きと怒りで言葉も出ず、ただ彼の行動に呆然としてしまった。
だけど神官の暴力的な行為に反応したのは、僕達だけではなかった。
マイキー達も子供を守るため、神官へと立ち向かった。
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僕達も混乱の中、神官を制止するために一歩踏み出し叫んだ。
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彼らの力は驚異的であり、神官は次第に追い詰められていく様子が見てとれた。
僕は必死にしがみついて泣いてるインプ族の子を抱っこしたまま他の小さい子達を守る為、
結界を張り巡らせ、様子を伺っていた。
そして、漸く地に伏せた神官を見ながら「ホッ」と息を吐いた瞬間、他の神官達が現れた。
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これは決して嘲笑できることではない。お前たちの罪深い行為は許されるものではないのだ!」
彼らの声が響く中、新たな攻撃がアレクとマイキー達に向けられた。
しかし、アレク達は巧みに回避し、力を合わせて応戦していった。
僕は結界を維持しながら、彼らの戦いを見守った。
そして、子供達が無事でいられるように祈りを捧げた。
時間が経つにつれ、アレクとマイキー達の力も次第に増していった。
神官たちはそれに驚愕し、さらなる攻撃を仕掛けたが、彼らの努力は空しく返り討ちにあった。
ひとり残らず倒された神官たちは、
アレクとマイキー達の前に敗北し絶望の表情を浮かべながら地に伏せた。
子供達が安堵の表情を浮かべる中、僕は結界を解き、アレク達に近づいた。
「無事で良かった!アレクは勿論だけど、皆んな凄かった!カッコ良かったぁ!」
アレクとマイキー達は満足そうに頷き、ニカッと良い笑顔で笑った。
そして僕は未だ憤怒して睨み付けてる神官に目を向け言葉を発した。
「神官さん、どうしてこうなったんですか?なぜ平等に共存することができないのですか?」
神官は苦しみながらも、悪意に満ちた笑みを浮かべた。
「貴様らなどに平等など存在しない。わたしは神の子であり、特別な存在なのだからな」
僕はそんな言葉に呆れたまま、更に言葉を連ねた。
「神官さん、本当の特別さは、他者を見下すことではなく、共に生きる事にあると思うんですが」
神官は僕の言葉に何も返さず、身を引き上げるように立ち上がった。
そして僕を見据えたまま、恐ろしい事を口にした。
「悪魔払いの儀式を行っているのは王都の教会だけではない。他の地域でも行われているのだ」
その一瞬、言葉の意味が僕の中で広がり、恐怖が忍び寄ってきた。
神官の言葉は、教会における恐るべき陰謀を示唆しているのではないかと思った。
「他の地域でも…悪魔払いが行われているんですか?」
僕は神官に問い掛けた。だけど答えは返って来ず、
フンッと鼻を鳴らし踵を返して、その場から立ち去って行った。
神官が立ち去った後、僕は困惑しながらも彼の言葉について考え込んだ。
(他の地域でも……まさかフォルティエでも?)
王都以外の地域でも生贄を使った悪魔払いが行われているということは、
この問題がより広範囲で根深いものである可能性があることを示唆している。
その事実に恐ろしくなってカタカタと身体を震わせていたら、マイキーが語り始めた。
「オレがこの孤児院に来た時は、平和だったんだ。
だけど、半分月前くらいに神官長が変わってから、おかしくなっていったんだ。
前はオレ達子供が安心して過ごせる場所だったのに、今では誰もが怯えている。
彼らは特定の特徴を持つ子供たちを連れて行き、そして、その子達は二度と戻ってこないんだ」
その言葉に心臓が凍りつくほどの恐怖が襲ってきた。想像するだけで、手が震え、口の中が渇いた。
マイキーは泣きながら言葉を続けた。
「そして、次がオレだったんだ。頭にある角を見て、その神官が口にしたんだ「やっと見付けた悪魔の子」って。
そして、教会の地下まで連れて行かれて、焼印を押されたんだ。
その場所には牢があって、今まで連れて行かれた子達が居た」
「もう大丈夫だよ。辛い事を話させてごめんね?
でも、気になる事があるんだけど聞いていいかな?」
そう言ったら無言で頷いたので疑問を口にした。
「僕が以前来た時も今も、何でマイキーだけ外に居るの?他の囚われてた子達は?どこにいるの?
そしてこの子は、何で外で繋がれてたの?」
そう聞いたら決まり悪そうにしながら答えてくれた。
「いや、オレ魔法が得意で、焼印押された後«インビシブル»使って咄嗟に隠れたんだ。
それで、慌てた神官が部屋から出てった直後、牢とか壁とかぶっ壊してその子達を逃がしたんだ」
その勇気ある行動に感動したアレクが盛大に褒め称えた。
「マイキー!凄いじゃないか!お前は勇者だ!」
その後、照れ笑いしながら続きを聞かせてくれた。
「オレがココに居るのは、他の子を助ける為だよ。
また同じ状況になった時、すぐに駆け付けられるように、普段は姿を隠して孤児院に潜んでるんだ。
で、その子は2日前にココに連れて来られて、
地下が使えないから一時的にその木に繋がれてたんだ」
マイキーの勇敢な行動に、僕もアレクも、もっと感銘を受けた。
僕はマイキーの覚悟と優しさに心からの賞賛の言葉を送った。
「マイキーの勇気と優しさは素晴らしいよ!信念を貫くその姿勢は尊敬に値する!」
アレクもマイキーの頭を撫でながら賞賛した。
「自分の安全を顧みず他人を助ける覚悟は、まさに英雄のようだ!俺もお前を尊敬するよ!」
アレクがそう言ったら、マイキーがニヤッと笑いながら言葉を発した。
「ふ~ん。じゃあ、そんな勇者で英雄なオレの嫁はショウ兄ちゃんで決まりな!悪いなアレク!」
それを聞いたアレクが反論しだして、その後2人は暫く下らない口喧嘩をしていた。
それを見てた僕達は大声で笑いあった。その瞬間、やっとこの場に和やかな空気が流れた。
そして口論を終わらせたアレクと「この後どうするか?」と相談した結果、
この場所に子供達を置いとくのは危険と判断し、
僕が転移で全員をある場所まで連れて行く事にした。
「じゃあ皆んな手を繋いでぇ~!
……行くよ~!ガーディアンへ«転移!»」
そう、ある場所とは、僕とアレクの愛の巣がある、ガーディアンを見渡せる丘の上。
何故その場所を選んだのかは、僕が孤児の子供達の現状を知って、
ずっと考えていた事を実行するのに相応しいと思ったから。
「ショウ兄ちゃん凄ぇ!あっという間に場所が変わった!」
「ショウマ、ココに子供たち連れてきてどうすんだ?家はデカいが全員は住めないぞ?」
そんなアレクの疑問や、子供達の不安な顔を払拭するように、ニッコリ笑ってから言葉を発した。
「実は、この場所に特別な計画があるんだ。子供たちにぴったりな場所を造るよ!それはね……」
「「「「それは~??」」」」
皆んながワクワクした顔で僕を見つめているのを見回して、1度深呼吸してから言葉を放った。
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