腐男子、転生したら最強冒険者に溺愛されてる

玲央

文字の大きさ
上 下
151 / 232
本編 最強冒険者

story131/ 夢の石に願い事

しおりを挟む
 いつもの如く、裸の玲子君が、今世紀最大の勢いで俺に迫ってくる。
 これはズルい、俺の決意が、旅の決意が鈍るじゃないか。
 彼女とここで結婚したって、結局俺たちは元の世界に戻らないければいけないし、エラーノリターンを達成するという目標があるわけだから。
 
 、、、なのに、このボリューム!

 これで手を出さないなんて、もはや拷問だよ!
 シズも、本当に寝てしまったんだな、こんな状況でも何も言ってこない。

「なにを、かんがえているんですか~、もっと、わたしを、みてください」

 玲子君が俺の顔を両手で強引に正面に向ける。
 近い!、近いって、玲子君、顔が近いよ!

 、、、、でもって、急に無口になるな、そんなに真剣に、俺を見るな!
 ああ、、もう、、恥ずかしいい。
 きっと、レイプされる女性の気持ちって、こんなんかな?。
 そんなこと、言っている場合じゃない、このままじゃ、本当に、、、、っちゃうよ!

 そんな時、薄暗い部屋の中でも、彼女の表情が曇るのが解った。
 
 そして、もの凄い勢いでベッドを飛び出すと、洗面室の方へすっ飛んでいった。
 え、、何、、ご懐妊でもされましたか玲子君。
 ってか、俺、何もしてないから、まだ、ご懐妊するようなこと、してませんから!

 、、、ああ、気持ち悪かったのね、そりゃそうだ、、、、って、俺も人の事が言えないな、、気持ち悪いわ。


 
 朝が来た。

 

 清々しい、、とはいかないが、俺は彼女を守り切った、色んな意味で。
 昨晩は相当呑んだんだろう、トイレで吐いて、凄かったな、玲子君。
 いつもはあんなに真面目な女性が、こんな風に弱い所を見せると、なんだか逆に保護欲がそそられるんだよな、、、俺は変態なのか?
 俺自身も、かなり気持ち悪かったが、彼女の事を朝日が上がるまで介抱していたんだ。
 トイレで苦しそうにしている彼女にガウンを掛け、しばらく近くにいた。
 そうこうしているうちに、彼女はベッドに戻って、すっかり寝てしまった。

 もちろん俺は、、、起きてました。

 今更、同じベッドには寝られないしなあ。
 


 広間には、もうみんな集まっているのかと思いきや、誰もいない。 
 、、、さすがに今日くらい朝寝坊してもいいよな、大戦果の翌日なんて、こんなもんだろう、、、知らないけど。

 そんな時だった。
 俺に気さくに声をかけて来る女性がいた、、、、、女性?
しおりを挟む
感想 140

あなたにおすすめの小説

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!

音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに! え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!! 調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない

Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。 かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。 後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。 群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って…… 冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。 表紙は友人絵師kouma.作です♪

悪役令嬢の兄、閨の講義をする。

猫宮乾
BL
 ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります

ナナメ
BL
 8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。  家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。  思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!  魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。 ※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。 ※表紙はAI作成です

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

処理中です...