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本編 最強冒険者

story118/ 衣装に萌えきゅん

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ショウマが叫び声をあげながら飛び起きた。
その瞬間、俺も眠りから覚めて、
下を向いて項垂れてる恋人に声を掛けた。

悪夢を見てしまったのか?
またあの男の夢でも見てしまっただろうか?

そう思って心配しながら「どうした?」
そう声を掛けて近くで顔を見て驚いた。

初めは部屋が薄暗くて気付かなかったのだが、
近くで顔を見たら分かった。フェリスが消え、
以前のショウマに戻っていたんだ。

その事で夢の中で何かあったのかと思って、
理由を聞いて唖然としてしまった。

“レディスティーナ”という神が、
ショウマの運命に絡んで色々と企んでいるだと!

(巫山戯るな!)そう思ったが、相手は神だ。
雲の上の存在に対して何かする事は出来ない。

だから「どうしよう」そう言って落ち込んでるショウマに
何て言えば良いかわからず、
気休め程度の言葉しか言えなかった。

それでも「ありがとう」そう言って、
不安そうな顔しながらも微笑んでくれた。

暫く無言で見つめ合っていたけど、
どちらともなく顔を近付け、口唇を重ねた。

俺は(このまま続けてたら不味い)と思って
止めようとしたんだが、
ショウマが俺の腕に縋りついて震えながらも、
口付けを深くしてきたので、それに応えた。

そうして深い激しいキスを続けてたら……
まあ……愛しい人なんだからしょうがないんだ。
セックスしたくなっちまってな……
ちゃんと断り入れてから、
久々の恋人の身体を堪能した。

もう、“”これでもか!“”
ってくらい目を開けて、乱れ喘ぐショウマを凝視した。

最高だった。幸せだった。また抱けたから。
でも、ショウマはずっと不安な顔をしていた。

それもそうだろう……
神のイタズラに振り回されてるんだから。

何が“愛と運命の神”だ!“悪と不幸の神”だろ!
そんな奴の言葉なんて気にするな!

そんな思いを最後の一突きに込め奥に吐精した。
その思いに呼応するようにショウマも絶頂した。

そして射精の余韻に浸ってたら、
ショウマか泣きだしてしまった。


「え!ああ、ごめんな?怖かったか?痛かったか?
どうした?また思い出しちゃったか?」


「ううん。怖くなかったし、痛くなかったよ。
ただ……最後までちゃんと出来たのが嬉しくて…」


そう言って頬を染めて微笑む姿が可愛い過ぎて、
俺の愚息がまた勢い良く育ってしまった。


「んんッ……んもぅ……ふふふ。復活したね♪」


「あー!もう!可愛い可愛い、ちゅっ、ちゅっ。
くぅぅ……もう1回……いや、やめとこう。うん」


「え?僕は大丈夫だよ?」コテッ


「コラ。可愛く誘惑しないの。ちゅっ。
もう皆んな食堂集まってくるしな、
お爺様がいらっしゃるから早めに行かないとな」


「わかったのぉ。ちゅっ。へへへ。
それにしても昨日のパパの絶叫凄かったねぇ。
途中で結界張ったから、その後分かんないね」


「ちゅっ。ああ、兄上の制裁は……ぶるっ。
ふぃぃ!思い出しただけで冷や汗出るわ」


「ええ?どんな事されちゃうのぉ~?
あ、アレクの服、僕が決めるのぉ~♪」


「制裁の内容は……耳かせ」

(ぶっとい張形を挿入されてな、足でグリグリされるんだよ。そしてな、尿道に管入れられんの)コソッ


「!?怖っ!痛っ!1種のプレイですかっ!?
アナルビーズじゃなくて張形!!
尿道に管って、カテーテルじゃん!!
ヤバっ!それって嵌っちゃうんじゃない?
パパMに目覚めちゃってない!?」


「んん?ショウマ落ち着け、どうどう。
お前の単語が9割わからん!あははは!
日本のエロ用語だろ?後で教えてくれ(笑)」


そんな話をしながら着替え完了ぉ~♪
今日のアレクの服はねぇ……

地球某国の伝統的衣装です!
“漢服”の演技服なのです!

青と黒のツートンカラーで、
これまた昇り龍の刺繍入り♪

これで腰ベルトに剣を差したら……


「うわぁ♡アレク最高ですぅ~!
ヤッばぃ……鼻血出そう……カッコ良すぎ……」

(この姿のアレクに抱かれたら……うきゃあ♡)


「そんなにカッコ良いいか?あはは!
お前“このまま抱かれたい”て思ってるだろ。ん?」


「思ってるぅ……僕のダーリン世界一……」


「あーあー、ほら。鼻血出てんぞ~?
全く。あははは!それでこそショウマだよな!」


「うひひ。興奮し過ぎて鼻血出たぁ~。
……あ、そうだ!僕、変身解けちゃったよ!
“”ヨウマ・フェリアス忽然と消える!!“”
とか言って問題になったらどうしよう~」


「んー。フェリの正体知ってるのって誰?」


「えっとね、ユリウス兄様と、お爺様と、
セバスリンさんと、ニクスと、エク兄様……」


「え?そしたら屋敷内で知らないのって、
父上だけって事じゃねぇか?」


「本当だね(笑)
このまま行ったらパパに突進されそう~」


「いや……父上は……居ないんじゃねぇかな?
わからんけどな。ま、行けば分かるさ。
んじゃ、そろそろ行きますか。ちゅっ」


「うん♪ちゅっ。へへへ」


アレクの腕に抱きついて、部屋を出て、
廊下を歩きながら、ちゅ、ちゅ、とキスして、
クスクス笑い合いながら、食事の間に到着した。

扉を開けて、2人揃って“おはようございます”
って頭を下げながら言い、顔を上げて見回したら、

いきなり誰かに抱き上げられた。

(まさかパパ?)と思って顔を確認してビックリ!


「あ、あの!え?カリクレス様!?」


「アレクレス!この……この天使は……どこで……
愛いぞ!……この色彩……君がショウマ君かね?」


「え!あ、はい!僕がショウマですぅ」


僕は驚きながらも、カリクレス様と会話した。


「君は本当に美しい天使だのぅ。
君のような存在がこの家にいるとは、幸運よの」


僕は照れながら頭を下げた。


「ありがとうございます、カリクレス様。
私もここにいられることが嬉しいです」


カリクレス様は満面の笑みを浮かべて言った。


「孫の婚約者……いや、伴侶として、
アレクレスの事を宜しく頼むわい」


「伴侶……くふふ。はいっ!宜しくされました!」


その後、家族全員が……1名除いて揃い、
朝食を楽しんだ。

僕とアレクは互いを見つめ合い、
この朝食の時間を楽しく過ごした。

朝食のテーブルには、
美味しそうな料理がずらりと並んでた。

家族全員が揃っている中、
ひとりの家族が不在でしたが……
それには誰も触れず、談笑しながら食事を楽しんだ。

そんな状況だったけど、僕はパパが心配で、


「パパ…大丈夫かな…お腹空いて無いかな…」


パパの分の席には誰も座っていない。
普段なら家族全員が揃って楽しく食事をするのに…
それが寂しくて無意識に呟いてた。

それを聞いてたユリウス兄様が
遠回しで事実を教えてくれた。


「ショウマ君。お父様は大丈夫ですよ。ふふふ。
色々と塞がれてて動けないだけなので。
それに、後で食事を与えますから。ふふふ。
だからそんな悲しい顔しないで下さいね」


そう言って美貌を歪ませ不敵に笑う兄様に、
僕は身体をブルっと震わせた。
そして心で祈った……


(パパ…ご愁傷さまです。ご冥福をお祈り致します)
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