腐男子、転生したら最強冒険者に溺愛されてる

玲央

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本編 最強冒険者

story106/ ☆入浴のお手伝い ※残虐な描写あり

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「……っおら!…く、は、くくく…もっと泣け!
ほら!……っ気持ちイイだろっ?…ははは!」


とある屋敷の一室で、肥えた腹を揺らしながら、
綺麗な男を組み敷き愉快に笑う醜い男と、


「ああ……その苦痛に歪んだ表情が堪らねぇ……
……っおい、もっとケツの穴しめろよ!」


その光景を横目に、
鍛えた身体で組み敷いた男を嬲り犯しながら、
恍惚な表情を浮かべる男が密会をしていた。

その2人の周りには、

顔が赤黒く腫れ上がった者や、
腕を捻りあげられ変に曲がった者、
口や鼻から白濁を垂れ流し涙を流す者、
弄られ過ぎて乳首が擦り切れ血を流す者、
刃物で切られ無数の切り傷から血を流す者と

激しく非道な情事の痕跡が残ったまま、
男が数人、全裸で転がされている。

屋敷の一室は闇に包まれ、
薄暗い灯りだけが静かに明かりを放っていた。
2人の男はこの秘密の場所で、
快楽に耽り、快感を求めて日々楽しんでいた。


肥えた腹を持つ醜い男は、
悪戯心に満ちた笑みを浮かべながら、
綺麗な容姿を持つ男達を手に入れたことに
満足感を覚えていた。

この男達は自分の所有物であり、
掌の上で踊る人形だと自負していた。
愉快に笑いながら、男は自己満足に浸っていた。


一方、鍛えた身体を持つ男の使命は、
醜い男が望む見目の良い男を見つけては、
拉致し献上することであった。

街中を歩く男たちの中から、
外見や態度を注意深く見つめ、選りすぐっていった。
綺麗な髪と綺麗な顔と目、
そして華奢な身体を持つ男に狙い定め闇に忍び寄る。
そして一瞬の隙をついて、男を捕らえていくのだ。


捕らえられた男達は、
驚きと恐怖に満ちた表情を浮かべながら
醜い男の城に連れて行かれ、献上されるのだ。

そして巨大な鉄の檻の中で囚われの身となり、
無理やり身体を貫かれ嬲られ犯されるという
恐怖と深い絶望の地獄に閉じ込められるのだ。


そんな悪逆非道な男達は情事に耽りながら、
怪しい会話を繰り広げていた。


「おい、○○よ。そろそろ新しい者を献上せよ。
この者らは軟弱過ぎて直ぐ壊れてしまうのでな、
儂が存分に楽しめぬのだ」


「では次は華奢だけどタフな、
見目の良い者を攫ってきましょう」


「ほう……。そのような者の当てがあるのか?
儂が存分に楽しめる程のタフさがある者が」


「ええ。昨日なんですが、
門のところで冒険者の男を見掛けたんですが、
桃色髪の青眼で華奢な身体を持った美麗な者で、
その時は只者じゃない雰囲気を感じたので、
攫うのを諦めたんですがね……」


「ふむ。冒険者か……
それはタフそうだし、存分に楽しめそうだな。
隷属の首輪と魔力封じの腕輪を着けてしまえば、
逆らう事も出来ず、攻撃する事も出来んな」


「くくく。そういう事です。
お任せ下さい、必ず○○様の元へ届けましょう」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

そんな怪しい会話をしている2人など知る由もなく、
自分が狙われてるなど全く思ってない男は今、
仕えている主人の入浴の手伝いをする為、
お部屋に備え付けてある風呂場で無心を貫いていた。

“”入浴手伝いが従者の普通"だと言い、
最後に不敵な笑顔で笑った僕のご主人様は今、
全裸で僕の前に立っている。

久々に見るアレクの身体に見惚れてしまったが、

(煩悩退散!心頭滅却!僕は従者!無心を貫け!)

と気合いを入れ、目は釘付けだが無心を貫いた。

浴室の扉を開け湯気が立ち込めた部屋に入り、
大きな浴槽に静かに身を沈めたアレクは、
僕に向けて意味深な笑みを浮かべた。

アレクの瞳は不敵な光を宿していて、
僕はその目に見つめられ言葉に詰まってしまったが、
黙って彼の指示に従った。

アレクの身体に手でお湯を掛けながら、
何故このような仕事を与えたのか疑問が湧いたが、
口にすることなく作業を進めた。

アレクは微かな満足そうな表情を浮かべながら
無心を貫く僕を見つめ続けていた。

入浴前「手伝いする際は服を脱げ」
そう言われたが「それは拒否します」
と言ったけど「じゃあ薄手の物に着替えろ」
と言われ「それなら……」
とチャイナ服の下に着ていた肌着と、
ボクサーパンツ姿になりお手伝いする事にした。

その姿でお湯を掛けながら(無言が居た堪れない)
そう思ったので、話し掛ける事にした。

「湯加減はどうです?」


「くくく。ああ、気持ちイイよフェリ」


「な、なぜ笑うのですか……
気持ちイイなら良かったです。
あ、あの…そんなに見ないでくれませんか?」


「ん?可愛い反応するから見てるんだ。
恥ずかしいか?耳と首が真っ赤だぞ?ん?」


(可愛いって何!?もぅ…やめてよぉ~)
「恥ずかしい等思っておりませんよ?
浴室が暑くて赤くなっているのです」


「ふ~ん。暑いなら脱げよ。
というか、汗で濡れて透けてるから丸見えだぞ?
裸よりその姿の方が卑猥だと思わないか?ん?」


「もう!アレクレス様!見ないで下さいよ!
ニヤニヤしないで下さいぃ……うぅ~。
ほ、ほら次は頭を洗いますから、
浴槽の縁に首を乗せて下さいねぇ~」


「いや」……ザバァァアン……


「頭を洗うから」そう言ったのに、
いきなり飛沫をあげながら浴槽に立ち上がった。

驚き目を見開くと丁度目の前にアレクのペニスがあり、
しかも元気よく天に向かってそそり勃っていて、
先端からは水滴と共に蜜が滴っていた。

その光景に暫し呆然としてしまったが、
アレクの笑い声が響いた瞬間、僕は我に返った。


「ア、アレクレス様!目の前、目の前に何を!
なぜそんなに元気なのですかぁ~!
お風呂に入っているだけですよね!」

(ヤバい!これは刺激が強過ぎるよ~!
僕の息子よ!反応するな、大人しくしてなさい!)


「お前の濡れ姿見てたらさ、
俺の愛しい婚約者の痴態を色々思い出してな~
イヤイヤ言いながらも気持ち良くて乱れる姿とか、
普段より少し高めの声音で喘ぐ姿とか……」


「!?!?な、何してるのですかっ!」

(なんで言いながらシコシコしてんの!!
……っ……そんな目で見ないでよ!)


「ふ…フェリ。そのまま俺を見てろよ……」


そう言って、僕の顔を動かないように固定して、
「は、は、」と息を吐きながら
快感に身を投じていくアレク。

僕はその光景を見ていることが辛くなってきて、
ギュッと目を閉じた。

アレクがショウマじゃない男の前で
快楽に浸る姿を見るのは、我慢できなかった。

そんな僕の気持ちを知らないアレクは
「目を開けろ、俺を見てくれ」と、懇願してきた。

見るのは辛かったけれど、
アレクの言葉に応えるべく、ゆっくりと目を開けた。

そしたら彼の瞳が優しく僕を見つめていた。
でもその瞳には深い情熱と欲望が宿っており、

(これ以上は危険!この場から逃げないと!)

そう思ったけど、
僕の身体は縫い付けられたように動かなかった。

アレクが自慰の律動を速めたので、
フィニッシュが近いのだと感じた僕は、
(このまま出されたら顔射されちゃう!)
と、慌ててその場から逃げ出そうとしたけど、


「……っ……待てっ……そこにいろ、逃げるな」


と、地の底から響くような声音に身体が固くなった。
信じられない光景に戸惑いながらも、
僕は言われた通りに動かずにいた。

少し時間が経ちアレクの息が荒くなり、
律動もさらに速まってきた。

僕の体はアレクを見てるだけで熱を帯びていて、
ちんちんが早く解放しろと主張している。

ふとアレクの手が僕の頬を撫でた。
瞬間、僕の身体は震えた。

彼の瞳が切なくも優しく揺れて僕を捕らえて離さない。

「もう……もう我慢できない……」
と、アレクの声が小さく震えるように響き渡り、
僕は体を固くして、そのまま顔射を受け止めた。

呆然としている僕に、アレクは切なげな声で
謝罪の言葉を口にした。

「ごめんなフェリ。今日だけだから……」と。

アレクの言葉に僕は戸惑った。
そして彼の目には未だ消えてない情欲と共に
後悔の色が見えた気がした。

真相はわからないけど、僕は別に怒ってない。
だから……努めて平静に振舞った。

「大丈夫ですアレクレス様。私は怒っておりません。
さあ、身体が冷えてしまいましたから、
もう一度湯船に浸かってから出て下さいね。
お身体は私が洗いましょうか?ご自分でなさいます?」

そう聞いたら「自分で洗う」との事なので、
「では外で待機しおります」そう言って浴室を出た。

そのあとは、アレクが風呂からあがってくるまで、
1人悶々としながら脱衣場で待機していた。

アレクが浴室から出て来たので、
僕はタオルで彼の身体を優しく拭き上げた。

そしたらアレクは再び不敵な笑みを浮かべ、
身を立てると僕の側に寄ってきた。
そしてひと言呟いた。

「お疲れフェリ。
お前の存在は俺にとって最高の癒しだよ」

そう言って、驚愕する僕を尻目に
再び不敵な笑顔を浮かべ、
僕の髪を撫でながら脱衣場を出て行った。

僕は言葉の真意がわからず、
暫し呆然として、唯々その場に立ち尽くした
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