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本編 最強冒険者
story92/ 懐かしの人と再会
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(ゔっ……眩し……朝かぁ……)
「朝!?うあああ!ヤバいよぉ~!
アレクの様子見るの忘れて寝ちゃったよぉ!」
しかも……余計な事考えちゃって……
夢にグレンが出てきちゃった~~!!
「アレクぅ……ごめんねぇ……
ちょっとだけ、グレンにきゅんとしちゃった……」
だってさぁ~アレクは僕に何かあると、
相手を叩きのめそうとするじゃん?
脳筋だから、直ぐに手が出るじゃん?
人の話し聞く前に暴走するじゃん?
その度に僕が優し~く諭すじゃん?
つまり僕が大人の対応しないとダメな訳。
だけど……グレインは……
相手を叩きのめす事は絶対しないと思う……
理性的だから、感情で突っ走らないでしょ?
暴走する事無く言葉で対応すると思うんだ……
昨日は暴走した僕を窘めながらも優しく諭すし……
だから、大人の余裕みたいなのを感じてさぁ~
それに、僕の事を子供扱いしないんだよねぇ~
そこがまた僕的に嬉しい……
「いやぁ!ダメだめぇ~グレンの事考えちゃ~!
僕はアレクが好きなんだからぁ~!
……は!そうだよぉ~昨日見るの忘れてたんだ!
今から覗いたら……まだ寝てるかなぁ~?」
テント内のベッドで鏡を取り出し、
アレクの様子を見ようと覗き込んだら……
僕が何時も寝てる場所を見つめて
悲しそうに微笑んでた。
口元が動いてるので、何か呟いているんだろうけど、
この鏡は見れるだけで、音声は聞けないんだぁ~。
だから傍に行ってその言葉を直接聞きたい……
そして抱き締めてあげたいってそう思ってしまった。
「アレクぅ……そんな悲しそうに笑わないでよ……
今すぐ傍に行きたくなっちゃうよぉ……ぐすっ。
……もぅ…ぐすっ…泣かないって決めたのにぃ~」
「何時もみたいに朝からオナニしててよぉ~。
そしたら笑顔で今日1日頑張れるのにぃ…ぐすっ」
「おバカアレク……ぐすっ……。
は~あ!転移して行っちゃおうかなぁ~!
……ダメじゃん、容姿変わってるじゃん!
いきなり今の僕が現れたら不審者じゃん!
不法侵入で投獄されちゃうじゃん!」
「あ゙あ゙!もう!その前にまだ行けないんだよ!
そもそもサヨナラした原因がアレクでしょ!
ちゃんと分かってるのぉ~?
僕とニクスに対して散々攻めた男が、
あの尻軽ビッチを庇うから悪いんだからね!」
あの後、あのビッチどうなったのかなぁ~?
ユリウス兄様がお説教してたの見てたけどぉ~
天罰下って老人に退化したんだっけ?
で、それをパパが温情与えて?
製紙工場への職場斡旋をしたんだったよね?
それもさ、おかしい話しだよね!!
普通さ、騎士団内部で問題起こして、
自分の息子の婚約者を貶した奴に温情与えるか?
ユリウス兄様が叱咤して、温情は無しになったけど、
その後あの子が可哀想になって
拾って可愛がってんじゃないのぉ~!!
「あ゙あ゙!考えてたらイライラしてきたぁー!
だめ、このままじゃ深みにハマっていくぅー!
こういう時は冒険者ギルドに行って依頼受けよ!
無心になって魔獣討伐すればスッキリするよね!」
あ!そういえば、ギルド長の事も言われたな?
んん~それは面倒臭いから却下で!
“”銀髪の血濡れ天使“”じゃないしねぇ~
桃色髪の異世界人だしねぇ~
ふぅ……。
ちょっと朝から疲れちゃった……
「……ギルド……行こうと思ったけど……う~ん。
辞めとこうか……いや、頑張るって決めたし……」
行くか行かないか暫く悶々と考えてたけど、
結局行く事にした僕は今、
ガーディアンギルドの裏手にいまぁす。
何故かって?それはね……
人目につかない場所に転移したのでぇす。
「さあ、ギルドで依頼受けよっと」
そう思ってギルド正面に来たら……
懐かしいアイツが入口付近に佇んでた。
そう。トラちゃん!トライキー2号くん!
ユアンさんに売ったアレです!
(コレがココにあるって事は……
中にユアンさんとシェリーさんがいるのかな?)
「ふふふ。懐かしいなぁ~。
でも、容姿変わってるから気付かれないよね」
そう結論付けてギルドのドアを開けたら、
酒場の方にユアンさんとシェリーさんが居た。
懐かしいな…
と思いながら2人を横目に通り過ぎて
依頼ボード前に来たら、後ろから声を掛けられた。
「ショウマ君すよね?容姿が全く違うけど……」
そう声を掛けてきたのはシェリーさんだった。
「ええ!何で分かったんです?」
「ああ。オレの相棒が教えてくれたんす」
{ハイハーイ。
チェリーだよ~♪愛し子様初めましてぇ~♪}
「うわぁ~!可愛いぃ~!妖精さん?」
{プププ。ハイ♪妖精だよ~♪よろしくねぇ~}
可愛い妖精さんと少しお話して癒された僕だけど、
シェリーさんの話しで固まってしまった。
「ショウマ君。アレックスと別れたんすか?
それとも……(隠れて浮気でもしてるすか?)コソッ」
「!?え?な(なんで浮気なんて)コソッ……」
別れた……一旦サヨナラしたからそうだけど……
隠れて浮気って何!?
「昨日ギルドに来てたでしょ?別の男の人と。
それで、その姿の君を見て、チェリーが
“”あれはショウマ君“”だって教えてくれたんす。
最初は半信半疑だったんすけど……
魔力が同じだったから直ぐ確信に変わったんす」
「………男の人って……グレンの事だよね……」
「そうすね。王都からガーディアンに来た、
A級冒険者のグレインすね。
容姿替えて別の男といるから浮気と思ったんす。
それで?浮気なんすか?
それとも…別れたから別の男と居るんすか?」
「あ、ちょっ、ココでその話しやめよ。
えっと……あ!ちょっとコッチ来て!」
そう言って、ギルドの裏手に
シェリーさんを引っ張ってやって来た。
「朝!?うあああ!ヤバいよぉ~!
アレクの様子見るの忘れて寝ちゃったよぉ!」
しかも……余計な事考えちゃって……
夢にグレンが出てきちゃった~~!!
「アレクぅ……ごめんねぇ……
ちょっとだけ、グレンにきゅんとしちゃった……」
だってさぁ~アレクは僕に何かあると、
相手を叩きのめそうとするじゃん?
脳筋だから、直ぐに手が出るじゃん?
人の話し聞く前に暴走するじゃん?
その度に僕が優し~く諭すじゃん?
つまり僕が大人の対応しないとダメな訳。
だけど……グレインは……
相手を叩きのめす事は絶対しないと思う……
理性的だから、感情で突っ走らないでしょ?
暴走する事無く言葉で対応すると思うんだ……
昨日は暴走した僕を窘めながらも優しく諭すし……
だから、大人の余裕みたいなのを感じてさぁ~
それに、僕の事を子供扱いしないんだよねぇ~
そこがまた僕的に嬉しい……
「いやぁ!ダメだめぇ~グレンの事考えちゃ~!
僕はアレクが好きなんだからぁ~!
……は!そうだよぉ~昨日見るの忘れてたんだ!
今から覗いたら……まだ寝てるかなぁ~?」
テント内のベッドで鏡を取り出し、
アレクの様子を見ようと覗き込んだら……
僕が何時も寝てる場所を見つめて
悲しそうに微笑んでた。
口元が動いてるので、何か呟いているんだろうけど、
この鏡は見れるだけで、音声は聞けないんだぁ~。
だから傍に行ってその言葉を直接聞きたい……
そして抱き締めてあげたいってそう思ってしまった。
「アレクぅ……そんな悲しそうに笑わないでよ……
今すぐ傍に行きたくなっちゃうよぉ……ぐすっ。
……もぅ…ぐすっ…泣かないって決めたのにぃ~」
「何時もみたいに朝からオナニしててよぉ~。
そしたら笑顔で今日1日頑張れるのにぃ…ぐすっ」
「おバカアレク……ぐすっ……。
は~あ!転移して行っちゃおうかなぁ~!
……ダメじゃん、容姿変わってるじゃん!
いきなり今の僕が現れたら不審者じゃん!
不法侵入で投獄されちゃうじゃん!」
「あ゙あ゙!もう!その前にまだ行けないんだよ!
そもそもサヨナラした原因がアレクでしょ!
ちゃんと分かってるのぉ~?
僕とニクスに対して散々攻めた男が、
あの尻軽ビッチを庇うから悪いんだからね!」
あの後、あのビッチどうなったのかなぁ~?
ユリウス兄様がお説教してたの見てたけどぉ~
天罰下って老人に退化したんだっけ?
で、それをパパが温情与えて?
製紙工場への職場斡旋をしたんだったよね?
それもさ、おかしい話しだよね!!
普通さ、騎士団内部で問題起こして、
自分の息子の婚約者を貶した奴に温情与えるか?
ユリウス兄様が叱咤して、温情は無しになったけど、
その後あの子が可哀想になって
拾って可愛がってんじゃないのぉ~!!
「あ゙あ゙!考えてたらイライラしてきたぁー!
だめ、このままじゃ深みにハマっていくぅー!
こういう時は冒険者ギルドに行って依頼受けよ!
無心になって魔獣討伐すればスッキリするよね!」
あ!そういえば、ギルド長の事も言われたな?
んん~それは面倒臭いから却下で!
“”銀髪の血濡れ天使“”じゃないしねぇ~
桃色髪の異世界人だしねぇ~
ふぅ……。
ちょっと朝から疲れちゃった……
「……ギルド……行こうと思ったけど……う~ん。
辞めとこうか……いや、頑張るって決めたし……」
行くか行かないか暫く悶々と考えてたけど、
結局行く事にした僕は今、
ガーディアンギルドの裏手にいまぁす。
何故かって?それはね……
人目につかない場所に転移したのでぇす。
「さあ、ギルドで依頼受けよっと」
そう思ってギルド正面に来たら……
懐かしいアイツが入口付近に佇んでた。
そう。トラちゃん!トライキー2号くん!
ユアンさんに売ったアレです!
(コレがココにあるって事は……
中にユアンさんとシェリーさんがいるのかな?)
「ふふふ。懐かしいなぁ~。
でも、容姿変わってるから気付かれないよね」
そう結論付けてギルドのドアを開けたら、
酒場の方にユアンさんとシェリーさんが居た。
懐かしいな…
と思いながら2人を横目に通り過ぎて
依頼ボード前に来たら、後ろから声を掛けられた。
「ショウマ君すよね?容姿が全く違うけど……」
そう声を掛けてきたのはシェリーさんだった。
「ええ!何で分かったんです?」
「ああ。オレの相棒が教えてくれたんす」
{ハイハーイ。
チェリーだよ~♪愛し子様初めましてぇ~♪}
「うわぁ~!可愛いぃ~!妖精さん?」
{プププ。ハイ♪妖精だよ~♪よろしくねぇ~}
可愛い妖精さんと少しお話して癒された僕だけど、
シェリーさんの話しで固まってしまった。
「ショウマ君。アレックスと別れたんすか?
それとも……(隠れて浮気でもしてるすか?)コソッ」
「!?え?な(なんで浮気なんて)コソッ……」
別れた……一旦サヨナラしたからそうだけど……
隠れて浮気って何!?
「昨日ギルドに来てたでしょ?別の男の人と。
それで、その姿の君を見て、チェリーが
“”あれはショウマ君“”だって教えてくれたんす。
最初は半信半疑だったんすけど……
魔力が同じだったから直ぐ確信に変わったんす」
「………男の人って……グレンの事だよね……」
「そうすね。王都からガーディアンに来た、
A級冒険者のグレインすね。
容姿替えて別の男といるから浮気と思ったんす。
それで?浮気なんすか?
それとも…別れたから別の男と居るんすか?」
「あ、ちょっ、ココでその話しやめよ。
えっと……あ!ちょっとコッチ来て!」
そう言って、ギルドの裏手に
シェリーさんを引っ張ってやって来た。
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