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本編 最強冒険者
story85/ その時地上では……
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ガーディアンからフォルティエ領へ来てから、
父上の命令を受け、
騎士団員達と訓練する事になったのだが、
そのせいで、日中ショウマと居られなくなった。
だから今日、父上に連れられて
隊舎まで見学に来てくれる事が嬉しかったんだ。
遠目だけど、愛しい恋人を間近に感じる事が出来る。
そう思って、いつもより気合いを入れて
訓練に参加したのだが、
尻軽新人訓練生が纏わりついて鬱陶しい!
あの初日に散々罵倒したのにも関わらず、
毎日のように纏わりついてくるんだ。
「離れろ」「触るな」「近寄るな」
と何を言っても聞く耳持たず、
腕に絡んでくるわ、
後ろから抱き着いてくるわで、辟易していた。
エク兄に注意して貰っても治らず、
“”コイツはこういう病気なんだ“”
そう思って絡んで来ても無心を貫いていた。
そんなヤツでも戦闘能力は高い。
1度模擬戦をしたが、
素早さを活かして翻弄してくるのには関心したんだ。
だから模擬戦終了時に
「中々強いな、お前はいい騎士になるぞ」
そう伝えたら、次の日から更に絡みが酷くなっていった
そんな事を毎日されて、うんざりしてた俺だが、
「ショウマが来てくれるなら耐えられる!」
そう思って絡んでくるのを放っといたら、
それがショウマの逆鱗に触れてしまったんだ。
それだけが原因じゃないが、
色々な事が重なってしまってショウマが激怒した。
いつもの可愛らしい口調が、なりを潜め、
荒々しい口調で隊員達を叱咤する恋人を見て
俺はただ呆然としてしまった。
段々と感情が抑えられなくなり、
罵倒が酷くなったところで口を挟んだのが災いし、
怒りの矛先が俺に変わった。
その剣幕に圧倒されてしまい、
更に言われてる内容にも心当たりがあった俺は
何も言い返す事が出来ず、その場で固まってしまった。
「はっ!」とした時には遅かった……
天から眩しい光が降り注いだと思ったら、
ピースフェリス神様の声が脳に響いてきて、
魔力暴走を起こしたショウマを連れて行ってしまった。
神々しい光と、圧倒的な存在感に
その場から動く事が出来ず、
天に昇っていくショウマを
唯々見送るしか出来なかった……
呆然と空を見続けてると、訓練場に悲鳴が響き渡った。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!ボクの手が!シワシワに!」
「うぎゃぁあ!!股間が痛ぇ!
あ、あ、うそだろ!!性器が無くなってる!!」
「うお!何だ?いきなりステータス現れたぞ?
は?え?何だよコレ!戦闘力1にLv1だと!?」
あちこちで悲鳴が響き渡ってるが、
俺にはそんなのどうでもいいんだよ……
ショウマが……ショウマ……うっ……うぅっ……
「ふむ。フェリス神様の天罰が下ったか……
無事なのは階級職位の者だけと……
さて、エクシェルよ。皆を集めるのだ」
「は!
「フォルティエ領騎士団員!訓練生含め集合せよ!」
「アレクレスよ。そこで泣いていても仕方あるまい。
ショウくんの件は我々の落ち度だ。
あの問題児を野放しにした私にも責任がある。
今は立て。大丈夫だショウくんは戻ってくるさ」
泣いていても仕方ない……それはわかってる……
俺は、愛しい恋人を傷付けてしまった……。
心が痛み、胸が締め付けられる……
俺はこれからどうすれば……
ショウマは俺にとって、かけがえの無い宝物なのに…
自分の未熟さと愚かさが宝物を傷つけてしまった。
ショウマは天真爛漫でいつも笑っていた。
その笑顔は俺を家族を癒してくれる。
ショウマは俺の心の拠り所であり、
励ましの言葉をくれる存在だった。
なのに俺はその大切さを見失ってしまっていた。
「フォルティエ領騎士団員達よ!
これからお前達に伝える事は重要な事だ。
心して聞くと良い!」
父上が騎士団員達へ呼び掛けた。
「ショウマ・アマギ、アレクレスの婚約者は
フェリス神様の愛し子様なのだ。
わかってる者もおったかもしれんがな。
先程の光はフェリス様が愛し子を救う為に
天界から降らした光なのだ。
そして、深く傷付いた愛し子を守る為
天界へと連れて行ってしまった」
フェリス様、守ると誓ったのに傷付けてしまいました。
二度としないともう一度誓います。
お願いですショウマを俺の元へと帰して下さい……
「諸君らの中に、天罰が下った者がおるな。
騎士候補生、3名。下級候補生、2名。
そして、新人訓練生、4名。
以上9名は本日を持って騎士団を追放とする。
後程、エクシェル副団長より名前を呼ばれし者は
荷物を纏め早急に隊舎から出るように」
ザワザワ……
「そして、新人騎士候補生キュリオス。
副団長より普段の振る舞いについて
報告が挙がっている。
忠告を無視し、問題行動を行い続けておったな。
それについて異論はあるか?」
「…………ありません」
「ふむ。では報告の通りと言う事だな。
貴様の勝手な振る舞いによって引き起こした
数々の問題の結果に周囲は迷惑しておる」
「……ぐすっ……はい……申し訳ございません」
「貴様を放置していたのは、誰かが手を差し伸べ、
正しい道に導いてくれると思っておったからだ」
「……ぐすっ……うぅぅぅ……」
「我が自ら団長として手を差し伸べるべきだった。
だが、責任を放棄してしまった。
貴様の問題行動を改善するために
上の者が努力しなければならなかった」
「…ぐすっ…いえ…ボクの未熟さが招いた結果です
……ぐすっ…本当に申し訳ございませんでした」
「ふむ。反省しているなら良かろう。
私も反省しておるのでな、この話は仕舞いだ。
貴様には天罰が下った。若者から老人への退化。
その姿では働き口も大変だろう。
長男とショウくんが手掛けた工場への、
職場斡旋をしてやろう。それを退職金とする」
「うぅ…はい…ご温情に感謝致します」
「行ってよし。
では、他の者は。エクシェル副団長!頼む」
「は!
今から名前を呼ばれた者は早急に荷物を纏めよ!
新人騎士候補生から…………」
「アレクレスよ、辛いのはお前だけじゃない。
わかるか?
あの子はフォルティエ家の愛し子でもあるのだ。
さあ、一緒に神様に懺悔しに行くぞ。
いつまでもメソメソしてたら天界から
ショウくんに笑われるぞ!」
父上に叱咤激励され、漸く立ち上がった俺は、
憔悴しながら、フォルティエ領にある教会へ来た。
そして聖像の前で膝を付き手を組み祈った。
(フェリス神様。
貴方様の大切な愛し子を、そして俺の愛する者を
傷付けてしまい申し訳ございませんでした。
ショウマは明るい笑顔と優しい言葉で、
いつも俺に光をくれていました。
それがなくなってしまった今、
俺の心の中は深い闇に包まれています。
神様、どうかお願いです。
ショウマを俺の元へ戻してください。
ショウマは俺の中で一番の存在であり、
心の拠り所です。
彼の存在がなければ、
明日を迎える力を失ってしまいます。
ショウマとの時間は、俺にとって尊いものでした。
彼の言葉にはいつも深い愛情が込められていました。
俺は彼との会話を通じて、
自分自身を見つめ直すことができました。
彼の言葉に力をもらって、
前向きに歩むことができました。
神様、もう一度お願いです。
ショウマを俺の元へ戻してください。
彼がいなければ、
俺の心はただの空虚な存在になってしまいます。
ショウマの温かい手で心を包んでくれることを、
心から待ち望んでいます。
ショウマとの再会を心から願っています。
彼が戻ってきてくれるならば、
俺の心は再び輝きを取り戻すことでしょう。
神様、どうかお願いします。
彼の存在をもう一度、俺に与えてください)
『クスクス、クスクス』
「!?!?ショウマ!!」「!?ショウくん!」
祈りを終え聖像を見上げたら、
クスクス笑って俺達を見下ろしてるショウマが居た。
父上の命令を受け、
騎士団員達と訓練する事になったのだが、
そのせいで、日中ショウマと居られなくなった。
だから今日、父上に連れられて
隊舎まで見学に来てくれる事が嬉しかったんだ。
遠目だけど、愛しい恋人を間近に感じる事が出来る。
そう思って、いつもより気合いを入れて
訓練に参加したのだが、
尻軽新人訓練生が纏わりついて鬱陶しい!
あの初日に散々罵倒したのにも関わらず、
毎日のように纏わりついてくるんだ。
「離れろ」「触るな」「近寄るな」
と何を言っても聞く耳持たず、
腕に絡んでくるわ、
後ろから抱き着いてくるわで、辟易していた。
エク兄に注意して貰っても治らず、
“”コイツはこういう病気なんだ“”
そう思って絡んで来ても無心を貫いていた。
そんなヤツでも戦闘能力は高い。
1度模擬戦をしたが、
素早さを活かして翻弄してくるのには関心したんだ。
だから模擬戦終了時に
「中々強いな、お前はいい騎士になるぞ」
そう伝えたら、次の日から更に絡みが酷くなっていった
そんな事を毎日されて、うんざりしてた俺だが、
「ショウマが来てくれるなら耐えられる!」
そう思って絡んでくるのを放っといたら、
それがショウマの逆鱗に触れてしまったんだ。
それだけが原因じゃないが、
色々な事が重なってしまってショウマが激怒した。
いつもの可愛らしい口調が、なりを潜め、
荒々しい口調で隊員達を叱咤する恋人を見て
俺はただ呆然としてしまった。
段々と感情が抑えられなくなり、
罵倒が酷くなったところで口を挟んだのが災いし、
怒りの矛先が俺に変わった。
その剣幕に圧倒されてしまい、
更に言われてる内容にも心当たりがあった俺は
何も言い返す事が出来ず、その場で固まってしまった。
「はっ!」とした時には遅かった……
天から眩しい光が降り注いだと思ったら、
ピースフェリス神様の声が脳に響いてきて、
魔力暴走を起こしたショウマを連れて行ってしまった。
神々しい光と、圧倒的な存在感に
その場から動く事が出来ず、
天に昇っていくショウマを
唯々見送るしか出来なかった……
呆然と空を見続けてると、訓練場に悲鳴が響き渡った。
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!ボクの手が!シワシワに!」
「うぎゃぁあ!!股間が痛ぇ!
あ、あ、うそだろ!!性器が無くなってる!!」
「うお!何だ?いきなりステータス現れたぞ?
は?え?何だよコレ!戦闘力1にLv1だと!?」
あちこちで悲鳴が響き渡ってるが、
俺にはそんなのどうでもいいんだよ……
ショウマが……ショウマ……うっ……うぅっ……
「ふむ。フェリス神様の天罰が下ったか……
無事なのは階級職位の者だけと……
さて、エクシェルよ。皆を集めるのだ」
「は!
「フォルティエ領騎士団員!訓練生含め集合せよ!」
「アレクレスよ。そこで泣いていても仕方あるまい。
ショウくんの件は我々の落ち度だ。
あの問題児を野放しにした私にも責任がある。
今は立て。大丈夫だショウくんは戻ってくるさ」
泣いていても仕方ない……それはわかってる……
俺は、愛しい恋人を傷付けてしまった……。
心が痛み、胸が締め付けられる……
俺はこれからどうすれば……
ショウマは俺にとって、かけがえの無い宝物なのに…
自分の未熟さと愚かさが宝物を傷つけてしまった。
ショウマは天真爛漫でいつも笑っていた。
その笑顔は俺を家族を癒してくれる。
ショウマは俺の心の拠り所であり、
励ましの言葉をくれる存在だった。
なのに俺はその大切さを見失ってしまっていた。
「フォルティエ領騎士団員達よ!
これからお前達に伝える事は重要な事だ。
心して聞くと良い!」
父上が騎士団員達へ呼び掛けた。
「ショウマ・アマギ、アレクレスの婚約者は
フェリス神様の愛し子様なのだ。
わかってる者もおったかもしれんがな。
先程の光はフェリス様が愛し子を救う為に
天界から降らした光なのだ。
そして、深く傷付いた愛し子を守る為
天界へと連れて行ってしまった」
フェリス様、守ると誓ったのに傷付けてしまいました。
二度としないともう一度誓います。
お願いですショウマを俺の元へと帰して下さい……
「諸君らの中に、天罰が下った者がおるな。
騎士候補生、3名。下級候補生、2名。
そして、新人訓練生、4名。
以上9名は本日を持って騎士団を追放とする。
後程、エクシェル副団長より名前を呼ばれし者は
荷物を纏め早急に隊舎から出るように」
ザワザワ……
「そして、新人騎士候補生キュリオス。
副団長より普段の振る舞いについて
報告が挙がっている。
忠告を無視し、問題行動を行い続けておったな。
それについて異論はあるか?」
「…………ありません」
「ふむ。では報告の通りと言う事だな。
貴様の勝手な振る舞いによって引き起こした
数々の問題の結果に周囲は迷惑しておる」
「……ぐすっ……はい……申し訳ございません」
「貴様を放置していたのは、誰かが手を差し伸べ、
正しい道に導いてくれると思っておったからだ」
「……ぐすっ……うぅぅぅ……」
「我が自ら団長として手を差し伸べるべきだった。
だが、責任を放棄してしまった。
貴様の問題行動を改善するために
上の者が努力しなければならなかった」
「…ぐすっ…いえ…ボクの未熟さが招いた結果です
……ぐすっ…本当に申し訳ございませんでした」
「ふむ。反省しているなら良かろう。
私も反省しておるのでな、この話は仕舞いだ。
貴様には天罰が下った。若者から老人への退化。
その姿では働き口も大変だろう。
長男とショウくんが手掛けた工場への、
職場斡旋をしてやろう。それを退職金とする」
「うぅ…はい…ご温情に感謝致します」
「行ってよし。
では、他の者は。エクシェル副団長!頼む」
「は!
今から名前を呼ばれた者は早急に荷物を纏めよ!
新人騎士候補生から…………」
「アレクレスよ、辛いのはお前だけじゃない。
わかるか?
あの子はフォルティエ家の愛し子でもあるのだ。
さあ、一緒に神様に懺悔しに行くぞ。
いつまでもメソメソしてたら天界から
ショウくんに笑われるぞ!」
父上に叱咤激励され、漸く立ち上がった俺は、
憔悴しながら、フォルティエ領にある教会へ来た。
そして聖像の前で膝を付き手を組み祈った。
(フェリス神様。
貴方様の大切な愛し子を、そして俺の愛する者を
傷付けてしまい申し訳ございませんでした。
ショウマは明るい笑顔と優しい言葉で、
いつも俺に光をくれていました。
それがなくなってしまった今、
俺の心の中は深い闇に包まれています。
神様、どうかお願いです。
ショウマを俺の元へ戻してください。
ショウマは俺の中で一番の存在であり、
心の拠り所です。
彼の存在がなければ、
明日を迎える力を失ってしまいます。
ショウマとの時間は、俺にとって尊いものでした。
彼の言葉にはいつも深い愛情が込められていました。
俺は彼との会話を通じて、
自分自身を見つめ直すことができました。
彼の言葉に力をもらって、
前向きに歩むことができました。
神様、もう一度お願いです。
ショウマを俺の元へ戻してください。
彼がいなければ、
俺の心はただの空虚な存在になってしまいます。
ショウマの温かい手で心を包んでくれることを、
心から待ち望んでいます。
ショウマとの再会を心から願っています。
彼が戻ってきてくれるならば、
俺の心は再び輝きを取り戻すことでしょう。
神様、どうかお願いします。
彼の存在をもう一度、俺に与えてください)
『クスクス、クスクス』
「!?!?ショウマ!!」「!?ショウくん!」
祈りを終え聖像を見上げたら、
クスクス笑って俺達を見下ろしてるショウマが居た。
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