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本編 最強冒険者
story26/ オーガVS翔馬 ※挿絵有り
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「あの、この依頼受けたいんですが」
そう言って、昨日嫌な目にあった受付に依頼書を出した。
昨日の受け付けは居なかった。
依頼書を受理してもらい、ギルドを出ようとした所で、
受け付けの人から謝罪された。
(貴方に謝罪されても……)と思ったけど、僕はもう気にしていなかったので、
「いえいえ、この先同じ事が無いようにお願いしますね」
と、返事をしてギルドを出た。
出る時、入口付近でアレックス達が何やら揉めてたけど、関係ないと思い横をすり抜けて西門まで駆け抜けた。
「門番さん、いつもご苦労様です!」ニコッ。
第一印象大事!そう思って笑顔で挨拶した。
「あ、ありがとうございます」ビシッ。
と、何やら顔を真っ赤にして返事してくれた。
(言われ慣れてないから照れたのかな?ふふふ)
なんて思いながら、やって来ました!草原!
「さてさて、スライムちゃんはいねぇか~?」
探して歩いても見付からない……う~ん。
«サーチ»
おおう!いるいる~♪サーチ魔法使ったら発見した!
ギルドで借りた捕獲用の道具に、ポイポイッと入れていく。結構楽しい~♪
そんな風に捕獲続けていたら、視界の隅に小さな男の子が薬草採取をしているのを見掛けた。
「あんな小さくても立派な冒険者なんだな」
(何歳くらいだろう?8歳とか?可愛いな~♪ふふふ)
と、呑気にニコニコしていたら、突如として大地を揺るがすような地響きと雄叫びが、鼓膜を震わした。
グオォォォォ!ズシーーーン!
おっと?何何? ……ん?あれは!?
スライム捕獲を呑気にしていた僕と、薬草採取をしていた男の子の前に、体長5mはありそうな魔物が突然現れた。
咄嗟に鑑定を使い調べたら、
【オーガ、Cランク相当、空腹】
って出たんだけど!空腹って何!?腹ぺこ鬼さんですか!
ああ!あの子危ないって!食われるぞぉ!
«転移!»
「君、危ないから!あれオーガ!立ち向かう勇気は凄いけど、危険だから!」
「あぅ、うぅあぁぁぁん。ヒック...怖かった...うぇぇぇ……お兄ちゃん...うぁうっうっ……」
「泣くな泣くな。怖かったな。もう大丈夫だよ。それにしてもデカいね……」
デカいけど、殺れそうだな。と咄嗟に判断し、
「君、ここで大人しくしててね?俺が倒してくるから、わかったかい?」と伝え、
「ぐすっ...わかったの...大人しくしてるの...」と呟いた子の頭を、安心させるように撫でた。
ふふ、良い子。よっしゃいっちょ殺るか!
対峙したオーガは、鼻息荒くフンフン言ってて、めちゃくちゃキモい!涎出てるし!
大剣構えて魔力を注ぎ、オーガ目掛けて切りつけた。
初手は避けられ、今1歩攻撃が決まらない!
攻めあぐねていると、オーガの標的が、僕から男の子に移ってしまった。
ヤバい!と思ってすかさず転移して救い、「剣でダメなら魔法で!」と。
ここで思い出したのが、某ゲームの黄色キャラクターが使ってた雷攻撃、それを真似出来ないかと魔力を練り上げた。
«サンダーボルト!»
バリバリバリバリバリ!ズドォォォォォォン!
「おっしゃ!討伐完了~♪倒したよ、もう大丈夫。怪我は無いかい?」
「お兄ちゃん本当に倒しちゃったの!カッコよかったの~! ありがとうなの!」
うんうん♪可愛いのぅ。ヨシヨシ。
どうなる事かと思ったけど、無事倒せたね♪
なんて男の子と喜び合っていたら、森の入口に何やら見知った顔が2つ……
「あれれ?アレックスとユアンさん!どうしたの?あ、それよりこの子!
オーガだっけ?に襲われてたからさ、倒しちゃったんだよね~♪へへへ」
ふふん♪と誇らしげにしていたら、何故か「へへへじゃねー!」って怒鳴られた。
なんで?解せぬ……
「お兄ちゃん、あの人Aランクの人だよ!
“殲滅雷神のアレックス“と、“怒涛の剛拳のユアン“
知り合いなの?凄い凄い!」
「殲滅雷神のアレックス?え、なになに、2つ名持ちなの?それと、怒涛の剛拳のユアンね…… 」
何その厨2チックな名前!くくくっ。
「2人共カッコイイ2つ名だね♪」
「「やめろ!!」」
それにしても、このオーガの死体どうするかな?ギルドに持ってって売る?
「ねぇ、このオーガギルドに売れるの?
……って、あぁ!僕、依頼の最中じゃん!君、僕はスライム捕獲しなきゃなんだよ。
だから、このお兄さんと一緒にいてくれるかい?」
「ショウマ、スライム捕獲は完了だ。それと、オーガは売れる。
イベントリに入れて持ってって、買取カウンターで手続きして貰え。そこの坊主は……冒険者か?」
「は、はい!冒険者です。僕も採取終わったので、一緒にギルド行ってもいいですか?」
イベントリの事ナイショじゃなかったっけ??まぁ、売れるなら持って行こっと。
こうして、僕の初依頼は完了した。
この後、ギルドでひと騒動あるなど、この時は微塵も思ってなかった。
「さぁ、ギルドに戻ろう~♪」
※シェリーはこの後、合流して、一緒にギルドまで戻りました。
そう言って、昨日嫌な目にあった受付に依頼書を出した。
昨日の受け付けは居なかった。
依頼書を受理してもらい、ギルドを出ようとした所で、
受け付けの人から謝罪された。
(貴方に謝罪されても……)と思ったけど、僕はもう気にしていなかったので、
「いえいえ、この先同じ事が無いようにお願いしますね」
と、返事をしてギルドを出た。
出る時、入口付近でアレックス達が何やら揉めてたけど、関係ないと思い横をすり抜けて西門まで駆け抜けた。
「門番さん、いつもご苦労様です!」ニコッ。
第一印象大事!そう思って笑顔で挨拶した。
「あ、ありがとうございます」ビシッ。
と、何やら顔を真っ赤にして返事してくれた。
(言われ慣れてないから照れたのかな?ふふふ)
なんて思いながら、やって来ました!草原!
「さてさて、スライムちゃんはいねぇか~?」
探して歩いても見付からない……う~ん。
«サーチ»
おおう!いるいる~♪サーチ魔法使ったら発見した!
ギルドで借りた捕獲用の道具に、ポイポイッと入れていく。結構楽しい~♪
そんな風に捕獲続けていたら、視界の隅に小さな男の子が薬草採取をしているのを見掛けた。
「あんな小さくても立派な冒険者なんだな」
(何歳くらいだろう?8歳とか?可愛いな~♪ふふふ)
と、呑気にニコニコしていたら、突如として大地を揺るがすような地響きと雄叫びが、鼓膜を震わした。
グオォォォォ!ズシーーーン!
おっと?何何? ……ん?あれは!?
スライム捕獲を呑気にしていた僕と、薬草採取をしていた男の子の前に、体長5mはありそうな魔物が突然現れた。
咄嗟に鑑定を使い調べたら、
【オーガ、Cランク相当、空腹】
って出たんだけど!空腹って何!?腹ぺこ鬼さんですか!
ああ!あの子危ないって!食われるぞぉ!
«転移!»
「君、危ないから!あれオーガ!立ち向かう勇気は凄いけど、危険だから!」
「あぅ、うぅあぁぁぁん。ヒック...怖かった...うぇぇぇ……お兄ちゃん...うぁうっうっ……」
「泣くな泣くな。怖かったな。もう大丈夫だよ。それにしてもデカいね……」
デカいけど、殺れそうだな。と咄嗟に判断し、
「君、ここで大人しくしててね?俺が倒してくるから、わかったかい?」と伝え、
「ぐすっ...わかったの...大人しくしてるの...」と呟いた子の頭を、安心させるように撫でた。
ふふ、良い子。よっしゃいっちょ殺るか!
対峙したオーガは、鼻息荒くフンフン言ってて、めちゃくちゃキモい!涎出てるし!
大剣構えて魔力を注ぎ、オーガ目掛けて切りつけた。
初手は避けられ、今1歩攻撃が決まらない!
攻めあぐねていると、オーガの標的が、僕から男の子に移ってしまった。
ヤバい!と思ってすかさず転移して救い、「剣でダメなら魔法で!」と。
ここで思い出したのが、某ゲームの黄色キャラクターが使ってた雷攻撃、それを真似出来ないかと魔力を練り上げた。
«サンダーボルト!»
バリバリバリバリバリ!ズドォォォォォォン!
「おっしゃ!討伐完了~♪倒したよ、もう大丈夫。怪我は無いかい?」
「お兄ちゃん本当に倒しちゃったの!カッコよかったの~! ありがとうなの!」
うんうん♪可愛いのぅ。ヨシヨシ。
どうなる事かと思ったけど、無事倒せたね♪
なんて男の子と喜び合っていたら、森の入口に何やら見知った顔が2つ……
「あれれ?アレックスとユアンさん!どうしたの?あ、それよりこの子!
オーガだっけ?に襲われてたからさ、倒しちゃったんだよね~♪へへへ」
ふふん♪と誇らしげにしていたら、何故か「へへへじゃねー!」って怒鳴られた。
なんで?解せぬ……
「お兄ちゃん、あの人Aランクの人だよ!
“殲滅雷神のアレックス“と、“怒涛の剛拳のユアン“
知り合いなの?凄い凄い!」
「殲滅雷神のアレックス?え、なになに、2つ名持ちなの?それと、怒涛の剛拳のユアンね…… 」
何その厨2チックな名前!くくくっ。
「2人共カッコイイ2つ名だね♪」
「「やめろ!!」」
それにしても、このオーガの死体どうするかな?ギルドに持ってって売る?
「ねぇ、このオーガギルドに売れるの?
……って、あぁ!僕、依頼の最中じゃん!君、僕はスライム捕獲しなきゃなんだよ。
だから、このお兄さんと一緒にいてくれるかい?」
「ショウマ、スライム捕獲は完了だ。それと、オーガは売れる。
イベントリに入れて持ってって、買取カウンターで手続きして貰え。そこの坊主は……冒険者か?」
「は、はい!冒険者です。僕も採取終わったので、一緒にギルド行ってもいいですか?」
イベントリの事ナイショじゃなかったっけ??まぁ、売れるなら持って行こっと。
こうして、僕の初依頼は完了した。
この後、ギルドでひと騒動あるなど、この時は微塵も思ってなかった。
「さぁ、ギルドに戻ろう~♪」
※シェリーはこの後、合流して、一緒にギルドまで戻りました。
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