異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央

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第3章 無人島開拓

閑話休題:あの時彼等は……

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誰か遊ぼう、遊んで。
オレはフィアマ、炎の精霊だぞ!
知ってるか?
今、帝国に遊びに来てるんだ。
女神様に授けられた
〈変身魔法〉で遊んでるんだぞ

「我は、炎のドラゴン。
お前を火だるまにしてやるぞ」
うん、楽しい、カッコイイな!

次は、ネコの獣人
「僕は、炎のネコ獣人だにゃん。
にゃん、ネコにゃん」

あはは、次は番人様
「我は森の番人、ワフーン!
……ワオーン?我は番人だのう。
ふぉっふぉっふぉっ……」

最後は、これだぞ
「俺はリョウゴ、炎のリョウゴ!
…炎のリョウゴ?
普通のリョウゴ!だぜ!
森の様子を見に来たぜ!
あれは、エルフだぜ!真っ黒だな!
ここで遊んでるのか、
一緒に遊ぶか?こっち見てる……
あ、居なくなった」

もう戻ろうかなー。誰も居なくなった。
つまんないぞ!
リョウゴの所行って遊んで貰おうー

----------------------------------------------

「リョタが倒れちまった!
魔力使いすぎただけだよな?
とりあえず寝かせとかないと。
おい、そこの猿獣人と兎獣人!
子供達が泣いてる、オレが行くと
もっと泣くんだよ!
側に行ってあやしてこいよ。
そんくらい出来んだろ!

あと、お前だエルフ……
ハーフか?ほぉ、ハーフエルフ
〈ジェノサイド〉つったか?
なんで、契約魔法なんかで
縛られてんだよ?
人族は弱い。この国のヤツらだって
武力至上主義とか言ってっけど
ドワーフやエルフ、獣人族には
敵わないだろ?中には手練がいるがな
それでも、
俺やお前なんかよりは弱いだろ。
まさか、自分から手を貸したのか?」

「自らなど!するわけがない!
わたしはハーフエルフ
半端者と言われてる種族。
ハーフエルフの里が
この国と、プリシータ国の間にある
そこでの生活に飽きてしまって
里を出てこの国に来た。

これが里の外かと…心が踊った。
興味惹かれて、歩き回ってたら
声を掛けて来たヤツが居た
さっきの広間に居た〈カシュー〉と
呼ばれる男、細い方だ。
ニタニタしながら近寄って来た
警戒するのを忘れてしまったんだ
いつの間にか囲まれていた。
気付いた時には
どっかの建物の中、牢の中だった

〈ジェノサイド〉
そう呼ばれ始めたのはこの時から。
首に魔法具を嵌められ、
命令を無視すれば痛めつけられた。
獣人族、ドワーフ、人族、
誰でも何人でもいいから
捕らえるように命令された。
ここに居る奴等は
わたしが捕らえて連れてきた。
やりたく無かった……うっ…
捕らえた後の事を知ってからは
尚更やりたく無かった……うぅ…

ハーフエルフは忌み嫌われる存在
わたしは痛みを知っていた……ぐすっ
だから何度も命令を拒否した。
そうしていたら、カシューが
首輪を外して自由にしてやると
契約書なる物に血を垂らせと
紙を持って来たんだ……うぅ…
自由になれると、ただ嬉しかった。
解放されると……ぐすっ……
だから、言われた通りにした
それが契約魔法陣だとは知らずに…

それからだ、
更に地獄が始まったのは……
今ココに居る獣人達も
闘技大会で散った命も!
全てわたしが攫ってきた……うぅ…
申し訳無かった……
本当に申し訳無かった……ぐすっ…」

「そんな事があったんだな…
お前が悪い訳じゃねー
1番悪いのは、〈カシュー〉って奴だ
お前は命令に従っただけだ。
な、お前達。
オレは当事者じゃないが、
こいつは悪くないと思うぜ
許してやれなんて言わないが
こいつも散々苦しんだんだ
それだけはわかってやれよ」

男の子「お兄さん、僕のお父さんは
闘技大会で魔物に食べられちゃったんだ。
その時も、捕まった時もお兄さんが憎かった…
お前が死ねばいいって、
そう思ったよ…グスッ
でも、1番悪いのはお兄さんじゃないよ
人の生死を娯楽としてしか認識出来ない
彼奴らが悪いんだ。」

男1「そうだな……
オレの幼なじみも戦闘で大怪我負って
手足損傷状態で森に放置され
死んじまった……グスッ…
だが、お前さんが悪い訳じゃねーのは
わかったよ。
なあ、カシューとウーモブルットは
どうしたんだ?」

「あ?ウーモブルット?
あのオークの名前か?
彼奴らは広間に転がってるな。
リョタ、あ、こいつな
この寝てるヤツ。
コイツがなんかの魔法で
拘束してあるから大丈夫だ」

「ウーモブルットに使われた魔法は
〈記憶操作〉ですね。
高位高等魔法、賢者や大魔道士様しか
扱えないものです
彼は…大魔道士様。愛し子様でしょう」

「「「「愛し子様!?」」」」
「あの、勇者〈黒の殲滅者〉と同じ」
「黒の殲滅者、ゲッコウ様か」

「レード!森の様子見てきた。
遊ぼ、遊ぼう?
あれ、あの森に居たエルフだ
遊びにきたの?遊ぶ?遊ぼ!
リョター!
……レード、リョタは?
死んで……ない。寝てるね…
???何?どうしたの?」

「「「「「えぇぇ!」」」」」
「お、同じ人が2人!?」
「双子なのか?兄弟か?」

「リョウゴ…じゃなくて
リョタ!あ?どうなってやがる!」

「落ち着いて下さい。
貴方様は、精霊様ですね。
先程、森にいらした方と同じ方。
お初にお目に掛かります。
わたくし、ハーフエルフの
〈ポルヴェレ〉
お目にかかり光栄です」

「ハーフエルフ。
我は、炎の精霊〈フィアマ〉
よろしくな。
レード、終わった?遊べる?遊ぼ
あ、人族起きるぞ」

「お前!その格好やめろ!
混乱する!元に戻れ!
リョタ!ペチペチ、起きろ!
みんな無事だぜ。

はぁ~、起きたか!
全く心配させやがってよ~」

「ふわぁ~あ!……よく寝たわ!
お!お前達無事か!アッハッハ!
レード悪かったな、ぶっ倒れて。
で?そこのエルフ君は何で
俺に膝まづいてんの?
……え?俺?あれ?
ココに居るのも俺、
あそこに居るのも俺
ドッペルゲンガー!?怖っ!
レード!俺死ぬ!アイツが死ぬ?
やべぇよやべぇよ!……痛っ!
え?なんで俺殴られた?」

「リョタ!落ち着け。
あれは、フィアマだな。
何故かお前の格好してんの!
膝まづいてんのは、アレだ
エルフにとって精霊は神だからな
それでだろーな!カハハハ!」
ドッペ…何とかはわからんが
お前は死なん!」

「フィアマ~!紛らわしいんだよ!
なんで俺に変身してるの!?
……改めて自分見ると変な感じだな
イケメンだな!俺!
どっかの王子みたいじゃね?(笑)
って、そんな事より早く元に戻れー!」

ふぅ……これにて奴隷救出完了!
後は帰るだけだな!
暫くはゆっくりするぞ~!!
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