異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央

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第3章 無人島開拓

閑話休題:俺たちドワーフ族~鉱山にて~

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「どうです?この島は。
私はここに来て良かったと心から思います」

「そうやな、凄い場所やで。
あの兄ちゃんは“神の愛し子様”やろ?
精霊に好かれとるのもそうやし
妖精は警戒心が強いんや。
その妖精が住まう島に来れる人族なんて
そうそうおらんで?」

「それに見た事ない料理に酒だ!
“神の晩餐”って表現したが、
あれは、愛し子の国の料理じゃねーか?
ほら、前に居た「俺は勇者だ!」ってヤツ
名前なんて言ったか?
あれも愛し子だったろ?
アイツと同じ匂いがしたんだよな」

「弟よ、聞いたか?
愛し子様だったんだな。
美味い飯に酒。あと、あの箱みたいな家」

「アニキ、聞こえたよ
愛し子様!素晴らしい人に出会えました!
あの箱のような家は 不思議だったね」

「あの「俺は魔王を倒しに来た勇者だ!」
って言ったヤツやな?
たしか、〈ゲッコウ〉やったか?
世間知らずのアホやったな。」

「そうでしたね。変わった方でした
「奴隷は許さん!俺は勇者だ!
弱き者を助ける身!」って言ってましたね」

「弟、聞いたか?
〈ゲッコウ〉ってあれだな、
貴族に騙されたヤツ」

「アニキ、聞こえたよ!
「王族も俺に膝まづくんだ!
助けてほしいと!」って言ってたよね」

「そうやったな~。ほんま
〈ゲッコウ〉はアホやった」

「皆さん着きましたよ。
ここが私が発見した“鉱山”です
中入りましょう。
中は枝分かれしていて、
それぞれの道の先に鉱石があります
まだ途中までしか行けていないのです
ここからは別れて調査致しましょう」

「けったいな所やな~!
こら凄ぇな!ここら辺にも魔石やら
鉱石やら埋まってるやん」

「かーー!!いいじゃねーの!
調査しがいが、あるってもんだぜ!」

「弟、聞いてたか?
ここから別れて調査するって。」

「アニキ、聞いてたよ!
ミスリル、オリハルコン、アダマンタイト
他にもある匂いするね」

「私はこちらの方に行きます。
それでは失礼して。何かありましたら
お知らせ下さい」

-----------------------------------------------

「てめぇら!行くぜ!
俺たちドワーフ族!誰にも負けない!」
「「「頑丈だ!」」」
「驚異的な!」
「「「技術力!」」」
「鍛治技術は!」
「「「神話級!」」」
「俺たちドワーフ族!」
「「「絆を胸に突き進め!」」」

「お前ら、これを見ろ!!
これはアダマンタイトだ!
想像以上じゃねーか!!」

-----------------------------------------------

「師匠、〈ゲッコウ〉って
どんな人やったんすか?おいら知らねっす」

「アイツはな~“黒の殲滅者”いうてな
全身真っ黒の服にマントしてな
片目にアイパッチしとったんや
ほんで「この目は名誉の負傷!」とか
「この手に握られし魔剣!」とか
言うとってな~」

「師匠、名誉の負傷ってのは
魔物との戦闘で負傷したんすか?
魔剣って凄いカッコイイやないですか
魔王を倒しに来た勇者でしたっけ?
魔国に喧嘩売ったりしたんすか?」

「ガッハッハッ!
ちゃうで弟子よ。目はな~
薬草の汁で爛れたんや。腫れとってな
それを隠してたんや!
ほんで魔剣な(笑) まぁカッコイイのは
当たり前やな。ワシが作ったんや
魔力流すと光るようなっとった
魔国へ行っても
魔王様に会える訳ないやろ?
勇者言うてたのは未だによう分からんな」

「師匠、爛れた目を隠してて、
光る剣持ってた“黒の殲滅者”っすか!
「右手が疼く……」
とか言うてなかったすか?」

「ガッハッハッ!
よう知っとるやないか!言うとったな。
なんで知ってるんや?」

「え?師匠、オイラ今何言いました?
何かこう誰かが聞いてみてって
囁いた気がしたんすよ
何だったんすかね???
それより、〈ゲッコウ〉は変わった人すね」

「そんなん話しとったら着いたみたいやで
こりゃ凄ぇ……宝石の山や...」

「師匠!ここは山の宝石箱やーー!」

-----------------------------------------------

「貴方達、リョウゴさんは
愛し子様扱いしたらダメですよ
普通に接してあげなさい。
いいですね?では行きましょう」

「エンザ様、〈ゲッコウ〉は
“黒の殲滅者”と自分で言ってましたよね
リョウゴさんは あの方とは違いますか?
レーガーさんは同じ匂いがするって
言ってましたけど」

「“黒の殲滅者”……ククク
確かそんな2つ名を仰ってましたね
あの方は多分、特別変わった方でしたね
リョウゴさんは違うと思いたいですね
まだ数日しか一緒にいませんからね
わかりませんよ、まだね
レーガーの言う“同じ匂い”って
世間知らずな所とかだと思いますよ
さぁ、着きましたね。
それでは調査していきましょうね」

「これから一緒に過ごしていけば
リョウゴさんの人となりが見れますね
着きましたか!
な、な、な、なんです!これは!
水晶がそこら中に!!
これは研究しがいのある山ですね!」

「これは素晴らしいですよ!
透明にキラキラ光る水晶!
光の中で煌めき、魂を奪われる美しさ!
苦しみや悲しみを癒す力を持ち、
人々の心を魅了する!
永遠の美しさを宿す至宝!
幻想的でありながら、夢幻的な存在感!」

「エンザタイムが始まりましたね
これは長くなりますね
私はこちらでゆっくり
堪能しておきましょうか……」

「…………ククク...キラメキ...シホウ...
ククク...エンザイム...オモシロ...ククク...」

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