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5.冒険者ギルド(後)
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「それではギルドカードを作成しますので、こちらの台に手を置いてください」
そして、冒険者ギルドの昔から残る謎技術の産物の一つ、ギルドカードである。当たり前のように魔導具の身分証など比較にならないほどの多機能で高性能な代物だ。登録料の百万ルインはギルドカードの作成の為の費用である。
機能の一例を挙げると。
倒したモンスターの種類や何時何処で倒したかなどが記録される。
受注した依頼が記録され達成状況などを把握し、依頼の達成も記録される。
冒険者ギルドにお金を預けておけば対応しているお店限定だがデビットカードのように使うことができる。
ギルドカードを接触させ登録した者同士で短い文章をやりとりできる。
身分証明の精度も高い。
特に、身分証明については、冒険者ギルドが全世界規模の国際機関であるため、殆どどの国でも身分に関係無く身元を示すのに使えるのが大きい。地位の高い人間であれば、自国が発行した身分証であってもそれなりに信頼があるが、平民の身分証など自国内でしか意味を持たないからな。
だからといって、百万ルインと、それなりに高い登録料もあり、定職に就いていて冒険者として働くつもりのない平民が、身分証としてギルドカードだけ手に入れようとすることは殆どない。
用意された不思議な質感の素材の台の上に手を乗せると、そこから魔力が吸収されていく。暫くすると吸収が止まった。
「それでは、暫くお待ちください」
俺に断りを入れて、受付嬢は奥に引っ込むと、それほど間を置かずに戻ってきた。
「こちらがギルドカードです」
受付嬢は、俺に薄く軽いスマホといった風情なカードを渡してきた。簡単に壊れそうな薄さと質感だが、これで相当に頑丈なことは知っている。
そして軽く使い方を説明される。
やはり操作感もスマホに近いところがある。
ただもっとシンプルな構成で、アイコンなども存在しないし、あまり画面にデザイン的な要素もない。代わりに魔力を通して思念での操作にも一部反応するから操作性は良く、画面の見やすさにも補正が掛かっていた。
「個人の魔力の波長で認証されるので、他人に悪用される心配はありませんが、もし紛失・破損されてしまった場合、再発行にまた百万ルイン掛かるのでご注意ください」
「分かった」
まあ、俺の場合は空間収納にしまっておくから、まず心配要らないな。
「それでは、次に、冒険者の等級について説明いたします」
そうして説明された内容は、次のようなものだった。
まず、冒険者の等級は一番下の十級から一番上の一級までの十段階。
十級は見習い扱いで、登録した者の中でも戦闘技術を持たず戦えない者だけが最初にこの等級になる。昇級したい者は、町中で行える雑用依頼などを受けて稼ぎながら、ギルドが無料で開催している講習を受けて技術を身につけ、稼いだお金で装備を整えて、ギルドが問題無いと認めたら九級に上がる。ただし、大きな町などでは、定職に就いていない平民が、雑用依頼などで食い扶持を稼ぐ為に登録していたりと、そもそも昇級するつもりのない冒険者が沢山居る。そういう冒険者は、十級ではあるが、等級とは別のところの信頼度や貢献度などをギルドで査定しており、評価の高い者にそういう種別の割の良い依頼を宛がったりしている。
九級と八級が、イメージ通りのそれらしい一般レベルの冒険者で、登録時点で戦闘技術のある者はこの等級からはじまる。何らかの形で戦闘技術の裏付けが取れる者は、審査は無しでそのまますぐに、戦えるという自己申告をした者は試験を行って、九級か八級のどちらかに認定する。ただし試験で最低限の戦闘技術が無いと判断された者は十級となる。
七級と六級はある程度依頼をこなし、ギルドの信頼を得て、ある程度の能力もあると認められた、中堅の冒険者。
五級と四級は一流の能力を持ち、確実な依頼の遂行を期待できるとギルドが頼みにするベテランの冒険者。
三級から一級までは、大きな功績を成し遂げ、名声を得た者が昇級できる特別な等級。
「カイン様は、まず八級となります」
俺の力の裏付けは、身分証を出した時点で取れているからな。
その後、他に用件が無いか確認されたのに、特に無い旨を告げる。流石にどんな立場だろうと登録したばかりで依頼を紹介してはもらえないだろうからな。
そして身分証を返却してもらい、窓口を離れた。依頼の貼られた掲示板に向かう。
そこそこ人も居るが、掲示板前の空間の広さに比べれば大したことはないので、それほど見るのに苦労はしない。時間帯も時間帯だし、いくら帝都の冒険者が多いとはいえ、掲示板の依頼を受けるのはその中の一部だからな。
分かっていたことだが、貼られている依頼の内容は、報酬も安い代わりに誰にでもできる、受ける人間が居なくても問題がおきないようなレベルの雑用依頼や、やはり報酬が安く、常に需要がある常設のモンスター退治や素材納品の依頼だ。
場所についても、帝都やその周辺は、雑用と、あとはどれだけ狩ってもすぐに沸いてくるような雑魚モンスター退治の依頼ばかり。そりゃあ、帝都周辺は、治安維持で軍がモンスター退治しているから、溢れる程に沸く雑魚モンスターぐらいしか依頼にもならないよな。
素材納品はどこのギルドで納品しても一緒だから、帝都のギルドでも納品できるけど、帝都の周辺で大した素材が取れる訳がないし。いや、帝都だからこその養殖や栽培の人為的な良質の素材はあるだろうけど、それは冒険者とは関係ない。というか取ったら泥棒だ。
俺の目的は、力を見せることなんだから、帝都から離れた、軍の駐屯地なども遠くいちいち派遣していない、遠くの町や村の周辺に行かなきゃな。そのあたりの町や村の常設依頼はそれなりに強いモンスター退治の依頼があるし。帝都の冒険者ギルドでは、神聖帝国全土の依頼が見られるから、どこに向かうべきか、判断の材料になるな。
あとは神聖帝国にある幾つかの大きなダンジョンを攻略して、最高到達階層の更新などすれば、分かりやすく力を示せるけど、流石にそれは、まとまった時間がある時じゃないとできないな。
普通は遠隔地のモンスターを狩りに行くのも時間が掛かるんだが、俺にはそれを解決する移動手段があるからな。
そして、冒険者ギルドの昔から残る謎技術の産物の一つ、ギルドカードである。当たり前のように魔導具の身分証など比較にならないほどの多機能で高性能な代物だ。登録料の百万ルインはギルドカードの作成の為の費用である。
機能の一例を挙げると。
倒したモンスターの種類や何時何処で倒したかなどが記録される。
受注した依頼が記録され達成状況などを把握し、依頼の達成も記録される。
冒険者ギルドにお金を預けておけば対応しているお店限定だがデビットカードのように使うことができる。
ギルドカードを接触させ登録した者同士で短い文章をやりとりできる。
身分証明の精度も高い。
特に、身分証明については、冒険者ギルドが全世界規模の国際機関であるため、殆どどの国でも身分に関係無く身元を示すのに使えるのが大きい。地位の高い人間であれば、自国が発行した身分証であってもそれなりに信頼があるが、平民の身分証など自国内でしか意味を持たないからな。
だからといって、百万ルインと、それなりに高い登録料もあり、定職に就いていて冒険者として働くつもりのない平民が、身分証としてギルドカードだけ手に入れようとすることは殆どない。
用意された不思議な質感の素材の台の上に手を乗せると、そこから魔力が吸収されていく。暫くすると吸収が止まった。
「それでは、暫くお待ちください」
俺に断りを入れて、受付嬢は奥に引っ込むと、それほど間を置かずに戻ってきた。
「こちらがギルドカードです」
受付嬢は、俺に薄く軽いスマホといった風情なカードを渡してきた。簡単に壊れそうな薄さと質感だが、これで相当に頑丈なことは知っている。
そして軽く使い方を説明される。
やはり操作感もスマホに近いところがある。
ただもっとシンプルな構成で、アイコンなども存在しないし、あまり画面にデザイン的な要素もない。代わりに魔力を通して思念での操作にも一部反応するから操作性は良く、画面の見やすさにも補正が掛かっていた。
「個人の魔力の波長で認証されるので、他人に悪用される心配はありませんが、もし紛失・破損されてしまった場合、再発行にまた百万ルイン掛かるのでご注意ください」
「分かった」
まあ、俺の場合は空間収納にしまっておくから、まず心配要らないな。
「それでは、次に、冒険者の等級について説明いたします」
そうして説明された内容は、次のようなものだった。
まず、冒険者の等級は一番下の十級から一番上の一級までの十段階。
十級は見習い扱いで、登録した者の中でも戦闘技術を持たず戦えない者だけが最初にこの等級になる。昇級したい者は、町中で行える雑用依頼などを受けて稼ぎながら、ギルドが無料で開催している講習を受けて技術を身につけ、稼いだお金で装備を整えて、ギルドが問題無いと認めたら九級に上がる。ただし、大きな町などでは、定職に就いていない平民が、雑用依頼などで食い扶持を稼ぐ為に登録していたりと、そもそも昇級するつもりのない冒険者が沢山居る。そういう冒険者は、十級ではあるが、等級とは別のところの信頼度や貢献度などをギルドで査定しており、評価の高い者にそういう種別の割の良い依頼を宛がったりしている。
九級と八級が、イメージ通りのそれらしい一般レベルの冒険者で、登録時点で戦闘技術のある者はこの等級からはじまる。何らかの形で戦闘技術の裏付けが取れる者は、審査は無しでそのまますぐに、戦えるという自己申告をした者は試験を行って、九級か八級のどちらかに認定する。ただし試験で最低限の戦闘技術が無いと判断された者は十級となる。
七級と六級はある程度依頼をこなし、ギルドの信頼を得て、ある程度の能力もあると認められた、中堅の冒険者。
五級と四級は一流の能力を持ち、確実な依頼の遂行を期待できるとギルドが頼みにするベテランの冒険者。
三級から一級までは、大きな功績を成し遂げ、名声を得た者が昇級できる特別な等級。
「カイン様は、まず八級となります」
俺の力の裏付けは、身分証を出した時点で取れているからな。
その後、他に用件が無いか確認されたのに、特に無い旨を告げる。流石にどんな立場だろうと登録したばかりで依頼を紹介してはもらえないだろうからな。
そして身分証を返却してもらい、窓口を離れた。依頼の貼られた掲示板に向かう。
そこそこ人も居るが、掲示板前の空間の広さに比べれば大したことはないので、それほど見るのに苦労はしない。時間帯も時間帯だし、いくら帝都の冒険者が多いとはいえ、掲示板の依頼を受けるのはその中の一部だからな。
分かっていたことだが、貼られている依頼の内容は、報酬も安い代わりに誰にでもできる、受ける人間が居なくても問題がおきないようなレベルの雑用依頼や、やはり報酬が安く、常に需要がある常設のモンスター退治や素材納品の依頼だ。
場所についても、帝都やその周辺は、雑用と、あとはどれだけ狩ってもすぐに沸いてくるような雑魚モンスター退治の依頼ばかり。そりゃあ、帝都周辺は、治安維持で軍がモンスター退治しているから、溢れる程に沸く雑魚モンスターぐらいしか依頼にもならないよな。
素材納品はどこのギルドで納品しても一緒だから、帝都のギルドでも納品できるけど、帝都の周辺で大した素材が取れる訳がないし。いや、帝都だからこその養殖や栽培の人為的な良質の素材はあるだろうけど、それは冒険者とは関係ない。というか取ったら泥棒だ。
俺の目的は、力を見せることなんだから、帝都から離れた、軍の駐屯地なども遠くいちいち派遣していない、遠くの町や村の周辺に行かなきゃな。そのあたりの町や村の常設依頼はそれなりに強いモンスター退治の依頼があるし。帝都の冒険者ギルドでは、神聖帝国全土の依頼が見られるから、どこに向かうべきか、判断の材料になるな。
あとは神聖帝国にある幾つかの大きなダンジョンを攻略して、最高到達階層の更新などすれば、分かりやすく力を示せるけど、流石にそれは、まとまった時間がある時じゃないとできないな。
普通は遠隔地のモンスターを狩りに行くのも時間が掛かるんだが、俺にはそれを解決する移動手段があるからな。
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