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2章 〜セカンド・アタック
金で買う明日
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「よう、待ってたぜ。イチロのおっさん」
ダンジョンを出たところで待ち構えていたのは、あの時ギルドで俺に声をかけた大男。___悪名高きフォルニス。彼はニヤニヤしながら、2人の取り巻きと共に俺たちを見た。
「ケツの青いひよっこのご指導とは、珍しい。死期でも悟ったかよ。え?」
「な、何でここに来た…盗賊は」
「ほれ」
フォルニスは、何かを持ち上げた。
「!!? …お゛えっ」
星明かりでそれが何か悟った時、俺は思わずえづいた。
フォルニスが掲げたのは、髭面の盗賊の首領…その、生首だった。取り巻きが、デブとガリの首をつま先で蹴って寄越す。
「いやー、さっさとこうしとくべきだったぜ。こいつらは腕っこきの剣士でな。ケチな盗賊なんざ、ちょちょいのちょいだ。……分かるよな。テメエらもだよ!」
フォルニスが、盗賊の首を放り捨て、斧を掴んだ。
「その荷物を置いて行きな。そしたら、命は助けてやる」
「い、イチロ…どうするんだ」
「…おい、フォルニス」
すると、イチロが俺たちの前に進み出た。小柄な彼は、一切怯むこと無く、フォルニスを睨みつけた。
「そいつはできねえ相談だぜ。なんたって、色んな奴らに報酬の約束をしてるからな」
「ハッ! そんな約束が、レジテイジで通用するかよ! どいつもこいつも、威勢の良いこと言って、次の日にはくたばっちまうんだぜ? それこそ、今のお前らみてえに…」
「そして、お前みたいにな」
「え?」
後ろから飛んできた言葉に、フォルニスは虚を衝かれた顔になった。
次の瞬間、彼の首には、短刀が深々と突き刺さっていた。
「あ゛っ…なに…っ!」
短刀を握っているのは、何と、後ろに立っていた彼の取り巻きの一人だ。もう片方が長剣を抜くと、一振りで彼の首を切り落としてしまった。
「!! …!!?」
首を失い、崩れ落ちるフォルニス。口をぱくぱくさせる俺を尻目に、イチロは鼻を鳴らした。
「何だって、おれを出し抜けると思った、え?」
「少々お待ち下さいね」
ギルド裏の酒場にて。イチロがカウンターに声をかけると、表で受付をしていた女が出てきた。このカウンターは、ギルド表の受付と繋がっているのだ。彼女に戦利品の査定を頼むと、一度奥に引っ込み、それから大きなそろばんを抱えた一人の男を連れてきた。
「これはこれはイチロ様。いつもご贔屓に」
「名のある貴族の財宝だろう、よろしく頼むぜ」
「かしこまりました。では……むむ、これは60年前に、ハプシオン家が落札したルビーのペンダント…」
背負子の中身を鑑定し終えると、男はそろばんを弾きながら言った。
「合計で、小金貨70枚でしょうか」
「ななっ…」
またしても、想像を超えた額に、俺は絶句した。イチロとガーデナは平然として「こんなものか」と頷いている。
男が金を取りに行く間、俺はイチロに尋ねた。
「いつの間に…フォルニスの取り巻きを、味方につけてたんだ?」
「昨日、酒場を出た直後だ。フォルニスの奴が、お前の話や出立の準備をするおれを見て、獲物を横取りにかかるのは分かりきってた。だから先手を打った」
「でも、あんなにあっさり裏切って…」
「言っただろ、報酬は先払いに限ると。聞けば、案の定奴はおれたちからぶん取った財宝で報酬を支払う気でいた。だが、おれたちが手ぶらで帰ったらどうする? こっちに付いてフォルニスを仕留めれば、今すぐに小金貨2枚ずつやると言ったら、あっさり協力してくれたぜ」
ランジアの助言がなければ、本当に俺たちは戦果ナシで帰路についていた。だが、そうなるとイチロは大損のはずだ。
俺の考えを読み取ったのか、彼は鼻を鳴らした。
「上手くいく仕事のほうが少ねえって、さっきも言ったろ。10回しくじっても、11回目で稼げば良い。それにな、ボウズ」
青白い、しかし筋肉に覆われた両腕を差し上げ、溜め息のように呟く。
「…命に勝る宝はねえ。明日の命が金で買えるなら、買わない手はねえ」
「…」
「お待たせしました」
そこへ、男が戻ってきた。手には大きな革袋を持っている。
「小金貨70枚でございます」
「ああ」
イチロはそれを受け取ると、中から数枚の金貨を掴み出し、まずガーデナに差し出した。
「世話になったな。また頼む」
「ん、ありがと!」
「ボウズ、お前には…」
彼が俺に握らせたのは、何と小金貨8枚。
「こ、こんなに」
「馬鹿が。お前じゃなくて、お仲間の分だ。助言を聞いて従った以上、報酬は払わなきゃならねえ」
「ランジアの…」
イチロは残りの金貨を仕舞うと、俺たちに背を向けた。
「じゃあな。次にどうするかは、自分で考えろ」
そう言うと、足早に酒場を出ていってしまった。
残ったガーデナは、大きく欠伸をした。
「ふぁ…もうすぐ明け方だね。疲れたし、あたしは寝るよ。今日はありがとね」
「ああ、こっちこそ…その、もしまた一緒に行くなら…」
するとガーデナは、カウンターの上に掲げられた大きな黒板を指差した。そこには、人の名前と、その隣に何かの数字がびっしりと書かれていた。
「そこに、誰かが雇う時の報酬の相場が書いてあるんだ。あたしや、おじさんの名前もあるよ」
「気付かなかった…ええと、ガーデナさんは……うえぇっ!?」
ガーデナの名前の横には、『小金貨12枚』と書かれていた。イチロに至っては、『小金貨30枚』とある。
ガーデナが、悪戯っぽく笑った。
「君の名前も、これからそこに載るよ。最初は小金貨1枚からスタートさ。でも、頑張れば増えていくよ」
とは言え、今の手持ちではイチロどころか、ガーデナすら雇えない。溜め息を吐いた俺の方を、ガーデナがぽんと叩いた。
「もっと大きくなったら、またやろう。それまで、妖精ちゃんと仲良くね。…じゃ、おやすみ!」
去っていく背中を眺めて…手の中の重みを思い出した俺は、慌ててカウンターに行き、重い金貨を手形に変えたのだった。
2度目の挑戦…3人の仲間を奪ったダンジョンへのリベンジは、何だか分からない内に、成功で終わった。
ダンジョンを出たところで待ち構えていたのは、あの時ギルドで俺に声をかけた大男。___悪名高きフォルニス。彼はニヤニヤしながら、2人の取り巻きと共に俺たちを見た。
「ケツの青いひよっこのご指導とは、珍しい。死期でも悟ったかよ。え?」
「な、何でここに来た…盗賊は」
「ほれ」
フォルニスは、何かを持ち上げた。
「!!? …お゛えっ」
星明かりでそれが何か悟った時、俺は思わずえづいた。
フォルニスが掲げたのは、髭面の盗賊の首領…その、生首だった。取り巻きが、デブとガリの首をつま先で蹴って寄越す。
「いやー、さっさとこうしとくべきだったぜ。こいつらは腕っこきの剣士でな。ケチな盗賊なんざ、ちょちょいのちょいだ。……分かるよな。テメエらもだよ!」
フォルニスが、盗賊の首を放り捨て、斧を掴んだ。
「その荷物を置いて行きな。そしたら、命は助けてやる」
「い、イチロ…どうするんだ」
「…おい、フォルニス」
すると、イチロが俺たちの前に進み出た。小柄な彼は、一切怯むこと無く、フォルニスを睨みつけた。
「そいつはできねえ相談だぜ。なんたって、色んな奴らに報酬の約束をしてるからな」
「ハッ! そんな約束が、レジテイジで通用するかよ! どいつもこいつも、威勢の良いこと言って、次の日にはくたばっちまうんだぜ? それこそ、今のお前らみてえに…」
「そして、お前みたいにな」
「え?」
後ろから飛んできた言葉に、フォルニスは虚を衝かれた顔になった。
次の瞬間、彼の首には、短刀が深々と突き刺さっていた。
「あ゛っ…なに…っ!」
短刀を握っているのは、何と、後ろに立っていた彼の取り巻きの一人だ。もう片方が長剣を抜くと、一振りで彼の首を切り落としてしまった。
「!! …!!?」
首を失い、崩れ落ちるフォルニス。口をぱくぱくさせる俺を尻目に、イチロは鼻を鳴らした。
「何だって、おれを出し抜けると思った、え?」
「少々お待ち下さいね」
ギルド裏の酒場にて。イチロがカウンターに声をかけると、表で受付をしていた女が出てきた。このカウンターは、ギルド表の受付と繋がっているのだ。彼女に戦利品の査定を頼むと、一度奥に引っ込み、それから大きなそろばんを抱えた一人の男を連れてきた。
「これはこれはイチロ様。いつもご贔屓に」
「名のある貴族の財宝だろう、よろしく頼むぜ」
「かしこまりました。では……むむ、これは60年前に、ハプシオン家が落札したルビーのペンダント…」
背負子の中身を鑑定し終えると、男はそろばんを弾きながら言った。
「合計で、小金貨70枚でしょうか」
「ななっ…」
またしても、想像を超えた額に、俺は絶句した。イチロとガーデナは平然として「こんなものか」と頷いている。
男が金を取りに行く間、俺はイチロに尋ねた。
「いつの間に…フォルニスの取り巻きを、味方につけてたんだ?」
「昨日、酒場を出た直後だ。フォルニスの奴が、お前の話や出立の準備をするおれを見て、獲物を横取りにかかるのは分かりきってた。だから先手を打った」
「でも、あんなにあっさり裏切って…」
「言っただろ、報酬は先払いに限ると。聞けば、案の定奴はおれたちからぶん取った財宝で報酬を支払う気でいた。だが、おれたちが手ぶらで帰ったらどうする? こっちに付いてフォルニスを仕留めれば、今すぐに小金貨2枚ずつやると言ったら、あっさり協力してくれたぜ」
ランジアの助言がなければ、本当に俺たちは戦果ナシで帰路についていた。だが、そうなるとイチロは大損のはずだ。
俺の考えを読み取ったのか、彼は鼻を鳴らした。
「上手くいく仕事のほうが少ねえって、さっきも言ったろ。10回しくじっても、11回目で稼げば良い。それにな、ボウズ」
青白い、しかし筋肉に覆われた両腕を差し上げ、溜め息のように呟く。
「…命に勝る宝はねえ。明日の命が金で買えるなら、買わない手はねえ」
「…」
「お待たせしました」
そこへ、男が戻ってきた。手には大きな革袋を持っている。
「小金貨70枚でございます」
「ああ」
イチロはそれを受け取ると、中から数枚の金貨を掴み出し、まずガーデナに差し出した。
「世話になったな。また頼む」
「ん、ありがと!」
「ボウズ、お前には…」
彼が俺に握らせたのは、何と小金貨8枚。
「こ、こんなに」
「馬鹿が。お前じゃなくて、お仲間の分だ。助言を聞いて従った以上、報酬は払わなきゃならねえ」
「ランジアの…」
イチロは残りの金貨を仕舞うと、俺たちに背を向けた。
「じゃあな。次にどうするかは、自分で考えろ」
そう言うと、足早に酒場を出ていってしまった。
残ったガーデナは、大きく欠伸をした。
「ふぁ…もうすぐ明け方だね。疲れたし、あたしは寝るよ。今日はありがとね」
「ああ、こっちこそ…その、もしまた一緒に行くなら…」
するとガーデナは、カウンターの上に掲げられた大きな黒板を指差した。そこには、人の名前と、その隣に何かの数字がびっしりと書かれていた。
「そこに、誰かが雇う時の報酬の相場が書いてあるんだ。あたしや、おじさんの名前もあるよ」
「気付かなかった…ええと、ガーデナさんは……うえぇっ!?」
ガーデナの名前の横には、『小金貨12枚』と書かれていた。イチロに至っては、『小金貨30枚』とある。
ガーデナが、悪戯っぽく笑った。
「君の名前も、これからそこに載るよ。最初は小金貨1枚からスタートさ。でも、頑張れば増えていくよ」
とは言え、今の手持ちではイチロどころか、ガーデナすら雇えない。溜め息を吐いた俺の方を、ガーデナがぽんと叩いた。
「もっと大きくなったら、またやろう。それまで、妖精ちゃんと仲良くね。…じゃ、おやすみ!」
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