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お姉さまから言質とりましょう
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お姉さまと帰りをご一緒し、馬車の中でお話しを聞きました。本日は体調がすぐれないとのことでお姉さまは王宮へはいかれなかったようです。
わたくしの行動は不問とされたようです。
動揺が隠しきれないお姉さまから少しずつ聞き出しましょう。殿下とはお話をされたりエスコートはあるそうですが、抱きしめられたことはないそうです。 ですから、ずっとお顔が真っ赤でした。王宮からのお迎えの方は心配されてお帰しになられたのでしょうと察しました。 普段お顔の表情があまり変化しないのですから。 昼から今までお顔を真っ赤にして目を潤ませたお姉さま、いろいろな方にお顔を見られたのではないかしら。
一緒に帰れるかもとお待ちしていてよかった。私もお姉さまにキュンとしてしまいました。
帰ってから、かわいらしいクッキーを手づから作り明日お姉さまが作ったものとして差し入れをするようにと申し出ました。 会話もほとんどなかった姉妹でしたが、何かを作るということがこんなにもワクワクするのかしらと。会話がはずみ楽しく作ることができました。 明日の学園が楽しみですね。フフフ 厨房で働いている方も興味があるようでした。もしかしたら、料理人の向上に役に立つかもしれませんね。
自室に帰り長考に入ります。宿題は後程。
ヒロインの私を差し置きまして、最近殿下の周りをウロウロとされている女性がいるそうです。
お姉さまとの関係が政略結婚のようで
もしかしたら関係を壊し、王子妃になれるかもしれないという一発逆転でしょうか。
前の世(現実のように頭に流れ込んできたのできっとそうでしょう。)の記憶の中でしたら、頂点にたつ一族はすべてを見られている状況をよしとする職業のようなもの、その地位を望める人はそうおりませんでした。 しかしこの世は小さい頃から見られるということに関しては礼儀作法の教育が行われているので夢を見られるのでしょうか。
親の意向もありますし、学園で殿下の麗しい外向きの笑顔にときめきを覚えるのでしょうね。
私は自由にお姉さまプロデュースを楽しみたいのですが悪役令嬢になりましょうか。
朝からお姉さまとの2人きりの朝食です。
両親とはしばらくお会いしていませんが気にならなくなりました。
学校はドレスですが今後は制服を着てみたいです。ドレスと制服と週によって変えてみましょうか。そのときにやることを決めてみましょう。蝶のように舞い蜂のようにさす・・・ふっとそんな言葉が頭に浮かびます。そんな過激なこと・・・歌劇なこと・・・ほほほ、おやじ様ギャクのようなお言葉も浮かびます。
はっと思考より戻ってまいりますとお姉さまのお顔の色がすぐれません。
「お姉さま、どうされましたか?」
「なんでもないのよ。貴方がわたくしを気遣ってくれるなんて・・・嬉しいわ。」
少し頬に赤みがさして、ほっとします。
やはり王子妃教育で人に弱みを見せないと習っているのでしょうが2人きりの姉妹、お姉さまの相談相手の座をしっかりとしたものにしないと共倒れになる可能性もあります。
相手に伝わるようにお声をかけます。
「お姉さま、わたくしに悩んでいることをお話しくださらない?たった2人きりの姉妹ですもの。さみしいわ。」 お姉さまが悩みながらお話くださいます。
「昨日の失態で殿下にお会いするのが、少し緊張するの。いつも感情を表に出さないようにしているから、こんな風に考えてはいけないのでしょうけど。」
「そうね。お姉さま恥ずかしいのかもしれませんわね。殿下にお菓子を差入した後にお昼をわたくしとする約束をしたと伝えて頂けませんか。」 「ですが、殿下とのお昼はお約束したもの。そんな勝手はできませんわ。」
ん~やはり手ごわい。
「今後ずっと殿下とはお昼を過ごせますでしょう。すぐにお会いできなくなる場所に嫁がれるんですもの。わたくしとの時間をとって頂いてもいいでしょう。数日くらいは。」
もう少し「昨日のことはわたくしも反省しております。ですので、お姉さまが妹に話をしないといけないからというのはどうでしょうか。寂しさ故かもしれないとも。我がままを申しているのは分かっています。お姉さま」 うるうる・・・うるうる・・・
「まぁ寂しさ故・・・。わかりました。
殿下の警護のためにも中庭にて個別に食事をとっておりましたが数日ならよいお返事が頂けるかもしれません。会話もあまり・・・」
沈んだ顔になるお姉さま、やはりあまり話が弾んでおりませんでしたか。王子妃教育と学園と家との往復でほぼ新しい知識といえば難しい話ばかりでしょうから。
「本日突然にお断りするのは申し訳ないでしょうから、明日から数日わたくしのお友達と一緒にお食事はだめでしょうか。お姉さまを自慢したいわ。」
突飛なわたくしの話でしたがお姉さまの心に響いたようです。 ご一緒に馬車に乗り学園へ向かいます。少しずつ会話も増えていくと嬉しいなぁと思います。
わたくしの行動は不問とされたようです。
動揺が隠しきれないお姉さまから少しずつ聞き出しましょう。殿下とはお話をされたりエスコートはあるそうですが、抱きしめられたことはないそうです。 ですから、ずっとお顔が真っ赤でした。王宮からのお迎えの方は心配されてお帰しになられたのでしょうと察しました。 普段お顔の表情があまり変化しないのですから。 昼から今までお顔を真っ赤にして目を潤ませたお姉さま、いろいろな方にお顔を見られたのではないかしら。
一緒に帰れるかもとお待ちしていてよかった。私もお姉さまにキュンとしてしまいました。
帰ってから、かわいらしいクッキーを手づから作り明日お姉さまが作ったものとして差し入れをするようにと申し出ました。 会話もほとんどなかった姉妹でしたが、何かを作るということがこんなにもワクワクするのかしらと。会話がはずみ楽しく作ることができました。 明日の学園が楽しみですね。フフフ 厨房で働いている方も興味があるようでした。もしかしたら、料理人の向上に役に立つかもしれませんね。
自室に帰り長考に入ります。宿題は後程。
ヒロインの私を差し置きまして、最近殿下の周りをウロウロとされている女性がいるそうです。
お姉さまとの関係が政略結婚のようで
もしかしたら関係を壊し、王子妃になれるかもしれないという一発逆転でしょうか。
前の世(現実のように頭に流れ込んできたのできっとそうでしょう。)の記憶の中でしたら、頂点にたつ一族はすべてを見られている状況をよしとする職業のようなもの、その地位を望める人はそうおりませんでした。 しかしこの世は小さい頃から見られるということに関しては礼儀作法の教育が行われているので夢を見られるのでしょうか。
親の意向もありますし、学園で殿下の麗しい外向きの笑顔にときめきを覚えるのでしょうね。
私は自由にお姉さまプロデュースを楽しみたいのですが悪役令嬢になりましょうか。
朝からお姉さまとの2人きりの朝食です。
両親とはしばらくお会いしていませんが気にならなくなりました。
学校はドレスですが今後は制服を着てみたいです。ドレスと制服と週によって変えてみましょうか。そのときにやることを決めてみましょう。蝶のように舞い蜂のようにさす・・・ふっとそんな言葉が頭に浮かびます。そんな過激なこと・・・歌劇なこと・・・ほほほ、おやじ様ギャクのようなお言葉も浮かびます。
はっと思考より戻ってまいりますとお姉さまのお顔の色がすぐれません。
「お姉さま、どうされましたか?」
「なんでもないのよ。貴方がわたくしを気遣ってくれるなんて・・・嬉しいわ。」
少し頬に赤みがさして、ほっとします。
やはり王子妃教育で人に弱みを見せないと習っているのでしょうが2人きりの姉妹、お姉さまの相談相手の座をしっかりとしたものにしないと共倒れになる可能性もあります。
相手に伝わるようにお声をかけます。
「お姉さま、わたくしに悩んでいることをお話しくださらない?たった2人きりの姉妹ですもの。さみしいわ。」 お姉さまが悩みながらお話くださいます。
「昨日の失態で殿下にお会いするのが、少し緊張するの。いつも感情を表に出さないようにしているから、こんな風に考えてはいけないのでしょうけど。」
「そうね。お姉さま恥ずかしいのかもしれませんわね。殿下にお菓子を差入した後にお昼をわたくしとする約束をしたと伝えて頂けませんか。」 「ですが、殿下とのお昼はお約束したもの。そんな勝手はできませんわ。」
ん~やはり手ごわい。
「今後ずっと殿下とはお昼を過ごせますでしょう。すぐにお会いできなくなる場所に嫁がれるんですもの。わたくしとの時間をとって頂いてもいいでしょう。数日くらいは。」
もう少し「昨日のことはわたくしも反省しております。ですので、お姉さまが妹に話をしないといけないからというのはどうでしょうか。寂しさ故かもしれないとも。我がままを申しているのは分かっています。お姉さま」 うるうる・・・うるうる・・・
「まぁ寂しさ故・・・。わかりました。
殿下の警護のためにも中庭にて個別に食事をとっておりましたが数日ならよいお返事が頂けるかもしれません。会話もあまり・・・」
沈んだ顔になるお姉さま、やはりあまり話が弾んでおりませんでしたか。王子妃教育と学園と家との往復でほぼ新しい知識といえば難しい話ばかりでしょうから。
「本日突然にお断りするのは申し訳ないでしょうから、明日から数日わたくしのお友達と一緒にお食事はだめでしょうか。お姉さまを自慢したいわ。」
突飛なわたくしの話でしたがお姉さまの心に響いたようです。 ご一緒に馬車に乗り学園へ向かいます。少しずつ会話も増えていくと嬉しいなぁと思います。
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