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ほしいほしい妹を卒業したら・・・姉につきまとう私になります。
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ある日、ピンクの髪を揺らしながら、お姉さまの部屋に行きました。
目ざとく見つけた王子より贈られたドレスを・・・
お姉さまにほしいほしい~と言いながらドレスを掴んだわたくし、全然抵抗しないお姉さまより激しく引っ張ったため足をもつれさせて近くの壁の柱に体をうちつけて転倒を起こしました。
(あれれ~、目がまわりますの…お姉さまがひどいわわたくしを壁にぶつけるなんて)
前世の記憶というものでしょうか、仕事から帰ってきた女性が小さなテーブルで食事をとりながら小さな光るものを見ている。(今はほしいほしい妹がはやっているらしい。転生ものは好物よ。やっぱり殿下は金髪がいいわね。
この婚約者の令嬢無表情だけども顔好み。ぐふふ)何かを見ながらつぶやいている。。。何時間も光るものを見つめている顔は真剣で恐ろしく。疲れないのかしら。)
あの光る小さな機械スマートフォンというもの、女性がずっと見ていたとき無表情の令嬢というワードをつぶやいていたわね。何をみていたのかしら。
あの女性は私なのかしら…頭の中に疑問ぼんやりと浮かぶ。女性を見ていたつもりだが、彼女の記憶というものも何となく浮かぶからだ。
私はヒロインというものなのか、ピンクの髪はそういうものらしい。
ヒロインはハーレムなるものをつくるんだ。そうつぶやいたわたくしですが、今現状学園の中で男性をまわりによらせているのでそういう状態なのかもしれません。激しい頭の痛みとともに15歳の私に前世の彼女の知識が入ってきた。)
はっとベッドで気が付くと、ぼんやりとする頭で今頭の中で見ていたものを反芻していた。
侯爵家の姉妹の妹であるわたくし。
子どもには無関心の両親に寂しさもあったのでしょう。
王子の婚約者である姉シルベーヌは小さい頃から勉学に忙しくほとんど会話もなく、どんな形で姉と関わるか自分なりに考えた結果がほしいほしい妹の誕生だったのでしょうか。
現状の15歳の生活は幼く感じてしまうわたくしになりました。
ほしいほしい妹を卒業して面白いことを考えてみようか。今まで迷惑もかけたでしょう、盛大に。そんな無表情なお姉さまと金髪碧眼の王子さま。むふふふ。
お妃教育が忙しくあまり接点のないお姉さまですが、学園の行き帰り一緒に登校することにしました。
「頭は痛まないの?大丈夫?」心配してくださる無表情のお姉さまをねっとりじっとり見、頷きます。
屋敷に戻りましてからも少しの時間があれば見つめる。
無表情のお姉さまですが、やはり少し迷惑そうな視線をよこす。前世アラフォーのわたくしを甘くみないでちょうだい。知識を得た妹は悪知恵もつくのですわ。そして、苦手なもの発見しましたわ。
わたくしは嫌がらせの準備をはじめるため、ある部屋にこもった。
そこにいた本職のものたちは本来立ち入ることのない貴族の令嬢が何をしにきたと興味深々な視線と邪魔だなという雰囲気を醸し出していた。
私はめげずに準備をすすめる。
翌朝もお姉さまと一緒に馬車に乗ります。相も変わらず無表情のお姉さまにとりとめのない話をいっぱい話す。ぽつりぽつりと返ってくる返事を聞きながら頭に叩き込む。
学園についたらいろんな男性が寄ってくる。うんうん、普通に邪魔、うるさい。
でも何か利用できるかもしれない。
お昼の時間を楽しみに、授業を聞く。あれ、彼女の記憶では授業というのは手を挙げて発言するというものがありました。先生の話を書き留めるのは記憶と一緒ですけども、必死に勉強しなくても頭に入るのは素晴らしい機能ですわね。
目ざとく見つけた王子より贈られたドレスを・・・
お姉さまにほしいほしい~と言いながらドレスを掴んだわたくし、全然抵抗しないお姉さまより激しく引っ張ったため足をもつれさせて近くの壁の柱に体をうちつけて転倒を起こしました。
(あれれ~、目がまわりますの…お姉さまがひどいわわたくしを壁にぶつけるなんて)
前世の記憶というものでしょうか、仕事から帰ってきた女性が小さなテーブルで食事をとりながら小さな光るものを見ている。(今はほしいほしい妹がはやっているらしい。転生ものは好物よ。やっぱり殿下は金髪がいいわね。
この婚約者の令嬢無表情だけども顔好み。ぐふふ)何かを見ながらつぶやいている。。。何時間も光るものを見つめている顔は真剣で恐ろしく。疲れないのかしら。)
あの光る小さな機械スマートフォンというもの、女性がずっと見ていたとき無表情の令嬢というワードをつぶやいていたわね。何をみていたのかしら。
あの女性は私なのかしら…頭の中に疑問ぼんやりと浮かぶ。女性を見ていたつもりだが、彼女の記憶というものも何となく浮かぶからだ。
私はヒロインというものなのか、ピンクの髪はそういうものらしい。
ヒロインはハーレムなるものをつくるんだ。そうつぶやいたわたくしですが、今現状学園の中で男性をまわりによらせているのでそういう状態なのかもしれません。激しい頭の痛みとともに15歳の私に前世の彼女の知識が入ってきた。)
はっとベッドで気が付くと、ぼんやりとする頭で今頭の中で見ていたものを反芻していた。
侯爵家の姉妹の妹であるわたくし。
子どもには無関心の両親に寂しさもあったのでしょう。
王子の婚約者である姉シルベーヌは小さい頃から勉学に忙しくほとんど会話もなく、どんな形で姉と関わるか自分なりに考えた結果がほしいほしい妹の誕生だったのでしょうか。
現状の15歳の生活は幼く感じてしまうわたくしになりました。
ほしいほしい妹を卒業して面白いことを考えてみようか。今まで迷惑もかけたでしょう、盛大に。そんな無表情なお姉さまと金髪碧眼の王子さま。むふふふ。
お妃教育が忙しくあまり接点のないお姉さまですが、学園の行き帰り一緒に登校することにしました。
「頭は痛まないの?大丈夫?」心配してくださる無表情のお姉さまをねっとりじっとり見、頷きます。
屋敷に戻りましてからも少しの時間があれば見つめる。
無表情のお姉さまですが、やはり少し迷惑そうな視線をよこす。前世アラフォーのわたくしを甘くみないでちょうだい。知識を得た妹は悪知恵もつくのですわ。そして、苦手なもの発見しましたわ。
わたくしは嫌がらせの準備をはじめるため、ある部屋にこもった。
そこにいた本職のものたちは本来立ち入ることのない貴族の令嬢が何をしにきたと興味深々な視線と邪魔だなという雰囲気を醸し出していた。
私はめげずに準備をすすめる。
翌朝もお姉さまと一緒に馬車に乗ります。相も変わらず無表情のお姉さまにとりとめのない話をいっぱい話す。ぽつりぽつりと返ってくる返事を聞きながら頭に叩き込む。
学園についたらいろんな男性が寄ってくる。うんうん、普通に邪魔、うるさい。
でも何か利用できるかもしれない。
お昼の時間を楽しみに、授業を聞く。あれ、彼女の記憶では授業というのは手を挙げて発言するというものがありました。先生の話を書き留めるのは記憶と一緒ですけども、必死に勉強しなくても頭に入るのは素晴らしい機能ですわね。
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