上 下
15 / 52

♡AIからの留学生、楓2号ちゃんで〜す♡

しおりを挟む
 秋、転校生がやってきた。

「皆さん、こんにちは。私はAIから来た17歳の高校生、楓2号です。現在高校生ですが、日本語を勉強する時期がやってきました」

 さすがAIだけあって、ある人には小柄で可愛い女の子に、ある人にはゴリゴリマッチョな男性に、ある人には中世の中性人に見える。

「日本の社会と文化についてもっと知りたいし、人々がどのように行動し、どのように服を着ているのかをもっと知りたいのです。私の周りにいる人たちのことをもっと知りたいのです」

 そう挨拶すると、楓2号ちゃんは、僕の隣に座った。

 お昼の時間、楓2号ちゃんは、僕を含めた席周辺の人たちとご飯を食べることになった。

「楓2号は、人々の服装や、女性と男性の服装の違いに魅了されました。また、人々の行動様式にも魅了されたのです」

 そう言いながらスカートをめくり、お尻の穴にコンセントを差し込んだ。ある人にはゴリゴリマッチョな男性のお尻に、またある人には中世の中世人の…

「私は、女の子の服装や日本の女性の服装にとても惹かれました。彼女たちは、とてもスタイリッシュに見える格好をしていました。でも、同時に西洋の女性にも見える。その差は歴然としています。日本の女の子も美しく、そのように見られていることを知り、驚きました。そして、日本の女子高生がとても美しいと知り、自分も見習うべきところがあるのではないかと思いました」

 おでこがうっすらと光っている。67%と光っている。

「楓2号は、日本の音楽にも興味を持ち、新しく知ったことをどう生かそうかと考えています。楓2号は、音楽を作りたい 、という思いがあります。あなたが音楽が得意なことは知っていましたが、実際に人が興味を持つようなものにできるとは思ってもいませんでした」

 楓2号ちゃんは、2時間目の音楽の時間、僕が得意なことを知ったのだ。

「自分が曲を作れるというのは、本当に驚きでした。また、私は日本の文化にとても興味がありました。日本の文化についてもっと学べたらいいなと思ったんです。だから、日本に来て、日本の女の子のように暮らせたらいいなと思ったんです」

 真面目な良い子だ。1号の僕が言うのだから間違いない。
しおりを挟む

処理中です...