♡ちょっとエッチなアンソロジー〜おぽこち編〜♡

♡ドーナツをチン列♡

「長次郎、バイトする？」

　大学２年生の馬並長次郎は透にそう言われた。

「何のバイト？」

「ドーナツのチン列さ」

「ドーナツのチン列？」

「うん、俺の知り合いの友人の隣の家に住む人の甥っ子が店長してる店なんだけど、店にたってるだけで時給2000円だってさ」

「2000円！？嘘だろ？」

「マジマジ」

「怪しいバイトじゃねーだろーなー？」

「結構評判のドーナツ屋らしいから、怪しくはないと思うぜ？」

「透もやるの？」

「いやー俺じゃダメだって、研修の時に言われたんだ」

「何で俺ならいけそうなんだ？」

「長次郎、竿なげーじゃん」

「それが関係するのか？」

「まー行ってみたらわかるよ、んでバイト代出たらなんか奢ってくれ」

　言われるがままに長次郎はそのドーナツ屋に向かった。

「あったあった、ここか」

　中に入るとなかなか繁盛している。そしてチン列しているドーナツを見る。なるほど、これが時給2000円の仕事か。

「あー、君が馬並くん？私店長の橋詰則夫です、じゃあ、早速研修しよっか」

「いきなり研修ですか？」

「まどろっこしーこと嫌いなんだよね、それにほら、仕事は今見ている通りのこれだから、やるかやらないかの判断はもう聞かなくても良いでしょ？」

「はい、やれそうです」

「うん、となるとあとは出来るか出来ないかだけだから、もうね、研修に入ります」

　せっかちな人だなーと思いながら長次郎は店の奥にある部屋へと入った。