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♡2週間カゴに入れて、イカ臭くするのがポイント♡
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賢治が旅先の二級河川の川縁で本を読んでいると、少年たちがやって来て釣りを始めた。
「何が釣れるんだい?」
賢治が少年たちに聞いた。
「人魚だよ」
春輝と呼ばれる少年が答えた。
「人魚?」
賢治は驚いた。
「ここではまだ人魚が釣れるのかい?」
「そうだよ、最近随分汚くなったからね、人魚が棲みつくようになったんだ」
「ああ、確かに汚いな」
賢治は二級河川を見ながら言った。
「春輝ー、準備できたよー」
翔太と呼ばれる少年が春輝を呼んだ。
「釣りをしている所を、見学してもいいかい?」
賢治が聞いた。
「いいよー」
春輝が駆け足をしながら言った。
「随分と臭い…エサだねぇ…名前は?」
賢治が鼻をつまみながらエサに聞いた。
「あ、や、柳田です」
柳田は春輝たちが住む団地の下で二級酒を飲んでいたところを捕まえられた。
「2週間カゴに入れて、イカ臭くするのがポイントなんだ」
尚人と呼ばれる少年が言った。オカズは団地の下や、今いる川縁などに落ちてある本を拾って与えていたという。
「よし、柳田、これを見ろ」
手足を縛られ、腰縄をつけられた柳田に、聡と呼ばれる少年が本を見せた。
「あぁぁ…あぁぁ…」
柳田はおっきした。
「オッケー行ってこーい!」
そう言って柳田の背中を春輝が蹴り、柳田を河に落とした。
「こんなんで釣れるのかい?」
賢治が聞いた。
「まあ見てなって」
春輝が言うやいなや、アタリがあった。
「お、きてるきてる」
「慎重にな、春輝」
「わかってるって」
縄が急激に河に吸い込まれた。
「今だ!」
翔太が叫ぶと同時に、春輝は縄を引き、合わせた。
「よーし食ったーー!!!」
「やった!やった!」
少年たちは喜んだ。
10分程だろうか、格闘の末、人魚が釣り上げられた。人魚は柳田のおっきしたナニをガッチリと咥えていた。
「絶対バレない掛かり方してるな」
尚人が興奮しながら言った。
水色の髪、エメラルドグリーンの瞳、ワインレッドの唇、サーモンピンクの乳首…見事な人魚だった。
「なんだ、またあんた達かい」
少年たちと朝菜と呼ばれる人魚は顔見知りだった。
「毎回毎回、いいエサ仕込んでくるね」
朝菜は尻尾をパタパタさせながら言った。
「へへ、姉ちゃんも、いい引きだったよ」
「こいつぅ~」
朝菜は春輝の頭を胸に押し付けてグリグリした。
「いつからこの河に?」
賢治が朝菜に聞いた。
「なんだいあんた、この街の人間じゃないのかい?」
「ええ、旅人です」
「2年前、この河の上流に工場が出来たんだよ、それからだよ」
「汚染水、一杯垂れ流してるんだ」
聡が言った。
「私、そこをクビになったんですよ」
柳田が手足を縛られ、ビショビショのまま言った。
「まあ、そうだったの…」
朝菜が同情して萎んだ柳田のナニに触れた。それは瞬時に、おっきした。
「何が釣れるんだい?」
賢治が少年たちに聞いた。
「人魚だよ」
春輝と呼ばれる少年が答えた。
「人魚?」
賢治は驚いた。
「ここではまだ人魚が釣れるのかい?」
「そうだよ、最近随分汚くなったからね、人魚が棲みつくようになったんだ」
「ああ、確かに汚いな」
賢治は二級河川を見ながら言った。
「春輝ー、準備できたよー」
翔太と呼ばれる少年が春輝を呼んだ。
「釣りをしている所を、見学してもいいかい?」
賢治が聞いた。
「いいよー」
春輝が駆け足をしながら言った。
「随分と臭い…エサだねぇ…名前は?」
賢治が鼻をつまみながらエサに聞いた。
「あ、や、柳田です」
柳田は春輝たちが住む団地の下で二級酒を飲んでいたところを捕まえられた。
「2週間カゴに入れて、イカ臭くするのがポイントなんだ」
尚人と呼ばれる少年が言った。オカズは団地の下や、今いる川縁などに落ちてある本を拾って与えていたという。
「よし、柳田、これを見ろ」
手足を縛られ、腰縄をつけられた柳田に、聡と呼ばれる少年が本を見せた。
「あぁぁ…あぁぁ…」
柳田はおっきした。
「オッケー行ってこーい!」
そう言って柳田の背中を春輝が蹴り、柳田を河に落とした。
「こんなんで釣れるのかい?」
賢治が聞いた。
「まあ見てなって」
春輝が言うやいなや、アタリがあった。
「お、きてるきてる」
「慎重にな、春輝」
「わかってるって」
縄が急激に河に吸い込まれた。
「今だ!」
翔太が叫ぶと同時に、春輝は縄を引き、合わせた。
「よーし食ったーー!!!」
「やった!やった!」
少年たちは喜んだ。
10分程だろうか、格闘の末、人魚が釣り上げられた。人魚は柳田のおっきしたナニをガッチリと咥えていた。
「絶対バレない掛かり方してるな」
尚人が興奮しながら言った。
水色の髪、エメラルドグリーンの瞳、ワインレッドの唇、サーモンピンクの乳首…見事な人魚だった。
「なんだ、またあんた達かい」
少年たちと朝菜と呼ばれる人魚は顔見知りだった。
「毎回毎回、いいエサ仕込んでくるね」
朝菜は尻尾をパタパタさせながら言った。
「へへ、姉ちゃんも、いい引きだったよ」
「こいつぅ~」
朝菜は春輝の頭を胸に押し付けてグリグリした。
「いつからこの河に?」
賢治が朝菜に聞いた。
「なんだいあんた、この街の人間じゃないのかい?」
「ええ、旅人です」
「2年前、この河の上流に工場が出来たんだよ、それからだよ」
「汚染水、一杯垂れ流してるんだ」
聡が言った。
「私、そこをクビになったんですよ」
柳田が手足を縛られ、ビショビショのまま言った。
「まあ、そうだったの…」
朝菜が同情して萎んだ柳田のナニに触れた。それは瞬時に、おっきした。
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