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♡ ペロペロちゅっちゅ、フ⚪︎ラペチーノ♡

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 アメリカ発のコーヒーチェーン『ステイバックス』が義男の田舎にも上陸した。

「おお、これが『ステイバックス』か」

「すげー並んでるっぺな」

「義男、おめ買ってこい」

「お、おらこげな洒落た店よう入らんきに、佑ちゃん行ってきてっぺな」

「お、おらだば行けんこともないさかい、おらは義男のことば思ってだがね」

「た、大変だ佑ちゃん!義男!」

 金物屋の源が走って向かってきた。

「源坊、なにさ慌てて」

「こ、この『ステイバックス』しっでるか!?」

「おめ知ってるも何も、目の前にあるでな」

「ち、違うよ佑ちゃん!この店で出されてるののの飲み物だがね!」

「飲み物たらコーヒーだろがね」

「んだんだ」

 義男が同意する。

「バカ!」

 生まれてから3人はいつも一緒だった。次第に序列が出来ていき、源が祐二に逆らうことはあり得ないことだった。それが今、有り得た。

「な、源坊!おめさ誰に向かって!」

「おめだおめ!佑ちゃん!なんにもしらねーな!」

「な、おらが何知らねってんだ!言ってみろ!」

 祐二が源坊の胸ぐらを掴んだ。

「フ⚪︎ラペチーノ!!」

「…え?」

「フ⚪︎ラペチーノだ!!」

「フ⚪︎、フ⚪︎ラって、あのフ⚪︎ラか?」

「そーだ!そのフ⚪︎ラだ!」

「な、何でそげなもんがコーヒー屋にあるんだがね」

「アメリカは進んどるがね!」

「で、でもフ⚪︎ラなんて、どげんして飲むとね?」

 義男が聞いた。

「そんなん知らん!だけんどみんな飲んどるがね!さっきこっそり盗み聞きしたら、みんなフ⚪︎ラペチーノフ⚪︎ラペチーノ言うとったがね!店員もフ⚪︎ラペチーノひとつ~言うとったがね!」

「そ、そげなもんこげな明るい時間から売れるわけ…」

「もういい!!佑ちゃんいつも口ばっかだがね!自分では何にもしとらんの、おら知っとんだがね!義男!買いに行くぞ!」

「え…うん」

 義男と源坊は祐二を置いて『ステイバックス』にフ⚪︎ラペチーノを買いに行った。

「で、でも源ちゃん」

「何だば義男」

「その、フ⚪︎ラペチーノをおら達が買ったとしたら…」

「何だばはっきり言えさ!」

「おら達が飲んで、何が嬉しいんだ?」

 源坊は立ち止まった。そして冷静になった。

「じ、地獄だがね…」

「注文してるの、ほら、並んでるのみんな女だがね」

「盲点!盲点じゃったがね、女専用の店だったがね~!クソ!!」

 2人は佑ちゃんのところに戻った。義男が事情を説明した。源坊はもじもじしていた。

「源坊…」

「佑ちゃん…」

「源坊」

「佑ちゃん」

「源!」

「佑ちゃん!」

 僕たちはまた仲良く3人で遊ぶようになった。いや、前よりも仲良く、ね。

 ちなみにフ⚪︎ラペチーノは、店の男の子のマラをペチーノして、お客さんがペロペロちゅっちゅする飲み物で、飲み方が上手だったらマラクリームも飲む事ができると言う飲み物の事である。別名をマラペチーノと言い、店の男の子になるには3週間程研修が必要で、18歳以上である事が条件です。ちなみに上記の3人は皆20歳超えてます。

 



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