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第8章 部活動

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「ふざけんなよ・・・」

 “旅人“はぶっかけられたカレーを見ながら言った。

「ちゃんと食えよ」

 と“しまる“が言った。

「誰が食うかこんなもの」

 “旅人“が吐き捨てるように言うと、“しまる“が壁に貼られた紙を指差した。

『お残しする子はお仕置きよ♡』

 と書かれており、その横に先ほどの“ゴリマッチョ“の写真がある。

「何だお仕置きとは」

 “旅人“が“しまる“に聞いた。

「さあ、少なくともそのカレー食うよりかは悲惨なことが起きるだろうな」

「・・・おい、お前これ食え」

 “旅人“が“真壁“に向かって言った。

「え?」

「え?じゃねーよ、これ食ってこれ飲めって言ってんだよ」

「え?だだだからなんでぼぼ僕が・・・」

「うるせー!!こんなもん食えるか!!さっき飲んだジュースのお詫びだ!!受け取れ!!」

「そそそんなメメメチャクチャな・・・」

 “真壁“は困惑しつつも、ある事を思いついた。

「あ・・・じゃじゃじゃあ、ぼぼ僕がこここれ食べたら・・・」

「食べたらなんだよ」

「しょしょしょ将棋部ぶぶにに・・・入って・・・」

「やだよ、食え」

 “旅人“は一考することもなく間髪入れず答えた。

「ええ、えー??」

「あはははは」

 “しまる“は小気味良いやり取りに笑った。

「良いじゃん、等価交換だよ」

 と“しまる“。

「何が等価交換だ、俺だけが損をするだろう」

「お前オレンジジュース飲んだじゃん」

「だからこれがその詫びだ、将棋部に入る理由にはならん」

「・・・ほんとめんどくせーなお前は」

「なんだと!?」

 怒って立ち上がった“旅人“を無視して“しまる“は“真壁“に聞いた。

「ってか何で将棋部に勧誘を?」

「・・・ぼぼぼ、僕しか将棋部ぶにいなくて・・・そそその・・・・さささ3人以上いなないと・・・ぶぶ部にならないかかかから・・・」

「あーそーなんだ。・・・ってかじゃあこいつだけ入れてもダメじゃん。まだ2人じゃん」

「ききき、君もも、ははは入って」

 “真壁“が“しまる“の顔をチラリと見ながら言った。

「俺?あーまあ別に良いけど・・・じゃあ、この『ミルクジュース』奢ってくれたら入ってあげるよ」

 と“しまる“がメニューを指差しながら言った。

「ほほほ、ホント!?」

 “真壁“の顔が晴れた。そして店員を呼び、『ミルクジュース』を頼んだ。
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