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第7章 入学式

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 “旅人“は風を切る音で目が覚めた。

「こ、ここは・・・」

「目、覚めた?」

 轟音の中、風に乗って“飛鳥さん“の声が耳に入る。どうやら路上にいるらしい。“飛鳥さん“のバイクに跨って。

「えへ?ななな、何で?」

 “旅人“は落ち武者ヘアーを激しく靡かせながら言った。

「入学式は出といた方がいいわ、今後のためにもね」

 そう言って“飛鳥さん“はアクセルをふかした。体が飛ばされそうだ。必死にしがみ付く。その時に自身と“飛鳥さん”が腰縄で繋がれていること、そして今までずっと“飛鳥さん“の乳房にしがみついていた事に気がついた。と同時に、記憶の奥底から、以前も似たような経験してるよーっと声をかけられた。“旅人“は“飛鳥さん“の小ぶりだが張りのある胸に手を置きながら、それを思い出していた。

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