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第4章 サクラサク

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 “ミカエル“の部屋のドアを“旅人“はおそるおそる開けた。

 部屋は真っ暗だった。

「・・・寝てる?」

 “旅人“がそう言うと奥からガサゴソと物音がしたかと思えば徐々にその音は大きくなり、暗闇の中からぬっと“ミカエル“が現れて“旅人“に抱きついた。

「“みっくん“、ごめんね、ごめんね」

 “旅人“を抱きしめながら涙声で言った。

「お、おう・・・」

 2人は抱き合いながらベッドへと向かい、倒れ込むようにベッドに沈んだ。

「ねえ“みっくん“」

「・・・ん?」

「“あすちゃん“と・・・」

「・・・え?」

 “旅人“はドキドキしていた。

「・・・した?」

「・・・何を?」

 なぜ“旅人“はドキドキしているのだろうかと思った。“ミカエル“とは別に付き合っている訳ではないし、なんせ男だし、恋愛対象外である。

「・・・えっちなこと・・・」

「・・・・いや?」

 なのになぜ嘘を付くと胸が痛むのだ。そうか、この“ミカエル“が、きちんと好意を向けてくれているからだ。“ミカエル“の好意にはうっすらと気づいていた。一緒に住まわせてくれること、料理を作ってくれること、ちょっとした事ですぐ笑うこと、よく褒めてくれる事、“旅人“のぽこんちをしゃぶりたがること・・・今考えればなぜ今の今まできちんと気が付かなかったのか不思議なくらいだ。

『さわさわ』

 “ミカエル“の指が“旅人“のぽこんちをスウェットパンツの上から撫で回す。

(ダメだ、もう“ミカエル“にしゃぶらせてはダメだ・・・“ミカエル“にも、そして“飛鳥“にも悪い・・・)

 “旅人“は偉そうに驕り高ぶりながらも、当たらずも遠からずの推論を立ててそれを実行しようとした。

「あ、おっきくなってきた」

 “ミカエル“が“旅人“の耳元でそう呟いた。そして耳の穴にふう、と息を吹きかけた。

「あっ!!」

 “旅人“のぽこんちはボッキンキンになった。

「あは、すご~い!」

 そう言って“ミカエル“は“旅人”のパンツをずり下ろし、顔を近づけた。

(しゃぶらせちゃダメだしゃぶらせちゃダメだしゃぶらせちゃダメだ!!)

 なんて思いは性欲の前では無に等しく、“旅人“のぽこんちは“ミカエル“のお口にパックンチョされた。

『しゃぶっしゃぶっしゃぶっしゃぶ』

「ああ!!いひぃぃぃぃぃぃ~~~!!!」

「しゅごい・・・・いふもよひおおひい~~~」

 “ミカエル”が“旅人“の脈打つぽこんちを咥えたり舐めたり啜ったりしながら丁寧に味わう。

「あはぁぁぁ!!!い、イグゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

『ドクドク!!ドクドクドク!!!!』

 “旅人“は“ミカエル“の口の中へ盛大に発射した。

「はあっはあっはあ・・・」

 “ミカエル“は“旅人“のぽこんちから口を離し、“旅人“の顔を真っ直ぐに見据えながら、

『ゴクン』

 と口中の白濁液を飲み込んだ。そしてニコッと笑い、“旅人“のぽこんちに残る残党をお掃除した。

「あふっ!」

 その様子を壁一枚隔てた部屋で、“飛鳥さん“は背中越しに聴いていた。読んでいた文庫本の内容は全く頭に入ってこなかった。
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