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第3章 “ハムおじさん”

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 “旅人“は首輪に仕込んでいた小銭を取り出し、帰りの切符を買った。車窓から見る景色がいつもとは違って見える。一皮剥けるとは、こう言うことかと、“旅人“は思った。

 電車を降り、歩いて自宅へと向かう。正確には、“飛鳥さん“のアパートに、だ。より正確に言うと、“飛鳥さん“の隣に住むゴリラの“ミカエル“の部屋に、だ。より正確に言うと・・・・よそう、西陽が眩しい。

 “旅人“が夕陽を背に受け歩いていると、看板の前に立ち、何か作業をしている“筋骨隆々の女性“がいた。

(何をしてるんだ?)

 “旅人“がその様子を覗くと、その女性は服を捲り、乳房を露出して、乳首の毛を抜いていた。だから“旅人“は声をかけた。

 「乳首の毛を抜いているところすいません」

「何ですか?」

 抜いた毛を看板に貼り付けながら女性が言った。

「なぜ乳首の毛を看板に貼り付けているんですか?」

「え?」

 “筋骨隆々の女性“は驚いた表情で言った。

「・・・え?」

 “旅人“も驚いた表情で言った。

「あんたこの街の人間じゃないね?」

「え、あ、いや、この街の住人ではあるんですけど、最近引っ越して来たばかりで」

「あーそーかい、この街はね、〈毛字〉が有名なんだ。この看板の〈ラーメン〉という文字も、あそこの〈薬局〉という文字も、向こうの〈焼きたてパン〉という文字も、全部毛で書かれているんだ」

「はあ・・・」

「結構有名なんだけど、知らないの?」

「・・・すいません」

 “旅人“はイラッとしながら答えた。

「まあいーや、この街は〈毛字〉を大切にしている。毛が取れて掠れていたり、消えたりしている看板を見つけたら、誰でも良いから補修する、それがマナーなんだよ」

「なるほど、確かにこの〈ラーメン〉の〈ン〉の点の部分、掠れてますね」

「そうだろ?君もこの街に住むのなら、マナーを守らないとね」

「・・・はい」

 “旅人“はそう言うとブリーフを脱いだ。

「あの、使えそうな毛があったらどうぞ」

 “筋骨隆々の女性“は腰を下ろして“旅人“の陰毛をじっくりと見定めた。

「うーん、これか…これも良いなぁ」

 “筋骨隆々の女性“が“旅人“の陰毛を選定していると、時折さっき剥いてきたばかりのぽこんちに手が触れる。

「あっふ!!」

 “筋骨隆々の女性“の前でビックンビックンしながら膨張していく“旅人“のぽこんち。だが“筋骨隆々の女性“は気にせず選定を続ける。

「裏のも見せて」

 そう言って“筋骨隆々の女性“はぽこんちを手で押し上げ“旅人“の腹にくっつけながら言った。そしてふぐりを指でコロコロと転がしながら選定を始めた。

「あっ・・・クキュウぅぅぅ!!」

 “旅人“のぽこんちの先端から白濁液がとろ~。それが垂れて陰毛に付きそうになったから“筋骨隆々の女性“が

「ちょっと、何やってんだい」

 と言いながら舌先でぺろっと舐めたもんだから“旅人“は

「あふぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 と叫びながら今日1日中溜まりに溜まっていたものが“筋骨隆々の女性“の顔面に
 
『ドクドク!!ドクドクドクーーーッ!!!』

「ぎゃあぁぁぁ!!!!」

 顔射されると同時に“筋骨隆々の女性“が“旅人“の陰毛を

『ブチブチブチッ!!』

 と大量に抜いたもんだから痛かった“旅人“は思わず“筋骨隆々の女性“に膝蹴りを

『ゴスッ!!』

 鼻血を噴き出しながら地面に崩れ落ちる“筋骨隆々の女性“。その手に大量の陰毛を握り締めたまま・・・・。

「あぁ・・・ドピュッ・・・・ああ・・・・ドクドクドク・・・」

 恍惚と悔恨を同時に味わいながら“旅人“はその場をそそくさと立ち去った。
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