60 / 273
第二章 工業都市ボルドー
2-38 仇敵との対談
しおりを挟む
かつては殺し合った相手との対談当日、時刻は正午前。
商業区大通沿いにある小綺麗な喫茶店で、現在時間潰しの真っ最中である。
午前中の早い時間に服や靴を買い揃え、その足でマルトとの待ち合わせ場所にきている。待ち合わせ時間より早いため、相手はまだ到着していない。
万が一敵対行動をとられた時のために建物の構造、周囲環境等を叩き込んでおきたかったので、待つ分には問題ないけど……これってアレだな。
(恋人と待ち合わせしてるみたいだってか?)
(はんっ。何を馬鹿なことを)
嘲笑を刻んだギルタブのお言葉が突き刺さるけど、デートみたいじゃない? 年の差凄いし、胸の高鳴りも期待でドキドキというより緊張でバクバクって感じだけどさ。
襲撃の一件が無ければ天にも昇る気持ちになるのに。全く、ままならないもんだ。
「──悪い、待たせてしまったかな」
「いや、丁度今きたところ」
声を掛けられ顔を上げると、そこには若葉色の美女がいた。
上下ともにジャスミンイエローで揃えた彼女は、格好こそ町娘そのものだが、簡素な服がかえって彼女の端麗な容姿を引き立てている。美人は何を着ても絵になるということか。というか、他の客から滅茶苦茶注目されていた。
「そう、良かった。昼食を食べながら話そうか」
独り占めしている視線の一切を無視して円形テーブルの席に腰を下ろし、マルトは店員を呼び寄せ注文を行う。
俺も乗じて追加を注文するが、小洒落たこの店にはガッツリ系の食べ物は無い。以前食べた窯焼き平パンがこのお店にもあったので、それとサラダで我慢しておこう。
それにしても──。
「──今日はあの長剣を持ってこなかったんだな」
「君を警戒させても仕方が無いからね。私なりの意思表示だよ」
マルトは丸腰だった。
昨日付けていた手甲や脛当ても外しているし、殆ど武装解除しているといってよい状態だ。事前に対策練りまくり、その上完全武装な俺とは大違いじゃないですか。
(油断はしないで下さいね。ただでさえロウは、女性が相手だと鼻の下を伸ばしやすいのですから)
え、マジで? と思い顔をペタペタ触って己をチェック。マルトに小首を傾げられたが我が顔面に不具合は見つからなかった。
貴様、鎌をかけよったか!
(全く、分かりやすいくらいくテンションが高いですね。はぁ……)
(おいロウ、これ以上ギルタブが不機嫌になる前にさっさと話しを進めるんだ)
へいへい。こいつら同伴な限りは、デート気分なんて味わえそうもないな。
「仲良く世間話って間柄でもないし本題に入りたいんだけど、俺からマルトさんに聞きたいことは一つしかないし、そっちの話が済んでからでいい。昨日の時点で所属と目的は十分わかったからな」
「分かった。……君からさん付けで呼ばれても違和感があるから、呼び捨てで良いよ」
「それじゃ遠慮なく。でも俺くらいの子供から呼び捨てにされるのって、抵抗があるんじゃない?」
「主従を結んでいるとよくあることだから、特に感じることもないかな。それに、君は口調も随分砕けているし」
言われて気が付く話し方。出会いが出会いだから取り繕う必要なかったし、そのせいだろうか。
「今更変えても違和感が残りそうだし、このままでいかせてくれ」
タメ口許可証を頂いたところで、料理が届く。彼女は平たいフォカッチャっぽいものに、野菜がたくさん入ったスープとサラダ。こっちと似たようなもんか。
俺の窯焼き平パンは、玉ねぎとマッシュポテト、薄切りのチキンを散らし、それらの上に香りのよいバジルソースとチーズをトッピングしてある、実に旨そうな逸品だ。所々に半切りで飾ってある、アクセントのオリーブの実も良い。温かいうちに頂こう。
「うむ。旨い。窯焼き平パンはトマトソースのイメージだけど、バジルソースもよく合うな」
「……それ、美味しそうだね。一つ頂けないかな?」
「どうぞどうぞ。そっちの平パンも美味しそうだ。ちょっとくれよ」
「ええ。ナイフで切るから少し待って」
そう言いつつ、テーブルの上のナイフで目にもとまらぬ斬撃を数閃させるマルト。平パンは見事に八等分となったが、猟奇的である。
「今の、皿まで切れてない? 大丈夫?」
「大丈夫……ん、君、頬に何かついているよ」
「マジ? どの辺?」
「待って。取れた、玉ねぎだったか。うん、美味しい」
年上のお姉さんに食べかすの位置を聞いたら、拭われた上に食べられてしまったでござる。
そんなことされるとなんだか本格的にデートみたいな気がしてきて、無性にドキドキしちゃうわ。
落ち着け、深呼吸だ。ひっひっふー。
((イチャイチャかっッ!))
◇◆◇◆
閑話休題。
「──それで、君はボルドーへ来たと? 確かに、君程の腕なら生活に困らないくらいは稼げるだろうけれど」
「あの時は仮面を外してたから別邸にいた衛兵に顔見られてたし、誘拐の実行犯として指名手配受けたと思ってたからな。ボルドーもサクッと稼いだ後は、他所に行こうかと思ってたし」
現在、マルトにリマージュからボルドーへ拠点を移した事情を説明中。
向こうとしても、ムスターファ邸宅で俺と遭遇したことは想定外だったことだろう。
「そう……こちらが大きく考えすぎていただけか」
彼女は目を瞑り眉を寄せて大きく息をつく。その様子は安堵したというより、取り越し苦労を嘆く感じだ。
「一体どんな想像してたんだ?」
「お嬢様の特殊な境遇を利用し、公爵家を陥れようとする企み。蓋を開けてみれば、何のことは無かったけれど」
「なるほどねえ。そういえば、誘拐依頼の時もそういう話をチラリと聞いたか」
依頼内容が公爵家令嬢の誘拐という危険なものだったため、俺は団長のルーカスに詳細を問うていた。
その時に公爵家がきな臭いという情報がどうだこうだ言っていた……はずだ。地球時代の記憶が混ざる前の話だし、もはやうろ覚えだけど。
「君の力は尋常じゃなかったから、子爵の企みに賛同する力ある者と考えたのだけれど……裏が無いならそれが一番かな」
優美な所作で紅茶を含みマルトは語る。周囲の客や従業員がうっとりするほどに、その所作は洗練されていた。つまり町娘風の変装が台無しである。
「こほん。俺の事情は大体こんなもんだ。聞きたいことが済んだならこっちの質問と行きたいんだけど、どう?」
「細かい点は幾つかあるけれど、この場で全て聞くようなことでも無い。君の質問とは?」
「たった一つだ──あんたが襲撃の時に殺した、俺の仲間の詳細を教えてほしい」
俺自身の心の内、装飾を排した言葉を伝える。
「別に俺の仲間を何人殺していようが、今ここに居るあんたに危害を加えることは無い。ただ、自分の気持ちに折り合いを付けたいっていうことと、後はあいつらの墓を作った時に仇取れないことを謝りたいっていうこと。それだけだ」
あの襲撃の時、仮にこの女が直接手を下さずとも周りの連中が殺していただろうし、襲撃依頼が成立した時点でバルバロイの壊滅は決定づけられていた。
無論、思うところはあるが……。こうして関係性ができてしまった以上、それを飲み込んで付き合うしかないだろう。
こいつを八つ裂きにしたところで何かが変わるわけでもなし。公爵家の恨みを買うだけだ。
何より、彼女はこちらの行ったエスリウ誘拐について見逃すと言っている。
ただでさえ元盗賊の人外という人目を忍ばねばならない身分なのだから、そこに誘拐犯という肩書が加わらないのならもろ手を上げて喜ぶべきだ。
「……私が手を下したものはいないよ。あの時、襲撃側にも被害が出ていた方が、後で私が始末する時に楽が出来ると考えていたからね。結局のところ、君の仲間の殺害に加担した事には変わりは無いのだけれど」
そうやって怒りと理性との狭間で煩悶としつつ返答を待っていたが、彼女が吐いた言葉は予想に反したものだった。
確かに彼女は子爵の手勢を襲撃する目的があったのだから、消耗していた方が……。って、襲撃者は雇われだから、子爵の手勢ではないのか。
ということは、こいつも襲撃に関わるものは皆殺しの予定だった、のか?
やっぱりこいつやべー奴だわ!
「そうか。墓の前で詫びずに済んでホッとしたよ」
「信じるの? 私が君から恨みを買わないようにするために嘘を吐いているとは考えないの?」
脳内での動揺を押し殺して言葉を受け取ると、マルトは怪訝そうな表情を作る。
「事実の究明なんて出来ないだろ、当事者があんたしかいないんだから。それなら疑ったり憎んだり不毛なエネルギーを溜め込むより、相手の言い分を信じた方が建設的だ」
ついでに、美人を恨むのも抵抗あるし。
(ロウにとってはそのついでこそが大きいのではないですか?)
脳内でおどけると、しばらくだんまり状態だった黒刀より突っ込みを頂いてしまった。
建前でこう伝えているけど、一応バルバロイ襲撃での唯一の生存者であるディエラに、襲撃時の詳細を聞いてみようとは考えている。そういうところまでマルトに話す必要はないだろう。
元々皆殺しの予定だったみたいだし、口封じなんて手段をとられても困るし。
(表では信用すると言いながら、裏では事実を解明せんとする。お前さん、意外と強かなところがあるよな)
銀刀からもお言葉頂戴。二枚舌三枚舌なんて人間の基本装備だぞ。ガハハハ。
「そう……信じてくれて、ありがとう。礼を言うのも変なことだけれど」
俺の言葉を咀嚼したマルトは眼を何度か瞬かせ、頭を下げた。
そういうことされると罪悪感で胸がキリキリ痛むから止めてほしい。裏で策謀巡らせてる俺が浄化されてしまいそうだ。
「こちらこそ、今後ともよろしくってことで」
「ええ、よろしく……ふふっ」
固い表情を綻ばせ、マルトは穏やかな笑みを見せる。
花が咲いたような笑みとはこのことか。童貞には刺激が強すぎる。ぐえー。
(はぁ……またですか。その内背後から首を刎ねられそうですよね、ロウって)
突っ込みを入れてくるギルタブの想像が、段々と過激になっていくのが怖い。
むしろ、俺はお前から首を刎ねられそうで心配だよ。
──そんな一幕がありながらもつつがなく会食が進み、いざ支払いという段で。
「じゃあ、俺が支払うから。今日は良い店が知れたしマルトの人柄も知れたし、充実した時間だったよ」
「……君、外見と中身が一致していないところがあるよね。奢ってもらえるのは嬉しいけれど」
マルトに訝し気な、それでいて妙に口角が上がっている、何とも微妙な表情をされつつ支払いを済ませ店を出た。
──そこまでは良かったのだが。
「そこの素敵なお姉さん、少し俺たちと飲みに行かない? そっちの坊やも連れてていいからさ」
「さっきのお店より上等なところに案内するよ。きっとあなたが気に入ってくれると思う」
などと話しかける、五人の野郎集団現る。
先ほどの喫茶店でマルトの美貌にあてられて、彼女をナンパしにきたようだった。
「お誘いありがとうございます。ですが、この後予定がありますので。失礼します」
そんな野郎たちを一刀両断するマルト氏。取り付く島もないとはこのことか。
美人にこんな態度取られたら、俺なら一日中不貞寝するね。
「ッ……まあまあ固いこと言わずに、少しだけでいいからさ、見ていかない? すごっく良いところなんだって」
「そうそう! この子も一緒に行きたいみたいだからさ」
すげない態度のマルトを塞ぐように前に出る男と、まるで逃がさないぞとでもいうように俺の両肩に手を置く男。
少し奥まっているとはいえ大通り沿い、なんとも古典的な絡み方だ。ナンパへ繰り出す行動力は買うが、しつこい態度はいただけない。
マルトも俺と同じ印象を持ったのか、ほんのりと険のある声音で男たちに問いかけた。
「何のつもりですか?」
「いやいや、何もしないって。この子がお店に行きたがってるからさ、あなたが行かないならこの子だけ連れていくことになる。それはちょっと問題じゃないかな?」
俺を脅しに使うとはナンパ師の風上にも置けない連中だ。ナンパしたことないけども。
「いやー、俺もこの後用事入ってるんですけど?」
「あ? さっき行きたいって言ってただろ?」
低い声で問い、両肩に置いた手に力を籠める男。
ハッ、それで脅してるつもりか? 肩もみレベルじゃ阿呆め。
「最近悩み事が多くて肩が凝っているので、もっと力を入れて揉んでいただいてもいいですよ。まさか、それが全力ってこともないでしょう?」
「ふふっ。ロウ、この男たちに君の肩の凝りをほぐせというのは無理だよ。全力で力を込めたところで、君にとっては真綿で包むようなものだろう」
「あぁ!? 馬鹿にしてんのかガキが!」
マルトに笑われたのが決定打になったのか、俺の肩に手を置いていた男がいきり立つ。
強引に腕を掴んだ彼は、投げ飛ばさんと力むが──。
「──ッ!? ふんッ! ……な、動かねえッ!?」
残念! 足を土魔法で固定していたのでしたー!
(お前さんって、時々性格悪くなるよな)
(ヤームルを指導しているときもその傾向があるのです)
「おい、何遊んでんだよ?」「もういい、ちょっと静かにしてもらおうぜ」
曲刀たちに小言をもらっていると、まとめ役らしき男が舌なめずりしながら指示を出す。
所詮女子供、腕っぷしで黙らせてしまえというところか。
「──浅はかな」
「ぐぇッ!?」「──ごッ!?」
短い言葉と共に風の如く動いたマルトは、目の前にいた男の腹に容赦のない掌底。そこから瞬時に身を翻して上段回し蹴りを男の延髄を一撃。数秒間で二人の意識を刈り取った。
それに合わせてこちらも動く。
足元の魔法を解除し、後方へと身を開くように脚を踏み出す。
身を捻りながら背後へ繰り出すは、お仕置きとなる肘打ち──八極拳小八極・退歩挑肘!
「呀ッ!」
「おごッ……」
腹部に肘を打ち込まれた男は壁に激突、そして埋没。……死んで無いよな。
「──は?」「んなッ!?」
大の男が壁へと吹っ飛ぶ珍事に呆然としていた男の腹へ、問答無用の掌底一発。その隣で驚愕していた男の顎には前蹴りを叩き込み、鎮圧完了。
ものの十数秒とは呆気ない。
(容赦ないな。最後の二人は見逃しても良かったんじゃないか?)
大通りに行かれても面倒だし、眠っていてもらったんだよ。致し方なしってな。
「流石の動きだ。もっと早く手を出すかと思っていたのに、君って意外と甘いんだね」
「いやいや、手を出されたわけでもないのに、こっちから手を出したんじゃ短気もいいところだろ。……それに、やり方は雑だったけど、この男どもの気持ちも分からんでもなかったし」
「?」
顎に手を当てて首を傾げるマルト。
そんな可愛らしい仕草しても教えんぞ。美人とお話ししたいなどというごくごく単純な動機だからな!
まあ、あの野郎どもにはそれに加えて、もっと下半身的な理由もあったかもしれないが。
「衛兵がきたら事情説明するのも面倒だし、サクッと撤収しよう。じゃあな」
「……ええ。また今度」
彼女は不思議そうに首を傾げていたが、俺が説明する気の無いことを知ると特に言及することもなく頷き、挨拶を返してくれた。
マルトと別れ冒険者組合を目指す。これで誘拐関連の悩みの種はひとまず消化できたし、後は異形の魔物の一件を片付ければ当面問題は無さそうだ。
──ヨシ、組合での訓練、気合入れて頑張るかね!
商業区大通沿いにある小綺麗な喫茶店で、現在時間潰しの真っ最中である。
午前中の早い時間に服や靴を買い揃え、その足でマルトとの待ち合わせ場所にきている。待ち合わせ時間より早いため、相手はまだ到着していない。
万が一敵対行動をとられた時のために建物の構造、周囲環境等を叩き込んでおきたかったので、待つ分には問題ないけど……これってアレだな。
(恋人と待ち合わせしてるみたいだってか?)
(はんっ。何を馬鹿なことを)
嘲笑を刻んだギルタブのお言葉が突き刺さるけど、デートみたいじゃない? 年の差凄いし、胸の高鳴りも期待でドキドキというより緊張でバクバクって感じだけどさ。
襲撃の一件が無ければ天にも昇る気持ちになるのに。全く、ままならないもんだ。
「──悪い、待たせてしまったかな」
「いや、丁度今きたところ」
声を掛けられ顔を上げると、そこには若葉色の美女がいた。
上下ともにジャスミンイエローで揃えた彼女は、格好こそ町娘そのものだが、簡素な服がかえって彼女の端麗な容姿を引き立てている。美人は何を着ても絵になるということか。というか、他の客から滅茶苦茶注目されていた。
「そう、良かった。昼食を食べながら話そうか」
独り占めしている視線の一切を無視して円形テーブルの席に腰を下ろし、マルトは店員を呼び寄せ注文を行う。
俺も乗じて追加を注文するが、小洒落たこの店にはガッツリ系の食べ物は無い。以前食べた窯焼き平パンがこのお店にもあったので、それとサラダで我慢しておこう。
それにしても──。
「──今日はあの長剣を持ってこなかったんだな」
「君を警戒させても仕方が無いからね。私なりの意思表示だよ」
マルトは丸腰だった。
昨日付けていた手甲や脛当ても外しているし、殆ど武装解除しているといってよい状態だ。事前に対策練りまくり、その上完全武装な俺とは大違いじゃないですか。
(油断はしないで下さいね。ただでさえロウは、女性が相手だと鼻の下を伸ばしやすいのですから)
え、マジで? と思い顔をペタペタ触って己をチェック。マルトに小首を傾げられたが我が顔面に不具合は見つからなかった。
貴様、鎌をかけよったか!
(全く、分かりやすいくらいくテンションが高いですね。はぁ……)
(おいロウ、これ以上ギルタブが不機嫌になる前にさっさと話しを進めるんだ)
へいへい。こいつら同伴な限りは、デート気分なんて味わえそうもないな。
「仲良く世間話って間柄でもないし本題に入りたいんだけど、俺からマルトさんに聞きたいことは一つしかないし、そっちの話が済んでからでいい。昨日の時点で所属と目的は十分わかったからな」
「分かった。……君からさん付けで呼ばれても違和感があるから、呼び捨てで良いよ」
「それじゃ遠慮なく。でも俺くらいの子供から呼び捨てにされるのって、抵抗があるんじゃない?」
「主従を結んでいるとよくあることだから、特に感じることもないかな。それに、君は口調も随分砕けているし」
言われて気が付く話し方。出会いが出会いだから取り繕う必要なかったし、そのせいだろうか。
「今更変えても違和感が残りそうだし、このままでいかせてくれ」
タメ口許可証を頂いたところで、料理が届く。彼女は平たいフォカッチャっぽいものに、野菜がたくさん入ったスープとサラダ。こっちと似たようなもんか。
俺の窯焼き平パンは、玉ねぎとマッシュポテト、薄切りのチキンを散らし、それらの上に香りのよいバジルソースとチーズをトッピングしてある、実に旨そうな逸品だ。所々に半切りで飾ってある、アクセントのオリーブの実も良い。温かいうちに頂こう。
「うむ。旨い。窯焼き平パンはトマトソースのイメージだけど、バジルソースもよく合うな」
「……それ、美味しそうだね。一つ頂けないかな?」
「どうぞどうぞ。そっちの平パンも美味しそうだ。ちょっとくれよ」
「ええ。ナイフで切るから少し待って」
そう言いつつ、テーブルの上のナイフで目にもとまらぬ斬撃を数閃させるマルト。平パンは見事に八等分となったが、猟奇的である。
「今の、皿まで切れてない? 大丈夫?」
「大丈夫……ん、君、頬に何かついているよ」
「マジ? どの辺?」
「待って。取れた、玉ねぎだったか。うん、美味しい」
年上のお姉さんに食べかすの位置を聞いたら、拭われた上に食べられてしまったでござる。
そんなことされるとなんだか本格的にデートみたいな気がしてきて、無性にドキドキしちゃうわ。
落ち着け、深呼吸だ。ひっひっふー。
((イチャイチャかっッ!))
◇◆◇◆
閑話休題。
「──それで、君はボルドーへ来たと? 確かに、君程の腕なら生活に困らないくらいは稼げるだろうけれど」
「あの時は仮面を外してたから別邸にいた衛兵に顔見られてたし、誘拐の実行犯として指名手配受けたと思ってたからな。ボルドーもサクッと稼いだ後は、他所に行こうかと思ってたし」
現在、マルトにリマージュからボルドーへ拠点を移した事情を説明中。
向こうとしても、ムスターファ邸宅で俺と遭遇したことは想定外だったことだろう。
「そう……こちらが大きく考えすぎていただけか」
彼女は目を瞑り眉を寄せて大きく息をつく。その様子は安堵したというより、取り越し苦労を嘆く感じだ。
「一体どんな想像してたんだ?」
「お嬢様の特殊な境遇を利用し、公爵家を陥れようとする企み。蓋を開けてみれば、何のことは無かったけれど」
「なるほどねえ。そういえば、誘拐依頼の時もそういう話をチラリと聞いたか」
依頼内容が公爵家令嬢の誘拐という危険なものだったため、俺は団長のルーカスに詳細を問うていた。
その時に公爵家がきな臭いという情報がどうだこうだ言っていた……はずだ。地球時代の記憶が混ざる前の話だし、もはやうろ覚えだけど。
「君の力は尋常じゃなかったから、子爵の企みに賛同する力ある者と考えたのだけれど……裏が無いならそれが一番かな」
優美な所作で紅茶を含みマルトは語る。周囲の客や従業員がうっとりするほどに、その所作は洗練されていた。つまり町娘風の変装が台無しである。
「こほん。俺の事情は大体こんなもんだ。聞きたいことが済んだならこっちの質問と行きたいんだけど、どう?」
「細かい点は幾つかあるけれど、この場で全て聞くようなことでも無い。君の質問とは?」
「たった一つだ──あんたが襲撃の時に殺した、俺の仲間の詳細を教えてほしい」
俺自身の心の内、装飾を排した言葉を伝える。
「別に俺の仲間を何人殺していようが、今ここに居るあんたに危害を加えることは無い。ただ、自分の気持ちに折り合いを付けたいっていうことと、後はあいつらの墓を作った時に仇取れないことを謝りたいっていうこと。それだけだ」
あの襲撃の時、仮にこの女が直接手を下さずとも周りの連中が殺していただろうし、襲撃依頼が成立した時点でバルバロイの壊滅は決定づけられていた。
無論、思うところはあるが……。こうして関係性ができてしまった以上、それを飲み込んで付き合うしかないだろう。
こいつを八つ裂きにしたところで何かが変わるわけでもなし。公爵家の恨みを買うだけだ。
何より、彼女はこちらの行ったエスリウ誘拐について見逃すと言っている。
ただでさえ元盗賊の人外という人目を忍ばねばならない身分なのだから、そこに誘拐犯という肩書が加わらないのならもろ手を上げて喜ぶべきだ。
「……私が手を下したものはいないよ。あの時、襲撃側にも被害が出ていた方が、後で私が始末する時に楽が出来ると考えていたからね。結局のところ、君の仲間の殺害に加担した事には変わりは無いのだけれど」
そうやって怒りと理性との狭間で煩悶としつつ返答を待っていたが、彼女が吐いた言葉は予想に反したものだった。
確かに彼女は子爵の手勢を襲撃する目的があったのだから、消耗していた方が……。って、襲撃者は雇われだから、子爵の手勢ではないのか。
ということは、こいつも襲撃に関わるものは皆殺しの予定だった、のか?
やっぱりこいつやべー奴だわ!
「そうか。墓の前で詫びずに済んでホッとしたよ」
「信じるの? 私が君から恨みを買わないようにするために嘘を吐いているとは考えないの?」
脳内での動揺を押し殺して言葉を受け取ると、マルトは怪訝そうな表情を作る。
「事実の究明なんて出来ないだろ、当事者があんたしかいないんだから。それなら疑ったり憎んだり不毛なエネルギーを溜め込むより、相手の言い分を信じた方が建設的だ」
ついでに、美人を恨むのも抵抗あるし。
(ロウにとってはそのついでこそが大きいのではないですか?)
脳内でおどけると、しばらくだんまり状態だった黒刀より突っ込みを頂いてしまった。
建前でこう伝えているけど、一応バルバロイ襲撃での唯一の生存者であるディエラに、襲撃時の詳細を聞いてみようとは考えている。そういうところまでマルトに話す必要はないだろう。
元々皆殺しの予定だったみたいだし、口封じなんて手段をとられても困るし。
(表では信用すると言いながら、裏では事実を解明せんとする。お前さん、意外と強かなところがあるよな)
銀刀からもお言葉頂戴。二枚舌三枚舌なんて人間の基本装備だぞ。ガハハハ。
「そう……信じてくれて、ありがとう。礼を言うのも変なことだけれど」
俺の言葉を咀嚼したマルトは眼を何度か瞬かせ、頭を下げた。
そういうことされると罪悪感で胸がキリキリ痛むから止めてほしい。裏で策謀巡らせてる俺が浄化されてしまいそうだ。
「こちらこそ、今後ともよろしくってことで」
「ええ、よろしく……ふふっ」
固い表情を綻ばせ、マルトは穏やかな笑みを見せる。
花が咲いたような笑みとはこのことか。童貞には刺激が強すぎる。ぐえー。
(はぁ……またですか。その内背後から首を刎ねられそうですよね、ロウって)
突っ込みを入れてくるギルタブの想像が、段々と過激になっていくのが怖い。
むしろ、俺はお前から首を刎ねられそうで心配だよ。
──そんな一幕がありながらもつつがなく会食が進み、いざ支払いという段で。
「じゃあ、俺が支払うから。今日は良い店が知れたしマルトの人柄も知れたし、充実した時間だったよ」
「……君、外見と中身が一致していないところがあるよね。奢ってもらえるのは嬉しいけれど」
マルトに訝し気な、それでいて妙に口角が上がっている、何とも微妙な表情をされつつ支払いを済ませ店を出た。
──そこまでは良かったのだが。
「そこの素敵なお姉さん、少し俺たちと飲みに行かない? そっちの坊やも連れてていいからさ」
「さっきのお店より上等なところに案内するよ。きっとあなたが気に入ってくれると思う」
などと話しかける、五人の野郎集団現る。
先ほどの喫茶店でマルトの美貌にあてられて、彼女をナンパしにきたようだった。
「お誘いありがとうございます。ですが、この後予定がありますので。失礼します」
そんな野郎たちを一刀両断するマルト氏。取り付く島もないとはこのことか。
美人にこんな態度取られたら、俺なら一日中不貞寝するね。
「ッ……まあまあ固いこと言わずに、少しだけでいいからさ、見ていかない? すごっく良いところなんだって」
「そうそう! この子も一緒に行きたいみたいだからさ」
すげない態度のマルトを塞ぐように前に出る男と、まるで逃がさないぞとでもいうように俺の両肩に手を置く男。
少し奥まっているとはいえ大通り沿い、なんとも古典的な絡み方だ。ナンパへ繰り出す行動力は買うが、しつこい態度はいただけない。
マルトも俺と同じ印象を持ったのか、ほんのりと険のある声音で男たちに問いかけた。
「何のつもりですか?」
「いやいや、何もしないって。この子がお店に行きたがってるからさ、あなたが行かないならこの子だけ連れていくことになる。それはちょっと問題じゃないかな?」
俺を脅しに使うとはナンパ師の風上にも置けない連中だ。ナンパしたことないけども。
「いやー、俺もこの後用事入ってるんですけど?」
「あ? さっき行きたいって言ってただろ?」
低い声で問い、両肩に置いた手に力を籠める男。
ハッ、それで脅してるつもりか? 肩もみレベルじゃ阿呆め。
「最近悩み事が多くて肩が凝っているので、もっと力を入れて揉んでいただいてもいいですよ。まさか、それが全力ってこともないでしょう?」
「ふふっ。ロウ、この男たちに君の肩の凝りをほぐせというのは無理だよ。全力で力を込めたところで、君にとっては真綿で包むようなものだろう」
「あぁ!? 馬鹿にしてんのかガキが!」
マルトに笑われたのが決定打になったのか、俺の肩に手を置いていた男がいきり立つ。
強引に腕を掴んだ彼は、投げ飛ばさんと力むが──。
「──ッ!? ふんッ! ……な、動かねえッ!?」
残念! 足を土魔法で固定していたのでしたー!
(お前さんって、時々性格悪くなるよな)
(ヤームルを指導しているときもその傾向があるのです)
「おい、何遊んでんだよ?」「もういい、ちょっと静かにしてもらおうぜ」
曲刀たちに小言をもらっていると、まとめ役らしき男が舌なめずりしながら指示を出す。
所詮女子供、腕っぷしで黙らせてしまえというところか。
「──浅はかな」
「ぐぇッ!?」「──ごッ!?」
短い言葉と共に風の如く動いたマルトは、目の前にいた男の腹に容赦のない掌底。そこから瞬時に身を翻して上段回し蹴りを男の延髄を一撃。数秒間で二人の意識を刈り取った。
それに合わせてこちらも動く。
足元の魔法を解除し、後方へと身を開くように脚を踏み出す。
身を捻りながら背後へ繰り出すは、お仕置きとなる肘打ち──八極拳小八極・退歩挑肘!
「呀ッ!」
「おごッ……」
腹部に肘を打ち込まれた男は壁に激突、そして埋没。……死んで無いよな。
「──は?」「んなッ!?」
大の男が壁へと吹っ飛ぶ珍事に呆然としていた男の腹へ、問答無用の掌底一発。その隣で驚愕していた男の顎には前蹴りを叩き込み、鎮圧完了。
ものの十数秒とは呆気ない。
(容赦ないな。最後の二人は見逃しても良かったんじゃないか?)
大通りに行かれても面倒だし、眠っていてもらったんだよ。致し方なしってな。
「流石の動きだ。もっと早く手を出すかと思っていたのに、君って意外と甘いんだね」
「いやいや、手を出されたわけでもないのに、こっちから手を出したんじゃ短気もいいところだろ。……それに、やり方は雑だったけど、この男どもの気持ちも分からんでもなかったし」
「?」
顎に手を当てて首を傾げるマルト。
そんな可愛らしい仕草しても教えんぞ。美人とお話ししたいなどというごくごく単純な動機だからな!
まあ、あの野郎どもにはそれに加えて、もっと下半身的な理由もあったかもしれないが。
「衛兵がきたら事情説明するのも面倒だし、サクッと撤収しよう。じゃあな」
「……ええ。また今度」
彼女は不思議そうに首を傾げていたが、俺が説明する気の無いことを知ると特に言及することもなく頷き、挨拶を返してくれた。
マルトと別れ冒険者組合を目指す。これで誘拐関連の悩みの種はひとまず消化できたし、後は異形の魔物の一件を片付ければ当面問題は無さそうだ。
──ヨシ、組合での訓練、気合入れて頑張るかね!
1
お気に入りに追加
174
あなたにおすすめの小説
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
おてんば末っ子令嬢、実は前世若頭だった!? 〜皆で領地を守ります!〜
撫羽
ファンタジー
組長の息子で若頭だった俺が、なんてこったい! 目が覚めたら可愛い幼女になっていた! なんて無理ゲーだ!?
歴史だけ古いヤクザの組。既に組は看板を出しているだけの状況になっていて、組員達も家族のアシスタントやマネージメントをして極道なのに平和に暮らしていた。組長が欠かさないのは朝晩の愛犬の散歩だ。家族で話し合って、違う意味の事務所が必要じゃね? と、そろそろ組の看板を下ろそうかと相談していた矢先だった。そんな組を狙われたんだ。真っ正面から車が突っ込んできた。そこで俺の意識は途絶え、次に目覚めたらキラキラした髪の超可愛い幼女だった。
狙われて誘拐されたり、迫害されていた王子を保護したり、ドラゴンに押しかけられたり?
領地の特産品も開発し、家族に可愛がられている。
前世極道の若頭が転生すると、「いっけー!!」と魔法をぶっ放す様な勝気な令嬢の出来上がりだ! 辺境伯の末娘に転生した極道の若頭と、前世でも若頭付きだった姉弟の侍従や皆で辺境の領地を守るぜ!
ムカつく奴等にはカチコミかけるぜ!
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って自身で断罪劇から逃げるつもりが自分の周りが強すぎてあっさり婚約は解消に?!
やった! 自由だと満喫するつもりが、隣りの家のお兄さんにあっさりつまずいて? でろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
更新は原則朝8時で頑張りますが、不定期になりがちです。ご了承ください(*- -)(*_ _)ペコリ
注! サブタイトルに※マークはセンシティブな内容が含まれますご注意ください。
⚠取扱説明事項〜⚠
異世界を舞台にしたファンタジー要素の強い恋愛絡みのお話ですので、史実を元にした身分制度や身分による常識等をこの作品に期待されてもご期待には全く沿えませんので予めご了承ください。成分不足の場合は他の作者様の作品での補給を強くオススメします。
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。
*゜+
途中モチベダウンを起こし、低迷しましたので感想は完結目途が付き次第返信させていただきます。ご了承ください。
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
文字数が10万文字突破してしまいました(汗)
短編→長編に変更します(_ _)短編詐欺です申し訳ありませんッ(´;ω;`)ウッ…
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
【超不定期更新】アラフォー女は異世界転生したのでのんびりスローライフしたい!
猫石
ファンタジー
目が覚めたら、人間と、獣人(けものびと)と鳥人(とりびと)と花樹人(はなきひと)が暮らす世界でした。
離婚後、おいしいお菓子と愛猫だけが心の癒しだったアラフォー女は、どうか自分を愛してくれる人が現れますようにと願って眠る。
そうして起きたら、ここはどこよっ!
なんだかでっかい水晶の前で、「ご褒美」に、お前の願いをかなえてあ~げるなんて軽いノリで転生させてくれたでっかい水晶の塊にしか見えないって言うかまさにそれな神様。
たどり着いた先は、いろんな種族行きかう王都要塞・ルフォートフォーマ。
前世の経験を頼りに、スローライフ(?)を送りたいと願う お話
★オリジナルのファンタジーですが、かなりまったり進行になっています。
設定は緩いですが、暖かく見ていただけると嬉しいです。
★誤字脱字、誤変換等多く、また矛盾してるところもあり、現在鋭意修正中です。 今後もそれらが撲滅できるように務めて頑張ります。
★豆腐メンタルですのであまめがいいですが、ご感想いただけると豆腐、頑張って進化・更新しますので、いただけると嬉しいです、小躍りします!
★小説家になろう 様へも投稿はじめました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる