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611 絹さんの付与って?
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そんなこんなありまして、ちびっこももんがたち大行進で食堂に到着。
「いっちに♪」
ぴゅいきゅい『『いっちに♪』』
『いっちに~♪』
『『『『『いっちに~♪』』』』』
まだ絹さんが
きゅるる『形状記憶、習ったら私がする』ふんすっ
きゅるるん『『『お母さん』』』
きゅるるん『『『『めらめら~』』』』
って張り切ってるから背の順に並んでふさふさしっぽが床につかないように後ろの子が前の子のしっぽを抱えて行進してきたんだよ。
〖わははは!なんだそれ?可愛すぎの面白すぎだろ!〗
『うわっ!かわいいけどよ、魔神様が後で暴れそうだな』
〖なんでこの場にいないのかってか?有り得そうで笑えないな〗
大笑いしてたヴァル様が、牙王様の言葉で真顔になっちゃいました。
『おや、みんなフライなんですね。かわいいですよ』にこにこ
「あい!」
そうでしょ?バートさん。かわいいよね!
〖ええ。とってもかわいいですよ。ですが、フライまで着ぐるみを着る必要はあったのでしょうか?〗
『ぼくも着たい!』
〖そうですね。すみませんでした。お揃いがいいですよね〗
『うん!』
きゅるる『着ぐるみちがう。フライはポンチョ。ちゃんと飛べるように』
〖それは失礼しました。こだわりを感じますね〗
きゅるる『ありがとう』
イル様がフライと絹さんに謝ったり褒めたり忙しそ~。
フライはフライのお顔の上にフライが乗ってるみたいで二重にきゅるんきゅるんでかわいいよ!
きゅるる『というわけで、おかみさん教えて』
『何がどういうわけで何を教えるんだい?』
絹さん、説明不足だよ。
きゅるる『形状記憶、ほっぺたとしっぽとほっぺたにかけたい』
『うん。ほっぺたがメインなんだね』
ほっぺた二回繰り返したね。
きゅるる『教えて』ずずいっ
絹さん、圧がすごいよ。
『分かった分かった。私らが鍋とかに使ってるやつだね』
きゅるる『そう。教えて』
う~ん、気合い入ってるね。
『そうだね。私らは作りながら付与することがほとんどだけど、あとから付けることもできるよ。そうだねぇ、ハク坊、ちょっといいかい?』
『いいよ~ちょっと待ってね~。フゥ、クゥ~ぽぽちゃんのしっぽお願い~』
『『えっ』』
背の順に並んだちびっこたち。先頭の妖精トリオに始まって、最後は人化したハク。ハクはぽぽちゃんのしっぽを持ってます。
〖ん?そういや、ハクのしっぽは風魔法で持ち上がってるんだな〗
『だな。ふよふよ揺れてるな』
おっきなもふもふしっぽがふよふよ!?
「みちゃいっ」
ぴゅいきゅい『『みえないの~』』
『わっわっ』
『くねくねなんだな』
みんながふよふよしっぽ見ようとしっぽ持ったまま動くから列がうねうね。
『ハ、ハクっ大丈夫だからおかみさんの所にっ』
『わかったよ~』ぽてぽてふよふよ
ハクのしっぽがふよふよしながらおかみさんの所へ。
「ふぁああ」
『あっサーヤちゃんまでいっちゃだめなんだな』
だってもふもふがふよふよ~
〖がははは!で?なんでフゥとクゥはそんな入口から手だけ出てるんだ?〗
『『えっ』』どきぃーっ
『二人だけじゃないぞ。山桜桃と春陽とそれに、青葉もだな』
『『『⋯⋯っ』』』びくぅっ
ヴァル様と牙王様が姿を見せないフゥたちに気づきました。
『『お、お気になさらずっ』』わたわた
『『『⋯⋯っ』』』ぶんぶんぶんっ
フゥとクゥは声だけ聞こえてきて、後ろの三人は見えないのに思いっきり首を縦に降ってます。
『どれ、私が見てきましょう』かたっ
バートさん、楽しそう。すっごいにこにこ~
『『えっ!?だ、だめですっ』』あわわっ
『『『⋯⋯っ』』』わたわたわた
『そんなこと仰らず』にこにこ
『『だ、ダメですーっ』』
『『『⋯⋯っっっ』』』わたわたわた
わあ~バートさんますますにこにこ~
『おや。ふふふ、これはこれは⋯⋯なぜ出てこないのです?さあ、行きましょう』にっこにっこ
『『わああああっ』』
『『『⋯⋯っっっ』』』がたがたぶるぶる
〖うげ。バートのやつ、いい獲物見つけた時の顔だな〗
『鍛治神と武神様が何かやらかしたのを見つけた時みたいな顔だな』
〖牙王、嫌なこと言うなよ〗
ヴァル様たちがこそこそ言ってたら
『おや、そこの二人は後でお話が必要ですか?』にこにこ
〖『いやッ結構だっ』〗ぶんぶんっ
バートさんのお耳は地獄耳~
『ほらほら、あなたたちもいつまでもそこにいてはサーヤたちがご飯を食べられませんよ』
『『うっ』』
『『そ、それは⋯⋯』』
『⋯⋯っ』おろおろ
なんか、姿は見えないけど見える気がする~
きゅるる『観念して来る』しゅぱぱっ
『『『『『あっ!』』』』』
しびれを切らした絹さんが糸でぐるぐる巻きにして引っ張りこんだ!
『『『『『うううっ』』』』』
『『なんでおれ(ぼく)たちまで~』』しくしく
『『『は、恥ずかしい~』』』うっうっうっ
「にゃんで~?」
ぴゅいきゅい『『かわいいよ?』』
フゥたちもお揃いなんだよ。サーヤたちと違って自分のしっぽ抱きしめてお顔隠してるの。かわいいのになんでだろね?
『『『『『かわいすぎるのっ(((んですっ)))』』』』』
「ふぇ~?」
かわいいのはいいことだよね?
『ふふ、サーヤ、こういうのをお年頃というんですよ』にこにこ
「おちょちがごりょごりょ?」こてん
何を落としてゴロゴロするの?
『おやおや。ちょっと違いますよ』にこにこ
「う?」
ちがうの?
〖ちょっとか?〗
『だまって聞いてようぜ』
〖そうだな〗
ヴァル様たち、なんですか?
『ある程度の年齢に達すると、今まで大丈夫だと思っていたものを恥ずかしいと思うようになったりするんですよ。そのうちサーヤたちにも来るかもしれませんね』にこにこ
「ふお?かあいいはしぇいぎにゃにょに?」がーんっ
『ええ。かわいいは正義なのにです』
かわいいきぐるみとか着れなくなっちゃう?
「さーや、まじゃ、おちょちごりょごりょ、にゃらにゃくちぇ、いい」
『そうですね、まだまだそのままでいてくださいね』にこにこ
「あい」こく
〖なんか話それたな〗
『まあまあ、サーヤがこのままで良かったじゃねぇか』
〖だな〗
サーヤ、まだかわいいの着るよ!
『まあ、そういう訳でフゥたちは照れているのですよ』
「てりぇてりぇ。かあいーかりゃ、だいじぶ」こく
『そうですよね。そういうことですので五人とも堂々として下さいね』にこにこ
『『『『『むりです~』』』』』しくしく
無理じゃないよ
『まったく、ちゃんとあんたらのは短パンじゃなくてハーフパンツになってるじゃないか』
きゅるる『ちゃんと考えた』どやぁ
『『『『『そういうもんだいじゃない~』』』』』しくしく
あ~あ⋯⋯
きゅるる『そんなことより』
『『『『『ひどいっ』』』』』わっ
フゥ、みんな、がんばれ~
きゅるる『はやく、付与』
『ああ、そうだったね。ハク坊、待たせたね』
『ううん。大丈夫~』にこにこ
ハクはいつでもにこにこ
『じゃあ、絹さん、自分の望む形に整えとくれ』
きゅるる『分かった』ささっさささっ
素早く、でも慎重に整える絹さん。ほっぺたの膨らみは特に念入りに。
きゅるる『うん。完璧』ふんすっ
『あはは⋯まあ、こだわりは大事だよね。じゃあ、条件はどうする?常にこの形にしたら畳めないしね。硬すぎるイメージしちまうと鉄みたいになっち⋯⋯』
きゅるる『それはダメっ』
『だよね』
絹さん、ちょっと怖いよ
きゅるる『このふんわりふわふわ感はなくしちゃダメ。でもこのほっぺたの膨らみ感は譲れない』
『うん、そうだね。フライの好物を詰め込んだほっぺたそっくりだね』
きゅるる『さすがおかみさん。その通り』うんうん
いや、誰でも分かると思うよ?
『そうしたら、こうなって欲しいっていう思いを込めて魔力を込めればいいよ』
きゅるる『なるほど。凛さんとゲンさんが言う、魔法はイメージ』
『そうそう。イメージだよ』
顔が真剣すぎて怖いね~凛さんとゲンはあんまり参考にしない方がいいかもしれないよ
きゅるる『やる。何人たりともこのふわふわとぽむぽむほっぺたを壊すことは許さない。でも畳める柔軟性は必要。あと、汚れなんかもってのほか⋯⋯』ぶつぶつ
『あ、あはは⋯⋯』
なんか、ヤバそうなもんが出来そうな予感が⋯⋯
〖『出来そうな』じゃねぇな〗
『だな』
〖そうですねぇ。魔法攻撃耐性、物理攻撃耐性、状態異常耐性がついてますねぇ〗
〖『やっぱりか』〗
神様たち、お顔がスンってしてます。
『あ、あはは⋯⋯』
きゅるる『あと、しっぽの弾力大事。サーヤたち抱きつく。癒し大事』ぶつぶつ
〖あのしっぽ、魔法打ち返せるようになったぞ〗
『うわぁ』
〖リラックス効果と疲労回復効果も加わりましたね〗
わぁ~チベットスナギツネみたいなお顔になってる~
『これは形状記憶とはもう言えないねぇ⋯⋯』ヒクヒク
おかみさんのお顔、引きつってるね。
きゅるる『おかみさん、こんな感じ?』
『あ、ああ、そうだね。したら、それを固定する感じだね』
きゅるる『分かった。失敗は許されない。くっつく』キュイーン
『おお~』
今まで大人しくしてたハクがなんか驚いてる?
きゅるる『できた?』
『そうだね。ハク坊、どんな感じだい?』
『なんかね~強くなった気がするよ~』
『だろうね⋯⋯』
きゅるる『おかしい。失敗?』
『いや、出来てるよ。ただねぇ』
〖それ以上の効果バンバン着いただけだよな。ついでに絹のスキルに『付与』が加わったな〗
『間違いないな』
〖まあ、また強い武器が出来たと思えば良いのでは?〗
〖『だな』〗
わあ~おかみさんとヴァル様たちのお顔が~。そんな中
『ふふ。それではご飯までの間にどんどんやりましょうか』にこにこ
きゅるる『分かった。経験は大事』
『その意気ですよ』にこにこ
バートさんだけは、にこにこといつも通り。
〖⋯まあ、バートだからな〗
『だな』
〖バートですからねぇ〗
こうして、かわいいのにとんでもない衣装が誕生した。
「えいえい」ぽふんぽふん
ぴょいきゅい『『えいえい』』ぽふんぽふん
『えいえ~い』ぽふんぽふん
『こらこら、しっぽで剣の練習しないんだぞ』
『早く席につきましょ』
「あ~い」
ぴゅいきゅい『『あ~い』』
『『『『『は~い』』』』』
しばらくふわふわしっぽはちびっこたちの遊び道具になりましたとさ。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
1~59話がレンタルに切り替わりましたので、間もなく、書店に並ぶかな?
これも皆様のおかげです。ありがとうございます。
お気に入り登録、感想、いいね、エールなどもありがとうございます。
こちら書店で見かけましたらよろしくお願い致します。
「いっちに♪」
ぴゅいきゅい『『いっちに♪』』
『いっちに~♪』
『『『『『いっちに~♪』』』』』
まだ絹さんが
きゅるる『形状記憶、習ったら私がする』ふんすっ
きゅるるん『『『お母さん』』』
きゅるるん『『『『めらめら~』』』』
って張り切ってるから背の順に並んでふさふさしっぽが床につかないように後ろの子が前の子のしっぽを抱えて行進してきたんだよ。
〖わははは!なんだそれ?可愛すぎの面白すぎだろ!〗
『うわっ!かわいいけどよ、魔神様が後で暴れそうだな』
〖なんでこの場にいないのかってか?有り得そうで笑えないな〗
大笑いしてたヴァル様が、牙王様の言葉で真顔になっちゃいました。
『おや、みんなフライなんですね。かわいいですよ』にこにこ
「あい!」
そうでしょ?バートさん。かわいいよね!
〖ええ。とってもかわいいですよ。ですが、フライまで着ぐるみを着る必要はあったのでしょうか?〗
『ぼくも着たい!』
〖そうですね。すみませんでした。お揃いがいいですよね〗
『うん!』
きゅるる『着ぐるみちがう。フライはポンチョ。ちゃんと飛べるように』
〖それは失礼しました。こだわりを感じますね〗
きゅるる『ありがとう』
イル様がフライと絹さんに謝ったり褒めたり忙しそ~。
フライはフライのお顔の上にフライが乗ってるみたいで二重にきゅるんきゅるんでかわいいよ!
きゅるる『というわけで、おかみさん教えて』
『何がどういうわけで何を教えるんだい?』
絹さん、説明不足だよ。
きゅるる『形状記憶、ほっぺたとしっぽとほっぺたにかけたい』
『うん。ほっぺたがメインなんだね』
ほっぺた二回繰り返したね。
きゅるる『教えて』ずずいっ
絹さん、圧がすごいよ。
『分かった分かった。私らが鍋とかに使ってるやつだね』
きゅるる『そう。教えて』
う~ん、気合い入ってるね。
『そうだね。私らは作りながら付与することがほとんどだけど、あとから付けることもできるよ。そうだねぇ、ハク坊、ちょっといいかい?』
『いいよ~ちょっと待ってね~。フゥ、クゥ~ぽぽちゃんのしっぽお願い~』
『『えっ』』
背の順に並んだちびっこたち。先頭の妖精トリオに始まって、最後は人化したハク。ハクはぽぽちゃんのしっぽを持ってます。
〖ん?そういや、ハクのしっぽは風魔法で持ち上がってるんだな〗
『だな。ふよふよ揺れてるな』
おっきなもふもふしっぽがふよふよ!?
「みちゃいっ」
ぴゅいきゅい『『みえないの~』』
『わっわっ』
『くねくねなんだな』
みんながふよふよしっぽ見ようとしっぽ持ったまま動くから列がうねうね。
『ハ、ハクっ大丈夫だからおかみさんの所にっ』
『わかったよ~』ぽてぽてふよふよ
ハクのしっぽがふよふよしながらおかみさんの所へ。
「ふぁああ」
『あっサーヤちゃんまでいっちゃだめなんだな』
だってもふもふがふよふよ~
〖がははは!で?なんでフゥとクゥはそんな入口から手だけ出てるんだ?〗
『『えっ』』どきぃーっ
『二人だけじゃないぞ。山桜桃と春陽とそれに、青葉もだな』
『『『⋯⋯っ』』』びくぅっ
ヴァル様と牙王様が姿を見せないフゥたちに気づきました。
『『お、お気になさらずっ』』わたわた
『『『⋯⋯っ』』』ぶんぶんぶんっ
フゥとクゥは声だけ聞こえてきて、後ろの三人は見えないのに思いっきり首を縦に降ってます。
『どれ、私が見てきましょう』かたっ
バートさん、楽しそう。すっごいにこにこ~
『『えっ!?だ、だめですっ』』あわわっ
『『『⋯⋯っ』』』わたわたわた
『そんなこと仰らず』にこにこ
『『だ、ダメですーっ』』
『『『⋯⋯っっっ』』』わたわたわた
わあ~バートさんますますにこにこ~
『おや。ふふふ、これはこれは⋯⋯なぜ出てこないのです?さあ、行きましょう』にっこにっこ
『『わああああっ』』
『『『⋯⋯っっっ』』』がたがたぶるぶる
〖うげ。バートのやつ、いい獲物見つけた時の顔だな〗
『鍛治神と武神様が何かやらかしたのを見つけた時みたいな顔だな』
〖牙王、嫌なこと言うなよ〗
ヴァル様たちがこそこそ言ってたら
『おや、そこの二人は後でお話が必要ですか?』にこにこ
〖『いやッ結構だっ』〗ぶんぶんっ
バートさんのお耳は地獄耳~
『ほらほら、あなたたちもいつまでもそこにいてはサーヤたちがご飯を食べられませんよ』
『『うっ』』
『『そ、それは⋯⋯』』
『⋯⋯っ』おろおろ
なんか、姿は見えないけど見える気がする~
きゅるる『観念して来る』しゅぱぱっ
『『『『『あっ!』』』』』
しびれを切らした絹さんが糸でぐるぐる巻きにして引っ張りこんだ!
『『『『『うううっ』』』』』
『『なんでおれ(ぼく)たちまで~』』しくしく
『『『は、恥ずかしい~』』』うっうっうっ
「にゃんで~?」
ぴゅいきゅい『『かわいいよ?』』
フゥたちもお揃いなんだよ。サーヤたちと違って自分のしっぽ抱きしめてお顔隠してるの。かわいいのになんでだろね?
『『『『『かわいすぎるのっ(((んですっ)))』』』』』
「ふぇ~?」
かわいいのはいいことだよね?
『ふふ、サーヤ、こういうのをお年頃というんですよ』にこにこ
「おちょちがごりょごりょ?」こてん
何を落としてゴロゴロするの?
『おやおや。ちょっと違いますよ』にこにこ
「う?」
ちがうの?
〖ちょっとか?〗
『だまって聞いてようぜ』
〖そうだな〗
ヴァル様たち、なんですか?
『ある程度の年齢に達すると、今まで大丈夫だと思っていたものを恥ずかしいと思うようになったりするんですよ。そのうちサーヤたちにも来るかもしれませんね』にこにこ
「ふお?かあいいはしぇいぎにゃにょに?」がーんっ
『ええ。かわいいは正義なのにです』
かわいいきぐるみとか着れなくなっちゃう?
「さーや、まじゃ、おちょちごりょごりょ、にゃらにゃくちぇ、いい」
『そうですね、まだまだそのままでいてくださいね』にこにこ
「あい」こく
〖なんか話それたな〗
『まあまあ、サーヤがこのままで良かったじゃねぇか』
〖だな〗
サーヤ、まだかわいいの着るよ!
『まあ、そういう訳でフゥたちは照れているのですよ』
「てりぇてりぇ。かあいーかりゃ、だいじぶ」こく
『そうですよね。そういうことですので五人とも堂々として下さいね』にこにこ
『『『『『むりです~』』』』』しくしく
無理じゃないよ
『まったく、ちゃんとあんたらのは短パンじゃなくてハーフパンツになってるじゃないか』
きゅるる『ちゃんと考えた』どやぁ
『『『『『そういうもんだいじゃない~』』』』』しくしく
あ~あ⋯⋯
きゅるる『そんなことより』
『『『『『ひどいっ』』』』』わっ
フゥ、みんな、がんばれ~
きゅるる『はやく、付与』
『ああ、そうだったね。ハク坊、待たせたね』
『ううん。大丈夫~』にこにこ
ハクはいつでもにこにこ
『じゃあ、絹さん、自分の望む形に整えとくれ』
きゅるる『分かった』ささっさささっ
素早く、でも慎重に整える絹さん。ほっぺたの膨らみは特に念入りに。
きゅるる『うん。完璧』ふんすっ
『あはは⋯まあ、こだわりは大事だよね。じゃあ、条件はどうする?常にこの形にしたら畳めないしね。硬すぎるイメージしちまうと鉄みたいになっち⋯⋯』
きゅるる『それはダメっ』
『だよね』
絹さん、ちょっと怖いよ
きゅるる『このふんわりふわふわ感はなくしちゃダメ。でもこのほっぺたの膨らみ感は譲れない』
『うん、そうだね。フライの好物を詰め込んだほっぺたそっくりだね』
きゅるる『さすがおかみさん。その通り』うんうん
いや、誰でも分かると思うよ?
『そうしたら、こうなって欲しいっていう思いを込めて魔力を込めればいいよ』
きゅるる『なるほど。凛さんとゲンさんが言う、魔法はイメージ』
『そうそう。イメージだよ』
顔が真剣すぎて怖いね~凛さんとゲンはあんまり参考にしない方がいいかもしれないよ
きゅるる『やる。何人たりともこのふわふわとぽむぽむほっぺたを壊すことは許さない。でも畳める柔軟性は必要。あと、汚れなんかもってのほか⋯⋯』ぶつぶつ
『あ、あはは⋯⋯』
なんか、ヤバそうなもんが出来そうな予感が⋯⋯
〖『出来そうな』じゃねぇな〗
『だな』
〖そうですねぇ。魔法攻撃耐性、物理攻撃耐性、状態異常耐性がついてますねぇ〗
〖『やっぱりか』〗
神様たち、お顔がスンってしてます。
『あ、あはは⋯⋯』
きゅるる『あと、しっぽの弾力大事。サーヤたち抱きつく。癒し大事』ぶつぶつ
〖あのしっぽ、魔法打ち返せるようになったぞ〗
『うわぁ』
〖リラックス効果と疲労回復効果も加わりましたね〗
わぁ~チベットスナギツネみたいなお顔になってる~
『これは形状記憶とはもう言えないねぇ⋯⋯』ヒクヒク
おかみさんのお顔、引きつってるね。
きゅるる『おかみさん、こんな感じ?』
『あ、ああ、そうだね。したら、それを固定する感じだね』
きゅるる『分かった。失敗は許されない。くっつく』キュイーン
『おお~』
今まで大人しくしてたハクがなんか驚いてる?
きゅるる『できた?』
『そうだね。ハク坊、どんな感じだい?』
『なんかね~強くなった気がするよ~』
『だろうね⋯⋯』
きゅるる『おかしい。失敗?』
『いや、出来てるよ。ただねぇ』
〖それ以上の効果バンバン着いただけだよな。ついでに絹のスキルに『付与』が加わったな〗
『間違いないな』
〖まあ、また強い武器が出来たと思えば良いのでは?〗
〖『だな』〗
わあ~おかみさんとヴァル様たちのお顔が~。そんな中
『ふふ。それではご飯までの間にどんどんやりましょうか』にこにこ
きゅるる『分かった。経験は大事』
『その意気ですよ』にこにこ
バートさんだけは、にこにこといつも通り。
〖⋯まあ、バートだからな〗
『だな』
〖バートですからねぇ〗
こうして、かわいいのにとんでもない衣装が誕生した。
「えいえい」ぽふんぽふん
ぴょいきゅい『『えいえい』』ぽふんぽふん
『えいえ~い』ぽふんぽふん
『こらこら、しっぽで剣の練習しないんだぞ』
『早く席につきましょ』
「あ~い」
ぴゅいきゅい『『あ~い』』
『『『『『は~い』』』』』
しばらくふわふわしっぽはちびっこたちの遊び道具になりましたとさ。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
1~59話がレンタルに切り替わりましたので、間もなく、書店に並ぶかな?
これも皆様のおかげです。ありがとうございます。
お気に入り登録、感想、いいね、エールなどもありがとうございます。
こちら書店で見かけましたらよろしくお願い致します。
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小学3年生の如月啓太は、病気により小学校に通えないまま、病院で息を引き取った。
次に気が付いたとき、啓太の前に女神さま現れて、啓太自身の話を聞くことに。
そして啓太は別の世界の、マカリスター侯爵家次男、ジョーディ・マカリスターとして転生することが決まる。
すくすくそだった啓太改めジョーディは1歳に。
そしてジョーディには友達がいっぱい。でも友達は友達でも、人間の友達ではありません。
ダークウルフの子供にホワイトキャットの子供に。何故か魔獣の友達だらけ。
そんなジョーディの毎日は、父(ラディス)母(ルリエット)長男(マイケル)、そしてお友達魔獣達と一緒に、騒がしくも楽しく過ぎていきます。
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